著者
堀 新 佐島 顕子 村上 隆 山田 邦明 山本 博文 矢部 健太郎 鴨川 達夫 白根 孝胤 曽根 勇二 堀 智博 堀越 祐一 光成 準治 山崎 布美
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

2009~2011年度を通じて、史料調査の実施、研究会の開催、データ入力、の3点を共同研究の中心に据えて活動した。3年間に史料調査先は50ヶ所以上、研究会は15回、事務的会合は約30回、メールでの打ち合わせは無数であった。史料調査の際には周辺のフィールドワークを行った。データ入力は、豊臣秀吉発給文書・豊臣奉行人発給文書を中心に、古記録もあわせて約4000点に及んだ。研究会の成果の一部は、山本博文・堀新・曽根勇二編『消された秀吉の真実』(柏書房、2011年)として公表した。
著者
堀 智彰 木下 奏 小林 映里奈 村尾 真由子 渡邉 朋子 兼松 泰文 辻 慶太 宇陀 則彦
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.189-196, 2014-05-24 (Released:2014-12-01)
参考文献数
4
被引用文献数
2

「知の探検法」は文献の調べ方を中心とした情報リテラシーの授業である。平成24年度から文献探索に対する理解・目的意識の向上を目的として「文献探索ゲーム」を実施している。文献探索ゲームはゲーム形式で文献探索を行うことで文献探索に目的意識を持たせ、基本手順について学ぶことを目的としている。本稿では平成25年度に実施した文献探索ゲームの評価実験について報告する。評価実験では学生の文献探索に関する知識構造の変化を計るため、コンセプトマップを用いた。分析の結果、文献探索ゲームの前後で学生の知識構造が変化しており、文献探索に対する理解が深まっていることが明らかになった。
著者
堀 智彰 益子 博貴 村尾 真由子 大曽根 美奈 渡辺 雅子 辻 慶太 松村 敦 宇陀 則彦
雑誌
第 21回情報知識学会年次大会予稿
巻号頁・発行日
2013-05

情報知識学会 第 21 回(2013年度)年次大会 2013年5月25-26日 お茶の水女子大学
著者
小山 幸伸 佐藤 由佳 金田 直樹 米田 瑞生 新堀 淳樹 田中 良昌 林 寛生 梅村 宜生 堀 智昭 阿部 修司 上野 悟 元場 哲郎
巻号頁・発行日
2012-05-21

日本地球惑星科学連合2012年大会(JpGU Meeting 2012), 2012/05/20-25, 幕張メッセ(千葉県)
著者
平 孝臣 堀 智勝
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.316-322, 2005-05-20
被引用文献数
1

書痙は上肢の局所ジストニアで, 大脳基底核などの機能異常によることが明らかにされている.しかし, 現在でも多くの医療者は書痙を心因性疾患と考え, 心理療法や抗不安薬で治療することが多い.ただ, このような保存的治療の効果は乏しい.同様の症状はピアニストなどプロの職業人にも多くみられ, 職業予後はよくない.書痙が心因性とみなされてきた背景には, ある一定の動作時のみ出現し他にはまったく症状ないこと(task-specific)が挙げられるが, これがジストニアの特徴の一つである.ジストニアでは動作特異性(task specificity), 症状の常同性(stereotypy), 感覚トリック(sensory trick)がみられる.書痙はジストニアのうちでも最も難治で, 欧米では異常緊張する前腕などの筋にボツリヌス毒素を局所注射する対症療法が一般的である.しかし本邦では頭頸部以外のジストニアに対する適応がない.これまで書痙に対して定位的視床核凝固術で良好な結果が得られた症例報告がいくつかあり, この数年筆者らは上肢の局所ジストニアである書痙に対して視床Vo核凝固を行い良好な結果を得ているので紹介する.
著者
荒堀 智彦
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.145, 2020 (Released:2020-12-01)

1. はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、世界中で健康危機管理情報の配信が行われている.その中で、「インフォデミック(Infodemic)」という現象が発生し、インターネットとSNSの発達によって情報の拡散力が急激に高まっている.インフォデミックは、情報の急速な伝染(Information Epidemic)を短縮した造語で,2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行時に生まれ、正しい情報と不確かな情報が混じり合い、信頼すべき正しい情報を見失った状態を意味する.2009年のインフルエンザAH1N1pdmのパンデミックの際も同様に、インフォデミックによる社会的混乱が発生し、感染症情報のリテラシーに関する問題が指摘された.本発表では、日本における健康危機管理情報の課題を整理し、ポスト・コロナ社会における健康危機管理情報とリスクコミュニケーションに向けた課題を整理する.2. 感染症と健康危機管理情報 これまで、人類は多種多様な感染症のパンデミックを経験し、それらの撲滅や予防のために情報収集と配信を継続してきた.特に2009年のインフルエンザAH1N1pdmのパンデミック以降、リスクマネジメントとリスクコミュニケーションに関する議論が進められており、世界保健機関(WHO)は、2017年にインフルエンザリスクマネジメントに関する基本方針を発表した(WHO 2017).その基本方針の一部には、社会包摂的アプローチの導入が提案され、そこでは、空間スケールに関する言及もされた.感染症を撲滅するのではなく、いかにして予防・制御していくのかに重点が置かれ、日常的な備えとして、地域レベルに応じた効果的な情報配信とリスクコミュニケーション体制の整備が求められている.また、各地域レベルで、経済、交通、エネルギー、福祉などの各分野が協同でリスクマネジメントに取り組むことが明記されている.日本においては、厚生労働省と国立感染症研究所を中心とした感染症発生動向調査(NESID)が国の感染症サーベイランスシステムとして構築され、1週間毎の患者数や病原体検査結果が報告されている.しかし、NESIDで収集される感染症情報は、患者や病原体を報告する医療機関が限られており、速報性に欠ける欠点を持ち、地方レベル以下のローカルスケールにおける詳細な流行状況を知ることには適していない.3. 空間スケールに応じた情報配信体制の構築 NESIDによる感染症の調査監視体制は、各地方の保健所を最初の窓口とし、そこから地方衛生研究所、国立感染症研究所、厚生労働省へ伝達されていくピラミッド型の構造になっている.これは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づき、感染症類型や患者把握の手法を問わず実施されているものである.一部地方の臨床現場では、この構造から生じる課題を、2009年のAH1N1pdm後から指摘している.具体的な課題として、「情報配信の迅速性の欠如」、「詳細な流行状況の可視化」、「新しい手法・技術の導入」が挙げられる.これらの課題を克服するために、岐阜県や神奈川県川崎市などにおいて、ローカルスケールを対象としたローカルサーベイランスの導入が進んでいる.NESIDと異なり、上位機関へ情報を通すことなく、各専門機関が独自で住民に情報配信をすることで、上記の課題改善に繋げている.加えて臨床現場における診療対応に直接指示を出せるだけでなく、住民の危機意識を啓発させる効果がある(荒堀 2017).4. ポスト・コロナ社会のリスクコミュニケーション COVID-19を契機として、公的機関による情報配信だけでなく、民間企業や報道機関の参入も増えている.今後は、それらに加えてSNSによる新しい手法や、デジタル疾病地図の整備が進むと考えられる.前者はIndicator Based Surveillance(IBS)、後者はEvent Based Surveillance(EBS)と呼ばれる.IBSは,一定の指標に基づいて報告・評価するサーベイランス、EBSは公衆衛生事象の発生に基づくサーベイランスである.しかし、欠点としてIBSは想定外の発生を捉えることができず、EBSは、臨床診断に基づいていないため、リスク評価基準が定まっていないことが挙げられる(中島 2018).臨床現場においては、EBSの導入に賛同する声もあるが、臨床診断が無いことを問題視する指摘がある.先述のローカルサーベイランスは、専門機関の管轄地域内における臨床診断結果に基づいて、直接地域の医療従事者と住民に情報を還元できる利点を持っている.今後の普及に向けて、科学的根拠に基づくリスクコミュニケーションに向けた対話型地図の導入や制度の整備に向けた議論が求められる.
著者
進藤 裕英 高橋 知貴 堀口 勝三 小堀 智之 真田 和昭
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.370-375, 1997-05-05 (Released:2009-06-12)
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

JJ1 type austenitic stainless steel is emerging as the preferred structural material for superconducting magnet casings to operate at liquid helium temperature (4K). In order to evaluate the cryogenic fracture toughness and the temperature rise of tangsten inertgas (TIG) weld in 200 mm thick forged JJ1 type austenitic stainless steel plate for fusion reactor magnets of the next generation, elastic-plastic fracture toughness (JIC) tests were performed with 1T compact tension specimens at 4K. Testing was conducted in accordance with ASTM standards E813-87 for determining JIC using the unloading compliance technique to monitor crack growth. Au/0.07% Fe -Chromel thermocouples were used to measure the temperature rise near the crack tip. The effects of specimen location and nitrogen content on JIC are examined. Specimens were subjected to scanning electron microscopy (SEM) after fracture testing. The effect of inclusion content on the elastic-plastic fracture toughness parameters (JQ, JIC) is also discussed using optical microscopy and energy dispersive X-ray spectrometer (EDX).
著者
伊藤 和也 高橋 弘樹 堀 智仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_43-I_51, 2017
被引用文献数
2

東日本大震災では,津波による被害が広範囲に及び復旧・復興工事量は多く,労働者不足や資材価格の高騰などの問題が顕在化している.このような中,建設業の経験が無い新規参入者が建設業に従事して被災する事例も報告されており,平成23年~25年に発生した建設業での死傷者数819人のうち約1/4の193人が新規参入者による被災であった.そのため,新規参入者等への安全衛生教育の充実等を図る必要がある.本報では,新規参入者等への安全衛生教育ツールとして労働災害事例を「漫画化」した教育ツールの有効性に関して,建設業の労働安全衛生教育を実施している現役講師へのアンケート調査を実施した.その結果,災害事例の漫画化に対して分かりやすいと評価が高かった.一方で,安全衛生教育のツールとしては教育目的としての災害事例を選定が必要があることが示された.
著者
須山 賢也 国枝 賢 深堀 智生 千葉 豪
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.598-602, 2017 (Released:2020-02-19)
参考文献数
5

核データとは狭義には原子核と中性子の反応の確率であるが,一般的に言えば,原子核の物理的変化や反応の様子を表現するデータの事である。我が国が原子力開発に着手して以来,核データの開発は重要な技術開発のテーマであり,現在我が国の核データライブラリJENDLは世界で最も高い精度と完備性を兼ね備えた核データファイルの一つとして国際的に認知されている。本連載講座では,原子力開発に関係している方々を対象とし,シグマ特別専門委員会の監修を経て,核データ開発の意義,核データの開発の最新の状況,国際的な動向,そして今後の開発の方向性を解説する。
著者
堀 智織 加藤 正治 伊藤 彰則 好田 正紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.11, pp.2407-2417, 2000-11-25
参考文献数
9
被引用文献数
9

本論文では, 確率文脈自由文法(Stochastic Context Free Grammar:SCFG)を大語彙連続音声認識に適用する手法として, 文節単位の係り受け制約をもつSCFGを提供する.SCFGは, N-gramのような局所的な制約だけでなく, 文全体にわたる大局的な制約をも記述できることから, 非常に表現力の高い言語モデルとして知られている.しかし, SCFGのパラメータ推定にはInside-Outsideアルゴリズムを用いる必要があり, 非終端記号数の3乗, かつ入力系列長の3乗に比例する莫大な計算量を要する.そのため, SCFGは大量のテキストコーパスから推定することが難しく, これまで大語彙連続音声認識用の言語モデルとして利用されることはほとんどなかった.提案する文節単位の係り受けSCFGは, Inside-Outsideアルゴリズムの計算量を係り受けの制約により非終端記号数の2乗に, 文節単位の導入により更にその約1/8に削減できる有効なモデルである.EDRコーパスを用いた実験では, 提案法を含む各種SCFGの性能とパラメータ推定に要する処理量を比較し, 提案法が計算量を大幅に削減しつつ, パープレキシティがほとんど増加しいことを示す.毎日新聞コーパスを用いた実験では, 大規模な文節単位の係り受けSCFGを構築し, 大語彙連続音声認識システムに実装する.そして, 語彙サイズ5000の音声認識実験を行い, SCFGによる認識性能はTrigramには及ばないものの, Trigramと併用した場合にはTrigram単独の場合に比べて約14%の単語誤りを削減できることを示す.
著者
堀 智久
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.57-75, 2007-06-30 (Released:2010-03-25)
参考文献数
27

本稿の目的は,先天性四肢障害児父母の会の運動の展開を追い,そのなかで親たちが,いかにしてその主張の有り様を転換させてきたのかを明らかにすることである.先天性四肢障害児父母の会は,1975年に設立され,環境汚染がさまざまに問題にされた時代にあって,子どもの障害の原因究明を訴える運動として始められた.親たちは自らを被害者家族として位置づけ,一方では国・厚生省に催奇形性物質の特定・除去を求め,他方ではシンポジウムや写真展の活動を通じて,障害をもった子どもが二度と生まれないように社会啓発を展開していく.こうした訴えはそれ自体,親たちにとって,解放の効果をもつものであった.だが,1980年代に入ると,この原因究明の訴えは次第に行き詰まりを見せるようになる.とりわけ,障害者本人による原因究明活動への違和感の表明や「障害をもっていても不自由ではない」という主張は,この運動の質の転換を決定的なものにした.親たちはその後,親と子どもの当事者性の相違を認識し,親子の日常生活に立脚した活動を展開していく.子どもが主役のシンポジウムや子どもの生き生きとした姿の写真が並べられた写真展の活動を通じて,「障害をもった子どものいる暮らしはけっして不幸ではない」ということを示していく.本稿では,こうした先天性四肢障害児父母の会の運動の展開から,1970年代および80年代における運動の質の相違を明らかにしていく.
著者
菊池 智紀 古井 貞煕 堀 智織
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.121(2002-SLP-044), pp.225-230, 2002-12-16

本稿では,これまで我々が提案してきた単語抽出による要約手法の前処理として,重要文抽出を組み合わせた2段階の音声自動要約手法を提案する.本手法では音声認識の結果から,各文の構成単語の重要度,信頼度,言語的自然さの評価値から重要文抽出の要約スコアを求め,それをもとに認識率の低い文,理解困難な文をあらかじめ除いておく.次に,残された文に対して,同様の評価値に単語間遷移スコアを加えた要約スコアを最大にするような,部分単位列を抽出するという手法により要約文を作成し,高精度化をはかる.この手法を用いて講演音声を自動要約し,複数の被験者により作成された正解要約文単語ネットワークに基づく評価を行う.重要文抽出法を用いない従来までの要約手法との要約精度の比較を行った結果,提案手法の有効性が確認された.
著者
堀 智仁 玉手 聡
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題) (ISSN:21856621)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_83-I_88, 2015 (Released:2016-01-31)
参考文献数
6

基礎工事用建設機械のような大型建設機械の転倒災害を調査すると,敷鉄板の端部に履帯が位置した際に大きな沈下が生じて転倒に至った事例が多く見受けられる.このような機械の安定設置に関する検討では,敷鉄板の敷設による接地圧の低減が考慮されている.しかし,履帯が敷鉄板の端部に位置した場合の接地圧増加についてはあまり考慮されていないのが現状である.建設機械は現場内を移動するため,敷鉄板の端部に機械が位置した状態でも支持されるか確かめる必要がある.本研究では,敷鉄板の敷き方と荷重分散の関係について実験的な解析を行った.その結果,敷鉄板を重ね敷きする場合,その重ね方によって荷重の分散効果が異なることが明らかになった.
著者
堀 智彦
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

&nbsp;一般的に,哺乳類の大臼歯の基本型はトリボスフェニック型大臼歯であり,上顎臼歯ではその進化上 3咬頭から遠心舌側に hypoconeが出現し 4咬頭となった.現生の新世界ザルにおいてマーモセット類は 3咬頭であるが,それは必ずしも原始的というわけではない.本研究ではオマキザル類とマーモセット類の上顎第 1大臼歯,特に hypoconeの出現パターンを比較検討し,その進化傾向について予備的に考察する.現在のところ最古の新世界ザルとされている <i>Branisella boliviana<i>は hypoconeを持つが,上顎大臼歯の形質はマーモセット類に近い.ここで,現生のマーモセット類をみると, <i>Callithrix</i>は 3咬頭で hypoconeは存在しない.いっぽう <i>Saguinus</i>は小さな hypoconeを持つ種もあり,3咬頭と4咬頭が混在している.マーモセット類の次のステージで,かつ新世界ザルにおいて原始的な形質とされる大臼歯を持つ <i>Saimiri</i>は hypoconeがあり完全に 4咬頭である.<i>Saimiri</i>の化石種である <i>Neosaimiri</i>と現生 <i>Saimiri</i>の進化傾向をみると,現生種への進化過程において hypoconeの高さは縮小傾向にあり,高い hypoconeをもつ個体は減少していることが示唆された.マーモセット類における hypoconeの出現パターンおよび <i>Saimiri</i>の進化傾向を検討した結果,新世界ザルは 4咬頭から 3咬頭に進化している可能性がある.