3 0 0 0 OA 密教綱要

著者
権田雷斧 著
出版者
丙午出版社
巻号頁・発行日
1916
著者
井野 千代徳 一色 信彦 松島 康二 多田 直樹 井野 素子 溝口 兼司 田邉 正博
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.147-161, 2013-07-20 (Released:2014-08-01)
参考文献数
14

痙攣性発声障害(SD)は心因性疾患ではなく局所性ジストニアとされているが、多数例を診る中で SD 患者にも陰性の感情を認めることも少なくない。そこで、62 例の SD 患者を対象にしてその特徴を調べる目的で問診、心理検査そしてアンケートなどを行い、その結果を心因性疾患とされるほかの耳鼻咽喉科疾患と比較を行うことで検討した。SD 患者は 30 歳未満の症例が多数を占め、病悩期間が 2 年以上の症例が多かったことが咽喉頭異常感症と舌痛症と大いに異なっていた。CMI (Cornell Medical Index) で神経症傾向以上を示した症例は 12.9%とほかの心因性疾患とされるそれら疾患に比して著しく低かった。 しかし、その内容の検討より SD 患者は「易怒性」と判定される例が上記疾患に比して高かった。SD 患者の多くはその発症時、声をよく使う環境下にあり原因のいかにかかわらず声の詰まりを経験し悩んでしまう不安障害 (SAD) のごとく神経症的に不安・怯えでは無く、ある種のいら立ちをもって悩んでしまう。SD 患者の多くは電話を苦痛にとらえているが、特に騒音下での電話に苦痛を覚えることを特徴とする。大きな声を出そうとすることが原因ととらえているが、コミュニケーションスタイルのゆがみも疑われる。SD は「性格」、「環境」そして「予期不安・身構え」、「長い病悩期間」があり発症し、「予期不安・身構え」より生じる「声門下圧の上昇」とそれによって生じる「声帯の締まりの増強」によって生じる二次的な回路で強化される。治療はこの二次的に生じた回路の解消であるが容易ではなく、治療法としては一色の甲状軟骨形成術 (Ⅱ型) が最良と論じた。
著者
Tetsuya TAKAHASHI Michitaka KATO Kengo OBATA Ryo KOZU Toru FUJIMOTO Koji YAMASHITA Morihide ANDO Yusuke KAWAI Noriaki KOJIMA Hiroshi KOMATSU Kensuke NAKAMURA Yuhei YAMASHITA Shane PATMAN Akemi UTSUNOMIYA Osamu NISHIDA
出版者
Japanese Society of Physical Therapy
雑誌
Physical Therapy Research (ISSN:21898448)
巻号頁・発行日
pp.E10060, (Released:2020-11-25)
参考文献数
22
被引用文献数
7

Objective: Early mobilization and rehabilitation has become common and expectations for physical therapists working in intensive care units have increased in Japan. The objective of this study was to establish consensus-based minimum clinical practice standards for physical therapists working in intensive care units in Japan. It also aimed to make an international comparison of minimum clinical practice standards in this area. Methods: In total, 54 experienced physical therapists gave informed consent and participated in this study. A modified Delphi method with questionnaires was used over three rounds. Participants rated 272 items as "essential/unknown/non-essential". Consensus was considered to be reached on items that over 70% of physical therapists rated as "essential" to clinical practice in the intensive care unit. Results: Of the 272 items in the first round, 188 were deemed essential. In round 2, 11 of the 62 items that failed to reach consensus in round 1 were additionally deemed essential. No item was added to the "essential" consensus in round 3. In total, 199 items were therefore deemed essential as a minimum standard of clinical practice. Participants agreed that 42 items were not essential and failed to reach agreement on 31 others. Identified 199 items were different from those in the UK and Australia due to national laws, cultural and historical backgrounds. Conclusions: This is the first study to develop a consensus-based minimum clinical practice standard for physical therapists working in intensive care units in Japan.
著者
後藤 太一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.172-175, 2021-03-05 (Released:2021-03-05)
参考文献数
21

磁気モーメントの歳差運動が位相差をもって磁性体中を伝わる高周波信号は,スピン波と呼ばれる.このスピン波を使って新しい情報処理デバイスを作ろうという研究が盛んになっている.半導体ベースの電子回路では電荷移動を使って情報を伝えるが,スピン波の場合は,電荷移動ではなくスピンの位相により情報を伝える.このことから,スピン波デバイスは,次世代の低消費電力デバイスになると期待されている.本稿では,磁性絶縁体中で生じるスピン波の位相干渉を用いた基本的な論理デバイスの実証実験およびデバイス小型化に関する研究を紹介する.
著者
武居 直行
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.508-511, 2011 (Released:2011-08-15)
参考文献数
35
被引用文献数
6 8
著者
スミルノワ T.V.
出版者
日本スラヴ・東欧学会
雑誌
Japanese Slavic and East European studies (ISSN:03891186)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.57-82, 2007-03-30

今日かなり普及している比較的新しい学に言語文化学がある。この学にたずさわる研究者たちは先例現象理論を構築したが、これはロシア的コトバ=ヒトの特徴づけにも大いに役立っている。先例現象という領域には、先例テクストや先例状況、先例言説、そして先例人名が入る。先例人名(PI)とは、「個人名で、1)先例として広く流布しているテクストに関係する(たとえばオブローモフ、タラス・ブーリバ)か、2)当該母語使用者に広く知られている状況と結びつき、よく先例として引かれる名(たとえば、イワン・スサーニン、コロンブス)、また特定の価値をはかる基準となるべきそれなりの全体性を指し示す象徴名(モーツァルト、ロモノーソフ)のことである」。「それは、使用される際に、当該PIのもつ弁別的諸特徴の集まり全体への訴えかけが生じる、ある種の複合記号である。それはひとつ、またはいくつかの要素からなりたちうるが、あくまでもひとつの概念を意味するものである」(クラースヌィフV.V.「他者」の中の「身内」:神話か現実か、モスクワ、ITDGK『グノシス』、2003, p.197-198)。PIはロシア連邦国民によって活発に使用されているが、それはロシア文化も東方の文化がそうであるように、高度に文脈的なものに属しており、コミュニケーション主体間で交わされる情報の大部分がコンテクスト(内的な、あるいは外的な)のレベルに存在するためである。だが背景を共有しないものにとってPIを判別し理解することは、ふつうは辞書にも載っていなし解読もできないので、いちじるしく困難である。PIの意義は、異文化コミュニケーション実現のために必要なだけでなく、国民性の理解のための鍵でもある。なぜならPIは、その母語話者の心的特性や国民性ときわめて緊密に結びつき、情報の選択とその提示方法に影響を与えている、文化=コトバコードの重要な要素だからである。PIは種々のタイプのテクストで、いろいろな立場で使用される。われわれはメディア・テクストの見出しにおけるPI使用の特質を検討することが重要だと考える。新聞テクストでは見出しは第一級の役割を担う。一面で言えば見出しは、記事に対する読者の注意を惹きつける機能を果たしている。他面、見出は、まさにそこから読解が始まるのであり、情報提供の音叉となって記事内容の主題と記述の調子を規定している。現代の見出しは「意味緊張の強化を指向している。それは一風変わった形態に走りがちで、評価の押しつけ、ことさらな表現、宣伝調に傾き、あらかじめ何が語られるかを示しつつ、新聞が扱う題材の受容が一定の方向でなされるよう調子を整えながら、報道するのである」。現代の見出しがこうした特徴をもつとするなら、新聞見出しとは、記事を理解し情報を予測する、また書かれる内容への筆者自身の態度がいかなるものかを判定する鍵である、と結論づけることができよう。新聞・評論的文体には報道と感化という、ふたつの重要な機能がある。しかし「情報の受け手を感化するためには、まずその注意を惹きつけなければならず」、その点はジャーナリストが種々の手法を駆使して努めているところであり、先例現象の利用もその内に入るのである。マスメディア言語の研究者は、今日の「評論的ディスコースでは読者の注目をひく個性的な見出しの量が急激に増えており」、いろいろのタイプのPIが、さらにはPIの変形がますます多く現れるようになったと指摘する。したがって新聞・評論的テクストを読む過程はコミュニケーションの特殊な種類であり、そこで前面に出てくるのは、情報の受容というよりもむしろ筆者の情報に対する態度の理解である。筆者が自分の書いた情報に対してとる態度の精髄が記事の見出しなのである。そうであるなら、コミュニケーションを効果的に行うための必須の条件は、先例現象が、事実に対する特定の見方を示唆する評価を含んでいるかもしれないということ、出来事に向けた筆者の視角を考えに入れるならしかるべき解釈が可能になる、ということを認識しておくことである。ロシア連邦の新聞は、見出しが直接出来事に関連するような場合、じかに名指しすることをできるだけ避けようとする。そしてこのことは一方では筆者が自分の立場をより正確に表明する助けになっているのだが、他方、外国人にとっては、PIを含めた先例現象がどんどん見出しの素材になるわけで、それだけ複雑さをも増す。メディア・テクストの見出しで使われているPIでいうと、たとえば、スチョーパおじさんとか、プローニン少佐、マザイ爺、ガヴロシ、ミトロファン、フィリーポック、ムム、サヴラスカ、ダンコ、モイドディル、ゴプセク、ヴァニカ・ジューコフなどは、ロシア連邦国民なら文学作品などを通して事実上全員が知っているために、すっかり流布している。ちなみにPIとなったこれらの主人公たちは人気児童文学の登場人物で、両親とか就学前児童施設の養育師たちが子供たちに読んで聞かせるか、小学校の文学カリキュラムで教育されたものである。例外は推理ものの主人公プローニン少佐で、アニメ『便器から覗くプローニン少佐の目』に出てくる流行の言い回しの中でそのイメージがクリシェとして定着した。これは何でもお見通しのKGBが持つ目のパロディーなのだ。PIにはほかにも、アフォーニャとか、ヴェレシャーギン、シュティルリツ、ヂェードチキンなどのように、映画のおかげでわたしたちの意識に焼き付けられたものもある。だがPIがなんといっても一番有名になるのは、文学と映画の二つの出典を同時にもつ場合で、ベゼンチューク、オスタプ・ベンデル、コレイコ、ヴァシュキ(ニュー・ヴァシェキ)、ヴォロナの町、パニコフスキー、シューラ・バラガーノフ、シュミット中尉の子供たち、角と蹄、人食いエロチカ、(郵便配達夫の)ペーチキン、アイボリート、アニースキン、ドゥレマル、雄猫バジリオ、ロビン・フット、ラスコーリニコフ、ソーネチカ・マルメラードヴァ、チーチコフ、フレスタコフ、ミュンフハウゼン、アレクセイ・メレシエフ、ドン・フアン、カサノヴァ、マウグリ、SHKID共和国、シンデレラ、ロビンソン・クルーソ、イリヤ・ムーロメツ、ミクラ・セリヤニノヴィチ、ガリヴァー、おやゆび姫、オブローモフ、シュトリツ、チムール、レフシャ、ドンキホーテ、ロシナンテ、コローボチカ、プリューシキン、パフカ・コルチャーギン、マニーロフ、ハムレット、キバリチシ小僧、プロヒシ小僧、カシュイ、バーバ・ヤガーなどがそれである。このほかにも、カラツューパ、ルイセンコ、ミチューリン、パヴリク・モローゾフ、ツシマ、ホディンカ、クリービン、スタハーノフ、ロモノーソフ、アレクサンドル・マトロソフ、アレクセイ・マレシエフ、イワン・スサーニンなど、ロシア連邦やソ連の科学や歴史、実在人物の伝記事実をもとにできあがった作り話がPIの出典となったものがある。ヘロストラテス、ユダ、バビロン、ペナーテース、トロイ、テルモピュライ、ヘラクレス、シシュフォス、ソロモン、デモステネス、キケロなど、ロシア連邦国民に知られている世界史や神話上の人物たちもPIの主人公として現れる。本論文ではメディア・テクストの見出しにおけるPIの使用を分析して、その局面での先例現象使用の特徴を反映させるような辞書を作ることが不可欠であることを論証し、言語文化学的辞書用の見出し語の事例をあげている。
著者
安藤 英由樹
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

人間が思考の道具として利用している独り言や内言に着目し、それを人工的に作り出すことで、主体感や関与感、情報の理解・判断の精度を向上させる。内言・独り言で使用される自分声は、外部で聞こえる声と異なり、頭部内の骨導音であるため、予め外部で記録した音声を変換して骨導音を作成し、それを適切なタイミングで提示することで、あたかも自分の意思として自然に行動を促すことを実現することを目的とする。さらに,ELSIの観点に基づいて問題のない範囲を規定において、無意識的な誘導技術は悪意のある誘導手法へと容易に転用できることが予想されるため、どのような条件において利用すべきかについて検討を行う。初年度に引き続き,内言として刺激を行うための音声を生成について検討を進めた.その結果,発生された音声から,頭の中で響く自分声へと変換するためのフィルタ手法として,従来手法では不十分であった,骨と空気の伝導モデルを再構築し簡便に擬似内言を生成する方法を実現した.具体的には,骨と空気の伝導音を別々に測定し、両方の音の比に重みを付け,それらを合成して,実験協力者に聞かせ,この重みの比率を変化させることで,実験協力者がもっともらしく,自分の頭の中で聞こえる声と感じられるパラメタの抽出し実装する方法が実現できた.さらに,当該手法で音声情報の提示を行ったときと,単なる録音された音声情報の提示を行った場合とでは,前者のほうが精神的な作業負荷を増加させることなく,かつ意思決定などの情報処理にバイアスをかけることができるという実験を行い,その効果を確認した.
著者
常民文化研究会
出版者
常民文化研究会
巻号頁・発行日
0000

3 0 0 0 秩父民俗

著者
秩父民俗研究会
出版者
秩父民俗研究会
巻号頁・発行日
1968
著者
高橋 英之 石黒 浩
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

近年,様々なコミュニケーションロボットが開発されている.これらのロボットは,人間のパートナーとして生活に溶け込み,我々の暮らしをより豊かにすることが期待されている.我々は,コミュニケーションロボットが提供する一つの価値として,ロボットとの交流により,人間の自己の外部投影を促進し,行動変容を引き起こすことで個人の成長につながる“気付き”を生じさせることにあると考えている.本発表では,「ロボットを用いた自己開示の促進」と「ロボットを用いた批判的思考の促進」という二つの具体的な研究事例を紹介することで,ロボットが促す自己変容過程のモデル化について議論したい.

3 0 0 0 OA 栗氏千虫譜

著者
栗本瑞見<栗本丹州>//〔著〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.第10冊,