著者
高橋 文行 水野 忠則 菅澤 喜男
出版者
特定非営利活動法人 日本コンペティティブ・インテリジェンス学会
雑誌
インテリジェンス・マネジメント (ISSN:21866252)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.37-48, 2010-09-18 (Released:2013-01-31)
参考文献数
19

本論文では,中国国内で収集したCI関連の公開情報及び文献を基に,中国におけるCI研究の現状と展望を概説する。特に中国におけるCI研究に関する公的機関と企業間を横断的に連結した情報交換システム,そして企業向けCIソフトウェア開発と活用の実態を明らかにする。さらに中国のCI研究と展望を描く中で,中国市場に進出を策する,又は既に進出して現地での競争に苦慮する日本企業が,いかにして中国市場に関する競争情報を収集し,堅実な経営成果をあげるかについて具体的問題を提起し,実務的方策を提言する。
著者
神谷 英樹 峰野 博史 小佐野 智之 角野 宏光 石川 憲洋 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.460, pp.67-72, 2009-02-26
被引用文献数
1

携帯電話やPDAなどの位置測位可能な携帯端末の普及に伴い,GoogleMapやNaviTimeに代表されるロケーションアウェアネスなサービスの提供が注目されている.このようなサービスを提供するために任意の位置に存在する情報端末を,位置に基づきP2Pで効率良く探索する様々な手法が提案されてきた.しかし,既存の手法は効率の良い探索を実現するために多くのノード情報を管理するスーパーノードなどの特殊ノードが要求され,スケーラビリティの点で現実的とはいえない。そこで,本研究ではP2Pネットワークにスモールワールド理論を適用し,特殊ノードを使わずに低リンク次数で位置に基づく探索を効率的に行う手法を検討・提案する。
著者
峰野博史 肥田 一生 水谷 美穂 宮内 直人 楠 和浩 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.31, pp.1-6, 2004-03-18
被引用文献数
6

ロケーショントラッキングはユビキタスコンピューティングを支えるための基礎技術としても重要である.しかし屋内環境では,位置検出可能範囲が専用設備の整備された範囲に限定され,その整備にコストと労力を要したり位置検出対象物に専用デバイスが必要であるといった理由から広く普及しているものはない.本研究では,実用的個人ユース向けロケーショントラッキングシステムの構築を目指し,トラッキング対象物に高価な専用デバイスを必要とせず安価にトラッキング可能範囲を拡張できる移動機器連携ロケーショントラッキング方式を提案する.本方式では,無線ICタグ等の添付された識別可能な対称物を位置検出可能な移動機器群の検知履歴を利用してトラッキングするという特徴を持ち,本方式に適する位置検出方法や位置推定方法について検討する.There is increasing interest in accurate location tracking techniques and it is especially important to provide ubiquitous computing environment for indoor areas. Although there are many techniques, the resolution of tracking depends on a grid of ceiling sensors with fixed locations and the object that is tracking must support a special device such as wireless LAN. In this paper, we present a new location tracking method with using mobile detectors' tracking record. The feature of this method are easy for expanding the tracking areas and the tracking object need not support a rich device. We also describe the suited location sensing techniques of mobile detectors and how to track the objects by analyzing the record.
著者
桑原純吾 峰野博史 田中 希世子 鈴木 偉元 石川 憲洋 水野 忠則
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.113(2005-ITS-023), pp.181-186, 2005-11-18

携帯端末の高性能化と短距離無線通信技術の発展により,携帯端末が周辺機発とのダイレクトな通信端末となる要求が高まっている,しかし,既存の周辺機器は計算機に直接接続された形での利用しか想定されていない.そこで我々は,様々な種類の周辺機器のインタフェースとして利用されているUSBに着目し,携帯端末に直接USB機器接続することなく,ネットワークを介してUSB機器を利用する方法(intelligent USB)を提案する.また,USB機器のネットワーク越しのプラグ&プレイ(リモートプラグ&プレイ)についても検討し評価した.実験より十分な帯域と低遅延の環境であればリモートプラグ&プレイに要する処理時間は短く,有効であることを確認した.
著者
桑原純吾 峰野博史 田中 希世子 鈴木 偉元 石川 憲洋 水野 忠則
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.113(2005-MBL-035), pp.181-186, 2005-11-18

携帯端末の高性能化と短距離無線通信技術の発展により,携帯端末が周辺機発とのダイレクトな通信端末となる要求が高まっている,しかし,既存の周辺機器は計算機に直接接続された形での利用しか想定されていない.そこで我々は,様々な種類の周辺機器のインタフェースとして利用されているUSBに着目し,携帯端末に直接USB機器接続することなく,ネットワークを介してUSB機器を利用する方法(intelligent USB)を提案する.また,USB機器のネットワーク越しのプラグ&プレイ(リモートプラグ&プレイ)についても検討し評価した.実験より十分な帯域と低遅延の環境であればリモートプラグ&プレイに要する処理時間は短く,有効であることを確認した.
著者
児玉 公信 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.52, pp.49-56, 2007-05-28
被引用文献数
2

ソフトウエア工学では,建築学のパタン・ランゲージをノウハウの記述形式という側面のみに注目して,デザイン・パターンやソフトウエア・アーキテクチャ・パターンといった大きな成果を産んだ.しかし,パタン・ランゲージのもう一つの側面である「たゆまざる道」という継続的な活動に着目すると,これは,情報システムの要求記述や設計制約を,組織学習として組み込んだ理想的な仕組みであることがわかる.本稿では,こうした観点から,企業情報システム構築のプロセスを,「情報システムサイクル」として規定し,これにパタン・ランゲージを組み込むことの意義と課題について議論する.Software engineering yielded the big fruits of the Design Patterns and POSA, etc using the Pattern Language of architectonics, but they only focused on the side of the format of the pattern as know-how description. Focusing on another side of the Pattern Language, "timeless way" as continuous activities, we can find that the Pattern Language is an ideal mechanism to incorporate the requirements and the design constraint of information sys-tems into itself as organization learning. In this paper, "The Information Systems Cycle" is provided for the building process of the enterprise information systems from such a viewpoint, and the meaning and the problem to incorporate the Pattern Language into the cycle are discussed.
著者
児玉 公信 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.52, pp.49-56, 2007-05-28

ソフトウエア工学では,建築学のパタン・ランゲージをノウハウの記述形式という側面のみに注目して,デザイン・パターンやソフトウエア・アーキテクチャ・パターンといった大きな成果を産んだ.しかし,パタン・ランゲージのもう一つの側面である「たゆまざる道」という継続的な活動に着目すると,これは,情報システムの要求記述や設計制約を,組織学習として組み込んだ理想的な仕組みであることがわかる.本稿では,こうした観点から,企業情報システム構築のプロセスを,「情報システムサイクル」として規定し,これにパタン・ランゲージを組み込むことの意義と課題について議論する.Software engineering yielded the big fruits of the Design Patterns and POSA, etc using the Pattern Language of architectonics, but they only focused on the side of the format of the pattern as know-how description. Focusing on another side of the Pattern Language, "timeless way" as continuous activities, we can find that the Pattern Language is an ideal mechanism to incorporate the requirements and the design constraint of information sys-tems into itself as organization learning. In this paper, "The Information Systems Cycle" is provided for the building process of the enterprise information systems from such a viewpoint, and the meaning and the problem to incorporate the Pattern Language into the cycle are discussed.
著者
増田 彰久 太田 賢 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.53, pp.55-62, 1998-05-28
参考文献数
8
被引用文献数
1

PHS,携帯電話などを利用したワイヤレス通信環境においてもマルチメディア通信を行いたいという要求がある.しかし,現在のワイヤレス通信環境には帯域幅が狭い,バースト誤りやハンドオフにより転送が途切れる,帯域幅や誤り率などの品質が頻繁に変化するなどの問題があり,比較的大容量の帯域幅と安定した品質を必要とするマルチメディア通信の扱いは難しい.我々は,コンテンツ内の重要な情報を優先して受信者に提供する選択的マルチメディア通信方式SMAPを提案している.SMAPは,マルチメディア情報の各映像フレーム,音声ブロックに対して,その意味的な重要度に基づいた優先度を4段階で与える.優先度に基づいた選択的転送を行うことで,帯域幅が不足している状態でも重要な部分は比較的高い品質で提供することができる.本研究は,SMAPのネットワークサービスを提案する.SMAPネットワークサービスは,バッファリングとQoSの保証を行うことでアプリケーションとユーザに対してより安定した品質のネットワークサービスを提供する.Users desire to use multimedia applications such as browsing WWW and VoD in not only desktop computing environment but also wireless or mobile computing environment. A wireless link, however, is generally poor in quality to accommodate multimedia communication. We've proposed a content-based multimedia access protocol, SMAP, for wireless environment. It adopts the selective transport service according to content-based priority, assigned to each set of video frames and audio samples in multimedia data, so that a user can get important information even if available bandwidth is insufficient for the multimedia data. This paper describes SMAP Network Service providing a multimedia application with more stable network service by the buffering and guarantee of QoS(Quality of Service such as a frame-rate of video and a continuous-playback period).
著者
水上 貴晶 早矢仕 拓也 五十里 秀人 菱田 隆彰 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.48, pp.1-8, 2014-03-07

既存の観光アプリケーションは観光地に対する個人の口コミ情報を収集し,観光地の紹介を行い,観光者に対して効果的な観光行動の促進を狙っている.しかし,観光地への口コミの収集,紹介は著名な場所に限られており,このままでは認知度の低い観光地はますます衰退して行く一方である.また近年,食の安全が問題になっている事で,ますます安心安全,地産地消の観点から農産物直売所を訪れる人が多くなっており,農産物直売所がひとつの観光地として成り立ちつつあることにも着目した.そこで我々は,農産を活用することにより効果的に観光者に対して観光場所や農産物直売所の提示を行うアプリケーションを提案するし,農産活用型観光誘導アプリ COMAT(Citizens coOperation MApping for Toyota) を開発した.COMAT は,既存の観光アプリケーションとは違い,観光者に観光地情報,農産物直売所情報を提示することで,観光地に訪れた人は農産物直売所を,農産物直売所を訪れた人には観光地情報が得られる.観光地と農産物直売所を効果的に提示する事により観光者の行動範囲の増加と新たな観光場所の認知を狙うといった特徴がある.COMAT により観光者の行動範囲の増加と,観光地や農産物直売所へ効果的に観光者を誘導できるきっかけを与えることを目指している.
著者
小川 開 杉本 祐介 内藤 克浩 菱田 隆彰 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.14, pp.1-6, 2014-05-08

近年、スマートフォン,タブレット型端末の登場により、人々の生活をもとにした、巨大なデータが蓄積可能となってきている。また、口コミ情報の投稿や位置情報の取得も容易である。しかし、現在存在する一般的なサービスでは、口コミ情報そのものを掲示し利用している。口コミ情報を解析することで、レコメンドに活かせるのではないかと考え、本研究の目的である特徴語を抽出しレコメンドに使用する方式を提案する。口コミ情報から特徴語を抽出することで、観光地毎の特徴が見えてくる。そのため、ある観光地特有の要素の発見につながり、今までユーザの目にあまり映らなかった、観光地にもスポットが当てられるのではないかと考える。結果過疎化の進んでいる観光地の救済にもつながるのではないかと考え、本研究を提案する。
著者
太田 賢 増田 彰久 渡辺 尚 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.117, pp.69-74, 1997-12-04
被引用文献数
2

PHS、携帯電話のワイヤレスデータ通信機能を利用してマルチメディア通信を行いたいという要求がある。しかし、ワイヤレス通信には帯域幅が狭く、バースト誤りにより転送が途切れる、帯域幅、誤り率などの品質が頻繁に変化するといった問題があり、比較的大容量の帯域幅とスムーズな転送を必要とするマルチメディア通信の扱いは難しい。我々はこれまで、コンテンツ内の重要な情報を優先して受信者に提供する選択的マルチメディア通信方式SMAPを提案してきた。SMAPは、マルチメディア情報の各映像フレーム、音声ブロックに対して、その意味的な重要度に基づき優先度を4段階で与える。帯域幅が不足している状態においても、優先度に基づく選択的転送により、重要な部分は比較的高い時間的解像度で提供することができる。本稿ではさらに優先度に基づいた空間的解像度の制御を加えることで、帯域幅が狭く品質が頻繁に変化するワイヤレス通信環境においても、重要なフレームをより確実に、かつ高品質で受信者に提供することを可能にする。Users desire to use multimedia applications such as browsing WWW and VoD in not only desktop computing environment but also wireless or mobile computing environment. A wireless link, however, is generally poor in quality to accommodate multimedia communication. We have proposed a content-based multimedia access protocol SMAP for wireless environment. It adopts the selective transport service according to content-based priority, assigned to each video frame and audio block of multimedia data, so that a user can get important information even if available bandwidth is insufficient for the multimedia data. This paper introduces the spatial resolution control for video into SMAP. When available bandwidth is so poor, degrading spatial resolution of video frames allows the selective transport to choose more high-priority frames to deliver. Since the spatial resolution control delivers high-priority frames in higher spatial resolution, a user can perceive important frames in higher quality.
著者
渡辺 尚 小花 貞夫 水野 忠則 萬代 雅希 石原 進 四方 博之 渡辺 正浩
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

アンテナの指向性を利用したユビキタスインフラを開発することを目的とし、可変指向性を利用したメディアアクセス制御(MAC)、ルーティングの高度化、テストベッドの開発と実証実験等を行った。より具体的には、指向性MAC,ルーティングプロトコルの高度化としては、(1)マルチレート環境に適した指向性MACプロトコル、(2)指向性隠れ端末問題やデフネス問題を低減するルーティング、(3)複数メインローブとネットワークコーディングを利用したマルチキャスト、メインローブとヌルを同時利用するマルチレートMACなどを開発した。また、テストベッドの開発と実証実験としては、(1) UNAGIとMICA moteを用いた階層型ネットワークの構築と実験、(2)特定実験試験局免許を取得したUSRP2/GnuRadioによる実験などを行った。以上の成果を国内外の学会等で発表した。
著者
太田 賢 山田 善大 奈良岡 将英 渡辺 尚 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.2879-2887, 1998-10-15
被引用文献数
4

モーバイルコンピューティング環境で協同作業を行う場合,お互いが時間を共有するリアルタイムの協同作業は,しばしばユーザの都合や通信路の状態の悪化により中断される.また,参加者ごとに送信,受信に利用したいメディア,利用できるメディアは異なることが多く,円滑なコミュニケーションが妨げられる可能性がある.本論文は,ホワイトボードなどの共有空間を維持したまま,リアルタイムの会議から非同期の会議に会議形態を切り替えることができる柔軟性を提供し,リアルタイムに会議に参加できないユーザのためにビデオ,ボイス,ホワイトボード,テキストの書き込みなどの会議情報の蓄積を行うモーバイル電子会議システムを提案する.このシステムは,すべての参加者が意志疎通を図ることができるように,全員ができるメディアを発言候補として各参加者に提示する機能,ユーザが効率的に蓄積された会議情報にアクセスするためのフィルタリング,音声短縮機能を提供する.本システムのシステム設計,実装,実験について述べる.This paper proposes a mobile teleconference system,DYNAMITE,to support cooperative works in mobile computing environment.It's important for participants to communicate each other smoothly in order to cooperate efficiently in doing a work.Unfortunately,a situation of a user and a link state can change frequently in mobile computing environment,and that may prevent smooth communication.For example,participating cooperative works may be disrupted when a user is using a poor wireless link.A user may have restriction of choosing media in a public space because of manners.DYNAMITE can switch a form of communication to synchronous or asynchronous so that a user can continue communication even if either a situation of a user or a link state changes.DYNAMITE also suggests convenient media for other participants to each user.In addition,it provides users with efficient access to server storage containing speeches of meetings by the filter and the shortening voice.
著者
花屋 雅貴 稲富 猛 西垣 正勝 佐藤 文明 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.35, pp.117-122, 1997-04-24
被引用文献数
1

プロトコルの仕様記述言語LOTOS[1]を用いた応用としてテスト系列の生成、ソフトウェアへの応用など様々な研究がなされている。近年高速なネットワークの研究、開発によりプロトコルはより高速な動作を求められている。そのためプロトコルをハードウェアで実装することがしばしば行われている。そこで本稿ではLOTOSからハードウェア記述言語VHDL[2]への変換方針を提案する。これによりプロトコルのハードウェアによる実装の際、より早いプロトタイプの作成及び計算機上での動作確認が可能になると思われる。また、LOTOSからVHDLへの変換のために「同期ゲート」、「セレクタ」ハードウェアモジュールを導入する。FDT(Formal Description Techniques) LOTOS is applied to generating test sequences, implementing software and so on. Nowadays high speed networks are researched and developed, so protocols are asked for higher speed behavior. Therefore protocols ate implemented hardware in order to satisfy this demand. Now this paper proposes translating FDT LOTOS into HDL(Hardware Description Language) VHDL. We think that it is possible for this proposal to make a prototype quickly and to confirm the behavior on computers. And we introduce「synchronism gate」and「selector」which are made as hardware module in order to translate LOTOS into VHDL.
著者
中村 俊一郎 峯村 治実 山口 智久 清水 洋 渡辺 尚 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.115, pp.123-128, 1995-11-30
被引用文献数
3

ビデオサーバーの性能(同時ビデオ配信数)向上を目指した分散RAID方式ビデオサーバーの提案を行う。本方式は通常ディスク群に対して適用されるRAID技術をサーバー群に対して適用するものであり、ディスクRAID技術と同様に性能及び信頼性の向上を図ることを狙ったものである。これが実現すると普及型の安価なパソコンサーバーを追加していくことにより、ビデオサーバーをスケーラブルに性能向上出来るという非常に大きな利点が得られる。ここではRAIDO型の分散RAID方式ビデオサーバーの試作を行ったので、その方式と評価結果について述べる。In this paper, we present a distributed RAID style video server that addresses the problem of increasing video stream supplying capability in VOD systems. "Distributed RAID Style" means extending the RAID method usually applied to disks to the servers, so as to achieve improvements in performance and reliability. The great advantage of this architecture is that the linear performance improvement can be achieved by adding inexpensive servers. Here we describe the implementation of RAID Style video server that we conducted and its evaluation result.
著者
安部 惠一 澤田 尚志 増井 崇裕 峰野博史 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.585-595, 2011-02-15

本稿では,省電力型無線通信ZigBeeによるセンサネットワークにより家庭内の住環境情報ならびに家電などのエネルギーの消費量を可視化できる簡易型表示系HEMS(Home Energy Management System)の構築技術について提案する.提案の手法では,HEMS普及の課題である導入コストの課題などを解決でき,かつ既存建造物および既存家電に対していっさい改変を行わずに家庭およびオフィスにおいて,簡単に表示系HEMSを構築できる.また,ZigBee通信の特徴を利用することで,家庭内の分電盤および,その分電盤の同電力系統につながっているすべての個別家電の消費電力を測定することで単位時間あたりの消費電力量の詳細内訳表示・分析ができる技術について述べる.実際に提案した簡易型表示系HEMSのプロトタイプを開発し,実証実験を行った.その結果,消費電力量の詳細内訳表示・分析を行うことで,これまでに気づくことがなかった電気エネルギーの無駄使いの発見や具体的な省エネ対策を発見でき,省エネ効果の有効性を確認できた.In this paper, it proposes the construction technology of Easy-HEMS (Home Energy Management System) for Indication that can make the energy consumption of living environmental information and the consumer electronic visible using Wireless Communication (ZigBee) Sensor Networks. In the technique of the proposal, the problem etc. of the introduction cost that is the problem of the HEMS spread can be solved. And, HEMS can be easily constructed in the home and the office without modifying it to an existing building and an existing consumer electronic at all. Moreover, in the use of the feature of the ZigBee communication, the technology that can display and analyze a detailed breakdown of the amount of electric power an hour is described. We developed and evaluated proposed prototype Easy-HEMS (smart meter nodes) for Indication. As the result, we could notice the waste of electricity and share the energy-saving strategy in our laboratory.
著者
高橋 竜男 高橋 修 水野 忠則
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.1417-1431, 2004-05-15

本論文では,モバイルコンピューティングの現状の課題として,携帯性と機能性を両立するクライアント端末が存在しないことをあげ,この解決策として,移動機を利用することを前提として設計した,新しいシンクライアント/サーバシステムを提案する.最初に,移動機を端末にするという観点,W-CDMA 網を介するという観点,モバイルコンピューティングにおける利便性という観点から,モバイルコンピューティングにおけるシンクライアントシステムに関する要件を抽出する.次に,既存のシンクライアントシステムに関して,これらの要件に対する充足度の評価を行い,その結果,要件をすべて満足しているものは存在しないことを示す.さらに,この問題を解決するために,既存方式を基礎に,GUI 仕様変換ゲートウェイの導入,移動機上での擬似GUI の提供等のカスタマイズを行った,モバイル向けシンクライアントシステム方式を提案する.最後に,作成したプロトタイプの実装およびその評価結果について述べ,提案方式の有効性を実証する.
著者
峰野 博史 水野 忠則
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2009-DPS-139, no.6, pp.1-8, 2009-06-11

温室効果ガスの削減及び化石燃料の使用合理化の観点から,省エネルギー対策の強化が求められている.民生部門では,人々の生活が豊かさを求めるライフスタイルへ変化し,エネルギー消費が継続的に増加していることから,BEMS/HEMS の開発・導入によるオフィスや家庭での省エネルギー対策が最重要課題の一つとなっている.本稿では,これまで研究開発を進めてきた自律分散協調ユビキタスセンサネットワーク技術と,PUCC のセンサデバイス制御 WG における研究開発成果の一部を紹介する.これら技術を融合することで,通信ネットワークを新たに構築するのが困難だった既存構造物などにおいても,区域内に置かれた複数のセンサを ZigBee や PLC を併用することで通信可能なエリアを相互に補完し合うように自律的にオーバレイセンサネットワークを形成し,各家庭で異なる生活環境への適応的な導入,きめ細かな制御を生活者の行動様式や好みに合わせてカスタマイズできる適応型 BEMS/HEMS を構築できると考える.
著者
太田 賢 渡辺 尚 水野 忠則
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.618-619, 1997-09-24

携帯電話, PHSなどのワイヤレス通信には, 帯域幅が小さい, フェージングなどによるバースト誤りから転送の途切れが起こりやすい, 品質の変動が頻繁に起こるといった問題があり, 音声, 映像, 画像などのマルチメディア通信を実現するにはこれらを解決する必要がある。これに対し我々はこれまで, マルチメディア情報の各シーンの意味的重要度に基づく選択的マルチメディアアクセス方式SMAP (Selective Multimedia Access Protocol)を提案してきた。本稿では開発したSMAPのプロトタイプソフトウェアとその利用法について述べる。