7 0 0 0 IR 731部隊と金沢

著者
古畑 徹
出版者
金沢大学大学教育開放センター
巻号頁・発行日
2006-12-16

731部隊は、旧日本陸軍の細菌戦部隊である。細菌兵器の開発に当たって人体実験を行い、その事実は森村誠一のベストセラー『悪魔の飽食』などで有名になった。731部隊は「満州国」のハルピン郊外にあったが、なぜか不思議なほど金沢と縁があり、この部隊の歴史の節目に何度も金沢の地が登場する。そもそも731部隊の生みの親で、実際に部隊を率いた石井四郎は、若い頃金沢で学生生活を送っていた。最近、金沢大学の50年史編纂の過程で、石井四郎が金沢で「日本文化講義」という特別授業を担当した事実が明らかとなった。今回のミニ講演では、石井による「日本文化講義」実現の過程を追うことを通して、731部隊と金沢の不思議な縁が何に由来するかを考えてみたい。
著者
古畑 徹
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では、中韓両国の高句麗・渤海をめぐる論争の経緯を明らかにしたうえで、次の3点の成果が得られた。①唐代の国際システムは、中国の「内」「外」と、指標によってどちらにもなりうる中間ゾーンという三層構造で、それは時代によって変動するものであること。②高句麗はその三層構造の「外」の存在であり、渤海は中間ゾーンの存在で、時間経過とともに「外」に移行したこと、③渤海史の叙述方法には、いくつかの歴史的な広域地域にまたがる存在として叙述する方法があること。
著者
佐藤 知子 佐藤 幸広 谷畑 徹 東城 有美 鎌田 一雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-8, 2000
参考文献数
3

医療機関における予診票、あるいは問診票は、医師による診察・治療をより適切、かつ安全なものとするための情報源として有用である.ほとんどの場合、予診票は日本語で書かれている.ところが、常に、この予診票の文章が読みやすい、わかりやすいものとなるように配慮されているとは限らないようである.日本語の読解力が弱い人達、日本語を第二言語とする人達にとっては、その程度に差があるが、十分に内容を理解し、適切に回答することが難しい場合もある.本文では、予診票の構成について歯科医院の場合を想定し、日常生活で手話を使用している聴覚障害者を主たる対象として検討している.想定した予診票の項目(質問内容)の検討、それぞれの項目の日本語による記述と手話による補足説明について聴覚障害者からの意見と予備的な評価結果とを示す.予診票の項目などについては、当然のことながら、必ずしも聴覚障害者のみに限定されない一般の人達と共通な意見もある.
著者
古畑 徹
出版者
朝鮮史研究会
雑誌
朝鮮史研究会論文集 (ISSN:05908302)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.25-54, 308-306, 1988-01-01

金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系
著者
古畑 徹
出版者
金沢大学
雑誌
日本海の環境と石川の食文化,講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.8-9, 2005-02-27

金沢大学文学部
著者
持井 康孝 古畑 徹 志村 恵 東田 雅博 古市 大輔 弁納 才一
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は、日本全国の高等教育機関等に分散所蔵されている「青島旧蔵書籍」の全体像を調査・復元し、それを通して青島におけるドイツ租界の文化情況や中国人との接触情況、並びにドイツの対中国文化政策を明らかにすること、それらドイツ租界における情況を上海等におけるイギリス租界の情況と比較することにより、新旧帝国主義国家の対中国文化接触のあり方、並びにそれに対応する中国側のあり方の相違を明らかにすることの二点である。青島ドイツ租界に原蔵され、その後青島守備軍による接収を経て、日本の各高等教育機関に配分された「青島旧蔵書籍」に関しては、以下の作業を行なった。1)日本全国の高等教育機関等に現蔵される当該書籍や配分関連文書の逐件調査を行なった。2)その調査をふまえ、各冊ごとの書誌データ、青島における原蔵状況、守備軍による配分状況、現蔵機関における所蔵状況についての各種データを整理し、「青島旧蔵書籍」を各機関に配分したその計画リストの上に、その逐件調査によって得られた調査データを加えた新規データベースを作成した。青島ドイツ租界・上海租界におけるそれぞれの文化接触や文化政策についての比較検討を試みる「独・英の対中国文化接触」の研究に関しては、以下の作業を行なった。1)青島ドイツ租界・上海租界に関する記載を含むマイクロフィルム資料を収集・整理した。2)その資料の電子データ化を経て抽出した、租界内部やその周辺地域での文化・社会・経済政策に関連するデータ、並びに、青島及びその周辺地域の歴史やイギリスの対中国政策史に関わる中国側諸文献の分析を行なった。上記の調査・分析から得られたそれぞれの研究成果をまとめて、研究成果報告書として作成・公表した。
著者
森脇 裕美子 石川 哲也 中村 晴信 川畑 徹朗 増山 隆大 藤宮 正規
出版者
一般社団法人 日本学校保健学会
雑誌
学校保健研究 (ISSN:03869598)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.135-144, 2011-06-20 (Released:2023-04-07)
参考文献数
19
被引用文献数
1

There are many students and pupils who bring dinking water, such as water and tea which are bottled in their own water bottle at home, to the school. Since its hygiene was concerned, our last research was carried on the situation of the bacterial contaminations of those bottled waters. Then it has been found that there were serious bacterial contamination situations of those bottled water, which had made us continue the research to get more certain findings. The results of this continuous research could make it more certain that the high level of the bacterial contamination in those bottled waters does exist. To compare to the drinking water quality standards of the water supply, more than 90% of those bottled waters were found to be incongruent, besides the contamination with Escherichia coli. The levels of the bacterial contamination found were higher in the raining season than the fall. In this research, to investigate the cause of the bacterial contamination, some of the dinking water before bottled were collected separately to sterilized containers at the same time they were poured into the water bottle at home. As a result, the levels of the bacterial contamination of the bottled water were higher than the water which were collected separately, and it was suggested that the bacterial contamination was likely be generated by putting in the water bottle.
著者
村上 慧馬 古畑 徹 MURAKAMI Keima FURUHATA Toru
出版者
金沢大学資料館
雑誌
金沢大学資料館紀要 = Bulletin of the Kanazawa University Museum (ISSN:24238864)
巻号頁・発行日
no.17, pp.25-36, 2022-03

This paper examines the origin of a postcard addressed to AKEGARASU Haya (暁烏敏), which was inserted in the “Daitoyochizu Sakuin (大東輿地図索引)” in AKEGARAU BUNKO (暁烏文庫:Collection of books by AKEGARASU HAYA), and the information obtained from it. As a result of the investigation, it was found that this postcard was sent to AKEGARASU Haya on November 29, 1936, from OTANI Shoshin (大谷勝眞), a professor of law and literature at Keijo (京城) Imperial University and a priest of Shinshu sect Otani school. The main purpose of the postcard was for OTANI to inform AEGARASU that the distribution of “Chosenshi (朝鮮史:History of Korea)” by the Society for the Editing of Korean History, as requested by AKEGARASU when he visited Keijo, had been realized. By investigating the background of this postcard, we can obtain information about the Oriental historian OTANI Shoshin, information about the distribution of “Chosenshi”, as well as information about AKEGARASUʼs friendships and his book-collecting process. In this sense, this postcard is a valuable resource that will contribute to these studies.
著者
古畑 徹
出版者
朝鮮史研究会
雑誌
朝鮮史研究会論文集 (ISSN:05908302)
巻号頁・発行日
no.36, pp.25-54, 1998-10

金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系[備考] 著者本人による修正書き込みあり。本文PDF 後方ページに英文抄録あり。
著者
古畑 徹
出版者
古代学協会
雑誌
古代文化 (ISSN:00459232)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.1-14, 1994-01-01

金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系
著者
古畑 徹
出版者
東方學會
雑誌
東方學 (ISSN:04957199)
巻号頁・発行日
vol.140, pp.41-58, 2020-07
著者
川畑 徹朗 島井 哲志 西岡 伸紀
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.15-26, 1998-01-15
参考文献数
18
被引用文献数
16
著者
古畑 徹
出版者
御茶の水書房
雑誌
東アジア共生の歴史的基礎: 日本・中国・南北コリアの対話(金沢大学重点研究)
巻号頁・発行日
no.弁納才一, 鶴園裕[編], pp.181-208, 2008-02-18

東アジア共生の歴史的基礎: 日本・中国・南北コリアの対話(金沢大学重点研究)の一部, 第II部 相互理解への道のり 第2章
著者
古畑 徹
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.268-300, 2017-09
著者
谷口 宏充 栗谷 豪 宮本 毅 長瀬 敏郎 菅野 均志 後藤 章夫 中川 光弘 伴 雅雄 成澤 勝 中川 光弘 奥野 充 伴 雅雄 前野 深 嶋野 岳人 板谷 徹丸 安田 喜憲 植木 貞人 古畑 徹 小嶋 芳孝
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

頭山およびそれを包括する蓋馬溶岩台地に関して、現地調査、衛星データー解析、採集した資料の化学分析・年代分析、国内の関連地層の調査・年代分析などの手法を用いて、白頭山10世紀巨大噴火の概要、白頭山及び蓋馬溶岩台地の火山学的な実態を明らかにしようとした。開始してから1年後に北朝鮮のミサイル問題・核開発問題などの諸問題が発生し、現地での調査や研究者との交流などの実施が徐々に困難になっていった。そのため、すでに収集していた試料の分析、衛星データーの解析及び国内での調査に研究の主力を移し、可能な限りの成果を得ようとした。その結果、近年発生している白頭山における地震多発とマグマ活動との関係、存在は知られているが分布や内容が全く未知である蓋馬溶岩台地の概要が明らかになり、更に、地下におけるマグマの成因についても一定の結論を得た。混乱状態にある白頭山10世紀噴火の年代問題をふくめ、また、北朝鮮からの論文を含め、研究成果は12編の論文として論文集にまとめられつつある。