著者
太田 哲
出版者
多摩大学グローバルスタディーズ学部
雑誌
紀要 = Bulletin (ISSN:18838480)
巻号頁・発行日
no.11, pp.135-143, 2019-03-31

インド北東部の少数民族であるナガ系諸族の調査を行った際多くの人から第二次世界大戦時のインパール作戦における日本兵との接触についての話があった。本稿はそれらの人々の語りを記録していくプロジェクトの一部であり、その中で3 つの事例を紹介する。事例に入る前に第二次世界大戦時におけるビルマ方面の状況、インパール作戦の概要について説明し、その後ナガ居住地域におけるフィールドワークで得たナガのお年寄りの話を記す。本稿での事例はマニプル州ウクルール地区のハラン村とグリハン村において接触したし人々の語りである。
著者
杉原 辰哉 萩原 文香 門永 陽子 鳥谷 悟 松浦 佑哉 井原 伸弥 黒崎 智之 森山 修治 上田 正樹 森脇 陽子 広江 貴美子 古志野 海人 山口 直人 大嶋 丈史 岡田 清治 太田 哲郎
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.53-56, 2019 (Released:2019-07-01)
参考文献数
10

【目的】心肺運動負荷試験(CPX)のAT レベルの心拍数(THRAT)での運動処方が困難な場合はKarvonen の式から得られる心拍数(THRkarvonen)を参考に実施するが, 心不全やβ遮断薬投与例では必ずしも適切な決定ができない.本研究はβ遮断薬投与中の急性心筋梗塞患者を対象にATHRとKarvonen 式の関係を検討し,適切な心拍数を求めることを目的とした.【方法】対象はβ遮断薬投与中の急性心筋梗塞患者20 例,年齢62.7±8.2 歳.a(220-年齢)を最大HR とし,係数a は実際にCPX で得られた実測最大HR からa =実測最大HR/(220-年齢)を求め,また,Karvonen の式から運動強度の係数k =(THRAT-安静時HR)/(最大HR-安静時HR)として求め,係数k と臨床的指標の関係について検討した.【結果】CPX から求めた係数a は0.72±0.09,係数k は0.42±0.13,THRmodified Karvonen = 0.42[0.72(220-年齢)-安静時HR]+安静時HR で,THRAT とTHRmodifiedKarvonen の相関関係はr=0.84(p < 0.01)であった.係数k と臨床的指標の関係は心リハ開始日数とLVEF に関連性が認められTHRclinical =(0.005×LVEF-0.015×心リハ開始まで+0.312)[0.72(220-年齢)-安静時HR]+安静時HR とすると,THRAT との相関関係はr=0.88(p < 0.01)であった.【結語】β遮断薬投与中の急性心筋梗塞患者はTHRmodified Karvonen = 0.42[0.72(220-年齢)-安静時HR]+安静時HR で求められ,係数k はLVEF と心リハ開始日数と関連して変化する可能性が示された.
著者
岡本 浩一 二宮 致 廣瀬 淳史 中村 慶史 尾山 勝信 宮下 知治 田島 秀浩 藤村 隆 太田 哲生
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.983-987, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
15

【目的】食道癌術後縫合不全におけるCaHMB・L-アルギニン・L-グルタミン配合飲料(以下、アバンド™と略)投与の有用性につき検討した。【対象及び方法】2003年1月から2014年12月の期間に食道切除・胃管再建術を施行した食道癌205症例において、アバンド™を手術日の14日以上前から術後にかけて周術期栄養療法に追加したアバンド群55例と、非投与症例(対照群)150例における縫合不全発症率を検討した。また、保存的に治癒が得られた縫合不全症例19例(アバンド群8例と対照群11例)における縫合不全発症日数、縫合不全治癒までの期間、合併症などにつき後方視的解析を行った。【結果】両群間における縫合不全発症率に有意差は認めなかった(アバンド群14.3%、対照群7.3%、P=0.115)。縫合不全治癒期間はアバンド群で13.5±14.3日であり、対照群の35.0±17.4日と比較して有意に治療期間が短かった(P=0.043)。【結論】アバンド™は食道癌術後縫合不全の治療期間短縮に寄与する可能性が示唆された。
著者
北川 裕久 田島 秀浩 中川原 寿俊 牧野 勇 中沼 伸一 林 泰寛 高村 博之 二宮 致 伏田 幸夫 萱原 正都 太田 哲生
出版者
日本膵臓学会
雑誌
膵臓 = The Journal of Japan Pancreas Society (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.178-184, 2013-04-25
参考文献数
13
被引用文献数
3

膵頭部癌の膵頭十二指腸切除術後消化吸収障害に対する,腸溶性高力価膵消化酵素剤パンクレリパーゼの有効性を,従来の膵消化酵素剤から本剤に切り替えた7症例で評価した.消化吸収障害は下痢の程度,体重の増減,日常生活の活動性,消化不良の症状を織り交ぜWong-Bakerのフェイススケールにあわせて,0から5までのGrade分類を新たに作成して評価した.1例で重度の下痢がみられ投与中止した.他の6例では腸溶性パンクレリパーゼへの変更によって,5例で体重増加がみられ,4例で止痢剤減量を要した.消化吸収障害Gradeは,体重増加のなかった症例,止痢剤減量ができなかった症例も含め6例全例で0または1にまで改善していた.膵頭部癌術後の消化吸収障害の改善に,腸溶性パンクレリパーゼの投与は,有用であることが示唆された.また,今回考案した臨床に即したGrade分類は,消化吸収障害の評価に有用であった.<br>
著者
北川 裕久 田島 秀浩 中川原 寿俊 牧野 勇 藤田 秀人 林 泰寛 高村 博之 谷 卓 太田 哲生 萱原 正都 望月 健太郎 蒲田 敏文 松井 修
出版者
医学図書出版
雑誌
胆と膵 (ISSN:03889408)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.609-614, 2011

膵癌では, borderline resectableと言えども局所癌遺残のないR0が得られなければ切除の意義は低い. 膵頭部癌切除標本の検討では病理組織学的にborderline resectableとなる主要因子は"mesopancreas"への進展である. Mesopancreasへの進展範囲はMDCTによって正確に診断可能で, 主腫瘍から連続する粗大網状影, 索状影として捉えられる. R0を得るためには, MDCTで詳細に術前進展範囲診断を行った上で術式立案をすべきである. 特にmesopancreasに関連した, 膵頭神経叢~上腸間膜動脈神経叢への浸潤, 門脈系への浸潤, 上腸間膜動脈への浸潤には注意を払う必要があり, R0のためには, 上腸間膜動脈神経叢全周郭清, 門脈合併切除, 上腸間膜動脈合併切除も考慮する必要がある. 「はじめに」膵頭部癌に対する膵頭十二指腸切除術は高難易度, 高侵襲であるが, 依然予後は不良で, 近年の抗癌剤治療の進歩に伴い, "切除"の意義が問われている.
著者
太田 哲男
出版者
世界文学会
雑誌
世界文学 (ISSN:03852903)
巻号頁・発行日
no.107, pp.1-9, 2008-07
著者
太田 哲三
出版者
中央経済社
雑誌
企業会計 (ISSN:03864448)
巻号頁・発行日
vol.3, no.11, pp.2-5, 1951-11
著者
森 裕也 小谷 遥 伊藤 知行 枦 秀樹 横山 雄太 中村 智徳 太田 哲徳
出版者
一般社団法人 日本腎臓病薬物療法学会
雑誌
日本腎臓病薬物療法学会誌 (ISSN:21870411)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.165-169, 2021 (Released:2021-12-29)
参考文献数
9

酸化マグネシウム(Mg)は便秘の治療に使用されているが、腎機能低下患者に使用する場合、Mgの排泄量が低下し、血清Mg濃度が上昇することがある。そのため、定期的な血清Mg値の測定が推奨される。しかしながら、急性期病院において、酸化Mgを使用している腎機能低下患者における血清Mg値の測定率と薬剤師の介入の有用性を調査した報告はない。そこで、各腎機能群における酸化Mg錠を使用した患者を対象として、血清Mg値の測定率を調査した。さらに血清Mg値を測定している患者を対象に各腎機能群における高Mg血症発生率や薬剤師の介入の有用性について調査を実施した。東京ベイ・浦安市川医療センターにおいて、2016年4月1日~2017年3月31日の1年間、入院中に酸化Mg錠を使用した患者を対象に、体表面積補正を外した個別の推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate;eGFR)(mL/min)をA群:45≦eGFR<60、B群:30≦eGFR<45、C群:eGFR<30に分けて検討した。対象期間中の酸化Mg錠使用患者数は283人、血清Mg値の測定率は145人(51.2%)であった。薬剤師の介入患者数はB群で1人(1.0%)、C群で6人(7.1%)と計7人(2.5%)であった。各腎機能群における血清Mg値の測定率は、A群(n=33(33.4%))、B群(n=53(51.5%))およびC群(n=59(70.2%))であった。血清Mg値の測定患者における高Mg血症発生率は、27.3%、37.7%および61.0%であり、高Mg血症の発生率に有意な差を認めた(p<0.01)。腎機能低下群ほど血清Mg値の測定率は高く、血清Mg値測定患者においては、腎機能低下群ほど高Mg血症患者の割合も高かった。また、血清Mg値の測定率は51.2%で、検出されていない高Mg血症症例が存在していることが示唆された。特に腎機能低下患者に対して酸化Mg錠を使用する際は、薬剤師が介入し、血清Mg値測定を推進することが、高Mg血症の早期発見に寄与すると考えられた。
著者
倉田 徹 中沼 伸一 林 泰寛 田島 秀浩 高村 博之 太田 哲生
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.2839-2843, 2014 (Released:2015-04-30)
参考文献数
21

症例は82歳,女性.非アルコール性脂肪肝炎,糖尿病の加療中に肝S4/8,径5cmの肝腫瘤を指摘された.術前検査ではリンパ節,遠隔転移を認めず,腹腔鏡下に胆嚢摘出術,肝右葉授動の後,小開腹下にS4+前腹側区域の肝切除術を行った.病理結果は中~低分化型肝細胞癌成分と低分化型胆管癌成分が混在する混合型肝癌であり,切除断端は陰性であった.術後第26病日に呼吸苦が出現し,低酸素血症と両肺野の広範なスリガラス陰影の出現を認めた.急性呼吸性窮迫症候群と判断し集学的治療を開始したが,42日後死亡した.死後の肺生検にて胆管癌に類似した腺管構造を有する腫瘍細胞の増殖と繊維化を認め,癌性リンパ管症と診断した.術後早期に癌性リンパ管症を発症した原因として,悪性度の高い胆管癌成分を有していたことに加え高齢や肝切離面積が比較的広範囲となり手術侵襲が増大したことにより腫瘍の形成・転移能が促進された可能性も推測された.
著者
林 泰寛 高村 博之 正司 政寿 中沼 伸一 古河 浩之 牧野 勇 中川原 寿俊 宮下 知治 田島 秀浩 北川 裕久 太田 哲生
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.747-751, 2014-03-31 (Released:2014-09-29)
参考文献数
9

劇症肝炎は,その急激な病態の進行から他臓器障害を発症する例にもしばしば遭遇する。今回われわれは劇症肝炎に急性膵炎を合併した2例を経験した。2例の肝障害の内訳はB型慢性肝炎急性増悪1例,原因不明1例であった。2例ともに内科的治療が奏功せず,肝移植を予定した。劇症肝炎に対する治療に並行して膵炎に対する治療も行ったが奏功せず,肝移植を中止せざるを得なかった。劇症肝炎に対する治療は肝移植を含め,一定の成績が期待できるため,他臓器合併症の予防と治療が重要であり,急性膵炎の合併にも十分な注意を払う必要がある。劇症肝炎に合併する急性膵炎においてはB型肝炎ウイルスの関与が知られている。一方で,近年high mobility group box 1の急性膵炎の病態への関与も示唆されており,その特性を利用した治療が期待される。
著者
辻本 久美子 太田 哲 藤井 秀幸 小松 満
出版者
土壌物理学会
雑誌
土壌の物理性 (ISSN:03876012)
巻号頁・発行日
vol.151, pp.3-24, 2022-07-20 (Released:2022-08-02)
参考文献数
60

世界各地の土壌水分を毎日観測する手法として, 水循環変動観測衛星GCOM-Wに搭載されたマイクロ波放射計AMSR2による観測輝度温度を用いる手法がある. 本研究では,そのアルゴリズム全体の中で, 湿潤土壌の誘電率と体積含水率とを関連づけるモデルについて, 既存モデルの比較検討と室内実験による検証を行った. 特に,観測周波数や土性の違いが湿潤土壌の複素誘電率に与える影響に着目した. さらに,土壌水分特性と誘電特性の関連に着目し, Pedotransfer関数を用いて土壌水分特性に基づいて誘電率を推定する手法を提案した. Dobsonモデルに対してMironovモデルの適合範囲が広いこと, Mironovモデルによる吸着水の量と誘電率の値には他モデルとの差異が大きく疑問が残ること, 風乾時土壌水分量と吸引圧500 MPa下での水の誘電率を用いると 実験土壌に対する複素誘電率がよく再現できること,が示された.
著者
古志野 海人 山口 直人 大嶋 丈史 広江 貴美子 太田 庸子 岡田 清治 太田 哲郎
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.43-48, 2019

症例は96 歳女性.労作時呼吸困難を主訴に近医を受診.HR40 回/ 分の完全房室ブロックを認め当院紹介.徐脈による心不全の合併が認められペースメーカー植え込み術を行った.術後2 日目に心不全が増悪,心エコーで初診時には認められなかった心尖部の壁運動異常が出現し,トロポニンI は3.445 ng/mL と上昇,心電図胸部誘導V2-6 に巨大陰性T 波が出現した.利尿薬やβ blocker を使用し,心不全は改善,心尖部の壁運動異常も改善し自宅へ退院することができた.たこつぼ症候群はストレスが誘因となり,高齢の女性に好発するが,本症例のようにペースメーカー植え込み後に発症した症例も報告されており,術後に心不全が増悪する症例では本疾患の合併を疑う必要がある.
著者
林 泰寛 谷 卓 清水 康一 高村 博之 萱原 正都 太田 哲生
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.1508-1511, 2009 (Released:2009-11-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

症例は77歳,女性.高血圧にて内服加療中であった.約半年前,近医胸部CTにて右横隔膜下に直径11cm大の嚢胞性病変を指摘されるも肝嚢胞として放置されていた.今回,右側腹部から背部痛を主訴に前医を受診したところ,嚢胞性病変の増大を指摘され当科紹介となった.当院CTにて右副腎原発の嚢胞性腫瘍が強く疑われ,尿中カテコールアミン,Vanillylmandelic acid(VMA)の上昇と,131I-MIBGシンチグラフィーにて腫瘍部への集積を認めたことから褐色細胞腫と診断し,右副腎切除術を施行した.嚢胞内容は陳旧性の出血,凝血塊であった.病理組織学的には偽嚢胞を伴う褐色細胞腫であった.嚢胞性変化を伴う褐色細胞腫の報告例は本邦では自験例も含めて50例に満たず稀であり,特に右副腎原発の場合,肝由来の嚢胞性疾患との鑑別が重要であると考えられた.
著者
中嶋 憲一 太田 哲生 宮森 弘年 鈴木 正行 臼井 育男
雑誌
核医学画像診断 (ISSN:09124195)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.110-113, 1987-12-01

肝血管腫の2症例を示す。Tc-99m 標識赤血球(RBC)によるシンチグラムによる血管腫の特徴は,典型的には早期の血流像では比較的hypovascularであり,delayed imageで集積増加をみることである。しかしながら,ここに示すように早期血流相での明瞭な集積やプール像での集積が弱いために,肝細胞性肝癌との鑑別が難しい症例も認められる。
著者
太田 哲
出版者
多摩大学グローバルスタディーズ学部
雑誌
紀要 = Bulletin (ISSN:18838480)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.135-143, 2019-03-31

インド北東部の少数民族であるナガ系諸族の調査を行った際多くの人から第二次世界大戦時のインパール作戦における日本兵との接触についての話があった。本稿はそれらの人々の語りを記録していくプロジェクトの一部であり、その中で3 つの事例を紹介する。事例に入る前に第二次世界大戦時におけるビルマ方面の状況、インパール作戦の概要について説明し、その後ナガ居住地域におけるフィールドワークで得たナガのお年寄りの話を記す。本稿での事例はマニプル州ウクルール地区のハラン村とグリハン村において接触したし人々の語りである。