著者
濱崎 雅弘 武田 英明 西村 拓一
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2009-MUS-80, no.11, pp.1-6, 2009-05-14

本研究では,Web を介して多くの人が集い,創発的・協調的に行われる創造活動の分析を行う.ニコニコ動画は国内でもっとも人気の動画共有サイトであるが,投稿された動画の多くに協調的な創作活動が見られる.特に初音ミクという合成音声ソフトウェアを用いた動画は,作詞作曲をする人たちだけでなく,絵を描く人やビデオ編集をする人たちなど,異なるタイプの作者が参加することで新たなコンテンツが作り出されている.本論文では,そのような異なるタイプの作者が互いに影響を受けながら新しいコンテンツを作っていく様子のネットワーク分析を用いて解析する.
著者
本村 陽一 西村 拓一 小島 一浩 大場 光太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

気仙沼市における復興支援型の研究プロジェクトにおける、コミュニティ参加型アプローチの事例を紹介する。コミュニティ参加型のアプローチにより、生活現場を内部観察として把握、データ収集することによって、コミュニティにおけるシステムダイナミクスをモデル化することが可能になる。本発表では日常生活を計算モデル化することを目指した研究を実践する方法論としての重要な性質を議論する。
著者
西村 拓儀 桑原 義彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, no.1, 2006-03-08
被引用文献数
1

欧米ではテロ対策として,服の下に隠し持った銃器や爆発物を見つけ出すマイクロ波イメージング装置の研究開発が行われている[1].マイクロ波イメージング装置では画素数の増大はそのままアンテナ素子数の増加,開口規模の拡大につながり,装置を大規模化させる.本稿では小型開口,少ない画素数での画像認識を実現するため,超分解とニューラルネットワークを併用した画像認識手法を提案する.
著者
後藤 真孝 橋口 博樹 西村 拓一 岡 隆一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.14, pp.25-32, 2002-02-15
被引用文献数
14

本稿では,共通利用の自由,学術利用の自由が確保されたRWC 研究用音楽データベースの,制作方針と構成について述べる.他の研究分野では,以前から共通データベースの必要性・意義が認識されて,多様なデータベースを構築する努力がなされてきたが,音楽情報処理の分野では,従来,共通楽曲データベースは存在していなかった.そこで我々は既に,「ポピュラー音楽データベース」(100 曲)と「著作権切れ音楽データベース」(15 曲)の二つを構築してきた.本稿では,さらに,「クラシック音楽データベース」(50 曲)と「ジャズ音楽データベース」(50 曲)の二つを構築したことを報告する.本データベースにより,音楽情報処理の研究分野がさらに発展していくことを期待したい.This paper describes the design policy and overview of RWC music database that gives researchers freedom of common use and research use.Various commonly available databases have been built in other research ?elds because of the importance and signi ?cance of those databases.In the ?eld of musical information processing, however,there has not been any commonly available music database.We have therefore built two databases,"Popular Music Database "(100 pieces)and "Royalty-Free Music Database "(15 pieces).This paper reports that we built two more databases,"Classical Music Database "(50 pieces)and "Jazz Music Database "(50 pieces).We hope that these databases will encourage further advance in musical information processing research.
著者
吉田 敦彦 今井 重孝 西平 直 西村 拓生 永田 佳之 井藤 元
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

1)日本各地の全てのシュタイナー学校(8校)のフィールドワーク調査による現状把握。2)範例な実践事例の収集および学習指導要領との対照における分析・考察。3)ユネスコスクール認定のシュタイナー学校におけるESD実践事例の研究。4) NPO法人立シュタイナー学校における社会的制度的認知プロセスに関するアクションリサーチ。5)シュタイナー学校の卒業生に関する欧米の先行調査の紹介と日本での調査実施の準備。
著者
西村 拓一 古川 清 向井 理朗 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.40, pp.183-190, 1997-05-15

すでに提案されているRIFCDPは,2つの時系列データ間の任意の類似区間を検出できるため,時系列パターン検索に有用である.しかし,RIFCDPは、計算量とメモリ量が大きいという問題点がある.そこで,過去に溯るに従って指数関数的に重みを減少させてマッチングをとることにより,計算量とメモリ量を軽減し,ほぼ類似の機能をもつ重み減衰型RIFCDPを提案する.また,ジェスチャー動画像を用いて本手法の有効性を示す。
著者
岡 隆一 西村 拓一 伊原 正典 張 建新 赤坂 貴志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.155, pp.29-35, 2001-06-21
被引用文献数
1

音声やテキストの検索方式を音素記号の系列表現に基づいて構成することを提案する。検索対象のデータである音声波形の各分析フレーム特徴は音素記号に変換される。検索対象のテキストはその読みをひらかなで記述され、さらに音素系列へと展開される。このとき、この各音素表記については平均継続時間長を前もって定めておき、各音素記号について平均時間長のフレーム区間に同一音素記号を配置し音素記号系列とする。クエリーを音声とする場合、このクエリー音声をフレーム単位に音素認識を実行する。音素系列表現の検索対象の音声やテキストと、クエリー音声の音素記号列との間では連続DPによるスポッテイングを行い、データベース中の一致する部分を検索結果とする。
著者
橋口 博樹 西村 拓一 赤坂 貴志 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.443, pp.79-86, 2000-11-10
被引用文献数
3

近年, 多量の音楽ディジタルデータを個人が所有するようになり, 楽曲の検索ニーズが高まっている.これに伴い, 著者らは鼻歌をクエリーとして, 主旋律に基づいて楽曲信号から直接検索するシステムを開発した.この検索は, mp-CDPと呼ばれるマッチング手法により実現されている.本稿では, 歌詞のある鼻歌を想定し, 音素認識に基づく歌詞検索機能も導入する.このとき, 通常行なわれている音声認識の技術では, 楽曲のように激しく音程が変化するという状況を想定していないため, 歌詞の検索は困難であると考えられる.そこで, mp-CDPがたどった主旋律情報を利用して, 歌詞検索に向いた音素認識法を考え, 両者の統合システムを提案する.
著者
関本 信博 西村 拓一 高橋 裕信 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.747-757, 2001-05-01
被引用文献数
8

動画像や音声などの大規模な時系列データベースの中から、逐次入力される時系列クエリーと類似した時系列区間を検出する方式、「Rutic法」を提案する。従来、逐次入力される時系列クエリーを扱う方式としてRIFCDPやIPMがあったが、これらは比較的計算量が多く、検索対象のデータベースが大きくなった場合のリアルタイム検索に不向きであった。本方式は逐次入力される時系列クエリーに対してフレーム入力ごとに検索出力を可能とする。また、本方式は計算量が少ないため、リアルタイムでのスポッティング検索を実現する。本論文では、Rutic法のアルゴリズムを示し、動画像検索に用いた実験を行い他方式と比較することでその有効性を検証する。
著者
関本 信博 西村 拓一 高橋 裕信 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.448, pp.181-188, 1999-11-18
被引用文献数
4

動画像や音声などの膨大な時系列データベースの中から、クエリー系列と類似した時系列区間を検出する新方式、「Rutic法」を提案する.従来、任意区間長クエリーを扱う方式としてRIFCDPやIPMがあったが、これらは比較的計算量を必要とし、検索対象のデータベースが大きくなった場合リアルタイム検索には不向きであった.本方式は逐次入力される時系列クエリーに対してフレーム入力毎に検索出力を可能とすることで、セグメンテーションをすることなくデータベースから検索する.本方式は計算量が非常に少ないため、いわゆるリアルタイム-スポッティング検索を実現する.本報告では、Rutic法のアルゴリズムを示し、映像検索に用いた実験を行い他方式と比較することでその有効性を検証する.
著者
西村 拓一 橋口 博樹 関本 信博 張建新 後藤 真孝 岡 隆一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.103, pp.7-14, 2001-10-26
被引用文献数
1

我々は,音楽音響信号のデータベースから,鼻歌のメロディーに類似した区間を見つけ出す音楽検索システムを提案している.本システムでは,個人的に収集したビデオデータからの検索も可能である.しかし,このシステムで用いていた「Model driven path 連続DP」呼ぶマッチング手法は,クエリーの時間軸,データベースの時間軸,音高の軸からなる3次元空間中において,局所類似度を連続DPに基づいて累積し,極大となる累積類似度を計算するもので,その計算量が大きい.そこで,クエリーの始端周辺の音高が正しく推定できたと仮定することで,音高軸を削減した2次元空間における局所類似度の累積に基づく「始端特徴依存連続DP」を提案する.本稿では,ポピュラー音楽20曲について鼻歌検索実験を行い,約7割の検索率を維持しつつ,計算量を従来法の約1/40に低減できることを示す.We have developed a music retrieval method that takes a humming query and finds similar audio intervals (segments) in a music audio database. This method can also address a personally recorded video database containing melodies in its audio track. Our previous retrieving method took too much time to retrieve a segment: for example, a 60-minute database required about 10-minute computation on a personal computer. In this paper, we propose a new high-speed retrieving method, called start frame feature dependent continuous Dynamic Programming, which assumes that the pitch of the interval start point is accurate. Test results show that the proposed method reduces retrieval time to about 1/40 of present methods.