著者
土井 清司
出版者
日本鼻科学会
雑誌
日本鼻科学会会誌 (ISSN:09109153)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.68-69, 2008 (Released:2009-06-05)
著者
川井 清司
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.185-193, 2015 (Released:2017-05-31)

Crystallization and glass transition behaviors of carbohydrate materials were reviewed. Firstly, effects of water content, molecular weight, and types of monomer and chemical bond on the glass transition temperature, effect of aging treatment on the glassy properties, and crystallization behavior of low molecular carbohydrate materials such as sucrose and trehalose were explained. Secondary, gelatinization and/or melting, recrystallization (retrogradation), and glass transition properties of starch were explained. Finally, cookie was employed as a typical carbohydrate enriched food, and practical significance of the physical control was exhibited.
著者
岡野 雄一 寺住 恵子 堀 耕太 加藤 陽一 大塚 尚実 山家 純一 桑原 謙 奥本 克己 井 清司
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.444-449, 2016-10-20 (Released:2016-10-20)
参考文献数
7

外傷診療において出血は最大の致命因子であり, 特に四肢からの出血はpreventable deathの原因とされる. 熊本赤十字病院 (当院) では, 戦術的戦傷治療 (Tactical Combat Casualty Care ; TC3) の概念から, 2014年度よりドクターヘリに止血用タニケット (Combat Application Tourniquet®, 以下CAT®) を搭載し, 圧迫止血困難な四肢外傷例に対しCAT®を使用している. 今回CAT®使用例を調査し, その有効性について検討した. CAT®使用例は10例で, 全例CAT®使用にて止血でき, その後の再出血や合併症なく救命センターに搬送され, 全例転帰良好であった. 現場と救命センターでのRevised Trauma Score (以下, RTS) を比較した結果, 有意にRTSの改善がみられた (7.0±0.3 vs 7.6±0.2 ; p=0.021). CAT®は戦傷外傷用の止血帯であり, 小型で携行でき, 装着も簡便であるのが特徴である. 本研究にてRTSが改善したのは, CAT®の止血効果が高いことが要因の一つと考えられた. 今後はCAT®の周知と習熟が課題と考える. CAT®は止血効果が高く, 病院前救急診療に有用な器具である.
著者
白井 裕子 荒井 清司
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.689-695, 2010-12-25 (Released:2015-03-13)
参考文献数
26

乳歯用既製金属冠は,歯冠崩壊の大きい乳臼歯や歯髄処置を施した乳臼歯や保隙装置の支台歯などに使用されている。またフッ化物の小児への局所応用は頻繁に行われており,齲蝕治療経験児においてもフッ化物の応用が積極的に行われている。乳歯用既製金属冠の装着後のフッ化物応用を想定して,in vitro におけるフッ化物の乳歯用既製金属冠への影響を調べたところ以下の知見を得た。フッ化物により乳歯用既製金属冠からニッケルイオンの溶出を認めることが明らかとなった。特に,ニッケル含有量が多い乳歯用既製金属冠からは,ニッケル含有量が少ない乳歯用既製金属冠より多くニッケルイオンの溶出を認めた。ニッケルイオンの溶出量ならびに乳歯用既製金属冠の金属表面の走査型電子顕微鏡観察から,腐食にはフッ化物の酸性度が関与することが明らかとなり,ニッケル含有量が多い乳歯用既製金属冠は,ニッケル含有量が少ない乳歯用既製金属冠より金属表面の腐食が強かった。
著者
田中丸 治哉 エラミン カリド アリ エルタイブ 多田 明夫 鳥井 清司
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2017

洪水灌漑(spate irrigation)は,季節河川における雨季の洪水を堰と水路によって圃場に導水する伝統的な灌漑方法である.本報告では,スーダン東部に位置するガッシュデルタの洪水灌漑地区を研究対象としている.まず,衛星リモートセンシングに基づくエネルギー収支法(SEBAL)を適用し,洪水灌漑圃場における蒸発散量の空間分布を推定した.その結果,灌漑圃場内で蒸発散量が大きく変動することが示された.次いで,DEMによる地形解析によって,地表の凹凸の程度を表す地形指標が計算された.灌漑期間中の総蒸発散量の標準偏差と地形指標の関係を調べたところ,地表面の凹凸が激しい圃場ほど蒸発散量の変動が大きく,水供給の不均一が生じやすいことが示された.
著者
田中丸 治哉 カリド アリ エルタイブ エラミン 多田 明夫 鳥井 清司 バシール モハメド アハメド アダム アラヤ ゼライ ゲブラムラク
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.781-784,a3, 2016

<p>洪水灌漑(spate irrigation)は,季節河川における雨季の洪水を水路によって圃場に導水する灌漑方法であり,中東やアフリカなどの乾燥・半乾燥地域で古くから利用されてきた。本報では,大規模な洪水灌漑プロジェクトが実施されているスーダン東部のガッシュデルタを対象として,衛星リモートセンシングに基づくエネルギー収支法(SEBAL)を適用し,洪水灌漑圃場(耕作ミスガ)における蒸発散量の空間分布を推定した。さらに,その結果に基づいて,同じ耕作ミスガ内でも場所によって水供給量が異なり,蒸発散量がかなり変動すること,地表面の凹凸が激しい耕作ミスガほど,水供給の不均一が生じやすいことを示した。</p>
著者
酒井 清司 阿部 由美子 金森 昌彦 黒田 重史
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 = Shoulder joint (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.277-279, 1999-07-30
参考文献数
3

Our objective was to elucidate the effective factors for atrophic changes of a torn supraspinatus muscle quantatively.<BR>Patients and Methods. We analyzed the data of 100 patients with shoulder pain and examined their MRIs due to shoulder pain; the clinical features and the measured data from the MRI; the severity of the cuff tear, the area of the supraspinatus muscle sectioned oblique sagittally at the articular edge of the glenoid (S). To revise the physique differences, the maximum transverse diameter of the humeral head (D) was also measured. The severity of the cuff tears were divided into 6 grades; no tear (grade 0), partial thickness tear (grade 1), small tear (grade 2), medium tear (grade 3), large tear (grade 4), massive tear (grade 5). A stepwise regression analysis was used for the detection of the effective factors.<BR>Results.1) 67 cases had no-cuff tear and 33 cases had a cuff tear.2) In the no-cuff tear group, the sectioned area of the supraspinatus muscle (S) simply correlated with the maximum transverse diameter of the humeral head (D) no relation with sex or the side, hence the S/D was used as the revised marker of the sectioned area of the supraspinatus muscle. The stepwise regression analysis resulted in S/D=550.9-2.5x(age) in the no-cuff tear group (P<0.01).3) In the cuff tear group, stepwise regression analysis resulted in S/D=705.0-53.3x(cuff tear grade)-4.5x(age) (P<0.01).<BR>Conclusion. Deterioration of the rotator cuff tear may be a more of a causative factor for atrophic changes of the supraspinatus muscle than aging.
著者
井口 亮 川井 清司 羽倉 義雄
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.13-20, 2012-03-15 (Released:2015-06-18)
参考文献数
18
被引用文献数
1

誘電特性は試料の構造,組成,相,温度などの物理的な要因と関連がある.そのため,これらの物性を利用した測定法は試料の構造を把握する有効な手段となる.また,この測定法では非破壊測定が可能である.この研究において,我々はヨーグルト中の気泡が誘電特性(複素静電容量)に及ぼす影響を調べた.ベースヨーグルトに気泡を分散させることにより試料を準備し,ヨーグルト内の気泡量や気泡サイズが誘電特性に及ぼす影響を検討した.その結果,ヨーグルト内の気泡量の増加に伴って静電容量は増加した.さらに,ヨーグルト内の気泡径の減少に伴って静電容量は増加した.これは,気-液界面における界面動電現象が静電容量の増加に寄与していると考えられる.一方,50 Hz-1 MHz範囲でベースヨーグルトと気泡含有ヨーグルトの複素静電容量の測定を行い,これらの測定値を基にCole-Coleプロットを描いたところ,両サンプルの円弧の大きさに明瞭な違いが見られた.Cole-Coleプロットの円弧部分の周波数範囲内では,空気含有ヨーグルトの静電容量は,常にベースヨーグルトよりも大きかった.以上の結果から,誘電特性の測定によりヨーグルト内の気泡を定量化できる可能性を示すことができた.
著者
藤本 泰久 東野 英利子 沢井 清司
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.46-51, 2008

日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)教育委員会主催の乳房超音波講習会は,平成15年に第1回が開催され,開催回数も年々徐々に増加傾向である。平成19年にがん戦略研究課題1「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較研究」が開始されたことを契機に,同年は13回行われた。講習会は医師対象と技師対象とに分かれ,いずれも2日間を使って行われ,最後に動画・静止画等の試験が行われ,A判定,B判定,C判定に評価される。今後,検診実施者のさらなる増加が必要となり,この講習会はますます重要になってゆくものと考えられる。
著者
中嶋 啓雄 蔭山 典男 沢井 清司 藤原 郁也 水田 成彦 阪口 晃一 鉢嶺 泰司 西田 直子
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.38-43, 2007
被引用文献数
4

京都府でも視触診・マンモグラフィ併用乳癌検診が行われているが, その受診率は低いのが現状である。検診の効果により乳癌の死亡率低下を得るためには, 受診率向上が必須である。われわれはピンクリボン京都実行委員会を組織し, 「2010年までに京都のマンモグラフィ検診受診率を50%にする」を目標に掲げ, 2006年10月1日から11月12日までキャンペーン活動を行った。具体的な活動は, 以下の6点である。<br>1) 無料乳癌検診の実施。<br>2) 乳癌検診を呼びかける啓発ツールの作成, 配布, 掲出。<br>3) 各メディアと協力し, 啓発メッセージの発信。<br>4) 京都市内の商業施設 (新風館) と連携し, 啓発パネル・ツールの配布, 無料検診・公開講座の開催。<br>5) 京都学生祭典と連携, 啓発ツールを配布。<br>6) ウィングス京都において, ピンクリボンシンポジウムを開催。<br>これら6つの企画のいずれもが予想以上の反響を呼び, キャンペーン期間中, 多数の検診受診者・参加者が集まり, 非常に効率的かつ有効であった。今後も受診率50%を目標に, 本活動を継続していく予定である。
著者
草壁 雄太 川井 清司 羽倉 義雄
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.323-331, 2013-07-15 (Released:2013-08-31)
参考文献数
24

本研究では,連続相に高粘度のヒドロゾル,分散相に揮発性のある精油のD-リモネンを用いて,蒸気吹き込み法によりO/Wエマルションを調製した.本研究では,[1]蒸気吹き込み法によりO/Wエマルションが調製されるメカニズム,[2]蒸気吹き込み法により調製したO/Wエマルションが安定化する条件,[3]蒸気吹き込み法の技術的可能性,以上の3項目について検討を行った.その結果,以下の事項が明らかとなった.(1) 図3に示すメカニズムで蒸気吹き込み法によりO/Wエマルションが調製される. (2) 連続相の降伏応力と生成直後の分散粒子の投影面積当たりの浮力との圧力差ΔPが十分に大きい場合,生成直後の分散粒子が浮上することなく連続相中にトラップされ,エマルションの生成・安定化が可能になる.(3) ΔPは連続相の増粘剤濃度および温度に強く依存する.(4) 乳化条件の一つである蒸気吹き込み時間は,連続相温度や連続相の降伏応力に大きな影響を及ぼす可能性があり,蒸気吹き込み法によるO/Wエマルションの調製には,蒸気吹き込み時間の管理や連続相の十分な冷却が必要である.(5) 蒸気吹き込み法により分散粒子が微細かつ一峰性の粒子径分布を有するO/Wエマルションの調製が可能である.(6) 連続相の増粘剤濃度を適切に設定することにより,蒸気吹き込み法を用いてエマルションの分散粒子の粒子径および粒子径分布幅を制御できる可能性がある.(7) 連続相に超高粘度液体を用いた場合にも容易にエマルションの調製が可能であり,処理物(「油水混合物」又は「連続相と分散相」) の粘度上限は従来の一般的な乳化装置の1000倍以上である.
著者
荒井 清司 松井 智 松根 健介 呂 朋君 曹 宏 西村 眞 辻本 恭久 松島 潔 前田 隆秀
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.481-486, 2007-09-25 (Released:2013-01-18)
参考文献数
20

著者らは,ラットの露髄面に新規ハイドロキシアパタイトに炭酸カルシウムもしくはβ-TCPを含有させ,覆髄材としての有効性を報告した.そこで,本研究では,ヒト歯髄培養細胞における炭酸カルシウムの硬組織形成能を解明する一助として,細胞増殖試験ならびに硬組織形成の分化マーカーであるアルカリフォスファターゼ(ALP)を指標とし,検討を行った。炭酸カルシウムは,1mM,100μM,10μM,1μMの濃度を含有させた培地に最大12日間作用させた。培養24時間後の細胞毒性試験において,各濃度の炭酸カルシウム作用群において著しい細胞毒性は認められなかった。また,細胞増殖試験において,10μM炭酸カルシウム作用群をピークとして,細胞数の増加が認められた。培養3日後の細胞にアゾ染色を行い,10μM炭酸カルシウム作用群において,ALPの濃染が認められた。また,培養12日目のALP活性においても10μM炭酸カルシウム作用群をピークとし,無添加のコントロール群と比較し,有意な差が認められた。以上のことから10μMの炭酸カルシウムをヒト歯髄培養細胞に作用させることで,硬組織形成能を促進させる可能性が示唆された。