著者
加藤 信哉
巻号頁・発行日
2011-10-18

大阪市立大学大学院創造都市研究科ワークショップ 2011年10月18日
著者
加藤 信哉
巻号頁・発行日
2011-08-29

平成23年度愛知淑徳大学文学部図書館情報学科 図書館実習
著者
黄 孝根 加藤 信介 関根 賢太郎 吉冨 透悟
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.229, pp.47-56, 2016-04-05 (Released:2017-05-01)
参考文献数
8

一般に、人を除く内部発熱源は定位置で、室内設定温度以上の比較的高温で放熱する。この発熱の多くを室内空間に広く拡散させず、その直近で、室内設定温度程度の冷却水で直接吸熱処理できれば、室内空間での温度分布が低減され、室内の温熱環境が改善されるとともに、冷却水温度の上昇により、冷却熱源用ヒートポンプのCOP(成績係数)が増加し、空調の省エネルギー化が促進できる。本報は、このような室内空調設計の基本思想を素直に具現化する「液冷空調システム」の実現を図る研究の一環である。本研究は複数の連続する報告により構成されるが、本報は、一般業務ビル(オフィスビル)を対象とし、代表的な建物内の内部発熱源として、人の温熱環境に大きな影響を与える可能性のある天井設置LED照明とPC(Personal Computer)の室内空間への放熱特性を詳細に分析した結果を示す。この分析は、LED照明やPCからの発熱を直接冷却水に吸熱させ、「液冷空調システム」の重要な室内パーツとなる内部発熱源の「液冷熱回収ユニット」の設計基礎資料、およびオフィスワーカーのワークスペース周りの温熱環境分析を行う基礎資料となる。検討したPCは、2013年現在で一般的であるノート型およびデスクトップ型の市販品であり、天井付きのLED照明も同時期の市販品である。検討は、対象発熱機器を室内温度25℃前後の恒温チャンバに設置し、発熱体の表面温度分布、機器への投入電力を測定するとともに、測定値に基づく対流放射連成CFD(Computational Fluid Dynamics)解析により行う。対流放射連成CFD解析により、表面からの詳細な対流、放射熱放熱性状、並びに機器の隙間から生じる隙間換気による放熱が、同定される。その結果、これら機器からは、総発熱量(投入電力量)の約35(ノートPC)〜75%(LED照明)が表面からの対流・放射伝熱で周囲に放熱され、残りが機器の排気ファンや隙間などで生じる隙間換気で放熱されること、機器表面で生じる放熱のおよそ40%が対流成分で60%が放射成分であることが明らかになった。なお、本報で検討した結果は、これらの発熱機器の発熱温度が、室温設定温度より相当高温のため、室内設定温度の若干の上昇あるいは下降の場合にも準用可能と考えられる。
著者
吉野 博 村上 周三 赤林 伸一 倉渕 隆 加藤 信介 田辺 新一 池田 耕一 大澤 元毅 澤地 孝男 福島 明 足立 真弓
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.10, no.19, pp.189-192, 2004-06-20 (Released:2017-04-14)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

The purpose of this survey is to clarify the status of standards on ventilation requirements for residential buildings in European and North American countries. This paper reports the minimum ventilation rate for the residential buildings in eleven countries which are described in the literatures. The airflow rate and air change rate are calculated for a model house proposed by The Architectural Institute of Japan. As a result, the values of air change rate is around 0.5 ACH in almost all countries.
著者
加藤 信太郎 齋藤 佳敬 小野田 紘子 熊井 正貴 今井 俊吾 敦賀 健吉 武隈 洋 菅原 満
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.7, pp.755-760, 2022-07-01 (Released:2022-07-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Naldemedine (Nal) is widely used as a therapeutic drug against opioid-induced constipation. However, patients in phase III trials are limited to those with good performance status (PS). Cancer patients may have inferior PS owing to progression of symptoms and adverse events from chemotherapy. Therefore, it is important to survey the efficacy of Nal in patients with poor PS. This study aimed to evaluate Nal efficacy in patients with poor PS. We retrospectively investigated patients from July 2017 to June 2019 and compared Nal efficacy between patients with good and poor PS. The efficacy of Nal was evaluated using changes in the number of spontaneous bowel movements 7 days before and after the introduction of Nal with reference to previous reports. Multivariate analysis was performed to reveal whether poor PS affects Nal efficacy. In total, 141 patients at the Hokkaido University Hospital were analyzed. The effective rate of Nal from day 1 to day 7 of administration was 71.7% and 71.4% in the patients with good and poor PS, respectively, that from day 1 to day 2 of administration was 61.1% and 57.1%, respectively, and that from day 3 to day 7 of administration was 60.2% and 71.4%, respectively, suggesting an absence of significant differences. Furthermore, results of multivariate analysis showed that “best supportive care” and “body weight (55 kg and above)” reduced Nal efficacy. In conclusion, Nal showed similar effectiveness in patients with poor PS as that in those with good PS.
著者
熊井 正貴 加藤 信太郎 小柳 遼 敦賀 健吉 伊藤 陽一 山田 武宏 武隈 洋 菅原 満 川本 泰之 小松 嘉人
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.51-58, 2022 (Released:2022-04-15)
参考文献数
26

【目的】緩和ケアに携わる医療提供者のターミナルケア態度の実態とそれに関連する要因を明らかにすることを目的とした.【方法】がん治療医と緩和ケア医を含む緩和ケアに携わる医療提供者を対象にFrommelt Attitude Toward Care Of Dying Scale Form B日本語版(FATCOD B-J)を用いて質問紙調査を実施した.【結果】解析対象は223例であった(回収率42.2%).FATCOD B-J総得点を目的変数とした重回帰分析の結果,偏回帰係数は年代で40代と比較して30代以下が低く(−3.8),業務から得られる満足感を感じているほうが高く(+5.7),緩和ケアへの関心が強いほうが高かった(+6.2).【考察】緩和ケアへの関心と業務から得られる満足感がターミナルケア態度の涵養に重要である可能性がある.
著者
山本 竜大 王 立 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2015 (Released:2017-11-15)

多孔質材料は構造の種類に応じて、吸着の性状が異なるが、内部の拡散係数が大きければ、拡散速度が速くなり、蒸散支配型の挙動を示す。本報告では、チャンバー実験により得られた拡散係数を部品内部に与え、内部からのトルエンの拡散を考慮し、物質伝達率の試験材料表面近傍における放散速度への寄与を検討することを目的とする。
著者
村上 周三 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.32, pp.91-102, 1986-10-25 (Released:2017-09-05)
被引用文献数
5

室内における汚染質の拡散性状を基礎とする3種の新たな換気効率の指標を定義する.これは,(1)各場所で汚染質が発生したと仮定した場合の室内平均濃度,(2)同じく,汚染質が発生したと仮定した場合の平均拡散半径,および(3)吹出し空気の平均到達時間,である.これらを用いて,実在のクリーンルーム内の換気特性を考察する.換気効率指標の分布は,(1)吹出し口・吸込み口などを変化させた場合の気流分布の変化による換気効率特性の変化を効果的に示す,(2)室内汚染源の発生位置の変化が室内の清浄度に与える影響を直接的に示す,(3)清浄空気到達の程度を具体的に表す,などの特徴を有し,室内の換気設計を行う際の指標として有用なことが示される.
著者
小林 光 加藤 信介 村上 周三
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.68, pp.29-36, 1998-01-25
被引用文献数
11

居室の空気環境の設計は,室内が完全混合の状態にあると仮定して行うことが一般的である.しかしこの仮定を用いると,居住域空調などのように室内局所の環境を合理的に制御することは難しくなる.本研究は,気流分布,温度分布性状を中心とする室内の熱・空気環境場形成に作用する各種要因が室内環境場に寄与する程度と範囲を評価し,これにより合理的な環境制御を可能とすることを目的とする.本稿においては,筆者らが以前提案した換気効率指標(SVE:Scale for Ventilation Efficiency)第1,2,3に加えて,第4,5を定義し,CFDに基づく算出法を提案する.これは,室内の空気環境を制御する際に最も有効な制御要因である,吹出し・吸込み口の室内環境形成に対する寄与を評価するものである.また同じくSVE 6を定義し,CFDに基づく算出法を提案する.これは室内各点の空気が排出されるまでの時間(空気余命)を評価するものである.これらの指標を用いて換気性状の異なる二つの機械換気室の評価を行い,その有用性を確認する.
著者
村上 周三 加藤 信介
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.32, pp.91-102, 1986-10-25
被引用文献数
30

室内における汚染質の拡散性状を基礎とする3種の新たな換気効率の指標を定義する.これは,(1)各場所で汚染質が発生したと仮定した場合の室内平均濃度,(2)同じく,汚染質が発生したと仮定した場合の平均拡散半径,および(3)吹出し空気の平均到達時間,である.これらを用いて,実在のクリーンルーム内の換気特性を考察する.換気効率指標の分布は,(1)吹出し口・吸込み口などを変化させた場合の気流分布の変化による換気効率特性の変化を効果的に示す,(2)室内汚染源の発生位置の変化が室内の清浄度に与える影響を直接的に示す,(3)清浄空気到達の程度を具体的に表す,などの特徴を有し,室内の換気設計を行う際の指標として有用なことが示される.
著者
加藤 信介 伊藤 一秀 村上 周三
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.78, pp.45-56, 2000-07-25 (Released:2017-09-05)
参考文献数
9

空気調和・衛生工学会で提案されたHASS 102換気規準では,室内の換気効率(=排気濃度で無次元化された居住域平均濃度,規準化居住域濃度)を加味した換気設計を行うことを推奨している.本研究では,各種換気システムを採用したオフィス空間を対象として,空調吹出空気に含まれるReturn Air(再循環空気)の割合を変化させた場合のこの室内の換気効率,すなわち規準化居住域濃度の構造をVisitation FrequencyおよびPurging Flow Rateの指標を用いて詳細に解析する.本稿においては,筆者らが提案・導入している換気効率指標(Visitation FrequencyおよびPurging Flow Rate)とHASS 102換気規準で定義されている規準化居住域濃度の関係を,室内における循環流とReturn Air(再循環空気,即ち室全体に対する循環流)の相似性から考察する.更に具体的解析事例として一般的オフィス空間を対象として行ったReturn Air(再循環空気)が変化した場合の規準化居住域濃度,Visitation FrequencyおよびPurging Flow Rateの解析結果を示し,3種の異なる換気システムの評価を行うことで,それら換気効率指標の有用性を確認する.
著者
村上 周三 高橋 義文 加藤 信介 崔 棟皓 近藤 靖史
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.57, pp.105-116, 1995
参考文献数
11
被引用文献数
13

閉鎖空間内の温熱環境を詳細かつ総合的に予測するためには流れ場,放射場を連成させた数値シミュレーションを行うことが有効となる.冷風吹出しと冷却パネルを併用した冷房方式の居室を対象として,壁面対流熱伝達の計算に熱伝達率α_cを壁関数として用いる境界条件を用い,対流場と放射場を連成させた数値シミュレーション(k-εモデル)を行い,温熱環境を構造的に検討した.本報(第1報)では,放射と対流を連成させる数値シミュレーション手法の概要を説明し,冷風吹出しと冷却パネルを併用する冷房居室にこれを適用解析した結果を示す.次報(第2報)では複雑形状をした居室内における対流・放射連成シミュレーションの放射計算にモンテカルロ法を適用し,その精度向上を図るとともに室内に家具などを設置した場合の解析結果を示す.本報に示す主な検討結果は,以下のとおりである.(1)対流熱伝達シミュレーションの精度に十分な注意を払えば,実験と数値シミュレーションは気流分布・空間温度・壁面温度ともに十分な精度で対応している.(2)実験と数値シミュレーションでは,強制対流式冷房の場合,居住域内でドラフトが発生しているが,強制対流・放射併用式冷房の場合は居住域内のドラフトは発生せず,天井冷却パネルはドラフトの軽減に効果的である.(3)ペリメータ部(窓面,外壁面)から室内に侵入する熱,および天井冷却パネルの表面から吸熱される熱は,約半分がその面における対流熱伝達によるものであり,残りの半分は放射熱伝達によるものである.
著者
村上 周三 小林 信行 鎌田 元康 加藤 信介 内海 康雄 吉野 博 赤林 伸一
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1993

1.はじめに省エネルギーを実現すると同時に清浄な空気環境の維持と快適性の向上を図るためには、従来の一様拡散の仮定ではなく、気流・濃度分布を考慮した換気効率の概念に基づく換気設計や換気システムの評価が必要である。そこで本研究は、換気効率を考慮した空調換気設備の評価方法の確立を目的として、文献調査、実験、数値計算、用語集の作成、測定マニュアル等の作成を行った。2.研究方法と結果(1)研究の現状調査国内外の文献と関連の規格、国際会議の研究動向等を調査し、換気効率の概念や評価法の実測例、実験例をまとめた。その結果、換気効率に関しては様々な概念があって、未だ確立されていない現状が明らかになった。(2)換気効率の概念について関連する用語集と一般的な換気システム図を作成し、各国での換気効率に関する用語の定義を整理した。(3)各種建物を対象とした換気効率の実測・セントラル換気システムを備えた住宅給気系ダクト入口にCO_2ガスを注入し、各室における濃度履歴を測定した。・実大居室模型空気齢を基にした各種測定法の精度・実用性などを実験的に検討した。・3室の縮小居室模型各室の換気効率を測定した基礎的なデータを得た。・事務所ビル単一ダクト方式を採用した事務所ビルの換気効率を実測した。(4)空気齢の測定方法に関するマニュアルの原案作成各種の実験や実測を基に、主要な換気効率指標である空気齢の測定法のマニュアル(原案)を作成した。(5)数値シミュレーション乱流計算プログラムによる空気分布に基づいて各種の換気効率指標の予測手法を検討した。3.まとめ換気効率の概念についての各国での研究の現状を明らかにし、関連用語集を作成した。また、各種建物について実験や数値シミュレーションを実施し、換気効率指標を計算した。これらに基づいて、主要な換気効率指標である空気齢の測定マニュアル案を作成した。