2 0 0 0 OA コキン法以前

著者
森 まゆみ
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.11, pp.11_7-11_8, 2021-11-01 (Released:2022-03-25)
著者
岡本 卓也
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.26-36, 2007 (Released:2007-09-05)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

本研究は既存集団のもとへ他の集団(参入集団)が参入した時,既存集団成員が内集団の影響力を過小評価することを確認し,この過小評価の発生量の規定要因として内集団アイデンティティ(内集団Id)と共通内集団アイデンティティ(共通集団Id)の効果を明らかにした。実験1では,実験参加者36名から12個の3人集団を構成し,半数を既存集団に,残りを参入集団に割り当てた。集団ごとにある課題について討議・決定させた後,既存-参入集団を組み合わせた6人集団(上位集団)を構成し,再度同一課題について意思決定を求めた。その結果,既存集団は参入集団に比べて再決定時の自分達の影響力を過小評価していた。実験2では参入集団をサクラが演じ,49名の参加者を全て既存集団とし内集団Id(高・低)と共通集団Id(形成・無し)を操作した。その結果内集団Id高群で影響力の過小評価が認められた。共通集団Idの高さは過小評価の発生には影響を与えず,相手集団との対立度を低く認知させた。両実験の結果に基づき,既存集団における影響力の過小評価および対立度の認知と集団Idとの関係について考察した。
著者
甲能 直樹 安藤 佑介 楓 達也
出版者
瑞浪市化石博物館
雑誌
瑞浪市化石博物館研究報告 (ISSN:03850900)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.125-135, 2020 (Released:2021-04-09)
参考文献数
25

A pinniped fossil was found at the construction site of the Togari-Tsukiyoshi City Road in Akeyo-cho, Mizunami City, Gifu Prefecture, Japan in September 2020. We briefly report this new discovery of a partial skeletal bones belonging to a single individual (MFM18009), which was recovered from the lowermost part of the Yamanouchi Member of the Akeyo Formation, the Mizunami Group (lower Miocene: ca 18 Ma). MFM18009 is consisted from a complete skull, distal half of the left mandible, the atlas, distal half of the left humerus, proximal half of the left ulna, the third metacarpus, thoracic vertebrae and ribs. MFM18009 seems to belong in the Pteronarctos-Pacificotaria species complex of pinnipediforms, and is provisionally identified as Enaliarctine genus and species undetermined.
著者
花田 伸一
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.No.1, 2022-03-31

日本においては主に1990年代後半から地方創生や観光促進等の文脈とも深く関わりつつ、他国とは異なる独特な形での「地域アート」(ある地域名を冠した美術のイベント)が展開されており、佐賀県内においても同様の動きが複数見られる。本稿ではこれまでまとまった形での記録がほぼ残されていない佐賀県内における地域アートについて、特に2000年以降の事例に関する情報をできる限り整理した上で概観を試みる。 具体的には、佐賀市内の事例として、美術グループ「VAROC」(2004-12年)の活動、佐賀大学生が商店街と共同で取り組んだ『アートコンプレックス』(2008)および『呉福万博』(2009-12年)、『コミニカ展』(2011、12年)について、有田町内の事例として、『庭園陶彫展 CERAMIC SCULPUTURE IN GARDEN』(2005年)、『有田現代アートガーデンプレイス』(2006-13年)、『Media Butterfly in Arita』(2014、15年)について、それぞれ入手しえた資料をもとに情報を整理し、概観する。
著者
櫻井 玲奈 金野 好伸 小沼 政弘 内田 直宏 井口 愛子 小林 沙織 山﨑 真大 佐藤 れえ子
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.157-162, 2019-01-15 (Released:2020-01-15)
参考文献数
16

人の慢性腎臓病(CKD)では生体内での活性酸素種(ROS)の産生増加と,抗酸化能の低下が知られており,猫のCKDでも腎組織内のROSによる酸化障害が尿細管と間質の線維化につながることが報告されている。本研究では,初期のCKD猫に電子水を給与し,血中酸化度マーカーと抗酸化能マーカーの変化を観察して,その効果について検討した。1カ月の電子水給与により,対照群にて有意に抗酸化能マーカーが増加し,またCKD群でも有意差はないものの増加傾向を示した。また,血中酸化度マーカーは両群に有意差はないものの低下傾向が認められた。電子水の給与は猫でも人と同様に生体内における酸化ストレスの緩和と抗酸化能の活性化に寄与する可能性があると示唆された。