2 0 0 0 OA 大蔵会図録

著者
日下無倫 編並解説
出版者
仏教芸術院出版部
巻号頁・発行日
vol.第8回, 1923
著者
長尾 寛子
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発関連領域 = Bulletin of the Graduate School of Education, Hiroshima University. Part. 2, Arts and science education (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
no.53, pp.445-453, 2004

The aim of this paper is to clarify the meanings of the term "space expression" in paintings. It has two meanings; the one is the representation of three-dimensional objects in paintings that have only two dimensions; the other is the expression of space as it is in paintings. Space expression in paintings has its grounds in the psychological mechanisms of space cognition. The ultimate basis of space expression in paintings is the existence and development of cognitive space in human cognitive processes.
著者
米盛 重保
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.633-640, 1983-11-19

沖縄における春作マスクメロンの品種比較試験を無加温条件下のガラス室で1982年3月∿6月に実施した。供試品種は17品種で, 草丈, 葉数, 雌花着生, 果実品質等について調査した。各品種とも順調な生育がみられた無加温下での短期栽培が確認された。特に定植後20日∿30日における草丈伸長や出葉数は旺盛で1日当りの草丈伸長は7.8cm, 出葉数は1枚であった。果実の良否に大きな影響をおよぼす雌花の着生状況は比較的良好で9節∿15節の雌花着生率は78.7%, 各節位における雌花着生は5∿6節から始まり10節以上の節位では90%以上の雌花着生率を示した。果実の着果節位はほとんどの品種が11節目に集中しており理想節位に着果した。果実の品質は品種間差が大きく, アールス東海S-78とシーザーを除き果重が1,300∿1,600gで果形は偏平形を呈していた。糖度, ネット形成, 食味ではアールス春系の3品種は栽培管理の困難さがあって順調な結果が出ずネットの不形成や糖度不足が多かった。果肉色, 果皮色は品種特有で, 果肉色は白色, 果皮色は緑色を基色とした濃淡差がみられた。白裕は果肉色果皮色とも乳黄色で従来見られなかった乳黄色ネットメロンとして特異な品種である。病害虫による被害はツルガレ病以外の病虫害はほとんど問題なかった。ツルガレ病は全品種に被害を及ぼし枯死株が続出した。沖縄における春作マスクメロン栽培の可否はツルガレ病対策が重要な課題と思われる。本試験の実施にあたり供試品種の種子を提供下さった前記各種苗会社に深く感謝の意を表します。また本試験は実用規模での栽培であったため多大な労力を必要とした。その面で協力をいただいた農学科学生の糸洲朝光, 喜納兼二, 島袋つかさ, 仲田ひろみ, 林真人の諸君に深く感謝する。また本報告の校閲をしていただいた農場長の大屋一弘教授に深く感謝の意を表します。
著者
村上 淑恵
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 人間科学編 (ISSN:13471228)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.139-152, 2004-03-18

In this paper, I criticize a theory of "the similarity" between news-shows and waido-shows, or entertainment information shows, by investigating their differentiation and mutual reference through the news of the Aum-Shinrikyo incidents in 1995. I compare materials taken from "News 23 (hereafter, 23)" as examples of the news-shows and "Supa-waido (hereafter, Waido)" of the waido-shows. The results of my examination on the differences of the two information shows are as follows : (1) "23"-process explanation/"Waido"- condition explanation (2)"23"-logical, evidential/"Waido"-emotional, personal featuring (3)"23"-the Aum as terrorist organization/"Waido"-the Aum as group of insane people in delusion (4)"23"-the Aum as a dangerous threat to the nation-state and the legal system/"Waido"-the Aum as a bizarre threat to the civil society "23" focuses on the Aum's criminality and "Waido" on the Aum's strangeness through various details they have obtained. It has been pointed out that the news-shows describe the "anti-social" aspect of the Aum, while the waido-shows stress the "a-social" aspect of the Aum. However, this seeming differentiation tacitly gives the audience more "information plausibility" through the mutual reference mechanism that I would emphasize. News-shows make the audience believe that "such bizarre people would commit those crimes", at the same time the waido-shows strengthen the impression that "those crimes would be committed by such bizarre people". This may not be done by an apparent intention of the mass media, but by the consequence of mutual reference that occurs among massmedia.
著者
河村 満
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

音楽には、言語と同様に表出(歌う・演奏する)、受容(聞く)、(楽譜を)読む、(楽譜を)書く過程がある。音楽の表出・受容の脳内機構についてはいくつかの知見が蓄積されているが、(楽譜の)読み書きについての検討は極めて少ない。そこで、本研究では、脳病変例を対象に、楽譜の読み書きの脳内機構を明らかにすることを目的とした。われわれは2000年に、左上頭頂小葉の皮質・皮質下病変によって、楽譜の読みに障害がないが、楽譜の書きにのみ障害が認められたピアノ教師を報告した。この症例では文字の書きの障害も伴わなかったことから、楽譜の書きが文字の書きとは独立した過程である事を明らかにした。さらに、この症例の特徴はリズム表記の障害であったことから、音高の表記とリズムの表記は独立した過程であることを示唆した。さらに同年、上記症例とは逆のパターンを示したトロンボーン奏者を記載した。この症例は左角回に限局性の病変で、音高の表記のみに障害を示していた。本研究では、これらの結果を基底にして、ウェルニッケ失語を呈したピアノ教師例を検討した。この症例では、楽譜を読む際の障害はピッチにのみみられリズムでは障害がみられなかった。この結果は楽譜の読み書きにおいて、リズム認知機能とピッチ認知機能とがそれぞれ異なった脳内機構をもつことを明示している。さらにパーキンソン病を対象にして、リズム認知機脳を検討し、本病でリズム認知機能障害がみられることを示した。これは大脳基定核にリズム語知機能があることを示唆している。
著者
徳本 圭伊子 土田 和範 河村 誠 中村 正一 長谷川 健二 岩本 義史
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.923-930, 1985-12-28
被引用文献数
2 1

25〜57歳の歯周炎を有するボランティア8名を対象に,水性基剤にテトラサイクリンを配合した軟膏(TG軟膏)および基剤のみのプラセボを,2週間に8回,ルートキャナルシリンジを用いてポケット内に直接投与し,その効果を,2日,1週間,2週間,4週間後に細菌学的に検索した。また臨床的にも検討を加えた。その結果,TG軟膏を局所投与した部位は,2日目から全菌数が有意に減少した。さらにspirochetesの割合の有意な減少と,coccoid cellsの割合の有意な増加が見られ,菌叢が有意に変化していた。これに対しプラセボ投与部位では,全菌数は1週間目と2週間目で有意な減少が見られたものの,4週間目では初診時と差のないレベルに戻っていた。spirochetes, coccoid cellsの割合は実験期間中有意差がなく,菌叢は変化しなかった。臨床的には,TG軟膏投与群は,4週間目までに歯周に関する各指標の改善が見られた。
著者
内藤可夫
出版者
河原学園 人間環境大学
雑誌
人間と環境 (ISSN:21858365)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.41-54, 2015-12-30 (Released:2018-04-23)

20 世紀最大の発見とも言われるミラーニューロンについて、その哲学的意味の解明の努力はほとんど行われていない。だが、存在概念や自我の否定という現代哲学の文脈から考えるならば、その重大な意義は明らかである。他者は人間にとってアプリオリだと言える。また、自我は他者の写しであり、存在概念も他者概念から派生すると考えるのが自然である。今後「概念」の概念自体もこの機能を手掛かりに考えられるようになるだろう。また、鉤状束の機能から、それらの持つ意味は畏れであると予想する事ができる。
著者
金子 雄司
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.78, pp.1-22, 2014

20世紀はじめに擡頭した書誌学の新たな潮流は,後に新書誌学と命名されることになる。この学派に連なる研究者たちは輝かしい成果を生み出した。なかでも,シェイクスピアを頂点とする,16世紀から17世紀にかけて活躍した劇作家たちの作品本文研究は際だった活動であった。伝統的な書誌学(聖書学,古典文学などを対象とする)と一線を画したのは,劇作家の原稿(その形態への探求も含めて)がいかなる経路をたどって印刷用稿本となったかを解明し,その結果に基づいて校訂本を編纂することが目標とされた。別の言い方をすれば,残された歴史的遺物(つまり,印刷本)の分析により過去(劇作家の意図)を再生できるという信念であった。だが,ポストモダン理論はその信念が希望の別名に過ぎないとして,これを退けることになるのが1970年代末から80年代のことであった。パラダイムシフト。その渦中にあって,われわれは現在この先の確たる見通しを持つに至っていない。

2 0 0 0 文学と言語

著者
中條和夫著 中條順子編
出版者
創文社
巻号頁・発行日
1995
著者
天野 和孝
出版者
上越教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究ではエスカレーションの検証に適しているタマガイ科などの腹足類による二枚貝への穿孔捕食痕の新生代における時代的変遷を検討した.対象とした二枚貝は浅海性の貝類としてエゾタマキガイ,ヤマトタマキガイ,エゾシラオガイ,深海性の貝類として化学合成群集中の二枚貝である.その結果,以下のことが明らかとなった.(1)同時代の浅海性貝類の穿孔率は本州の個体群の方が北海道の個体群より高い(エゾタマキガイ,ヤマトタマキガイ,エゾシラオガイ).本州の個体群の方が穿孔率が高いことは,低緯度へと穿孔率が上昇するとしたDudley and Vermeij(1978),Allmon et al.(1990), Alexander and Dietl(2001)の結論と調和的である.(2)エゾタマキガイでは穿孔率は時代的な変化傾向は見られなかったが,エゾシラオガイでは鮮新世の個体群で低く,更新世前期以降高くなる傾向が見られた.(3)穿孔痕の位置は捕食者,被食者により異なる(エゾタマキガイ,エゾシラオガイ,ワタゾコウリガイ).(4)殻縁穿孔は更新世前期以降に出現した(エゾタマキガイ,エゾシラオガイ).これは北米のマルスダレガイ科への穿孔を検討したVermeij and Roopnarine(2001)の鮮新世以降という結果とほぼ一致している.他の種についても今後検討する必要があろう.(5)時代が新しくなるにつれて,捕食者-被食者のサイズ間の相関係数は低くなる傾向が見られた(エゾタマキガイ,エゾシラオガイ).これはエスカレーションと矛盾するように見える.ローカルな要因が働いている可能性もあり,もう少しデータを増やす必要がある.(6)化学合成群集では始新世以降穿孔捕食痕が見られ,中新世を通じて穿孔捕食活動が見られる.場合によっては浅海域の貝類に比較されるような穿孔率も認められた(ワタゾコウリガイ).
著者
園田 英徳
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.109, no.5, pp.35-89, 2004-08-20 (Released:2017-10-02)

格子理論を使って,場の理論の連続極限をどう構成するか,その処方せんを丁寧に説明するのがこのノートの目的です.2003年度後期の神戸大学での講義に基づいています.

2 0 0 0 出門小草

著者
野口弌[著]
出版者
[野口寧齋]
巻号頁・発行日
1890