著者
加藤 四郎
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.237-239, 2001

この度本誌の下遠野邦忠編集委員長より随筆の執筆を依頼された. 思えば5年前 (1996) に当時の西山幸廣編集委員長より第1回の随筆の執筆を依頼され, たまたまその年がジェンナーによる種痘発明200年という記念すべき年でもあり, ジェンナーを巡る随想を述べた. 最初の随筆ということもあり可成緊張して執筆した思い出がある.今回の依頼は来年第50回の日本ウイルス学会を迎えるにあたり, 第1回よりの日本ウイルス学会を知る者としての随筆を期待されたようである. その構想に取り組み始めてから間もなく, かねてより憂慮していた生物兵器を用いるテロが米国で現実のものとなった. 特に痘そうの脅威を知る者として半世紀前の思い出に浸っている場合ではなくなったが, 敢えて回顧録とともに後半痘そうウイルステロの脅威に対する警告文としたい.
著者
鈴木 綾子 竹田 靖史 檜作 進
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.205-212, 1985-08-31 (Released:2010-03-16)
参考文献数
19
被引用文献数
24 23

ジャガイモ, クズ, タピオカの澱粉の老化性を比較し, また, これらの澱粉からアミロース, アミロペクチンを分離・精製してそれぞれの老化性と分子構造を詳細に調べた結果, 下記のようなことが見出された.1) 上記3種の澱粉をアルカリ糊化し, 中和した糊液の老化性は, タピオカ澱粉が最も低く, 他の2者はほぼ同じであった.2) Schoch法で得られたアミロースの重合度は, 末端基定量で求めた数平均では, ジャガイモ>タピオカ>クズの順であったが, 光散乱法で測定した重量平均では, タピオカ>ジャガイモ>クズの順であった.3) 上記アミロースの老化性は, クズ>ジャガイモ>タピオカの順で, 重量平均重合度の順と逆の関係であった. 大きい分子ほど老化しにくい性質を示した.4) 3種の澱粉から沈殿剤・酵素法で重合度の小さい, 真に直鎖状のアミロースが得られたが, これらはいずれもSchoch法で得られたアミロースより高い老化性を示した.5) 3種のアミロペクチンの老化性は, ジャガイモのものが最も高く, 平均鎖長も他の2者のものより明らかに長い分子であった.6) 最も老化性の低いタピオカ澱粉は, アミロース, アミロペクチンともに老化性の低い分子であった.
著者
北川 二郎
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.188-194, 1985-03-31 (Released:2008-07-23)
著者
本間 宏也
出版者
THE SOCIRETY OF RUBBER SCIENCE AND TECHNOLOGYY, JAPAN
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.86, no.12, pp.373-377, 2013 (Released:2014-02-06)
参考文献数
15

Polymeric materials have the advantage of light weight, ease of manufacturing and feasibility for various shapes, compared with porcelain one. Application of the polymeric materials to outdoor electrical insulating apparatuses has achieved to reduce the size, weight of the equipments, and maintenance cost of the electrical power lines. Especially, silicone rubber can show good weatherability and hydrophobicity, so that it has been widely applied to polymeric insulators for outdoor use. Polymeric insulators are gaining market share as a result of improved tolerance to pollution, ease of handling and installation. In this article, the state of research and development of the polymeric insulators and their application for the electrical power lines are provided.
著者
堀内 征治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.43-46, 2007-01-15
被引用文献数
1

我輩は「虫」である.住まいはPC.我がご主人が開発したプログラムの中で生まれ,運よく生き残っているバグである.ご主人は,高専3年生.全国の高専生がプログラミングの創造性と技術力を競う「全国高等専門学校第17回プログラミングコンテスト」(プロコン)に参加するためのソフトウェアを開発したチームリーダーを務めている.我輩は,彼をご主人と思っているが,彼は,まだ我輩の存在にも気づいていないという,不思議な関係でもある.そして,我々は今,このプロコン本選が開催される茨城県ひたちなか市に向かっている.新幹線から常磐線特急に乗り換えるまでは順調.1時間遅れの発車に不安感はあるものの,学生諸君は,徹夜を続けた体をシートに預け,電車は静かに上野を離れた.2006年10月7日の午後のことである.
著者
榎本 剛
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

梅雨前線は,時間的にも空間的にもさまざまなスケールの現象から成り立っている。梅雨期は雨の多い期間であるが,同じような天候が日々持続するのではなく,活発期と不活発期がある。活発期には発達したメソ擾乱やそれに含まれる対流セルにより局地的な降水がもたらされ,不活発期には前線自体が不明瞭になる。本年度は,梅雨前線の消滅と再形成に着目し,そのメカニズムや予測可能性について調べた。分析したデータはAFES(地球シミュレータ用大気大循環モデル)を用いた高解像度(水平解像度約20km)シミュレーション及びALERA(AFES-LETKF実験的再解析)である。2005年6月下旬,梅雨前線の北上が遅れ,日本の南岸に停滞していた。6月26日前線は亜熱帯高気圧の強化に伴って,急に消滅した。華中で小低気圧が発生し,黄海,朝鮮半島から日本海へ進み,梅雨前線が再形成された。データを詳しく分析したところ,以下のことが明らかになった。亜熱帯高気圧の強化は西から伝播してきたロスビー波束によるものである。梅雨前線は亜熱帯高気圧の発達に伴って,暖かく湿った南西流が梅雨前線に収束しなくなり弱化していった。一方,偏西風の蛇行に伴ってできた大陸上の気圧の谷で低気圧が形成され,これが日本海上に進みながら,下層の不安定と結合し新たな梅雨前線を形成した。この現象に伴う流れの不確定性についても調べた。梅雨前線上の小低気圧には不確定性が伴っている。梅雨前線の消滅に前後して,南西流の先端で不確定性が増大していた。また,大陸上の低気圧発生に伴う不確定性の増大も見られた。今年度は、梅雨前線にとって重要である水蒸気の移流を精密化することを目的として,新たな空間内挿スキームを考察し,その精度について示した。本課題では,地球シミュレータ上の高解像度全球シミュレーションや再解析データ等を用いて,いくつかの事例について,梅雨前線の活動がアジア大陸上空を流れる偏西風に沿って伝播するロスビー波束の影響を受けていることを示すことができた。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年10月29日, 1897-10-29

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1946年02月23日, 1946-02-23
著者
島 久洋 Hisahiro Shima 桃山学院大学文学部
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学キリスト教論集 (ISSN:0286973X)
巻号頁・発行日
no.27, pp.p63-81, 1991-03

The purpose of this study is to investigate psychosocial factors for healthy long life based on ways of life. We studied Brazilian populations in Bage in August of 1990. Study populations were male and female at the age of 49-55 randomly selected. They live in the areas of Bage of Rio Grande do Sul, the Federative Republic of Brazil. The surveys were conducted by face-sheet methods in the indoor. A questionnaire was consisted of 48 items in relation to healthy conditions, eating habits, family relations, and religious behaviors. The questionnaire and interview were used Portuguese. The distribution of religion are presented in Table 1. The sigificant of these results concerning religion was discussed.