著者
土屋 智
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.58-59, 1993-05-15 (Released:2010-08-06)
参考文献数
2
著者
秋元 浩一 黒田 佐俊 土屋 智裕 石代 正義
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.67-75, 1985-12-15

青果物売買の最も詳細なデータを与える売立情報を,価格予測の対象データとすることについて,我が国でも代表的な複数の卸売会社の協力を得て検討した。この情報データは,個々の売立情報を網羅しているため厖大な量である。そこでまず,このデータの処理方法の開発に着手し,得られた方法によって素データを整理した後,要因の分析を行なった。要因の分析には,我が国でも代表的な卸売市場の荷受会社における昭和58年1年間分の金売立情報をMTベースで用いた。価格分析の対象品目はキャベツである。1.データ処理方法について1)素データは記録密度6250BPI,長さ2400フィートのMTで,多いときは1ヵ月号で約2本分であった。2)素データをいきなり分析するのは,労力,時間,経費の点から不可能に近いので,必要とするデータの整理を数段階に分けて行なう必要があった。第一処理で,キャベツおよび競合品に関するデータの抽出をおこない,次の段階で総量,平均単価の計算,同一等階級・同一平均単価等についてデータの整理を2回行ない,その結果をフロッピーディスクに出力し,以後の分析はパーソナルコンピュータで行なった。3)上記三段階の処理は厖大なデータ処理能力を必要とするので,大型電子計算機を必要とした。4)このデータ処理には,計算機の動いている時間だけで払半月分で約30号,1年分で約12時間を要した。2.キャベツの卸売価格に関する要因分析1)キャベツの1年間の出荷者総数は328人,出荷された等階級の種類は406種におよんだ。2)等階級別にみると等級無印で階級「L」が最も多く総入荷量の40%強を占め,または階級だけでみると「L」の価格が高く,市場において最も好まれていると思われた。3)年間出荷占有率の上位5位までの合計出荷占有率は51.4%であった。4)季節的価格変動とは別に,ゴールデン・ウィーク,盆の頃は異常高値となった。5)同一等階級のものでも出荷者によって価格は上下し,その差は最大226円(kg単価)に達した。価格におよぼす出荷者の要因の影響はかなり大きいことが明らかであった。6)出荷占有率の高い出荷者の価格は,総入荷量が増減しても安定的に推移し値崩れをおこしにくく,逆に,占有率の低い出荷者の価格は総入荷量の増減による影響を大きくうけ,価格変動が激しい傾向が認められた。7)日単位のキャベツ総入荷量と価格との間には,特定の関係を認めることはできなかった。8)等級無印,階級「L」で年間を通じて出荷している出荷者(年間出荷占有率第4位)について,前日までのデータによって翌日の価格を説明するという形式のもとで,重回帰分析をおこなったところ,重相関係数は0.902,説明率ぱ81%であり,前日までのデータによって翌日の価格を8割程度説明できることがわかった。
著者
小杉 素子 土屋 智子 谷口 武俊
出版者
The Society for Risk Analysis, Japan
雑誌
日本リスク研究学会誌 (ISSN:09155465)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.115-123, 2011 (Released:2012-01-22)
参考文献数
19
被引用文献数
1

It is important to infer and respect others' values and attitudes for fruitful communication. This paper examines how experts and lay people infer others' risk perception. According to the 2009 questionnaire survey for academic professionals and the general public, professionals estimate that there is a larger difference in risk perception of the technology that they study between themselves and lay people than the general public does. The professionals who hold this feeling perceive the risk of technology as being lower and estimate lay people' s risk perception to be higher. They also focus on positive more than negative aspects of the technology, evaluate its benefits, and tend to presume that negative media coverage greatly affects public perception.
著者
高橋 智彦 金廣 琴乃 土屋 智史 石田 哲也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.22-00365, 2023 (Released:2023-09-20)
参考文献数
21

本研究は,腐食環境にある既設構造物を対象として,今後の合理的な構造物の運用と維持管理を支援する解析的検討について取りまとめたものである.具体的には,供用開始から35年以上が経過した桟橋上部工を対象に,材料と構造を連成したマルチスケール統合解析を適用して,建設時からの塩害劣化進行を評価した.その際,過去に実施した劣化調査に加え,薄板モルタルによる飛来塩化物イオン量と構造物周辺の気象計測を追加実施して,概ね等価な長期評価用の作用履歴を推定した.それにより,現時点での変状を再現するとともに,複数のシナリオのもとでの塩害劣化に対する将来予測を実施した.さらに,耐荷力評価の一例として,材齢100年時に床版中央を静的に押抜く載荷解析を行い,塩害による材料劣化後の残存耐荷力評価を行った.
著者
土屋 智史 渡邊 忠朋 斉藤 成彦 牧 剛史 石田 哲也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) (ISSN:21856567)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.13-29, 2022 (Released:2022-01-20)
参考文献数
26

プレテンションPC中空床版桁のウェブや下フランジ外面に,PC鋼材に沿って軸方向に進展するひび割れについて,材料と構造を連成したマルチスケール解析を適用する検討を行った.このようなひび割れは,一般に内部鋼材の発錆やアルカリシリカ反応,かぶり不足等により生じるとされるが,本検討によって,標準的な材料を用いて入念な養生・施工と適切な管理が行われた構造諸元であったとしても,温度と湿度の季節変動を受けることで,供用後10年~数十年後にひび割れが顕在化し得る可能性があることを示した.また,ひび割れの発生要因について考察するとともに,感度解析を通して各要因の関連度合いについて確認した.さらに,ひび割れが耐荷力に及ぼす影響は小さいことを示し,解析結果に基づいて,今後の対策についての提案を行った.
著者
鈴木 亮子 遠藤 智子 中山 俊秀 横森 大輔 土屋 智行 柴崎 礼士郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-07-18

「言語の定型性」という、従来の言語研究では殆ど顧みられてこなかった側面が、実際の言語使用では広汎に見られることが近年指摘されてきている。定型性の理解に向けて、実際の人々の言語使用を記録したデータをもとに観察・分析・記述を蓄積しつつ、言語の定型性を中軸に据えた文法理論の構築を試みることが、私たちのもつ言語知識の全体像の理解に不可欠であると考え、本研究では日中英3言語の会話をはじめとするデータの分析に取り組んでいる。定型性の分析に向けての情報収集を行った初年度に続き、2018年度はデータと向き合い個々のメンバーの専門性を生かした研究活動を進めることができた(業績参照)。2018年5月に年間活動予定を定め二通りのデータセッションを行った。まず同じ動画データ(大学生の会話)を見ながらメンバーそれぞれの定型性と言語使用に関する気付きを共有し合った後、個々のメンバーが日・中・英語のデータから短いセグメントを持ち寄り議論をした。定型性を分析する上でポイントになるリサーチクエスチョンのリストを作成した。これらが研究をまとめる際の糸口になる。9月には国際学会(Referentiality Workshop)などに複数のメンバーが研究発表を行い海外の学者との研究交流を深めた。2018年12月に海外研究協力者のHongyin Tao氏(UCLA)と大野剛氏(U of Alberta)を招聘し東京外国語大学で国際ワークショップを開催し、言語の定型性を中心に据えた理論化を見据えた発表を聞くことができた。2019年3月6日から7日にかけて九州大学で行った第3回目の会合ではこれまでの研究会合を振り返り今後の方向性を議論した。相互行為分析からは少し離れた立場の方々を招いて言語の定型性に関する議論を深める案などが出された。2020年3月には定型性研究の先鞭をつけたAlison Wray氏をイギリスから招いて国際ワークショップを開催する方向で動き出している。
著者
土屋 智樹 関岡 東生 山下 詠子
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.130, 2019

<p> 東京都における木炭産業の歴史について同業組合政策との関連で整理を行い、商人貸付により生産を行う,またはこれに類似する前期的な生産体系が主体であった近代日本における木炭生産の変化の要因を、流通組織の機能および発展段階から考察を試みた。 わが国における重要物産同業組合を核とする産業振興政策は1884年公布の「同業組合準則」、1897年公布の「重要輸出品同業組合法」、1900年公布の「重要物産同業組合法」等を根拠法として展開した。木炭については、「重要物産同業組合法」に準拠する同業組合によって過当競争の防止や製品検査による品質の向上が取り組まれた。 東京都における木炭の同業組合は1909年に設立されはじめ、1931年までに計6組合が設立された。しかし、1930年以降は農村恐慌を背景とする産業組合の拡充や1932年の「商業組合法」の公布により、同業組合以外の木炭関連の流通組織が推進された。そして1943年には「商工組合法」により燃料配給統制組合が東京都を含む主要消費都道府県に設立された。この組合は、第二次世界大戦後も統制経済の下で燃料林産組合として木炭の配給調整機関として機能したこと等が明らかになった。</p>
著者
出島 一仁 中別府 修 中村 優斗 土屋 智洋 長坂 圭輔
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.858, pp.17-00414-17-00414, 2018 (Released:2018-02-25)
参考文献数
10
被引用文献数
4

To develop a heat flux sensor for internal combustion engines, two metal substrate thin film resistance sensors have been developed as prototypes by using MEMS (Micro-Electro-Mechanical Systems) technologies. In our previous study, a thin film heat flux sensor on a Si chip was developed for combustion fields. To apply the thin film sensor to the engine, a metal substrate sensor technology has to be developed. To begin with, a flat plate shape sensor with a SUS substrate was made in order to confirm the fabrication process and the performance of the metal substrate MEMS sensor. Heat fluxes were successfully measured in laminar premixed combustion fields, and it was confirmed that the SUS substrate flat plate shape sensor has sufficient performance in temporal resolution, measurement noise and temperature durability against requirements. Secondly, a plug shape sensor using an AC8A substrate was produced to be introduced to an engine. The heat from the sensor sidewall has to be taken into account due to the small size of the plug shape sensor, the analytical model for the heat flux calculation was extended to a two dimensional cylindrical system. Heat flux measurement tests under high load conditions with the plug shape sensor were conducted in a rapid compression and expansion machine. As a result, the sensor endured the harsh environment with the maximum pressure of 9.1 MPa and the heat flux load of 8.9 MW/m2. Furthermore, the measurement noise was estimated to 11.0 kW/m2, which was a quite low level compared with a commercially available heat flux sensor. Although the issue in the fabrication process remains, the prospects for introducing the MEMS heat flux sensor in internal combustion engine were obtained.
著者
土屋 智史 古家 義信 金益 賢 岡村 甫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.662, pp.1-15, 2000-11-20
参考文献数
22
被引用文献数
1 2

多方向入力の影響と材料強度のばらつきが耐震性能に及ぼす影響に着目して, 3次元非線形動的解析手法を用いて, 中層梁を有しないRC鉄道ラーメン高架橋の耐震性能の評価を行った. その際, 柱部材には Fiber モデルを適用し簡略化を行っている. その結果, 構造物の地震時挙動を推定するには多方向入力の影響を直接取り入れることのできる3次元解析が必要不可欠であることを明らかにし, 材料強度として特に鉄筋の降伏強度について注意する必要があることを再確認した. 本解析手法は, 現在の技術力を有効に活用したものであり, 工学的判断を付加することで, 地震被害分析を妥当に行うことができる.
著者
土屋 智将
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.318, pp.41-44, 2012-11-19

EV車が低速走行時に発生させる音が一般的なエンジン車に比べて最大で20dB程小さく,車の接近に気がつかない歩行者との接触事故が多数報告されている.そこで,EV車から発生する音を歩行者がどう観測しているか調べるために,FDTD法を用いて移動音源や移動観測点を数値的に実現し,十字路や丁字路内で音響解析を行い,観測点で観測される音圧レベルを数値的に評価する.
著者
加藤 義基 平井 義和 亀井 謙一郎 土屋 智由 田畑 修
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.136, no.6, pp.229-236, 2016-06-01 (Released:2016-06-01)
参考文献数
34

In vitro cell-based assay with human cells is getting attention since the accuracy of preclinical predictions of drug responses should be improved to reducing costly failures in clinical trials. In order to generate reliable predictions, we present a micro-engineered biomimetic systems “Body-on-a-Chip”, to investigate the effects of drugs/metabolites on various organs by assembling a closed-loop medium circulation system on one microfluidic device. For three-dimensional (3-D) polymeric device fabrication, an advanced 3-D lithography with the process optimization method is applied to improve the current soft-lithography technique. Our Body-on-a-Chip is successfully applied to evaluate the effect of an anti-cancer drug (doxorubicin) on cell survival of human heart and liver cells.
著者
橋本 和佳 百合 草誠 松田 秀人 高田 和夫 犬飼 敏博 土屋 智昭 吉田 真琴 清水 武藤
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.52-59, 2007-05-31 (Released:2010-07-21)
参考文献数
22
被引用文献数
1

今回著者らは, 日常のさまざまな咀嚼習慣のなかでの食物性状の選択という問題が生活習慣病発症に及ぼす影響を明らかにする目的で, ラットを用いて, 異なった性状の飼料での飼育時の糖代謝の違いを検討した.Wistar系ラットを4週齢時より, 成分は同一で固形状または粉末状と性状の異なる飼料のみで飼育し, 絶食後にグルコースを経口投与し, 血糖値の推移を検討した.その結果, グルコース投与後の血糖値は, 42週齢以前では両群間に有意差がなかったが, 45, 48, 51週齢時には有意差が認められ, すべて粉食群は固形食群より大きな値を示した.また, 血糖値の最大値は3つの週齢時とも粉食群は固形食群に比較して遅延して発現するとともに, 粉食群は血糖値の高い状態が持続した.また, 糖代謝に差異の認められた週齢時には, 両群間の体重にも差異が認められ, 粉食群が固形食群より大きな値を示した.これらのことより, 育成時における飼料の性状に伴う咀嚼機能の促進が成長後 (45週齢以降) の糖代謝の充進に寄与することが明らかとなった.また, 咀嚼習慣や食習慣に関する指導が生活習慣病予防や治療の一つとなる可能性が示唆された.
著者
橋本 岳 土屋 智 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

土砂災害は身近かつ大変危険な災害であり,土砂災害の予兆検知に関する技術の確立は緊急かつ不可欠である。しかし現状では計測精度・計測範囲・計測装置の複雑さ等から妥当な方法が存在しない。本研究期間中には,橋本が有する高精度計測技術を活用して,屋外遠距離にて,広範囲かつ高精度な計測方法を実現した。具体的には,カメラ基線長約1m,計測距離約90mで最大誤差10mm以下という画期的な計測システムの試作に成功し,それを高速道路の法面計測へ適用した。また,本計測方法の様々な応用へも積極的に取り組み,一例として建物や橋梁の振動計測実験を行った。これらは,建物の耐震判定やインフラ構造物の点検にも有効と考えられる。