著者
福島 秋穂
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.1-11, 1985-06-15
著者
牧浦 雅仁
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.583-587, 1998 (Released:2007-07-09)
参考文献数
8
被引用文献数
14 10
著者
清水 翔太 荒川 弘之 本田 城二 徳森 謙二 藤淵 俊王
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.315-323, 2021-12-28 (Released:2022-03-01)
参考文献数
24
被引用文献数
1

Clear radiation protection training and explanation tools for medical staff, patients, and caregivers during radiography are required. In this study, we developed visualization tool of scattered radiation distribution image of each X-ray room conditions. The 400 cases of X-ray room conditions were simulated using a Monte Carlo simulation code, Particle and Heavy Ion Transport code System (PHITS). The simulation conditions were (i) width and depth of the X-ray room (200 cm, 250 cm, 300 cm, 400 cm and 500 cm), (ii) opening or closing of the sliding door, (iii) direction of the X-ray table, (iv) X-ray posture, and (v) with or without protective clothing/shield. The scattered radiation distribution images were published on the Internet. The images are easily accessible on the Internet with selecting each radiography room condition. In radiation protection education, our tool can be used to (a) reduce radiation dose by keeping away from X-ray sources and scattered radiation sources, (b) shield scattered radiation by protective clothing and protective screens, and (c) prevent leakage of scattered radiation outside the room by closing the door of the radiography room. Our tool would improve the efficiency of radiation protection training for medical staff and alerting to patients and caregivers.
出版者
大森書房
巻号頁・発行日
vol.第1巻 (関根金次郎集), 1928

2 0 0 0 世界の名著

出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
vol.36, 1970
著者
川原 正博 田中 健一郎 根岸 みどり
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.663-666, 2018 (Released:2018-07-01)
参考文献数
13

必須金属である亜鉛(Zn)は、脳内では多くはシナプス小胞内に含まれ、神経細胞の興奮と共にシナプス間隙に放出される。このZnは脳神経系の機能発現、記憶学習にとっても重要な働きを持つ。近年、アルツハイマー病、プリオン病、脳血管性認知症などの神経疾患の発症にZnが重要な働きを持つことが明らかになってきた。ここでは、シナプスにおけるZnと疾患関連タンパク質の相互作用、そして神経疾患の発症に及ぼす影響について概説したい。
著者
末柄 豊
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

①この間、新型コロナ感染症予防のために在宅での研究を余儀なくされたこともあり、各史料所蔵機関がWEB公開している史料画像について渉猟をすすめ、これまで利用できていなかった室町時代の記録典籍類の紙背文書として残された書状について少なからず検討をすすめることができた。特に、宮内庁書陵部所蔵三条西本および山科本や、龍谷大学図書館所蔵三条西本『源氏物語細流抄』の紙背文書などに見るべきものが多いことがわかり、判読および検討をすすめた。また、以前から紙背文書の存在は認識していたが、冊子として綴じられていることで披見が叶わなかった国立公文書館内閣文庫所蔵速水常房旧蔵甘露寺親長書写『公卿補任』3冊の紙背文書について、画像の公開がなされたため、その解読をおこなった。その結果、ほとんどが長享3年から延徳3年の3年間の文書からなっており、当該期の『親長卿記』の記載を相対化(何を記し、何を記さなかったのか、など)できる貴重な史料であることが明らかになった。②明治大学図書館所蔵の三条西本除目書2点の紙背文書について詳細に検討し、これまでにも指摘した三条西公条書写の除目書の紙背文書の特徴と一致することを確認した。あわせて、北陸・東海地方を中心に、各階層の武士をはじめ、多様な人士の書状が残っていることを確認し、特にこれまで書状を残していることが知られていなかった学僧一栢現震や伊予の武士今城能親の書状が存在していることを明らかにした。③大阪狭山市郷土資料館寄託の個人収集文書や、京都市龍安寺所蔵文書について調査・撮影を行った。
著者
田代 志門
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.21-30, 2016-01-31 (Released:2017-08-30)
参考文献数
23

本稿では、現代的な死にゆく過程の成立をある医師の個人史と重ねて整理し、それが以下の3段階から形成されていることを明らかにした。まず、病院での死が当たり前となり、死にゆく過程が医療の管理下に置かれるようになること。次にその過程で「一分一秒でも長く生かす」ことの正しさが疑われるような局面が表面化すること。最後にこうした難しい局面においては、本人が死の近いことを知ったうえで、主体的に「生き方」を選択するという規範が支持されるようになること。これにより、「自分の死が近いことを認識している人間が残された生をどう生きるべきか思い悩む」という実存的問題が「発見」され、それが医療スタッフの経験する困難にも質的変化をもたらした。以上の変化を受けて、医療社会学には専門家による「生き方の道徳化」を批判的に検討しつつも、現代的な死にゆく人役割の困難さの内実に迫る研究に取り組むことが求められている。
出版者
機械技術協会
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, 1975-08
著者
田中 良明 仁田 善雄 島 正之 岩崎 明子 安達 元明
出版者
Japan Society for Atmospheric Environment
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.166-174, 1996 (Released:2011-11-08)
参考文献数
43
被引用文献数
2

自動車排気ガスを中心とする幹線道路沿道部の大気汚染が, 学童の呼吸器症状, 特に気管支喘息に及ぼす影響を明らかにするため, 千葉県で主要幹線道路が学区を貫通する都市部6小学校と田園部4小学校の1992年に1~4年生のものを対象として3年間追跡調査を行った。気管支喘息有症率は女子では3年間すべてで都市部の沿道部が最も高率であり, 次いで都市部の非沿道部, 田園部の順となり, その傾向は有意であった。男子では2年目のみ有意であった。2年間の気管支喘息発症率は男子では沿道部5.7%, 非沿道部3.9%, 田園部1.6%, 女子ではおのおの3.3%, 2.5%, 1.0%であり, 男女とも沿道部が最も高く, 次いで非沿道部, 田園部の順となり, この傾向は有意であった。多重ロジスティック回帰により関連要因を調整したオッズ比を求めたところ, 田園部の発症を1とすれば男子では非沿道部1.92, 沿道部3.70, 女子では非沿道部2.44, 沿道部5.97であった。すなわち, 沿道部の大気汚染は気管支喘息の発症に関与していることが疫学的に示唆された。
著者
松井 実 小野 健太 渡邉 誠
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.3_1-3_10, 2016-09-30 (Released:2016-12-21)
参考文献数
42

進化理論の適用範囲は生物にとどまらない.本稿は文化進化の議論を基盤に,設計の進化について論じる.設計は2つに大別される.一方は理念で,機能に関するアイディアや情報である.他方は設計理念に基づいて開発された製品などである.本稿は,前者の設計理念は進化するが,後者の人工物は進化の主体ではないことを示す.設計理念とその発露としての人工物の関係は,生物学における遺伝子型と表現型の関係に似ている.表現型とは,腕や目,行動などをさし,遺伝子型はその原因となる遺伝子の構成をさす.表現型は,生物の製作するものをさすことがある.たとえば鳥の巣やビーバーが製作するダムなどで,「延長された表現型」とよばれる.人工物は設計の表現型ではあるが,人間の延長された表現型ではない.人工物は文化的遺伝子の発露であって,人間の遺伝子の発露ではない.もしそうであれば,人工物の良し悪しによってその製作者の遺伝子が繁栄するか否かが影響されなければならないからだ.進化理論は,とらえがたい複雑な現象である設計を理解するには非常に有用である.
著者
砂原 秀樹
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

インターネット上の情報はソースデータそのままのものから途中経路で様々な加工が施された情報まで混在している。そのため情報の利用者が情報の有効性を判断しやすいようにソースから利用者までの間でどのような加工がされたかトレース出来るようにする必要がある。しかし検討の過程で情報によってはトレーサビリティを確保することでプライバシーの問題が発生する場合があることがわかり、情報のトレーサビリティ技術と匿名性技術を並行して検討した。具体的には情報に付与する固定IDと経路の途中で変化する名前の対応付けに関する検討とどの程度匿名性が確保されて流通するかわかるよう個人情報に関する匿名化の指標の検討を行った。