著者
つくばね書房
出版者
つくばね書房
巻号頁・発行日
no.8, 1950-01
著者
李 致萬 Chiman Lee
出版者
基督教研究会
雑誌
基督教研究 = Kirisutokyo Kenkyu (Studies in Christianity) (ISSN:03873080)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.91-111, 2006-03-15

初期大復興運動は、1907年に平壌(ピョンヤン)を中心に拡大した。大復興運動の背景には、内的側面と外的側面があるが、本論では内的側面を中心に考究する。すなわち、当時の歴史的状況と絡み合って、宣教の危機を感じた宣教師の特定の意図によって、大復興運動が行われたと思われる。大復興運動は確かに韓国キリスト教会を外形的に、また内面的に大きく変えた。外形的変化としては、急激な量的膨張、教会自治の成立、リーダーシップの交替などをあげることができる。内面的変化としては、新しい信仰様態の形成、韓国的教会文化の定着などである。これと共に初期大復興運動は、韓国キリスト教の非政治化を定着させるきっかけになった。一方、キリスト教社会運動の視座から見ると、初期大復興運動は、教職者中心の非政治的性格の「公的教会組織」と、一般信徒中心の社会運動に積極的な「包括的キリスト教団体」に二分化した。この二分化によって、韓国キリスト教社会運動は弱体化せざるを得なかった。もちろん、「包括的キリスト教団体」には、「公的教会」に属したキリスト者が多数参加していた。そこで、社会運動の実践方法は、「公的教会」の信仰的価値を損なわない範囲で行わざるを得なかった。このような面が韓国キリスト教社会運動の「人道的平和主義(非暴力主義)」を形成する一つの要因になった。また、以後の三・一運動における非暴力・無抵抗主義の路線は、三・一運動の主な勢力であった韓国キリスト教の「人道的平和主義」の路線に起因したのではないかと思われる。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年06月28日, 1941-06-28
著者
神田 千里
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.110, no.3, pp.410-435, 2001

Regarding the debate over whether tsuchi-ikki (土一揆) was part of the peasants' class struggle, Y. Inagaki criticized the researches regarded it as such a struggle, arguing that it was carried out by warriors, agents of landlords, or wealthy peasants and thus could not be looked upon as a political struggle. Inagaki's argument has been opposed by not a few scholars to date. At present, the balance of evidence seems to support the argument that tsuchi-ikki was part of the peasants' class struggle. Especially strong support has been provided by the researches on tokusei (徳政, annulling loan contracts) by K. Seta, H. Kasamatsu, and S. Katsumata, which has proved that tokusei demanded by tsuchi-ikki were based on the idea of the land possession common to the residents of villages at that time. On the other hand, it has come to be known that both the unity of peasants based on the village and the idea of the land possession common to villagers in the medieval Japan still prevailed in later premodern times. This brings the author to think that tsuchi-ikki cannot be completely explained only by the two elements in the previous debate, because the term disappears from the documentations by the end of the sixteenth century. The author, therfore, rexamines whether the unity of peasants based on the village is the definitive element of tsuchi-ikki, looking at the connection between daimyo, landlords, warriors and tsuchi-ikki, in order to throw some light upon the aspects that still remain unexplained.

2 0 0 0 OA 大衆人事録

著者
帝国秘密探偵社 編
出版者
帝国秘密探偵社[ほか]
巻号頁・発行日
vol.第5(昭和7年)版 タ-ワ之部, 1932
著者
寺島 樹 川合 康央
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.84-86, 2021-08-23

本研究は、ユーザが特定のアクションを起こすことによって、自動ドアの開閉を促すシステムを開発したものである。現在、一般的に普及している自動ドアでは、センサーの前に人が立つことによってドアの開閉を促しているものであるが、本システムでは、ユーザの姿勢推定によってドアを開閉するものである。ユーザが特定のポーズをとることによって、自動ドアが反応するため、そのポーズを知っているユーザのみが開閉可能なものとなる、遊び心を持たせた緩やかなセキュリティドアを提案する。
著者
サビロヴ ラヴシャン 岡田 泰伸
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.192-203, 2003-04-10

クロライドイオンは生体内で最も多量に存在するイオンの1つであり,クロライドイオン(Cl-)チャネルも広く全身の細胞膜に分布している。その役割は,静止電位の形成や変化,興奮性の抑制や亢進,Cl-や水の輸送,そして細胞容積の調節などに加えて,細胞分裂や増殖,細胞死の制御にも,さらには細胞外へのATP放出や,細胞内小胞のpH形成や,他のチャネル/トランスポータのレギュレータとしても働くなど多様であり,いずれも細胞の基本的機能に深く関与している。Cl-チャネルのうちでクローニングされているのはCLC,CFTR,GABAレセプター,グリシンレセプター(そしておそらくCLIC)のみであり,その他のCa2+依存性Cl-チャネルや容積感受性Cl-チャネルなど,多くが未だに分子同定されていない。Cl-チャネル機能の生理学的・病態生理学的重要性は深まるばかりであり,生理学的研究のみならず,残された多くのCl-チャネル分子実体を求めての分子生物学的検討も,集中的に行われる必要がある。 はじめに クロライドは生体内に最も大量に存在するイオンの1つであり,その輸送に関わる分子の1つであるCl-チャネルの生理学的重要性は容易に理解できる。興奮性細胞における研究の先行により,イオンチャネルの機能は,電圧作動性Na+,K+,Ca2+チャネルなどによる活動電位発生との関係で最初に捉えられた。通常では,Cl-コンダクタンスの低いニューロンや心筋細胞においては一定のバックグラウンド電流として,Cl-コンダクタンスの相当高い骨格筋では静止電位を決定する定常的リーク電流として,この時期においては捉えられてきた。しかしながら,グリシンレセプターやGABAレセプターの一部がリガンド作動性アニオンチャネルであることが判明して,細胞内Cl-濃度が低く保たれている多くのニューロンでは抑制的に,細胞内Cl-濃度が高いニューロンでは促進的に,興奮性を制御する機能がCl-チャネルに付加された。 パッチクランプ法の導入によって多くの非興奮性細胞(特に上皮細胞)の研究が進展し,Cl-コンダクタンスが多種の生理学的・病理学的刺激によって大きく活性化されることが明らかにされた。cAMPやCa2+などで活性化されるCl-チャネルはCl-分泌機能に関与し,浸透圧刺激で活性化されるアニオンチャネルは,細胞容積調節やATP放出や細胞死誘導に関与し,リソソームや小胞体などの細胞内小器官に発現しているCl-チャネルは,プロトンポンプによるH+輸送やCa2+遊離チャネルによるCa2+放出を(電気的中性を保つ上で必要なCl-輸送路を保つことによって)サポートする役割を果たしている。このようなCl-チャネルの新しい諸機能の多くは,興奮性細胞においても共有されていることが次々に明らかにされはじめている。 遺伝子クローニング法の導入によって,多くのチャネル蛋白のアミノ酸配列が明らかとなった。しかしアニオンチャネルでクローニングされているのは,リガンド作動性アニオンチャネルに分類されるグリシンレセプター,GABAAおよびGABACレセプターとcAMP依存性Cl-チャネルのCFTR,そして電圧依存性Cl-チャネルと細胞内小器官アニオンチャネルの両方に分類されるCLCチャネルと,細胞内小器官アニオンチャネルのCLICとVDACである。その他の多くの重要なアニオンチャネル,例えばCa2+依存性Cl-チャネルや容積感受性Cl-チャネルなどは,未だにクローニングされていない。
著者
児玉 悟
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.118, no.12, pp.1406-1413, 2015-12-20 (Released:2016-01-15)
参考文献数
26
被引用文献数
5

鼻閉の改善は鼻科手術の重要なアウトカムであり, 鼻閉の改善のためには, その原因や病態を的確に捉え, 鼻腔形態の矯正を行うことが重要である. 鼻中隔弯曲症は鼻閉を来す代表的な疾患であり, 鼻中隔矯正術は耳鼻咽喉科医にとってはごく一般的な手術である. しかし前弯が顕著な症例や外鼻変形を伴っている症例では, 通常の鼻内法による鼻中隔矯正術では,弯曲の矯正が困難なことが多く, 満足する結果が得られないこともある. このような鼻中隔弯曲症に対しては, 外鼻と鼻中隔を立体的な一つの構造物と考え, 矯正を行う septorhinoplasty (鼻中隔外鼻形成術) が有効である. 外鼻手術はいまだにわが国の鼻科臨床においてはマイナーな分野であり, 外鼻への手術操作に対しては, 耳鼻咽喉科医自身も抵抗を感じるものも少なくないのが現状であるが, 正確な鼻内所見の把握と鼻閉の評価ができるのは, おそらく耳鼻咽喉科医のみである. 患者の QOL 向上のためにも鼻閉改善のための外鼻手術においては鼻閉治療の中心であるべき耳鼻咽喉科医が積極的に関与すべきであると思われる.
著者
五島美代子著
出版者
短歌研究社
巻号頁・発行日
1963
著者
松原 仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.433-434, 2016-05-01 (Released:2020-09-29)
著者
庫元 瑠美 戸田 浩之 佐古 かおり 西出 久美
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2015 (Released:2017-11-15)

ソルベントクラックは、エンジニアプラスチックといわれる硬い樹脂に有機溶媒が作用することでクラックが生じる現象である。あるホテルで、室内ユニットのドレンアップホースに破損が生じた。この破損は、ソルベントクラックが生じた為と推察された。樹脂に含まれる可塑剤の移行性について分析する公定法はない。そこで、シリコンウエハに樹脂を圧着し、シリコンウエハに移行した成分をFT-IRで検出する方法を試みた。
著者
上野 未貴
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回 (2018)
巻号頁・発行日
pp.4Pin116, 2018 (Released:2018-07-30)

人工知能技術の発展により,創作物を計算機が理解したり,自動生成することに強い関心が集まっている.画像キャプション生成や自動彩色,スケッチ生成など,創作に関わる特に深層学習を利用した技術に近年大きな発展が見られる.一方で,人の創作は高次の知的作業であり,計算機上に創作過程全体を具現化することは極めて難しい.この分野において,創作物が貴重で繊細な情報をしばしば含むため,機械学習向けのデータが非常に少ない.本研究では,「創作者と人工知能」の共作に向け,創作過程とメタデータを有する 4 コマ漫画ストーリーデータセットを構築する.