著者
山田 正敏 田畑 泰彦
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.238-246, 2005 (Released:2007-01-19)
参考文献数
31
被引用文献数
1
著者
細山田 康恵 山田 正子
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.27-32, 2019

目的:ラットに, 高脂肪食とアルコール(Alcohol:Alc)を摂取させ, カプサイシン(Capsaicin:CP)の添加が脂肪蓄積量や酸化ストレスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. 方法:4週齢Sprague-Dawley系雄ラットを用いて, 4週間飼育した.実験群は, 4グループを設定した.グループA:高脂肪食+水(Control:C群), グループB:高脂肪食+カプサイシン+水(CP群), グループC:高脂肪食+10%アルコール(Alc群), グループD:高脂肪食+カプサイシン+10%アルコール(CP+Alc群)とした.脂肪重量, 酸化ストレスなどの測定を行った.結果:体重増加量, 総飼料摂取量に差は見られなかった.後腹壁脂肪重量, 肝臓トリグリセリド濃度および酸化ストレス度は, C群よりCP群とCP+Alc群で有意に低値を示し, Alc群よりCP+Alc群で有意に低値を示した. 結論:高脂肪食とアルコール摂取ラットにおいて, カプサイシンは, 脂肪蓄積量および酸化ストレス度を低下することが明らかとなった.カプサイシン摂取が,酸化ストレスを緩和し, 脂質異常症の予防に役立つことが期待される.
著者
大迫 政浩 山田 正人 井上 雄三 金 容珍 朴 政九 李 東勲 吉田 悳男 野村 稔郎
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会論文誌 (ISSN:18831648)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.256-265, 2001-11-30 (Released:2010-05-31)
参考文献数
30
被引用文献数
3 2

韓国では, 都市ごみ焼却主灰 (以後主灰と略す) からの鉛の溶出濃度が判定基準に適合しないために, 埋め立てできない状況に陥っており, 深刻な問題になっている。その原因を明らかにするとともに, 日本の主灰においても同様の問題が生じていないかを明らかにするために, 韓国の都市ごみ焼却施設に野積み保管されている主灰を採取し, 日本の施設からも主灰試料を採取して, 含有量試験, 環境庁告示13号法による溶出試験およびpH依存性試験を実施した。試験結果に基づいて, 日韓の主灰の重金属類含有量および溶出量を日本を中心にした文献データと比較検討した。その結果, 韓国の試料で鉛 (Pb) の溶出濃度が高い原因は, アルカリ・アルカリ土類金属の含有量が高く, それらの酸化物等の溶解によってpHが高くなったためであると考えられ, 文献データを基にした考察から, 日本の主灰でも同様の現象が起こっていることがわかった。韓国において埋立を法的に可能にするためには, 埋立前にエイジングを行う方法などが考えられる。日本では主灰に対する溶出基準はなく, 今後の埋立処分および有効利用の観点から適切な対策を講じる必要がある。
著者
寺家 尚哉 深見 正 小山 正人 満田 宇宙 伊藤 一将 山田 正樹
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.140, no.7, pp.542-549, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
16
被引用文献数
6

This paper presents a new type of axial gap motor, called the flux-modulating hybrid field motor (FHM). For flux modulation, the FHM has rotor iron pieces sandwiched between two stators, the armature and field poles. The field poles comprise permanent magnets and electromagnets, and the magnetic flux of the electromagnets can be adjusted by changing the field current. To validate the principle of this FHM, a 0.8-kW prototype machine was fabricated, and the basic characteristics of the prototype machine were investigated through experiments and three-dimensional finite element analysis. The results show that the torque can be varied in a wider range by changing the armature current vector and field current.
著者
小野 芳朗 山田 正人
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会誌 (ISSN:09170855)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.156-169, 1999-03-31 (Released:2010-05-31)
参考文献数
38
被引用文献数
1

内分泌攪乱化学物質をはじめとする有害な化学物質が廃棄物処理・処分システムで検出される。これらのリスクを評価し, 管理するための方法論を提示した。まず, 化学物質がヒトにおよぼす影響を確定するためには, 古典的なリスクアセスメントを実施し, 規制値をつくっていかねばならないことをU.S.EPAの例示をしながら解説した。そして, 廃棄物システムにおけるリスク管理の優先性を決めるために, 残留性, 生物濃縮性そして毒性を有する化学物質のスコアリングによる選択法をEPAの提案から紹介し, さらにわが国における文献上知られた処分場浸出水中の有害化学物質のリストアップを図り, モニタリングの重要な物質を示した。さらに, 環境試料のような混合物中に含まれる未知の毒性物質の評価法に関して早期警戒システム, ガイドラインとしてのバイオアッセイの適用性を論考した。
著者
小林 照子 山田 正子 相原 道子 池澤 善郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.126-133, 2006-02-28 (Released:2017-02-10)
参考文献数
19
被引用文献数
1

【目的】AD患者のカンジダ,マラセチアに対する即時型,遅延型反応の結果と抗真菌療法の効果について検討した.【方法】AD患者にカンジダ,マラセチアのプリックテスト(SPT)を施行し即時型および遅延型反応陽性者にアンフォテリシンB (AMPH),イトラコナゾール(ITCZ)による抗真菌療法を行い,前後の重症度スコアを検討した.【結果】40例中カンジダで28例,マラセチアで30例が即時型陽性,遅延型は測定し得た27例中それぞれ10例と4例が陽性であった.カンジダでは遅延型陽性例でRAST値が低く陰性例で高い傾向がみられた.SPT即時型陽性例に対するAMPH,ITCZの投与群全体では両剤ともにADの重症度スコアは有意差をもって改善された.ITCZ有効群は無効群に比べマラセチアに対するSPTの反応が強く認められ,マラセチアのみ陽性の群ではITCZは1例を除き全例で有効であった.【考察】真菌アレルギーはADの悪化因子の一つと考えられ,SPTは真菌アレルギーの評価と薬剤選択に際し有用な手段と考えられた.
著者
上野 雄靖 小武山 温之 山田 正一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.128-126, 1960-02-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5

著者等は発ぽう飲料の研究を始め, その第一段階として速醸ビールとでも称す可き製造方法を確立した。この方法によれば,(1) 従来の醸造法に比べ小規模な設備で, しかも一週間と云う短期日で製造出来る。(2) 製品のアルコール分はその製造工程で自由に調節出来る。
著者
山田 惠子 山田 正二
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
no.3, pp.11-17, 2000-03

動物も植物もコバラミン(以下Cbl )を生合成することができないので、我々はこのビタミンを食餌から摂取しなければならない。Cbl は殆どの場合、動物性食品にのみ含まれるビタミンである。そのため菜食主義者や高齢者、ダイエット中の若い女性などにおいてCbl 不足が問題となる。特に厳格な菜食主義者が多い欧米で、Cbl の不足は深刻な問題であり、Cbl が含まれる植物性食品についての研究が多くなされている。海藻には微生物が合成したCblが豊富に含まれている場合があり、海藻をよく食べる菜食主義者はCbl 欠乏になりにくいことが知られている。しかし一方で、海藻の摂取によってCbl 欠乏状態がかえって悪化したという報告もあり、Cbl 供給源としての海藻の評価が一定していない。本総説では、我々の研究を含めて、海藻のCbl 供給源としての有効性についての研究を紹介する。Cobalamin(Cbl) is synthesized exclusively by bacteria. We ingest it by eating animal tissues such as liver, in which bacteria-synthesized Cbl accumulates. Plant foods are usually not sources of Cbl except when they are contaminated with Cbl-producing bacteria. The Cbl status is compromised in those who adhere to a strict, uncooked vegan diet for a long time, the young dieter or old people who eat less meat. There are an increasing number of reports about vegetable food containing Cbl. It is known that some species of seaweed contain bacteria-synthesized Cbl and the consumption of seeweeds may protect vegans from Cbl deficiency. On the other hand, some investigators have reported that the Cbl nutriture of vegetarians deteriorated after they were given seaweeds as a Cbl source. This paper reviews the bioavailability of seeweeds along with our previous published studies.
著者
山田 正仁
出版者
医学書院
雑誌
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.533-541, 2018-05-01

神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)は海馬領域に多量の神経原線維変化(NFT)を有するが老人斑[アミロイドβ蛋白(Aβ)沈着]を欠く高齢者の認知症疾患である。近年,加齢に伴い内側側頭葉にNFTが出現するがAβ沈着を欠く状態を示す病理用語として原発性年齢関連タウオパチー(PART)が提案され,SD-NFTはPART病理の進展による認知症と考えられている。
著者
山田 正紀 松村 季樹 山下 博之
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.87, pp.19-24, 2003-08-28

「バスと鉄道の時刻検索を連動させたい」,「シングルの曲を集めてマイベストアルバムを作りたい」等,要素コンテンツ及びサービスを利用者が望んだ形に再構築し,要素コンテンツ及びサービスの価値をいっそう高める可能性を持つ"シナリオ"という概念を提案・分析すると共に,シナリオを処理する系を論理モデルとして一般化した.また,その論理モデルを具体化した,シナリオによるサービス連携システム,及び同コンテンツ連携システムに関して詳細を述べる.本提案を通し,人間が本質的に有する参加意欲を満たすための社会基盤構築に向けた課題を明らかにする.This paper proposes the concept of the inter-object cooperation controlled by scenarios, which means that editing scenarios enables users to rearrange services and contents as high-valued services and contents that users desire. Prototype systems are described, which include an information delivery mechanism and content display mechanism with SMIL script generating.
著者
安部 恵 板垣 千尋 鈴木 惇 山田 正子 中澤 勇二 伊藤 晋治
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.18, pp.183, 2006

目的: ブルーチーズには、複屈折性を示す結晶状の構造が、タンパク質の基質および脂肪球に存在する。カビの増殖した部位と結晶の分布状態および結晶構造に脂肪酸が係わるかを確かめるために、この実験を行った。<BR>材料: ロックフォール、ブルーデコース、スティルトンおよびゴルゴンゾーラを用いた。組織化学的方法によりカビと脂肪酸を染色して、カビと脂肪酸の分布を調べた。結晶の分布を偏光装置を用いて調べた。<BR>結果: これらのブルーチーズでは、多くの脂肪は複屈折性を示す結晶性の構造物が脂肪内にあった。また、タンパク質の基質に複屈折性を示す結晶が存在した。基質に分布する複屈折性を示す小さい結晶は、スティルトンが最も多く、次にロックフォールで、ブルーデコース、ゴルゴンゾーラの順に少なかった。これらのブルーチーズには、大きな結晶の集積および不定形をした結晶の塊が、カビが増殖した部位およびその近くに分布していた。大きな結晶の塊は、ロックフォールで多く、ブルーデコースおよびゴルゴンゾーラで少なく、スティルトンでは非常に少なかった。基質に分布する結晶および脂肪の一部は、脂肪酸の染色に染まり、脂肪酸が存在した。脂肪酸は結晶を構成する一成分となっていた。染色された部位の大きさと染色の強さによる脂肪酸の分布は、スティルトンで最も多く、ロックフォール、ブルーデコース、ゴルゴンゾーラの順に少なかった。
著者
市川 勇太 斉藤 詩織 鵜飼 真成 山田 正也 野部 達夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.145-148, 2014

<p>本報では,「暑すぎる」・「寒すぎる」を分けて申告を行う非受容申告装置2ch型オストラコンを用いて,中間期における空調機器の運転切り替え時の非受容申告の調査を行った。また,執務者の在席を判断するため在席検知装置を同時に使用した。調査結果より非受容申告の発生因子を推察し,運転切り替えに伴う申告の特性について考察を行う。</p>