著者
渡辺 麻衣子 加藤 裕子 戸上 敬子 山中 実喜子 若林 佳子 小川 裕由 稙田 裕子 後藤 慶一 工藤 由起子 天野 典英 横田 明
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.82-87, 2008-04-30 (Released:2008-05-26)
参考文献数
18
被引用文献数
4 3

Byssochlamys spp. について,簡便,迅速かつ正確に種を同定するために有効な遺伝子指標を評価する目的で,26株のByssochlamys spp. および関連菌種の18S rDNA, 26/28S rRNA遺伝子D2領域およびlys2 の塩基配列を決定し,分子系統解析および相同性解析を行った.その結果,いずれの遺伝子を用いても,その塩基配列の相同性を指標として,それぞれの菌種あるいはグループを識別することができた.3種類の遺伝子のうち,最も優れた解像度を有するのはlys2 であったが,最も簡便に結果を得ることができたのは26/28S rDNA D2領域であった.また,分子系統解析の結果,Byssochlamys spp. とその関連菌種は再分類の必要性があることが示唆された.
著者
天野 絵里子 原 健治 石井 奈穂子
出版者
学術文献普及会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.1-12, 2005-12

MyLibraryとは図書館ポータルの一種で利用者個人個人がカスタマイズできるサービスを提供するものである。1998年頃からアメリカでサービスが開始され,近年日本の大学図書館にも導入されつつある。他大学に先駆けて運用を開始した京都の3大学(京都大学・同志社大学・立命館大学)での経緯・サービス内容・問題点などを紹介し,比較検討を行った。またこれらの実例を踏まえて今後のMyLibraryサービスの新 たな展開の可能性について取り上げた。
著者
天野 誠齋
出版者
日本幼稚園協會
雑誌
幼兒の教育
巻号頁・発行日
vol.23, no.12, pp.242-245, 1923-12
著者
天野 信之 三浦 周 太郎丸 真 大平 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.622, pp.13-18, 2006-03-01
被引用文献数
3

ミリ波帯を利用したギガビットクラスの超高速無線LANを実用化するために,天井設置型アクセスポイントと端末局で共用可能なセクタ切り替え型スロットアレーアンテナを提案した。伝搬距離に応じて効率的にシステム要求の利得を得るために垂直面内でセカントビームを形成し,通信エリアとして室内全体をカバーするために水平面内でセクタ切り替えを行う方式を採用した。アンテナ全体構造から1セクタのみを抜き出して電磁界解析を行った結果,最大利得11.6dBi,チルト方向θ=-65〜-60°の垂直面セカントビームを形成し,システム要求を満足することができた。また,反射損失特性の要求についてもほぼ満足した。
著者
田村 亮輔 天野 敏之 加藤 博一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.3, pp.341-342, 2008-01-17

仮想立体絵本は,拡張現実感技術を利用し,カメラで撮影した絵本の画像上に3次元 CG コンテンツを重畳表示するシステムである.絵本の各ページを予めコンピュータに登録しておき,その情報と画像を比較しカメラと絵本の相対的な位置姿勢を計算することで,幾何学的に整合性のとれた画像合成が可能となる.我々もテンプレートマッチングに基づく特徴点追跡を利用した位置姿勢計算手法について研究してきた.近年,マルチコアCPUが普及し始めており,並列処理による処理の高速化が標準的なPC環境においても比較的容易に実現できるようになった.今回は,マルチコアCPUの使用を前提に,我々のこれまでの提案手法の並列化を行い,処理を高速化,安定化を実現した.Virtual pop-up books are systems which can overlay a captured image with 3D CG objects based on augmented reality technology. 3D geometrical consistency in the composite image can be kept by estimating the relative pose of the camera from the physical book. We have been studying about this pose estimation method using feature tracking based on template matching. Since multi-core CPUs have been spread in recent years, it can be easily achieved to improve the performance speed by parallel processing on a standard PC environment. We modified our tracking codes for parallel processing by multi-core CPUs and improved the performance speed and robustness of the tracking.
著者
近江谷 康人 天野 英晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.413-434, 2008-02-01
被引用文献数
1

市販の高性能マイクロプロセッサを用いてバイナリー互換を実現するアーキテクチャエミュレーションは,コンピュータシステムの開発効率の向上に有効な手法である.中でもC言語実装によるインタプリタ方式は,動作原理が単純で,ホストアーキテクチャ依存度が低いなどの特徴をもち,開発費,設計品質,保守性の点で有利である。本論文は,C言語実装によるインタプリタの速度性能を,5種類のレガシー命令セット(Simplescalar PISAとその変形版, PowerPC, M32R, SH4),2種類のRISCホスト,3〜5種類の実装方式による計45種類のエミュレータ試作により評価した.この結果,高性能なマイクロプロセッサを用いC言語でインタプリタを実装すると,(1)インタプリタの共通処理部(コアループ)の処理時間の比率が70〜80%と高くコアループの試作で速度性能の目安が付くこと,(2)C言語に適合したコアループの実装(改良function方式)によりエミュレーション性能が1.3〜2.2倍までに性能向上し,アセンブリ言語記述の80%程度の性能が実現できること,が明らかになった.
著者
天野 いづみ
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.299-304, 2005-07-01

図書室の広報手段は, 紙媒体による方法から, ホームページやイントラネット, 電子メール等の電子媒体を利用する方法に移行しつつある。しかし, 院内アンケート調査によると, 従来の紙媒体での「図書室だより」は, 手軽に手に取ることができるため, 電子媒体よりも目に触れる機会が多いことが判明した。しかしながら, OPACの検索や電子ジャーナルへのリンク等, 電子媒体の必要性は年々高まっていることは事実であり, 他病院への広報アンケート調査でも, ホームページやイントラネット利用の増加の現状が明らかとなった。さらに今回, 広報のひとつとして, 利用者に対するオリエンテーションについても検討した。
著者
田所 義晃 西島 正博 林 輝雄 根本 荘一 吉原 一 巽 英樹 島田 信宏 新井 正夫 鶴野 和則 飯島 美典 天野 広子
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.267-274, 1988-06-30

北里大学病院における1982年1月から1985年8月までの胎児超音波計測値を用いて,胎児Biparietal Diameter (BPD),及びFemur Length (FL)の標準発育曲線を作成した。さらに妊娠期間の推定についても検討を行った。計測値は各週数ごとにまとめ,平均値,標準偏差を算出した。これを3点移動平均法で平滑化し,高次回帰曲線で近似した。BPDの平均発育は,y=(-3.45)×10^<-4>x^3+(2.34)×10^<-1>x^2+(-2.31)x+(2.73)×10となり,FLの発育はy=(-2.76)×10^<-2>x^<-2>+(3.70)x+(-3.18)×10(y: 計測値(mm), x: 過数)と示された。また同じ方法を用いて計測値から妊娠期間を推定する回帰式を作成した。BPD, FLからの平均妊娠期間の予測は,それぞれy=(0.17)x10^<-1>x^2+(5.34)×10^<-1>x+(79.7), y=(0.18)×10^<-1>x^2+(1.43)x+(82.8), (y: 妊娠期間(days), x: 計測値(mm))と示された。また±1.5SDで規定される範囲を推定の幅とすると,妊娠中期では±1週,末期では±2週程度の誤差で妊娠期間が推定されることが示された。
著者
天野 正子 Amano Masako 東京教育大学大学院 Graduate School Tokyo University of Education
出版者
東洋館
雑誌
教育社会学研究 = The journal of educational sociology (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.140-157, 1969-10-10

This article aims to grasp the process of professionalization of teaching as an occupation from two aspects: specialization and autonomization. Conclusively, teaching is regarded as an occupation still "in the process of professionalization" or "marginal" among various occupations aiming at professionalization, or as a "semi-profession," because two important features of professional occupations, highly specialized knowledge and techniques and a considerable autonmy for occupational activities of individual teachers and of teachers as a group, are still unsubstantial. If teaching is to be professionalized, it is not sufficient to provide only institutional guarantee for specialization and autonomization, but teachers themselves should also be determined to turn this institutional guarantee into a reality. This realization led me to analyze the structures of consciousness of teachers who are the most immediate professionals to assume the responsibility for realizing the specialization and autonomization of teaching, on the basis of the findings of the survey administered by myself to 374 elementary and lower secondary school teachers in K City of K Prefecture.