著者
豊澤 修平 村井 源
雑誌
じんもんこん2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.75-82, 2018-11-24

本論文では星新一のショートショートにおけるオチに至る物語構造の分析をするために,古典的なプロット分 析を利用しオチパターンの抽出を行った.物語の自動生成において意味の通る作品を作ることが困難であるが, オチに至る物語構造を分析することにより,より自然な物語の自動生成を実現できる能性がある.星新一の代表 的なジャンルである SF から「宇宙」と「薬」,特徴的なテーマとして「悪魔・魔人」に作品を限定しオチのパ ターン化と必要条件,前提条件の抽出を行った.結果として各テーマにおける特徴的なパターンの抽出を行うこ とができた.テーマのパターン化及び必要条件と前提条件の記述の統一化と抽象化の結果を用いることで,今後 より星新一らしい自然な物語の自動生成が可能になると考えられる.
著者
大野 宏之 佐々木 華織 大原 源二 中園 江
出版者
The Society of Agricultural Meteorology of Japan
雑誌
生物と気象 (ISSN:13465368)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.71-79, 2016 (Released:2016-03-01)
参考文献数
13
被引用文献数
12 130

We developed a method for determining nationwide 1 km-grid square values of daily mean, maximum and minimum air temperature, and daily precipitation in Japan. The data were obtained using the JMA's nationwide observations, numerical forecasts, and climatic normal values. RMSE values for these elements in the past were 0.66 °C, 0.98 °C, 1.10 °C, and 5.9 mm/day, while those for one-day future were 1.18 °C, 1.65 °C, 2.00 °C, and 11.0 mm/day, respectively. The improvement in accuracy by introducing the forecasts was recognized even for values six-day future, though errors tended to increase with forecast range. The data are intended for use in the management of currently growing crops with a combination of crop models.
著者
菅野 幸恵 北上田 源 実川 悠太 伊藤 哲司 やまだ ようこ
出版者
日本質的心理学会
雑誌
質的心理学研究 (ISSN:24357065)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.6-24, 2009 (Released:2020-07-07)

本論文は,奈良女子大学で行われた日本質的心理学会第 4 回大会におけるシンポジウムの内容を収録したものである。北上田氏は,沖縄での平和ガイドの実践経験から,非体験者が過去の出来事とどのように出会うのかという体験の創出を重視した,伝えながら共に学ぶガイドのあり方について述べた。実川氏は,水俣展を開催した経験から,自由に足を運びやすい展覧会という場の可能性,聞く側の準備の必要性について述べた。ふたりの話題提供に対して,質的心理学の立場から,伊藤哲司氏,やまだようこ氏がコメントを行った。伊藤氏はベトナムやタイでのフィールドワークの経験から,あえて語らないことの意味についてコメントした。やまだ氏はナラティヴの立場から,2 氏の実践のあり方と語り手と聞き手の関係をむすぶメディエーターの役割を重視した協働の学びのトライアングルモデルとの関連について述べた。最後に,“語り継ぐ”ことについて,双方向性,メディエーターを通した個別の体験のむすび,語らないことの意味から考察した。

5 0 0 0 OA 聖武記

著者
魏源 著
出版者
生活社
巻号頁・発行日
1943
著者
源光圀 修
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.第1冊 巻之1−45(本紀第1−45), 1911
著者
工藤 彰 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.1101190024-1101190024, (Released:2011-01-31)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本論文の目的は,作家の作風変化を科学的に検証することである.対象としたデータは,現代の日本を代表する作家,村上春樹の長篇12作品とした.12長篇の中で近似的作風を持つ作品群を明示化するため,テクストから得られた語彙を計量化して品詞と意味カテゴリの両分類から特徴ベクトルを抽出し,それぞれの特徴ベクトルからクラスタ分析を行った.その結果,品詞分類からは通時的な区分によってのクラスタが形成され,村上の文体が時代とともに変化しているのが確認できた.また,意味分類からは主題や内容に影響されたクラスタが形成され,村上の関心が個人から社会に向かっていくのが実証できた.
著者
村井 源 徃住 彰文
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.473-481, 2006 (Released:2006-08-23)
参考文献数
20
被引用文献数
5

This paper introduces a method of representing in a network the thoughts of individual authors of dogmatic texts numerically and objectively by means of co-citation analysis and a method of distinguishing between the thoughts of various authors by clustering and analysis of clustered elements, generated by the clustering process. Using these methods, this paper creates and analyzes the co-citation networks for five authoritative Christian theologians through history (Augustine, Thomas Aquinas, Jean Calvin, Karl Barth, John Paul II). These analyses were able to extract the core element of Christian thought (Jn 1:14, Ph 2:6, Ph 2:7, Ph 2:8, Ga 4:4), as well as distinctions between the individual theologians in terms of their sect (Catholic or Protestant) and era (thinking about the importance of God's creation and the necessity of spreading the Gospel). By supplementing conventional literary methods in areas such as philosophy and theology, with these numerical and objective methods, it should be possible to compare the characteristics of various doctrines. The ability to numerically and objectively represent the characteristics of various thoughts opens up the possibilities of utilizing new information technology, such as web ontology and the Artificial Intelligence, in order to process information about ideological thoughts in the future.
著者
工藤 彰 村井 源 徃住 彰文
雑誌
じんもんこん2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.97-102, 2010-12-04

本論文の目的は,村上春樹の作風変化と並行形式作品の物語内容を計量的に明示化することである.近似的作風を持つ作品群を可視化するため,テクストから得られた語彙を計量化して,品詞と意味の両分類から特徴ベクトルを抽出し,クラスタ分析を行った.また,並行形式の小説の中で物語や内容がそれぞれのチャプタでどのような共通点あるいは差異があるかを,特徴的語群を比較することにより明らかにした.
著者
工藤彰 彰 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.126-131, 2009-05-16 (Released:2009-06-27)
被引用文献数
1 1

本研究では村上春樹の初期三部作を用いて,語彙の出現頻度や語彙同士の関係性に着目し,単語の計量分析からネットワークを作成した.主として,三部作に共通して登場する人物である「鼠」がネットワークの中心を占めていることに着目し,共起単語より「鼠」の役割を分析した.その結果,三部作中の第二作途中をさかいに,物語の中心に位置していた「鼠」の出現頻度が落ち,中心から周辺に移行していく構造が見出された.また,従来の文学批評でなされてきた言説と計量的分析を比較することで,本研究の文学的解釈における有効性が確認された.
著者
今村 彰生 速水 花奈 坂田 雅之 源 利文
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.71-81, 2019 (Released:2019-07-01)
参考文献数
30

サケ科イワナ属のオショロコマ(Salvelinus malma malma)は、国内では降海しない陸封型が北海道にのみ生息し、環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類(VU)に選定されている。一般に河川最上流域に生息し、オショロコマより下流には同属のエゾイワナ(S. leucomaenis leucomaenis)が分布するとされている。これらは、人工的河川横断構造物と外来種のニジマス(Oncorhynchus mykiss)の定着によって個体数が減少している可能性がある。そこで、環境DNA分析手法を用いて年間を通したサンプリングを行い、オショロコマ、エゾイワナ、およびニジマスそれぞれの生息の有無とその季節変化を調べた。大雪山系周辺の石狩川水系支流の支流系1、ピウケナイ川、オサラッペ川を調査地とし、構造物の上下での採水を含め、計16地点で採水を行った。その結果、支流系1流域ではオショロコマが最上流域、エゾイワナが中上流域で検出され、ニジマスは下流域でのみ検出された。ピウケナイ川流域ではオショロコマとニジマスが全地点で検出され、エゾイワナは検出されなかった。一方、オサラッペ川では3種いずれも検出率が低かった。調査地点ごとの検出の有無について一般化線形混合モデルによる解析を実施したところ、移動の時期や方向性および構造物の障壁としての機能などは明確にできなかったが、オショロコマが上流に多いのに対して、エゾイワナとニジマスは下流に多い傾向を示し、しかもオショロコマとニジマスについては排他的ではない可能性が示された。しかし、これはニジマスによる競争排除が無いことを保証せず、有効性が示された環境DNA分析を駆使し、継続的なモニタリングを行い定量的な把握を目指す必要があるだろう。
著者
黄 宰源
出版者
早稲田大学国際教養学部
雑誌
Waseda Global Forum (ISSN:13497766)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.435-463, 2014-03
著者
亀井 源太郎
出版者
信州大学経法学部
雑誌
信州大学経法学論集
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-35, 2017-03-30
著者
稲垣 昌代 山西 弘城 若林 源一郎 芳原 新也 伊藤 哲夫 白坂 憲章 種坂 英次 古川 道郎
出版者
一般社団法人 スマートプロセス学会 (旧高温学会)
雑誌
スマートプロセス学会誌 (ISSN:2186702X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, pp.275-279, 2015-11-20 (Released:2016-08-31)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Large amount of radioactive cesium was emitted from the TEPCO Fukushima Dai-ichi nuclear power plant by the accident into atmospheric air, and a part of the radioactivity was brought to the ground by rain and snowfall. The Yamakiya district in Kawamata-machi, Fukushima is specified as the prepared evacuation zone. The authors collected wild mushrooms in this district as samples in 2012, 2013 and 2014. The concentration of radioactive cesium was measured by means of the hyperpure germanium semiconductor detector. The concentrations were ranged from 35 to 600,000 Bq/kg, and were different with points of sampling and kinds. The transfer coefficient of radioactive cesium to most wild mushrooms are lower than 0.5, although some mushroom species concentrate environmental radioactive cesium more than twice.
著者
深満池源次郎 編
出版者
深満池源次郎
巻号頁・発行日
vol.下, 1885