著者
後藤 幸夫 駒谷 喜代俊 福田 豊生
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.116, no.5, pp.569-577, 1996-04-20
参考文献数
16
被引用文献数
25 6

Increasing vehicular traffic are causing traffic jam and social economic loss in recent years. Dynamic traffic management systems based on actual traffic conditions are expected to reduce these problems. Computer simulation is a powerful tool to evaluate the system performance of new traffic management system, since it is difficult to evaluate it under various traffic conditions in the real world due to huge costs and safety concerns.<br>In this paper, we propose a new microscopic traffic simulation model by object-oriented programming style. In this model, the street network is composed of nodes and links and vehicles run autonomously in the street network. The autonomous vehicle movement model is composed of decision model that depends on the driver's character and vehicle motion model that depends on the attribution of the vehicle. Then, we analyze the quality of our proposed model and show the effectiveness for evaluating the performance of the traffic management systems.
著者
瀬之口 敦 福島 幸子 福田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.97, pp.71-76, 2004-05-21
被引用文献数
2

垂直方向の管制感覚を従来の2,000ftから1,000ftに短縮する新たな管制方式RVSM(Reduced Vertical Separation Minima)の導入により、空域容量の増加、航空機の燃料節約や遅延防止が期待される。その一方、RVSM適合機の中にRVSM非適合機が混入した場合には、航空管制への負荷が増加すると考えられる。本論文ではRVSM空域はRVSM非適合機に対して排他的でないと仮定し、交通量の多い新潟上空の定点GTCにおけるコンフリクトに注目して、RVSMが導入された場合におけるRVSM適合機の割合とコンフリクト数の関係を検討した。その結果、定点における通過機の高度分布からRVSM導入後のコンフリクト数を現状よりも減少させるRVSM適合機の割合の〓値を計算する方法を得た。GTCにおける日平均のコンフリクト数をRVSM導入後に現状よりも減少させるRVSM適合機の割合は67%以上であった。
著者
坂井 丈泰 武市 昇 福島 荘之介 工藤 正博 藤井 直樹 山本 哲士 行木 宏一 宮津 義廣 福田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.169, pp.7-12, 2008-07-18

航空機の航法には衛星航法システム(GNSS)の導入が進められているが,特に進入着陸フェーズにおいては垂直誘導を伴う精密進入を可能とする誘導システムの研究開発が行われている.GNSSを導入した場合のメリットの一つとして,小規模空港への精密進入方式の設定による欠航やダイバートの減少が考えられるが,定量的に評価した例はない.現実にどの程度の効果があるかを知るため,空港気象情報に基づいて定量的評価を試みた例を報告する.
著者
福田 豊 鈴木 孝一 矢嶋 崇志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.656, pp.19-24, 2003-02-14

地域情報化基本計画策定の市民・自治体・大学による新協働方式について
著者
久保 大輔 張替 正敏 河野 敬 中舘 正顯 宮津 義廣 福田 豊 小瀬木 滋 阪口 晃敏
出版者
一般社団法人日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, pp.291-298, 2014-09-05

著者らは無人航空機運航技術研究会を立ち上げ,"有人航空機の飛行する空域における無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)の運航"を可能にすることを究極の目標として,我が国が取り組むべき技術課題を明らかにし,関係機関のコンセンサスを得て必要な研究開発計画を立案するべく活動を進めている.本解説では,UASの運航技術における多分野に及ぶ技術課題の全体像を明らかにすることを目的とし,本稿(前編)において,UASの通信(C2-Link,周波数帯等),操縦方式(遠隔操縦装置等),衝突回避(Detect and Avoid機能,探知センサ等)における現状と技術課題,将来展望を解説する.後編においては,本稿に引き続き,空域・航空交通管理(ATM:Air Trafric Management)における技術課題と,安全基準等法整備における国際動向等に関して解説する.
著者
福田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.665, pp.35-40, 2003-02-21
被引用文献数
4

航空機が保持する針路,速度,ロール角等の動態情報を管制システムがデータ通信で取得し,航空機の間隔が管制間隔を満足しない近接状態を予測検出する手法について検討した.2機の航空機が水平面で接近するシミュレーションを実施し,レーダの観測位置のみを利用する方法と観測位置に加えてロール角,速度,選択針路,通過予定ウエイポイント等の航空機の動態情報を利用する方法を比較した.航空機の動態情報を利用する方法は,観測位置のみを利用する方法に比べて,航空機の針路変更時の不要警報と警報の検出遅れの発生を低減できることがわかった.
著者
馬場 眞知子 福田 豊
出版者
一般社団法人社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会学会誌 (ISSN:09151249)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.5-17, 2009-09-30
被引用文献数
2 3

日本に定住する外国人は2007年末には総人口の1.69%と,日本ではかつてない外国人の増加に伴う様々な課題や問題が起き,多文化共生は行政の大きな課題となってきている。一方ICTの発展は著しく,行政の電子化が本格的に進められようとしている中,ICTが多文化共生にどのように活用できるかという検討はほとんど行われていない。既に多くの行政のWebサイトでは、外国人向けの外国語ページが見られるが,それが定住する外国人支援から見てどのような内容であるかの検証はほとんどされていない。定住する外国人にとってこれらの行政Webサイトが有効に活用され,行政サービスを受けやすくすることは,多文化共生にとって重要な課題だと考えられる。本稿では都道府県のWebサイトに見られる外国人向けのページについて調査し、その内容とユーザビリティについて簡単な評価を試み、ICTが多文化共生にどのように活用することができるか、その可能性について考察した。その結果,都道府県Webサイトで外国人支援として有効と考えられる項目を抽出することができた。またこれらの項目を用いたユーザビリティ評価では,外国人支援として高い評価を得る都県と低い評価となった都県の大きく2つのグループに分けられ,その取り組みに差があることがわかった。
著者
瀬之口 敦 福田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.169, pp.19-22, 2008-07-18

コンフリクト警報は,管制間隔未満となる航空機の接近に対し,航空管制官へ注意喚起を促すものである。近年,航空機の動態情報を地上側で利用するデータリンク環境が検討されており,不要なコンフリクト警報の低減等が期待されている。この効果を示すためには,コンフリクト警報を必要と不要とに分類することが欠かせない。電子航法研究所では,コンフリクト警報を分類することが容易となる解析ツールを開発した。本ツールは,現状を模擬した航空交通シナリオによるコンフリクト警報の表示記録等を入力として,警報表示記録の集約,個々の警報発生状況の詳細表示,それらの動画再生が実行可能である。
著者
澤井 照光 佐々野 修 辻 孝 中村 司朗 七島 篤志 内川 徹也 山口 広之 安武 亨 草野 裕幸 田川 泰 中越 享 綾部 公懿 福田 豊
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471081)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.323-326, 1996-05
被引用文献数
4 1

症例は68歳, 男性.1992年4月6日, S状結腸癌のためS状結腸切除術を受け, 以後半年毎に大腸内視鏡検査によってfollow upされていた.1994年5月27日の大腸内視鏡検査で上行結腸に皺集中を伴う軽度隆起した発赤が認められ, 易出血性であった.生検の結果はgroup IIIであったが内視鏡所見よりsm massiveの腺癌と考えられ開腹術が行われた.手術所見はH<SUB>0</SUB>P<SUB>0</SUB>S<SUB>1</SUB>N (-), stage IIで, 第3群リンパ節郭清を含む右半結腸切除術が施行された.切除標本をみると皺集中を伴う5×8mmの平坦な病変であるが, その周囲は軽度隆起しており, 粘膜下へのmassiveな腫瘍細胞の増殖が示唆された.病理組織学的には深達度ssの高分化腺癌で, ly<SUB>1</SUB>, v<SUB>0</SUB>, リンパ節転移は陰性であった.Ki-67/AgNOR二重染色を施行した結果, Ki-67陽性細胞の平均Ag-NOR数は9.98と高く, このことが垂直方向への浸潤と関連しているのではないかと考えられた.
著者
中村 豊 戸田 哲也 井上 純一 福田 豊
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.38, pp.1-6, 2011-02-21

インターネットの普及に伴い,各組織では何らかの侵入検知システムやトラヒックモニタリングシステムを導入する必要に迫られている.その運用は容易ではなく管理者の経験や技術が要求される.一方で,組織の運営側ではインシデント発生時に通信の履歴や証拠を調査しなくてはならない.トラヒックモニタリングシステムでのトラヒックの長期保存は高コストであり,かつ,その解析は困難である.そこで我々は,異常トラヒックを侵入検知システムにより検出し,自動的にモニタリングシステムから抽出して保存するシステムを構築した.本システムを用い,2ch への書き込みに対して自動的に,その通信内容を保存することが可能となった.これにより,管理者の運用コストを削減することができた.The network management cost is increasing with the spread of the Internet. In each organization, an intrusion detection system and traffic monitoring system are operated. However, the management is not easy and experience and skill are required of an administrator. On the other hand, the executive of the organization has to investigate a communicative history and its proof at the time of the occurrence of an incident. Long-term preservation of the traffic in a traffic monitoring system is high cost, and its analysis is difficult. We constructed the system for automatic preservation of unusual traffic. Our system can automatically save the communication to the writing to the 2ch. Therefore, the administrators operation cost was reducible.
著者
永井 睦美 福田 豊
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第25回全国大会
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2010 (Released:2011-03-26)

According to the report of Portland famed for civic activity, it is important not only instrumental community but also consummately community (for fun, block party etc.) in the cooperation of labor of a regional community. Online Otaku community has such a feature, there is a mechanism that enjoys communication and solves problems in a complementary style. It is necessary to pay attention to such a feature of the Otaku community.
著者
大薮 赳 福田 豊 尾家 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.461, pp.139-144, 2007-01-11

通信容量の増強や設置の容易さなどの利点から,複数のアクセスポイント(AP, Access Point)を相互に無線で接続して構築する無線LANメッシュネットワークが注目されている.しかし,現在用いられている既存方式では各端末(STA, Station)は受信電波強度(RSSI, Received Signal Strength Indicator)のみに基づいて接続先のAPを決定するため,無線資源の利用効率や公平性が低下するという問題が生じる.我々はこのようなAP選択問題について,自STAのスループットを最大化するようにAPを選択する方式を提案し,シングルホップ無線LAN環境で無線資源を有効かつ公平に利用できることを明らかにした[1][2].さらに,チェーントポロジの無線LANメッシュネットワークに対しても,AP間のPER(Packet Error Rate)を考慮するよう提案手法を拡張し,その有効性を明らかにしている[3].そこで本稿では,より一般的なトポロジの無線LANメッシュネットワークにおいて,端末が自律的にAPを選択する手法を提案し,その効果をシミュレーションにより明らかにする.