出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.930, pp.108-112, 1998-03-02

昨年12月9日午前。山一証券の元役員らは、衆院予算委員会の成り行きに気をもんでいた。この日、衆院予算委で行われたのは銀行、証券の大型破綻問題に関する集中質疑。参考人には山一前会長の行平次雄が呼ばれていた。元役員らは、行平が委員から問われるままに「山一破綻の引き金になった損失は大蔵省の指導で簿外処理した」と、"事実"を打ち明けるのを待っていた。
著者
槇原 寛 北島 博 後藤 秀章 加藤 徹 牧野 俊一
出版者
森林総合研究所
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.165-183, 2004 (Released:2011-03-05)

小笠原諸島に近年移入されたイグアナ科トカゲ、グリーンアノールが在来昆虫相に与えた影響を推定するため、野外および網室で捕食行動を観察した。網室内のグリーンアノールは餌として与えた昆虫等のうち、比較的小型の種(たとえば体長約2cm以下の甲虫)を捕食したが大型種(体長約3cm以上の甲虫、チョウ)は捕食しなかった。また小笠原諸島母島でグリーンアノールが蔓延する以前(1983、1985、1986年)とそれ以後(1995、1996、1997)のカミキリムシの採集記録を比較した。夜行性のカミキリムシ11種のうち、蔓延後に採集されなくなったものは1種もいなかったのに対して、昼行性の5種のうち3種がまったく採集されなくなった。これらから、侵入者であるグリーンアノールは、小笠原の昼行性小型昆虫を激しく捕食することにより、少なくとも一部の種の生息数を激減させている可能性が強いと考えられる。
著者
坂田 美和 池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.49, pp.21-29, 2012-03-31

栄養学は医学、解剖学、生理学および生化学を基礎にした学問である。生体内の物質代謝については、近年の生命科学の発展により日々新たな知見が加えられている。栄養学における借用語の多くは、日本語に訳されることなく、そのままの形で用いられている。用いられる借用語を正確に把握するためには、言語の意味を理解しておく必要があると考え、語源を検索してみた。 英語語彙の多くはラテン語及びギリシャ語が語源であり、古くはサンスクリット語に由来している。今回はラテン語及びギリシャ語まで語源を遡ってみた。 学術用語の中には英語以外の語より借用されたものもあるので、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語の相当語や関連語を挙げている。
著者
木村 幹
出版者
時事通信社
雑誌
e-World Premium
巻号頁・発行日
vol.43, pp.36-39, 2017-08

Janet掲載記事
著者
松田 美香
出版者
別府史談会
雑誌
別府史談
巻号頁・発行日
no.28, pp.70-81, 2015-03
著者
三代 真理子
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2015-03-25

平成26年度

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年03月18日, 1941-03-18
著者
小田 彰史
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
Journal of Computer Aided Chemistry (ISSN:13458647)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.36-43, 2013 (Released:2013-10-02)
参考文献数
26

多数の共著者とともに論文を発表した数学者ポール・エルデシュにちなんで、エルデシュとの距離を測るエルデシュ数が考案された。エルデシュ数は論文著者を頂点、共著関係を辺として作成したグラフにおけるエルデシュまでの距離で定義される。この概念はあくまでも数学者コミュニティにおけるジョークとして提案されているが、数学からはかけ離れた分野の研究者も比較的小さいエルデシュ数を持つことがあり、学問の各分野が決して孤立したものではないことを示す格好の教材となっている。本研究では学問全体における情報化学の位置を初学者にわかりやすく示すため、日本の情報化学者のエルデシュ数について検討する。それに際して、エルデシュ数2を持つ細矢治夫を中心としたサブグラフを導入し、細矢からの距離細矢数を用いることでエルデシュ数を近似的に求められることを示した。さらに情報化学者以外のエルデシュ数についても論じ、エルデシュ数が研究者コミュニティのつながりが密であることを示すよい教材となることを確認した。
著者
貝沼 やす子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.194-201, 1977-06-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
5

1) 味覚テストでは, 強火加熱による飯が, 弱火加熱による飯より好まれた.また, 弱火加熱による飯の食味は加熱時間の延長により改善され得る.2) 強火加熱の場合が, 弱火加熱より沸騰直後の数分間はわずかに高い温度を示し, このことが炊き上がった飯の食味および性状に与える影響を無視することはできない.3) 強火加熱の方が, 弱火加熱の場合より飯粒中に含まれるいわゆる遊離水が少なく, 赤外線水分計による脱水速度は小さくなり, デンプンの糊化に関与する水分が多いことを示した.一方, 物理的測定では強火加熱による飯はかたいと判定されたが, 嗜好的には好ましいかたさであり, 飯の物理的性状が味覚に及ぼす影響は大きい.4) グルコアミラーゼにより消化されて溶出する糖は, わずかに強火加熱試料に多く測定された.火力の強弱が米デンプンの糊化の程度に多少関係していると思われる.5) 炊き上がった飯の表面は, 強火加熱試料に蒸気が通りぬけた穴が多くみられ, 沸騰状態のはげしさを物語る様相を呈している.
著者
竹原 直道
雑誌
日本醫史學雜誌 (ISSN:05493323)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, 2009-06-20
著者
平岡 敏洋
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.835-839, 2021-12-10 (Released:2021-12-17)
参考文献数
8
著者
Yosuke MUKASA Tomoya WAKAIZUMI Shu TANAKA Nozomu TOGAWA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E104-D, no.10, pp.1592-1600, 2021-10-01
被引用文献数
5

In an amusement park, an attraction-visiting route considering the waiting time and traveling time improves visitors' satisfaction and experience. We focus on Ising machines to solve the problem, which are recently expected to solve combinatorial optimization problems at high speed by mapping the problems to Ising models or quadratic unconstrained binary optimization (QUBO) models. We propose a mapping of the visiting-route recommendation problem in amusement parks to a QUBO model for solving it using Ising machines. By using an actual Ising machine, we could obtain feasible solutions one order of magnitude faster with almost the same accuracy as the simulated annealing method for the visiting-route recommendation problem.
著者
小泉 義之
出版者
福祉社会学会
雑誌
福祉社会学研究 (ISSN:13493337)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.82-94, 2013

社会(科)学の使命の一つは,システムや構造の分析であろう.システムや構造は,個人の意見や行動の集積以上のものである.そして,システムや構造は,各種の問題を作り出しては,個人の意見や行動を掻き立てるものでもある. しかも,システムや構造は,個人の意見や行動を「民主主義」によって掻き立て「熟議」を通して特定の解決へと縮減させるものでもある.本論考は, このようなシステムや構造に目を向けている三つの文献,すなわち,開沼博『フクシマの正義』,松本三和夫『知の失敗と社会』,宇野重規・田村哲樹・山崎望『デモクラシーの擁護』を検討する.本論考は,それら三つの文献が,再帰的近代化論とリスク社会論のフレームによって規定されることを示す.そして,そこにテクノクラシーとデモクラシーの相補性があることを確認し,それは何らかの閉じた回路をなしていることを示唆する.ただし,本論考はその閉じた回路を十分に記述してはいない.そもそも,十分に記述することで閉じた回路を想像的に再現するべきか,それとも,その回路は実は閉じていないことを別の仕方で示すことに期待するべきか,それがまさに開かれた問いとして残されるからである.