著者
樋口 義治
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.20-21, 2014-02-01 (Released:2015-05-22)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

The effectiveness of β-blockers in the management of chronic heart failure has been widely validated. Patients with simple hypertension are not good candidates for β-blockers. β-blockers should be used for complicated cardiovascular diseases, including coronary artery disease, heart failure, and arrhythmia.
著者
黒田,長禮
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.31, no.370, 1919-08-21
著者
山口 誠
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.111-125, 2017 (Released:2020-01-13)

本論文は、J. アーリとJ. ラースンが著した『観光のまなざし』第3版(Urry & Larsen, 2011 加太訳 2014)のうち、第1版(Urry, 1990 加太訳 1995)および第2版(Urry, 2002)と比較してみえてくる、新しく加筆された議論と変更された論点の2点に照準し、その意図と可能性を検討することで、観光研究の新たな論点を構想する。第一に、同書の第3版では「観光と写真」をめぐる議論が加筆され、その第7章では写真術のアフォーダンスが、第8章ではパフォーマンスが中心的に論じられることで、アフォーダンスとパフォーマンスの相関において具体的に現象する観光のモビリティを分析するための新たな方法論が提起されている。第二に、第3版では集合的まなざしをめぐる議論が大幅に増加し、その派生型とされるメディア化されたまなざしが注目されることで、観光のまなざしの解釈学的循環が重要なテーマとして浮上したといえる。そして、これらの加筆された論点の可能性を尽くさずに後期近代におけるリスク社会論(U. ベック)へ水準を変調させていった第3版の最終章を批判的に検証し、改めて後期近代論と観光研究を接続することで、後期観光と集合的自己という論点を提示し、観光研究の新たなテーマを模索した。そうして今日の再帰的な後期観光では、個人の外部にひろがる世界ではなく、その内部に潜む自己こそが目的地であり、集合的まなざしの共有によって集合的自己を追体験することがアトラクションの一つになっている状況を指摘した。
著者
Takahiro Matsuo Osamu Takahashi Kazuyo Kitaoka Hiroko Arioka Daiki Kobayashi
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.5872-20, (Released:2020-12-07)
参考文献数
52
被引用文献数
20

Objectives We examined the prevalence of burnout among resident doctors and its relationship with specific stressors. Methods We conducted a nationwide, online, cross-sectional survey in Japan with 604 resident doctors in 2018-2019. Participants and Materials Participants completed the Maslach Burnout Inventory-General Survey to evaluate burnout and provided details of their individual factors and working environmental factors. Chi-square tests and t-tests were conducted for categorical and continuous variables, respectively. The association between burnout and resident-reported causes of stress, ways of coping with stress, number of times patient-safety incidents were likely to occur, and individuals who provide support when in trouble was analyzed using logistic regression analyses after controlling for confounding variables. Results A total of 28% met the burnout criteria, 12.2% were exhausted, 2.8% were depressed, and 56.9% were healthy. After adjusting for sex, postgraduate years, type of residency program, marital status, number of inpatients under residents' care, number of working hours, number of night shifts, number of days off, and resident-reported causes of stress-excessive paperwork (odds ratio [OR]: 2.24, 95% confidence interval [CI]: 1.32-3.80), excessive working hours (OR: 2.75, 95% CI: 1.24-6.04), low autonomy (OR: 3.92, 95% CI: 2.01-7.65), communication problems at the workplace (OR: 2.24, 95% CI: 1.05-4.76), complaints from patients (OR: 6.62, 95% CI: 1.21-36.1), peer competition (OR: 2.22, 95% CI: 1.25-3.93), and anxiety about the future (OR: 2.13, 95% CI: 1.28-3.56)-were independently associated with burnout. The burnout group had more reported patient-safety incidents that were likely to occur per year (>10) (OR: 2.65, 95% CI: 1.01-6.95) and a lack of individuals who could provide support when in trouble (OR: 1.83, 95% CI: 1.01-3.34) than the non-burnout group. Conclusions This study described the prevalence of burnout among residents who responded to our survey. We detected an association between burnout and resident-reported causes of stress, patient-safety incidents, and a lack of individuals who provide support when in trouble. Further interventional studies targeting ways to reduce these concerns are warranted.
著者
柿木 重宜 Shigetaka Kakigi
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of inquiry and research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
no.110, pp.1-17, 2019-09

東京帝国大学文科大学言語学科教授藤岡勝二は、日本語系統論、アルタイ諸語の文献学研究以外に、サンスクリット学、国語国字運動、辞書学等、多彩な研究テーマを有していた。しかしながら、彼のローマ字化国語国字運動における役割については、現在まで不明な点が多い。とりわけ、明治38(1905)年に、藤岡が中心になって結成された「ローマ字ひろめ会」は、現存しないため、未だその実態は詳らかにされていない。当時、藤岡は、本会の常務評議員という立場から、ヘボン式ローマ字の理論と実践に尽瘁していた。また、特筆すべき点は、「ローマ字ひろめ会」には、学者、官僚、政治家、軍人、ジャーナリスト等、様々な要職にある人物が数多く参加していたことである。本稿では、当時のローマ字化運動の潮流を概観しながら、藤岡が、ローマ字化国語国字運動において、どのような役割を果したのか、言語政策を包含する社会言語学的観点から考察を試みた。
著者
丸山 宏二
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖学雑誌 (ISSN:03859932)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.145-154, 1991-09-25 (Released:2008-05-15)
参考文献数
32

マストミス Praomys(Mastomys)couchaの膣垢周期と発情周期の連関性を検討し,膣垢により判定した発情周期および妊娠期の各時期における血漿progesterone濃度の消長を追究して以下の成績を得た.1.成熟非妊娠マストミスの大半(70%)の発情周期では,多数の白血球と有核細胞から成る膣垢(LN期)が6~9日間隔で1~3日間にわたり出現した.LN期の2日前には小型の有核および角化細胞に白血球の混在する膣垢が,前日には有核および角化細胞のみから成る膣垢がそれぞれ観察され,LN期出現後は白血球主体の膣垢に移行した.排卵検査の結果,LN期出現の2日前,前日および1日目は,それぞれ発情前期(PE),発情期(E)および発情休止期第1日目(D1)に相当するものと判断された.2.PEおよびEが各1日,Dが5日間から成る7日周期中の血漿progesterone(P)濃度は,E以後増加してD1に頂値となり,D3には基底値に減少し,7日周期で形成された発情周期黄体からのP分泌は3日以内に減退することが知られた.3.Dが11~13日間持続する長周期のD7のP濃度は高く,7日周期D1の1.8倍で,この動物の示す長周期が偽妊娠である可能性が示唆された.4.妊娠中の血漿P濃度は,妊娠1日目から5日目にかけて増加し,以後7日目にかけて減少して12日目までは低く推移したが,13日目以後胎盤徴候の出現に一致して再び増加し,15~19日目にプラトー値に維持された後,分娩日にかけて急減するという二峰性の変化が観察された.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1912年03月28日, 1912-03-28

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1908年04月11日, 1908-04-11
被引用文献数
22
著者
大竹 孝司
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.56-65, 2002-08-30 (Released:2017-08-31)

This article reviews some basic issues on spoken-word recognition, focussing on the mechanism of speech segmentation and a role of prosody. First, the mechanism of speech segmentation is discussed with reference to the rhythmic hypothesis. Second, the role of prosody in spoken-word recognition is discussed with the illustration of the phoneme activation model. It is argued that unlike the prosody in English and Chinese, the prosody in Japanese is involved with the selection of words in mental lexicon.

2 0 0 0 OA 将棋明玉

著者
大橋宗桂 編
出版者
文玉圃
巻号頁・発行日
vol.上, 0000
著者
三上 剛史
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.687-707, 2007
被引用文献数
1

以下の論考は, 道徳に対する現代社会学のアンビヴァレントな関わりを, 社会学が現在直面している社会情勢から再考し, 社会学という学問が, そのそもそもの成立において孕んでいた契機を反省する営みとして提示するものである.検討の対象となるのは, グローバル化の中で改めて「社会とは何か」を問う理論的諸潮流であり, また, 「福祉国家の危機」およびリスク社会化によって明らかになりつつある「連帯」の再考である.まずは, U.ベックを始めとして各方面で展開されつつある, グローバル化とともに「社会」の概念そのものが変革されなければならないという議論を糸口として, 「社会的なもの」とは何かを問い直してみたい.<BR>それは, 福祉国家の前提となっていた「連帯」の概念を再検討しながら, M.フーコーの「統治性論」を通して近代社会の成り立ちを問う理論的潮流に繋がるものであり, 同時に, N.ルーマン的意味でのシステム分化から帰結する道徳的統合の「断念」, あるいは新しい形での連帯の可能性を問うことでもある.<BR>これは, なぜ社会学という学問が成立しえたのかを自問することでもあって, グローバル化の中で「社会」という概念の妥当性と社会学の可能性が再検討されている今, 避けて通ることのできないテーマである.
著者
和 吾郎 藤田 真二 東 健作 平賀 洋之
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.13-26, 2013-07-10 (Released:2015-02-25)
参考文献数
35
被引用文献数
1

2004年8月と2005年9月に物部川上流域で発生した大規模山腹崩壊に伴う濁質の流出特性の変化を明らかにするため,2001~2011年における下流部の濁質負荷量,濁度と流量との関係(C-Q関係),アユ河川定着期(6~9月)の濁水(濁度10度以上)の発生日数の経年変化を調べた。山腹崩壊が発生した2004年以降,物部川の濁質負荷量,出水時の濁度上昇率(C-Q式の傾き),濁度10度以上の日数は山腹崩壊前(2001~2003年)に比べて増加し,その状況は2007年まで認められた。近年の濁質流出の動向について,2010年と2011年の濁質負荷量は,これら2ヶ年より降水量が少なかった2006年の50%以下まで減少した。一方,2009年以降,濁度10度以上の日数は再び増加傾向を示し,2011年では2006年の70日間に次ぐ54日間を記録した。以上のように,物部川の濁質の流出特性は大規模山腹崩壊を契機として高濃度濁水の発生及び濁水長期化が認められる状況に変化した。近年では高濃度濁水の発生は抑制されつつも,アユへの影響が懸念される水準の濁水は依然として高頻度で発生し,濁水長期化が継続している。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1929年04月01日, 1929-04-01