著者
中井 悟 Satoru Nakai
出版者
同志社大学英文学会
雑誌
主流 = Shuryu (ISSN:03893138)
巻号頁・発行日
no.53, pp.153-172, 1992-02-25

研究ノート
著者
伊藤 渉 イトウ ワタル Wataru Ito
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = Toyohogaku (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.249-276, 1995-03-10
著者
唐 権 劉 建輝 王 紫沁
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 = NIHON KENKYŪ (ISSN:24343110)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.131-172, 2021-03-31

来舶清人とは、清朝の頃に大陸から日本に渡航した中国人の中で、優れた教養を持っている一部の人たちに対する総称である。江戸中期に成立し、戦前まで広く使われていたが、戦後になると廃れてしまい、今や一部の美術史家と古美術愛好者の間でしか通用しなくなっている。しかし、この概念こそ、近世以来の日中文化交流ないし東アジア文化発展の歴史を解くための重要なツールではないか、と我々は考えている。来舶清人の中で名を後世に残した人物は、果たしてどのくらい数えられるか、という素朴な疑問から出発して、基礎データの整理作業に取り組んだ。本稿は、いわばその中間報告である。 本稿は3 つの部分からなっている。すなわち解説、参考文献と一覧表である。解説の部分はカテゴリーとしての来舶清人に注目し、概念としての特質、成立の経緯、日本文芸の世界における位置付け、我々が考えた来舶清人の外延などを説いている。参考文献の部分では、我々は来舶清人に関する日中両国の現存文献と関連の研究に可能な限りアクセスし、文献調査の結果を提示したものである。最後の一覧表は、上記の文献調査に基づいて作成したもので、計355 名の来舶清人に関する基礎データを、一人ひとりにまとめたものである。
著者
谷本 和明
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.99-110, 2014-04-01

昨今、盛んに研究・導入が進んでいる次世代の代替エネルギーである、様々な再生可能エネルギーの活用は、まだ本格的な実用化に至っているとは言えない。2011 年までの地域や企業を取り巻くこれらの取り組みや比較は、谷本(1)でまとめた。本論文では、これらの取組の中から、我が国の現状や国民性に適した小規模の水力・火力発電の現状と可能性について論じる。さらに、昨年行った小(マイクロ)水力・火力発電に関する調査結果をまとめた。
著者
青木 純一
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.227-237, 2017-03-30

本稿は学校で宿日直が始まる明治中期と、廃止へと向かう終戦後の一時期を中心に、その目的や背景を明らかにした。学校に宿日直制度が成立するきっかけは天皇の写真、御真影の「奉護」が目的である。1890(明治23)年頃になって国家主義的な風潮が強まる中、学校に御真影が「下賜」されその「奉護」を目的に各地の学校で宿日直が始まった。宿日直が定着すると、学校は夜間や休日でも比較的訪れやすい場所となる。宿日直を通して教員同士や児童生徒、地域住民との交流もしだいに増える。戦後になって御真影や教育勅語がなくなると、学校施設の管理のみが宿日直の目的となる。時代の変化もあって、しだいに廃止を要望する声が高まり、宿日直教員に対する殺人事件や暴行事件をきっかけに宿日直廃止の動きは大きく広がる。宿日直問題は国会でも取り上げられ、警備員配置のための国の予算が付く1960年代後半になると、宿日直の実施率は急速に低下し、1980年代の初頭にはほぼ全国の学校で廃止された。
著者
近藤 直 大場 隆之 伊藤 浩之 鹿島 光司 深水 克郎 Kondo Naoshi Oba Takayuki Ito Hiroyuki Kashima Koji Fukozu Katsuro
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料 = JAXA Special Publication (ISSN:24332232)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-19-001, pp.53-63, 2019-06-19

月面農場にて栽培する8品目(イネ、ダイズ、サツマイモ、ジャガイモ、トマト、レタス、キュウリ、イチゴ)を、居住人数6人および100人を想定し、特に100人の場合において効率的に生産可能と考えられる方法を提案する。本提案では、まず栽培8品目すべてに共通して適用する技術を示す。次にそれぞれの生産品目ごとに栽培スタイル(栽培様式)を定める。そしてその様式を実現するために最適な栽培方式、例えばバッチ式の栽培か栽培部分が移動することによる連続式かに大まかに大別した。作物の生産過程は、播種(定植)、生育、収穫などの工程に区分され、各工程において可能な限り自動作業を導入するために必要な生育・環境モニタリング項目、具体的なセンシング方法および機械化方法を提案する。それら要素技術の中には、既存の技術を応用することで達成可能と考えられるものもあるが、ドローン、ロボットの開発やセンシング方法の確立など、今後さらなる技術向上が必要と考えられる方法も含む。
著者
谷守 正寛 Masahiro TANIMORI
出版者
甲南大学国際言語文化センター
雑誌
言語と文化 = Language and Culture : The Journal of the Institute for Language and Culture (ISSN:13476610)
巻号頁・発行日
no.23, pp.71-86, 2019-03-15

There are several types of Japanese topicalized sentences which appear to remain unaccounted for under the standard grammatical analysis of the Japanese particle wa as the topic marker. In this paper, the author's analysis will capture several additional properties of Japanese topicalization. While several pieces of evidence which favor permission for the topic's being linked to any element included in the following comment and its function of neutralizing the logical Case relation between the topic and the linked element are illustrated, the author will maintain that the element which can be illogically linked to the topic can be considered to express what "the topic most strongly reminds the speaker of" (TANIMORI 1994). The linguistic phenomena which show in this paper that the topic is linked to the following comment, regardless of the absence of logical Case relation between the topic and the element included in the comment, will let us consider the Japanese paradigm of topicalization to be different from what has been examined on it thus far. There is reason to believe that Japanese topicalization can be realized without the presence of the logical relation between the topic and the following comment, if the contextual coherence of sentences is properly balanced.