著者
山城 広周 野中 尋史
雑誌
第83回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, no.1, pp.507-508, 2021-03-04

既存研究では,作業時間が既知である場合や,単純な分布に従うと仮定している.しかし,実際の工場における作業時間は,未知である場合が多く,複雑な分布に従っている可能性が高い.そこで,本研究では,機械学習モデルを用いて作業時間を推定することを考える.本研究では,実際の工場データにおいて作業時間が複雑な分布に従う場合に,機械学習モデルを用いて作業時間を推定し,スケジューリング最適化を行うシステムを提案した.研究協力企業より提供された製造サンプルごとにまとめられた作業時間が既知である工程情報を用いて,提案手法を評価した.MAPEを用いて機械学習モデルの評価を行った結果,LightGBMが22.5%で最も良かった.推定作業時間を用いて,並列機械スケジューリングの最適化を行った結果,makespanの平均短縮率は,29.5%であった.
出版者
京都
雑誌
同志社女子大学日本語日本文学 (ISSN:09155058)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.40, 2021-06-30
著者
堤 一磨
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2010

東京海洋大学修士学位論文 平成22年度(2010) 食機能保全科学 第1137号
著者
丸山 敬介 MARUYAMA Keisuke
出版者
京都
雑誌
同志社女子大学大学院文学研究科紀要 = Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts (ISSN:18849296)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-38, 2016-03-31

『月刊日本語』(アルク)全291冊を分析し、「日本語教師は食べていけない」言説の起こりと定着との関係を明らかにした。 創刊直後の88~89年、日本語学校の待遇が悪くてもそれは一部の悪質な学校の問題であって、それよりも日本語教師にはどのような資質が求められるかといった課題に興味・関心が行っていた。ところが、91年から92年にかけて待遇問題が多くの学校・教師に共通して見られる傾向として取り上げるようになり、それによって読者たちは「食べていけない」言説を形作ることになった。 90年代後半には、入学する者が激減する日本語学校氷河期が訪れ、それに伴って待遇の悪さを当然のこととする記事をたびたび掲載するようになった。「食べていけない」が活字として登場することもあり、言説はより強固になった。一方、このころからボランティア関係の特集・連載を数多く載せるようになり、読者には職業としない日本語を教える活動が強く印象付けられた。 00に入ってしばらくすると、「食べていけない」という表現が誌上から消えた。さらに10年に近くなるにしたがって、日本語を学びたい者が多様化し、教師不足をいく度か報じた。しかし、だからといって教師の待遇が目立って好転したわけではなく、不満を訴える教師は依然として多数を占めていた。そう考えると、言説はなくなったのではなく、むしろ広く浸透し一つの前提として読者には受け止められていたと考えられる。
著者
小原 克博 Katsuhiro Kohara
出版者
基督教研究会
雑誌
基督教研究 = Kirisutokyo Kenkyu (Studies in Christianity) (ISSN:03873080)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.14-32, 2002-07-29

本論文では、基督教史の中で現れてきた、戦争をめぐる三つの類型、すなわち、絶対平和主義、正戦論、聖教論の間に生じる緊張関係を解釈し、また、それらが歴史的にどのように受容されてきたのかを考察する。平和を実現するために自らが信じる正義を実行するという考えはキリスト教社会においても、イスラーム社会においても同様に見られる。現実には両者の正義はしばしば衝突してきたが、キリスト教の伝統的な正戦論の中では他の宗教の正義の問題はほとんど扱われてこなかった。本論文では、そうした課題に応えるために比較宗教倫理学的視点を導入する。
著者
菅原 浩
出版者
長岡造形大学
雑誌
長岡造形大学研究紀要 = Nagaoka Institute of Design Bulletin (ISSN:13499033)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.21-26, 2020-03-01

In traditional Qi-gong practice and internal martial arts like Taiji, it is assumed that mature practitioners can control someone else without touching, by qi power alone. Though such phenomena might be inconceivable by modern worldview, we argue that we can fully understand them by the philosophical paradigm of the Non-articulation and the Articulation, proposed by Izutsu Toshihiko, with a reinterpretation from the energy-centered viewpoint.
著者
財津 亘
出版者
目白大学
雑誌
目白大学心理学研究 = Mejiro Journal of Psychology (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-11, 2022-03-31

本研究は,連続バラバラ殺人における事件リンク分析の有効性を検討したものである。事件リンク分析とは,犯罪捜査の支援を目的として,統計学や心理学的手法を用いて犯行現場を分析する犯罪者プロファイリングの一種である。本研究では,二つの仮説を通して事件リンク分析の妥当性を検討した。一つ目の仮説は,同一犯人による連続殺人の犯罪行動は事件間で類似するといった「行動の一貫性」仮説であり,もう一つは異なる犯人の場合は連続殺人における犯罪行動は事件間で異なるといった「行動の識別性」仮説である。104名による120事件をオンライン新聞データベースより収集し,28カテゴリ(例.殺害方法や遺体の損壊,被害者の遺棄など)を多重対応分析によって検討した。多重対応分析の結果によると,連続犯の犯罪行動はその連続事件を通してまったく同じあるいは類似していたことから,前者の仮説は部分的に支持された。さらに,多重対応分析によると,次元上において104名がそれぞれ敢行した104事件の犯罪行動はまったくお互い合致することがなかったことから,後者の仮説を支持した。