著者
内田 直之
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.1966-1973, 2013 (Released:2013-09-21)
参考文献数
55
著者
内田 直之
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.531-536, 2016 (Released:2016-06-04)
参考文献数
43

日本の臍帯血移植(CBT)実施件数は,年間1,200件を超え,2015年には累積実施件数12,853件に到達し,全世界のCBTの約1/3が実施されている。欧米人より体格が小柄であることや,保険制度の違いで費用が欧米より安いことが,日本でのCBT件数増加の理由として挙げられるが,近年のCBT特有の問題点の克服が,さらなる増加に寄与している。高い生着不全率へのドナー特異的な抗HLA抗体や,血球貪食症候群の影響が明らかとなった。CBT後早期に細菌感染症やHHV-6脳炎が,骨髄・末梢血と比べて高頻度であることも明らかとなり適切な対策の開発が進んでいる。CBT後の再発頻度は他の幹細胞源と変わらないことも明らかとなってきた。最近の国内のレジストリーデータの解析でも,CBTは既に他の幹細胞源と遜色ない成績となっており,今後さらなる発展が期待される。
著者
海野 徳仁 河野 俊夫 岡田 知己 中島 淳一 松澤 暢 内田 直希 長谷川 昭 田村 良明 青木 元
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.325-337, 2007-03-25 (Released:2013-08-05)
参考文献数
21
被引用文献数
1 5

Hypocenters of the main shocks and aftershocks of the 1933 Mjma 7.1, 1936 Mjma 7.4, 1937 Mjma 7.1, 1939 Mjma 6.9, 1978 Mjma 7.4, and 1981 Mjma 7.0 Miyagi-oki, NE Japan, earthquakes are relocated by using S-P times reported in the Seismological Bulletin of the Japan Meteorological Agency (JMA) and those re-read from original smoked-paper seismograms observed at Mizusawa station of National Astronomical Observatory of Japan (NAOJ) and at Mukaiyama station of Tohoku University. In order to avoid large errors caused by inaccuracies in the arrival times of P- and S-waves and the limited number of observation stations, we determined hypocenters by using a grid search method based on the assumption that these events occurred at the boundary between the subducting Pacific plate and the overriding plate. The main shock epicenters of the 1933, 1936, 1937, and 1978 earthquakes are determined close to each other, and distributions of their aftershocks show that aftershock areas of 1933, 1936, and 1937 events partly overlap with that of the 1978 event and occupy its easternmost, central, and westernmost portions, respectively. It is likely that the 1933, 1936, and 1937 events possibly ruptured a part of the source area of the 1978 event, that is the eastern, central, and western portions, respectively. Locations of the main shock and aftershock area of the 1939 event are adjacent to the eastern edge of the source area of 1978 event. After the 1978 event, the 1981 earthquake had occurred there following the slip on the asperities in the presumed Miyagi-oki earthquake source area.
著者
内田 直希 松澤 暢 三浦 哲 平原 聡 長谷川 昭
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.287-295, 2007-03-25 (Released:2013-08-05)
参考文献数
26
被引用文献数
4

Spatio-temporal distribution of quasi-static slip on the plate boundary east off Miyagi and Fukushima prefectures, NE Honshu, Japan is estimated by using small repeating earthquake data. The analysis of small repeating earthquakes has advantages of relatively high spatial resolution, especially near the trench, and the availability of long-term data (22 years) compared to GPS data. The results show that the repeating earthquakes are distributed outside the coseismic slip areas (asperities) of large earthquakes, showing that fault creep is dominant outside the asperities. The cumulative slip (slip histories) of small repeating earthquake groups reveal the existence of many non-steady aseismic slip events. Most of the episodic quasi-static slip events are associated with M≥ 6 earthquakes and they are frequently seen in the areas near the Japan trench in particular. Minor afterslip (∼15cm) of the 2005 Miyagi-oki earthquake (M7.2) is also estimated in the area which encompasses the coseismic slip area of the 2005 earthquake.
著者
吉岡 立人 荻野目 望 内田 直行
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.68-73, 2005-01-15
被引用文献数
3 2

一本釣カツオおよびまき網カツオを原料魚として製造したかつお節の品質を,製造中の粉末の発生量,製品の嵩,腰の強さ,およびイノシン酸音量を指標として比較した。また,筋組織を組織化学的に分析した。その結果,一本釣カツオを原料魚とした節は,いずれの品質指標においても有意に優れており,エオシン陽性成分の筋細胞内残留率が有意に高かった。この細胞内残留率と品質指標との間に関連性が認められ,かつお節製品組織の筋細胞内に残留するエオシン陽性成分の存在状態は,かつお節の品質を決定する大きな因子であることが示唆された。
著者
松澤 暢 内田 直希 内田 直希 有吉 慶介 島村 浩平
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

アスペリティ(地震性すべりを起こせる領域)の連鎖・連動破壊のしやすさが何に規定されるのかを調べた.その結果,別の大地震の余効滑り(地震の後のゆっくりした滑り)等の擾乱があると連鎖破壊がしやすくなること,二つのアスペリティが隣接していても,破壊の伝播方向と反対側に位置していれば連鎖・連動破壊は生じにくいこと,連動破壊したときのすべり量は個々のアスペリティの破壊履歴に依存することが明らかになった.
著者
内田 直子
出版者
夙川学院短期大学
雑誌
夙川学院短期大学研究紀要 (ISSN:02853744)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-8, 2005-03-31
被引用文献数
1

日本と韓国、男性と女性の各々二者間のイメージの差の結果から、服装イメージの違いは、同じ文化の土壌にある男女間の性差より、異国間での民族文化や習慣の差のほうが大きいことが伺えた。つまり、全体として国民性やその文化の要因がかなり影響しているのではないかと考えられる。その相違には、ビビッド系の色使いのものに対しての捉え方が、日本は、かなり派手、華やかに捉えているのに対し、韓国はそれほどでもなく、これは、鮮やかな色彩のチマ・チョゴリなど、目に触れる機会が生活の中にあるからと思われる。民族衣装へのイメージも、それを着用する国の人と、それを評価する他の国の人とでは、必ずしも一致するイメージを持っているわけではないことが認められた。同じ日常着でも、男女共に着用しているものであれば、その服装の「使い方」「使う場所」の範囲との関連のためか、異国間だけでなく、さらに男女間でもイメージが異なることが明らかとなった。
著者
内田 直 堀野 博幸 矢島 忠明 泰羅 雅登 渡邉 丈夫 宮崎 真
出版者
早稲田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

成果をまとめる。○スポーツに使われる脳機能を形態学的研究により行った。この研究は、機能的に発達した皮質の部位が肥大することを根拠に、皮質各部位の大きさを比較する研究である。この研究からは、バレーボール選手では両側楔部・楔前部の灰白質が大きいことが示された。これは視空間的注意・処理、運動技能を、長期間に渡って獲得・反復することに適応して生じた構造の変化を表していると考えられた。○手足の屈伸運動を運動習熟者、非習熟者にfMRI撮影中に行わせ、脳の賦活部位を調べた。その結果、補足運動野、運動前野などの皮質部位は非習熟者で、大脳基底核は習熟者でより賦活が見られ、日常的運動でも習熟者では運動学習が進んだ脳機能を用いていることが想像された。○Go/No-Go課題によるソフトボール選手と非アスリートの脳機能の比較では、ソフトボール選手でNo-Go課題の際に両側前頭前野の賦活が有意に強く見られた。これは、ソフトボール選手ではより強い運動の抑制があるということを示しており、実際のバッティングの場面でも、より強い抑制が選球に関連している可能性を示唆していた。○サッカーなどでは、しばしば2次元⇔3次元の認知的置き換えを行っている。このような置き換えに使われる脳機能について明らかにした。コンピュータグラフィックスを用い円筒の配置を2次元⇔3次元で置き換える課題を用いた。これにより、3D→2Dでは上頭頂小葉、下頭頂小葉、前頭前野、右海馬傍回、左小脳後葉の賦活が見られた。2D→3Dにおいて、上頭頂小葉、下頭頂小葉、前頭前野、右海馬傍回、左小脳後葉の賦活が見られた。以上、多くの成果を得たが、今後さらに競技スポーツだけでなく健康スポーツという視点からも、運動と脳機能の関連についての研究を発展させてゆきたいと考えている。
著者
内田 直
出版者
早稲田大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

A.運動をするとよく眠れるようになる、B.運動をすると気分がスッキリする、という経験的によく知られている事実についての科学的根拠を明らかにすることが本研究の目的である。成果の一つは研究のポイントが非常に明確になったことである。即ち(運動の種類[有酸素,無酸素],運動の強度,運動する時間帯[朝,昼,夕方,就寝前])の全て組み合わせについて比較検討する必要がある。また運動強度が強すぎるとストレスによる効果で,睡眠に対して悪い効果がある可能性も考えられる。さらに、それらの効果は、脳は睡眠段階判定だけでは十分に明らかにできない可能性がある。これらを検証は非常に長い研究期間を要する課題であることが明らかになった。本研究で行ったことは1.5km自己ペース走後の睡眠の変化、2.睡眠直前の高強度無酸素運動による睡眠への影響、3.早朝の一過性有酸素運動の前頭葉機能に対する影響、の3つである。1.においては、若年成人を対象としたが,午後の昼寝を間に挟むことにより夜間睡眠の質を劣化させる工夫を行った。また、昼寝と夜間睡眠の間に5km走行を入れた条件により,その後の睡眠に対する影響を調べた。また、判定にコンピュータによる周波数分析を行った。その結果,視察判定では睡眠の変化を確認できなかったが,周波数分析により徐波周波数帯域の増加が確認された。2.では、高強度無酸素運動の睡眠への悪影響について予想したが,睡眠変数に変化はなかった。しかしながら、睡眠前半の有意な体温上昇、心拍数の上昇などがみとめられ、睡眠変数だけでなく身体的生理学指標を同時に用いることにより、有意な睡眠の変化が認められることが明らかになった。3.については、睡眠への影響でなく前頭葉機能に対する影響をみたが、一過性の前頭葉機能改善が認められるに留まった。
著者
内田 直文
出版者
(財)東洋文庫
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2003

本年度は皇帝と臣下との間で直接交わされた奏摺がいつ如何なる政治的要因で、使用されるようになったかを、(1)清代康煕年間における奏摺政治の展開(九州大学東洋史論集、2005年5月、第33号)、(2)清代康煕27政変再考(東方学、2006年7月、第112輯掲載予定)の論文において明らかにした。さらに、それについて(1)九州大学東洋史研究室定例会において、「清代康煕朝奏摺政治と地域社会」と題する口頭を2005年11月20日に、(2)財団法人東洋文庫談話会において「清代康煕朝奏摺政治の展開と地方社会」と題する口頭発表を2006年3月24日に行った。また、台湾・中央研究院台湾史研究所、及び歴史語言研究所へ訪問研究員として受け入れをしていただき、資料調査・学術交流を行った。中央研究院歴史語言研究所所属の傅斯年図書館は、明清時代の公文書を整理した内閣大庫?案を所蔵しており、清朝の政務決裁過程を検討する上で、その資料の収拾分析は大いに有益であった。さらに、同院近代史研究所所属の郭廷以図書館が所蔵する財政類の奏摺は、台湾故宮博物院図書文献館が所蔵する宮中档案とともに、清代奏摺政治の展開や、清朝の公的政務決議機関として18世紀の乾隆時代に成立した軍機処について考察する上で欠かせない資料であったが、受け入れ期間中の調査により、充分な資料収集を行うことができた。さらに、国立国家図書館には貴重な満洲語資料が多数収蔵されており、それらの収集を行った。台湾の研究環境は申し分なく、報告者の研究を進展する上で大変有益であった。中央研究院台湾史研究所・歴史語言研究所受け入れ期間中に収拾した資料を活用した研究成果の一部は、本年度中の研究発表に示した研究業績に反映されているが、今後さらなる検討分析を加え、研究成果を公表していきたい。さらに台湾での学術交流を通じ、文献でしか知ることのなかった諸先学と面識を持つことができ、様々なご指導をいただいた。短い期間ではあったが、研究活動を通じて培った交流は、今後、報告者の研究において貴重な財産となると思われる。
著者
西原 京子 堀内 成子 内田 直
出版者
(財)東京都医学研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究では、産褥期うつ状態の母親の睡眠を知るためには、産褥期に適応している母親の睡眠の構造を検討する必要があった。適応群の睡眠の特徴は、以下のとうりである。1、産褥早期(1週から6週)では、母親の平均睡眠時間は、322分であり、睡眠率は77%と低いが、それは子供の世話による覚醒時間の増加によるもので、中等度の深さの睡眠が減少するが、深い睡眠やREM睡眠は減少せず、効率のよい睡眠をとっていることが明確となった。さらに、母親の中途の覚醒は、子供の動きとよく同期していた。2、子供の概日睡眠覚醒リズムができる9,12週では、Interrupted sleepとNon-interrupted sleepが存在した。、Interrupted sleepは、産褥早期の睡眠に類似するが、Non-interrupted sleepは、非妊娠女性と比べると大差がなく、むしろ深い睡眠が増加し、Interrupted sleepからくる断眠の回復睡眠をとっていた。すなわち適応している産褥婦は、眠れる時には良質の睡眠をとっていた。一方、産褥期うつ状態の生理学的研究は、症状が出ている時に患者から同意を得ることは、かなり困難であったが、睡眠ポリグラフィで1名、アクティグラフィで1名の協力を得られた。共通の知見として、第1点は、眠っていても睡眠の自覚的評価は低いこと、2点目は、子供の動きへの対応が遅いことであった。これらの所見は、例数が少ないので今後さらに例数を増やして検討する予定である。本研究でもう少し睡眠ポリグラフィに協力を願えるかと推測したが状況は厳しく、途中より方法を検討した結果、actiwatchを母子に装着する方が簡易で、被験者の協力を得ることができた。アクティグラフィが、今後、産褥期うつ状態の精神生理学的研究の有力な武器になるであろう。
著者
相見 則郎 高山 廣光 北島 満里子 内田 直喜 須田 真也 大矢 菜穂子 坂井 進一郎 POLZ Leo STOCKIGT Joachim MENDONZA Luis A.
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.33, pp.480-487, 1991-09-07

The technology of plant cell suspension cultures to generate useful secondary metabolites was emploied for two medicinal plants originally producing the indole alkaloids. I. Biotransformation of Ajmaline in Plant Cell Cultures of Rauwolfia Serpentina Benth. From the methanol extracts of the plant cell suspension cultures of R. serpentina, which have been cultivated in the alkaloid-production medium after feeding of ajmaline (1), three new indole alkaloids, raumacline (2), N_b-methylraumacline (3), and 19(S)-hydroxy-N_b-methylraumacline (4), were isolated. These structures first elucidated by spectroscopic analysis were unambiguously determined by the chemical synthesis from ajmaline (1). These new compounds are the first examples of the macroline-type indole alkaloids having the trans relationship between C15 and C16 positions. II. Isolation of Novel Indole Alkaloids from Cell Cultures of Aspidosperma Quebracho Blanco Schlecht. From the cell suspension cultures of A. quebracho blanco, two novel monoterpenoid indole alkaloids, aspidochibine (19) and 3-oxo-14,15-dehydrorhazinilam (21), were isolated, though the production amounts of them were very low at this stage. The structure elucidation and the stereochemical analysis were made by mainly 2D NMR technique. Aspidochibine (19), which has a characteristic ten-membered lactone, is a completely new structural class of the quebrachamine series.
著者
内田 直樹
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2005-01

制度:新 ; 文部省報告番号:甲1989号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2005/3/15 ; 早大学位記番号:新3919