著者
伊藤 英之 小山内 信智 西本 晴男 臼杵 伸浩 佐口 治
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.46-51, 2009-01-15 (Released:2013-09-02)
参考文献数
20
被引用文献数
1

It is very important to know the distribution of slope failures quickly just after the big earthquake against the additional sediment related disaster. Generally, the sabo facilities damage check after the earthquake is carried out when the seismic intensity scale is exceeded 4 by JMA were observed. We evaluated the relationship between the distributions of seismic intensity and the hazard area concerned with slope failures distribution in the case as followed as ; The Mid Niigata prefecture earthquake in 2004, The Noto Hanto earthquake and the Niigataken chuetsu earthquake in 2007. Following our study indicated that slope failures appeared in more than seismic intensity scale 5 lower and the tendency of the serious disaster increasing when the seismic intensity is more than 5 upper. It suggested that the slope failure check might be carrying out quickly when the seismic intensity observed more than 5 upper.
著者
森 俊彰 岡本 誠 山内 信弥 石井 輪太郎 城倉 昴
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.22-013, (Released:2023-01-16)
参考文献数
24

Three juvenile specimens of Odontanthias borbonius were collected from Suruga Bay (2 specimens, 20.0–23.4 mm standard length (SL), 95–100 m depth) and Okinawa (23.7 mm SL, 180 m depth), Japan. Because little is known of juvenile morphology of the species, the specimens are described and compared with adults from Japan. Fresh coloration of the juveniles was similar to that of adults, being characterized by a pale pink body and large yellow spots. Following fixation, the juvenile coloration was lost, although black pigment vesicles scattered in the former positions of the yellow spots indicated that O. borbonius can be distinguished from all other congeners, which lack such spots. Juveniles of the former had a large, smooth, interopercular spine, the supraocular ridge with serrations, and serrated posttemporal spines.
著者
山内 信義
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.1281-1283, 1992-08-05 (Released:2009-10-08)
参考文献数
2
著者
東海林 正弘 平谷 和幸 小山内 信 張 立也 朴 鑽欽 刀塚 俊起 横澤 隆子
雑誌
日本薬学会第140年会(京都)
巻号頁・発行日
2020-02-01

【緒言】丹参を主薬とする冠元顆粒は、国内で開発された生薬製剤で、第2類医薬品に分類されている。我々は、冠元顆粒並びに構成生薬の活血化瘀作用に注目し、糖尿病性腎症の進行に対する治療効果を検討しているが、本報では2期、並びに3期の患者に対する治療効果を検討した。【方法】真生会富山病院糖尿病センターの外来を受診し、漢方治療を希望した糖尿病性腎症患者 (2期3症例、3期2症例) に、冠元顆粒 (丹参、芍薬、川芎、紅花、木香、香附子からなる漢方方剤) を1日3包7.5 gを6ヶ月間連日経口投与した。なお、従来より服用している内服薬及び注射剤は継続投与した。【結果】いずれの患者も、自覚症状として肩こり、頭痛、手足の冷え、疲労感、胃・腹部の張り、腰や身体の痛み・痺れ等を訴えていたが、投与2ヶ月から問診票スコアの著しい改善が認められ、身体が楽になった、軽くなった、疲労感が改善された等の変化を示した。生化学的所見では、血清クレアチニン (Cr) がいずれの症例においても低下し、特に推算糸球体濾過値 (eGFR) は冠元顆粒投与6ヶ月前から低下していたが、投与6ヶ月の時点で有意に上昇していた。また2期患者において、尿蛋白、尿アルブミンの改善が見られ、投与5ヶ月以降は正常レベルを示した症例も見られ、中にはHbA1cの低下、収縮期と拡張期血圧が低下する症例も見られた。【結論】冠元顆粒を服用した糖尿病性腎症2期、並びに3期の患者5例において、自覚症状と腎機能 (eGFR、血清Cr) の改善が認められた。
著者
山内 信幸 Nobuyuki Yamauchi
出版者
同志社大学文化情報学会
雑誌
文化情報学 = Journal of culture and information science (ISSN:18808603)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.1-12, 2012-03-31

本稿では、「強意」という表現について、英語の強意副詞の分析から得られた知見によって、強意表現が「程度」から「強意」という連続体の中で段階性をもって具現化されるという前提で、日本語の強意副詞、とりわけ、「全然」の分析に応用し、その意味記述を試みた。まず、英語の強意副詞については、インフォーマントチェックによる検証を基に、強意副詞とされる増幅詞を分析の対象として、日本語の「全く」あるいは「非常に」には一律に対応するものではなく、強意の意味・機能にも程度差があることを確認した。また、コーパスによる研究によっても、この言語事実が裏打ちできることを指摘した。次に、英語の分析で得られた知見を日本語の分析の応用する試みとして、日本語の強意副詞と目される「全然」をとりあげて、その意味・機能を探った。まず、複数の国語辞典の記述を基に問題点を抽出し、従来から認められてきた「全然」+否定形については自明のこととして、本稿の分析対象からははずし、「全然」+肯定形について、時代の変遷とともに、その用法を検討した。『広辞苑』の語義記述を基にして、強意を表す「全く」と程度を表す「全く」および「非常に」に分類し、すべてが、程度から強意という連続した意味論上のスケール上に属しながら、その意味・機能が変化し、最終的には、新しい意味・機能が、欠落していた、あるいは、一時的に用いられていた意味・機能を補完するという主張を先行研究に触れつつ検討した。
著者
山口 真司 小山内 信智
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.40-50, 2012-07-15 (Released:2015-08-03)
参考文献数
22
被引用文献数
1
著者
上出 貴士 高橋 芳明 山内 信 井関 和夫
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.061-072, 2013-03-20 (Released:2015-03-23)
参考文献数
62

田辺湾の潮間帯の砂泥域でコアマモ群落の底質環境とベントス群集の関係を明らかにした。底質環境では,コアマモ群落の AVS が裸地よりも高く,群落内での嫌気分解の卓越が示唆された。コアマモ群落のベントス群集は,裸地との類似度が高いものの,種数や個体数,現存量が高く,コアマモ群落の生育場所に応じて多様であった。また,優占種の上位10種のうち,7~8 種が埋在性の堆積物食者および懸濁物食者であった。以上のことから,コアマモ群落は埋在性種を中心としたベントス群集の好適な生息場所になっていると考えられ,コアマモ群落は多様な動物群集を支える沿岸生態系の基盤種として重要であり,コアマモ自身の保全が重要な意義を持つと考えられた。また,コアマモ群落は生息場所に応じた多様なベントス類に好適な生息・餌料環境を提供していると考えられたことから,保全すべき沿岸生態系としてのコアマモ群落の意義は極めて高いことが示唆された。
著者
猿渡 敏郎 山内 信弥 藤井 千春
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近年、小型底魚類が未利用水産資源として注目されている。メヒカリ(アオメエソ属魚類)モデル分類群とし、小型底魚類の生活史の解明を図った。マルアオメエソがアオメエソの異名であることが判明した。世界で初めてアオメエソの発光観察と撮影に成功した。アオメエソは、仔稚魚が黒潮に乗り?方海域から輸送され、10-11月ごろ駿河湾内に加入・着底し、翌年湾外へと移動する。本種が、大回遊を行う小型底魚であることが判明した。
著者
松崎 浩二 山内 信弥 津崎 順
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.339-340, 2009-06-20 (Released:2012-09-26)
参考文献数
5

Ninety-seven individuals of Pacific saury Cololabis saira collected off Kumano in Mie Prefecture on February 6, 2008 were kept in a 30 m3 columnar tank at 15°C. They were reared under light levels adjusted to 1,400 lx between 08:00 to 17:00 and 20 lx between 17:00 to 08:00 using five halogen lamps. Ratio of the total number of eggs spawned between 08:00 to 13:00, 13:00 to 17:00 and 17:00 to 08:00 was 62%, 20% and 18% respectively from March 22 to April 20, 2008. Also as a result of counting spawning behavior per hour, spawning occurred actively between 08:00 to 13:00, while under 20 lx conditions 97% of spawning activity occurred between 06:00 to 08:00. This indicates that Pacific saury probably actively spawned from pre-dawn to noon.
著者
笹原 克夫 田村 圭司 恩田 裕一 土屋 智 小山内 信智 石塚 忠範
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

2004年3月26日にインドネシア共和国南スラウエシ州ジェネベラン川源流部のバワカラエン山で巨大崩壊が発生し,ジェネベラン川源流部に堆積した.本研究では衛星画像と現地調査により堆積土砂の地形変化を追跡し,流出土砂量の経年変化と侵食ガリーの発達状況を把握した.また流出土砂の放射性同位体分析により土砂の流出源を探り,洪水時の土砂と平常時の土砂は異なる土層から流出したことを把握した.