著者
森野 博文 小泉 朋子 三浦 孝典 福田 俊昭 柴田 高
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.9, pp.1017-1022, 2013-09-01 (Released:2013-09-01)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

Noroviruses are one of the most important causes of acute gastroenteritis throughout the world. The aim of this study is to evaluate the efficacy of a chlorine dioxide gas-generating gel (ClO2 gel, 60 g) against feline calicivirus (FCV), a norovirus surrogate, in the wet state on glass dishes in a test sink (43 cm long, 75 cm wide, and 29 cm deep). The ClO2 gel permits sustained release of gaseous ClO2 (1.7 mg/h at 25°C), and was placed in one corner of the test sink. The glass dishes containing FCV suspension were placed at three positions in the test sink. We demonstrated that FCV was inactivated within 5h (>2 or >3 log10 reductions at three positions, n=20) in the test sink where the ClO2 gel was placed. These small quantities of ClO2 gel might be a useful tool for reducing the risk of infection by norovirus in wet environments such as kitchens and bathrooms under optimal condition.
著者
三浦 孝次 池田 政男 大橋 冨次 岡田 いく子 五十嵐 良子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.341-345, 1964
被引用文献数
5

Antitumor activity of a large number of nitrofuran derivatives of quinoline was tested with mice bearing Ehrlich ascites tumor EY-33. Pure strain healthy <i>ddN</i> mice, weighing 18-22g., were intraperitoneally inoculated with this Ehrlich ascites tumor. After 24 hours, 0.2ml. of 5% glucose solution of the test compound was injected intraperitoneally, once a day for 7 days, to test antitumor activity. Normal mice inoculated with this ascites tumor generally died from accumulation of the ascites after about 10-19 days. Compounds were considered effective when the mice survived 50 days after the inoculation of the ascites. The compounds found to be effective by this test were sodium 2-[2-(5-nitro-2-furyl)vinyl]-4-quinolinecarboxylate (I), 2-[2-(5-nitro-2-furyl)-vinyl]-4-aminoquinoline lactate (II), and 4-[2-(5-nitro-2-furyl)vinyl]-2-aminoquinoline lactate (III). For the sake of comparison, panfuran hydrochloride and mitomycin-C were tested at the same time.<br>The data obtained with these compounds were as follows (given in the order of the name of compound, LD<sub>50</sub> in mg./kg., ED<sub>60</sub> in mg.&times;kg., and C. I.): I, 240, 20, 12; II, 23.8, 1, 23.8; III, 26.3, 5, 5.2; panfuran hydrochloride, 72.5, 0, 0; mitomycin-C, 5.2, 0.5, 12.4.<br>In order to clarify the action mechanism of these compounds, their action in suppressing the dehydronase of Ehrlich ascites tumor, and syntheses of nucleic acid and protein by <i>coli bacilli</i> was examined. It was presumed from its results that the antitumor action of I was due mainly to the suppression of dehydrogenase action, and that of II and III to the suppression of dehydrogenase action and DNA synthesis.
著者
三浦 孝久 桑原 敏郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive technology (ISSN:18819362)
巻号頁・発行日
no.12, pp.122-127, 2009-05

シンコーとナ・デックスはヘム折りをするロボットを開発した。手先にローラを持たせ、ワークの縁を転がす。従来はプレス機を使っていたため、製品の種類だけ金型が必要だった。ロボットはプログラムを変えるだけですべての製品に対応でき、金型費を節約できる。電気代も1/3で済み、加工の総コストを半分にできる。
著者
三浦 孝一 蘆田 隆一 河瀬 元明 LI Xian
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は,我が国のエネルギー消費量の大きな部分を占める製鉄業の高炉プロセスの効率化を目指し,高炉内の反応のうち,極めて速度の遅い鉄鉱石をコークスで直接還元する固固反応を工業的に促進する実現可能な方法を提案したものである。具体的には,まず,ナノサイズの酸化鉄粒子を用いて,実際に反応界面積を増加することによって固固反応が600℃の低温で進行することを明らかにした。次いで,それを工業的に実現可能な方法として,300℃程度まで加熱すると結晶水が脱離しナノサイズの細孔を形成する低品位鉄鉱石の性質を利用し,形成された細孔に低品位炭やバイオマス由来の熱可塑性炭材を多量に装入する方法を提案した。
著者
白井 匡人 三浦 孝夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.4, pp.392-402, 2016-04-01

本研究では文書ストリームを対象としたマルチラベル分類手法を提案する.特徴の変化が起こる文書ストリームでは新たな文書が逐次発生し文書集合が動的に変化することから,あらかじめ決まった定常な確率分布によって分類を行うことは困難である.このため,ラベルに対応する文書集合の特徴を動的に学習して分類を行う必要があり,マルチラベルでの特徴の変化も考慮することが求められる.提案手法では,ラベルの定常的な特徴とストリーム中に発生する局所的な変動を考慮したトピックモデルを用いる.各文書集合の特徴を学習し,ラベル間の共起関係をラベリングに利用することで文書ストリームのマルチラベル分類を行う.
著者
三浦 孝仁 中塚 茂巳 山田 眞佐喜 片山 敬子 株丹 恵子
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

この研究は、障害者のための潜水指導方法を確立することである。その為に、(1)障害者ダイビング指導団体の現状と課題の調査、(2)潜水活動中の神経活動の推定、(3)障害者ダイバーの障害の種類、(4)障害者ダイバーの血圧及び肺機能測定、(5)障害者ダイバーの水中移動・停止のための泳法を水中ビデオにより撮影・画像分析、(6)障害者ダイバーの水面における回転技術、(7)水中におけるバランス確保のためのウエイト取り付け方法について調査・分析を行った。
著者
亘理 陽一 三浦 孝 永倉 由里 鈴木 章能
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、平成21年3月告示の高等学校学習指導要領「外国語」の方針に則り、普通科高校における英語授業の改革の具体的モデルを示すことである。多くの普通科高校で行われている訳読と文法説明一辺倒の授業を克服して、本来のコミュニケーション能力を育て、なおかつ進路選択のニーズにも対応でき、しかも英語という教科の特徴を生かして生徒の知性を高められる授業のモデルの開発である。改革モデルは教材・授業運営法・言語活動の3領域にまたがって開発し、実際に高校の授業において学習効果を確認した上で、その成果を出版物や研究発表会を通して広く全国に還元した。
著者
白井 匡人 三浦 孝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.214, pp.77-82, 2013-09-05

本研究ではオンライントピックモデルを用いた文書ストリームの分類手法を提案する.文書ストリームではクラスの特徴が動的に変化するため,特徴の変化に応じて適応的に分類基準を変更する必要がある.また,ニュース記事のようなストリームデータでは,話題のバーストにより発生する話題が大きく変化する.オンライントピックモデルによりクラスごとの動的学習を行い,クラスの出現確率に事前分布を設け出現確率を学習することで文書ストリームの分類を行う.
著者
石川 玲 香川 幸次郎 伊藤 和夫 小野 洋一 伊藤 日出男 対馬 均 進藤 伸一 菅原 正信 三浦 孝雄
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.433-438, 1988-09-10

寒冷や積雪が在宅脳卒中後遺症者の生活に及ぼす影響について検討するために, 青森県内2ヶ町村の在宅脳卒中後遺症者115名を対象に実態調査を行った。更に3年後39名について追跡調査を実施し, 以下の結果を得た。(1)非積雪期の生活で何等かの訴えを有する者は18%であったが, 積雪期では60%以上の者が訴えを有していた。(2)非積雪期の訴えは夏ばてや付添い者の多忙により通院できない等訴えの内容が多岐にわたっていたが, 積雪期では外出の制限や身体症状の増悪に関することに集中していた。(3)非積雪期での主な外出先は医療機関, 福祉・保健センター, 友人宅, 散歩であり, 積雪期では友人宅や散歩に出かける者が減少する反面, 医療機関や福祉・保健センターに出かける者の数は減少していなかった。寒冷や積雪は対象者の生活に多大な影響を及ぼしているが, 冬の外出は自己の行為に対する意味づけの軽重に規定されると考えられた。
著者
三浦 孝一 河瀬 元明 蘆田 隆一
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本研究では,固体であるイオン交換樹脂を原料とし,触媒金属イオンをイオン交換で高濃度・高分散担持させてから熱処理することによって,直径3~5 nmの一様な球形かつ中空状の構造を有する新規なナノ構造炭素「カーボンナノスフィア」を合成することに成功した。カーボンナノスフィアのBET表面積は1000 m2/g前後に達し,電気二重層キャパシタの電極材料として使用したところ,作成した電極は高速充放電特性に優れることが明らかになった。
著者
上嶋 宏 三浦 孝夫 塩谷 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.137-144, 2004-02-01
被引用文献数
2

本論文では,同義語,多義語を用い,単語のもつ意味のあいまい性を考慮した文書分類を提案する.本論文での文書分類は,シソーラスと単語がもつ複数の意味の使用頻度を用いる.これらを考慮することにより単語のもつ意味のあいまい性を排除し,分類精度を向上させる.本論文ではワードネットを用いて実験を行い,82%を超える高い分類正解率を得たことを示す.