著者
中川 雅允 本林 隆 新井 裕 西村 拓
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.229, pp.71-77, 2004-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

カトリヤンマは水田を主な生息場所とするトンボで, 水田の土壌中において卵態で越冬する. 以前は普通にみられたが, 近年著しい減少傾向にあることが報告されている. 本研究では, カトリヤンマの卵の生態について休眠性と孵化条件を調べた. その結果, 春期の休眠覚醒後の卵は一時的であっても乾燥による影響を受けやすいこと, 孵化は湛水状態にあったとき光を刺激として促進されることがわかった. また, 近年の圃場整備による乾田化や休耕田の増加はカトリヤンマの減少をもたらすことが示唆された.
著者
飯野 なみ 西村 拓一 福田 賢一郎 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1K3J401, 2019 (Released:2019-06-01)

本稿では,ギター奏法知識におけるオントロジーと手続き的知識の併用による知識の構造化について考察する.我々はこれまで,社会活動一つである楽器演奏に着目し現場の知識を収集・体系化してきた.中でも奏法の種類が多いクラシックギターを取り上げて,ギター奏法オントロジーを構築した.しかし,複雑な記述形式を持っているために分野の専門家にとって理解し難いという課題がある,本研究では,ギター奏法オントロジーと手続き的知識の併用による知識の構造化プロセスを設計し,オントロジー専門家と分野の専門家が取り組むための要件や技術などを明確にした.さらに分野の専門家に対するアンケート調査から,本プロセスの有用性を確認することができた.
著者
並松 祐子 宮崎 伸夫 松尾 豊 中村嘉志 西村拓一
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.3(2006-HI-117), pp.59-66, 2006-01-13

本論文では,実世界のコンテクストを反映させた情報支援を行うために,オブジェクト同士の局所的な位置と向きの関係を取得し,そこから大局的な関係や意味を抽出するトポロジー推定に関する手法を提案する.また,シミュレーションを用いて本提案手法の基本的な特性を定量的に評価する.さらに,学会や懇親会場などの混雑した空間を想定し,多数のオブジェクトを用いたシミュレーション実験によって数種類の利用シーンに応じて必要となるデバイス特性を明らかにする.実験及び評価の結果,トポロジー推定手法が情報支援に必要なコンテクスト情報を抽出するのに有効であることが示された.
著者
飯野 なみ 西村 悟史 西村 拓一 鈴木 美緒 福田 賢一郎 武田 英明 Nami Iino Satoshi Nishimura Takuichi Nishimura Mio Suzuki Ken Fukuda Hideaki Takeda
雑誌
人工知能学会研究会資料
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.1-4, 2018-08-03

This paper describes graphic representation of the process of action based on guitar rendition ontology. We have systematized the knowledge of classical guitar for learning and teaching support, and developed guitar rendition ontology. The ontology defines action process of each rendition by using several properties. However, it is difficult to understand intuitively for players because the ontology presents specific description form. Therefore, in this study, we extracted the knowledge relevant to action from guitar rendition ontology and described action processes by graphical representation.
著者
飯野 なみ 西村 悟史 西村 拓一 福田 賢一郎 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2K3NFC3a02, 2018 (Released:2018-07-30)

音楽分野において,演奏家や指導者が持つ知識は重要な資産であり,それらを正しく記述し提供することで学習や指導を支援できる.中でも,クラシックギターは演奏に関する知識や学習プロセスの標準化がなされておらず,演奏者ごとの技能の差が大きい.指導現場においては,指導者間の知識共有がなされず,基礎的な技術でさえ共通の教授法が確立されていない.そこで本研究では,指導者間の知識共有・獲得を目的としてクラシックギターの奏法オントロジーを構築する.先行研究で取り組んだ目的指向知識を一次情報として,オントロジーに基づいた構造化を行う.そして構築したオントロジーに対するヒアリング調査から,知識共有・獲得の有用性と,指導現場への応用に向けた今後の展望について述べる.
著者
西村 悟史 大谷 博 畠山 直人 長谷部 希恵子 福田 賢一郎 來村 徳信 溝口 理一郎 西村 拓一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.C-G95_1-15, 2017-07-01 (Released:2017-07-03)
参考文献数
17
被引用文献数
4

The amount of costs for long-term care is increasing because of aging society. It is important to improve quality of care process. We focus on sharing the knowledge of care process in care facility to achieve the goal. There are some issues to share the knowledge. (1) The knowledge is implicit on the care workers. (2) It is difficult to unite the knowledge as world standard because of its variety. We proposed the methodology of "knowledge explication" to overcome these issues. The methodology is (1) to explicate the knowledge of care process by employees in care facility. (2) It is performed on each care facility so they can explicate the facility-specific knowledge of care process. We applied the methodology to two care facilities and evaluate it. The explicated knowledge is 1.8 times more than the knowledge from textbook. We also confirmed the efficiency of the methodology by questionnaire to the participants.
著者
本間 雄亮 濱本 昌一郎 小暮 敏博 西村 拓
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

The accident at the Fukushima Daiichi nuclear power plant occurred in 2011, resulting in contamination of agricultural fields by radioactive substances such as 137Cs (RCs). Potassium (K) fertilization is typically considered as an effective countermeasure for reducing RCs uptake by plants. However, in case of a pasture, K fertilizer application results in increase in pasture K concentration, causing a metabolic disease for cattle known as grass tetany. Therefore, in the grassland polluted by RCs, alternative countermeasures for reducing RCs uptake are required. In this study, we investigated the effect of adsorbent applications on the RCs behavior in grassland soil.Soil samples were taken from a grassland polluted by RCs at the surface layer (from 0 to 5cm) in Fukushima prefecture. Zeolite and weathered biotite were selected as adsorbents. The soil was adjusted to different water contents (0.86, 1.2) and the adsorbents were added at 0.5, 2.5, 5g per 50g dried soil. Incubation was conducted in constant temperature (20℃) room. Incubation duration was 7, 28 and 112 days. After that, 1M ammonium acetate with soil: solution ratio of 1:4 (dried soil: solution) was added and shaken for 6 hours. Suspension was filtered by 0.45 μm membrane filter. Cs concentration (exchangeable Cs, Ex-Cs) in the filtrates were measured by a Ge semiconductor detector.With increasing adsorbents added to the samples, the concentration of Ex-Cs decreased where more decrease in Ex-Cs was observed for the sample at higher water content. Zeolite decreased concentration of Ex-Cs more than weathered biotite in same soil: solution ratio.This research was supported by grants from the Project of the NARO Bio-oriented Technology Research Advancement Institution (the special scheme project on regional developing strategy).
著者
大澤 和敏 西村 拓 溝口 勝
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

2011年3月の東日本大震災の影響で発生した福島第一原子力発電所の事故により,大量の放射性物質が飛散し土壌などに吸着した.中でも放射性セシウム137(137Cs)は半減期が約30年と長く,土壌中の粘土鉱物や有機物に吸着しやすい性質を持っている.土壌に吸着したCsは河川に流出,湖沼や海洋に輸送されると考えられる.事故周辺地域では健康被害や農林水産物に長期にわたる影響が出ることが懸念されるため,流域におけるCsの動態をモニタリングすることは必須である.既往の研究では,河川水の懸濁物質(SS)濃度とCs濃度の関係性が確認されているが,懸濁態,溶存態等の輸送形態や経年的な流出量の変化に着目した研究は少ない.そこで本研究では,Csの土壌沈着量が異なる福島県飯舘村の2河川を対象とした現地観測を実施し,流域からのCsの輸送形態や流出量の経年変化について考察することを目的とした.福島県飯舘村の北部に位置する真野川,南部に位置する比曽川を対象流域とした(Figure 1).帰還困難区域を含んでいる比曽川流域では,土壌へのCs沈着量が真野川流域より大きい.両地点に各種計測機器を設置し,雨量,水位,流速,濁度の連続測定と採水を行った(Figure 2).観測期間は2013年6月~2016年12月である.降雨時に採水した約1Lの試料は目開き0.42mmのふるいを通過する試料としない試料に分け,それぞれ孔径1μmのガラス繊維濾紙で吸引濾過し,SS濃度およびCs濃度(降雨時懸濁態)を測定した.なお,一部の試料は2mm,0.42mm,0.072mmのふるいを用い,粒度別に分けて測定した.また,無降雨時に約20Lの採水を行い,ガラス繊維濾紙で吸引濾過し,SS濃度およびCs濃度(無降雨時懸濁態)を測定した.さらに,降雨時と無降雨時の採水試料の濾液を蒸発乾固させ,Cs濃度(降雨時溶存態,無降雨時溶存態)を測定した.降雨時の懸濁態試料における137Cs線量の粒径別割合をFigure 3に示した.粘土やシルトなど粒径の小さいものほど137Cs線量が高く,粘土,シルト,細砂成分で約70%以上を占めた.比曽川および真野川における粒径0.42mm以下のSS濃度の関係をFigure 4に示した.土壌へのCs沈着量が大きい比曽川の方が近似直線の傾きが大きかった.また,近似直線の傾きを比較すると,2013年~2016年の間で明確に減少している.このことから,SSに吸着している137Csは年々減少しており,減少率は3年間で79%以上と物理的半減期に基づいた3年間の減少率6.7%と比較し,非常に大きかった.これは雨水に流されやすい細粒成分や有機物に吸着した137Csから選択的に流出したことによると考えられる.137Cs流出量を算出した結果をTable 1に示した.降雨時懸濁態での流出割合は,どの年も両河川で95%以上と最大であった.一方,無降雨時の137Cs流出量は微少となった.また,降雨時,無降雨時それぞれで懸濁態の割合より溶存態の割合が小さかった.各流域における4年間の総137Cs流出量は比曽川で6.9 kBq/m2,真野川で2.1 kBq/m2であり,土壌沈着量の平均値(比曽川:1017 kBq/m2,真野川:421 kBq/m2)と比較すると非常に微少であった.以上のことから,放射性セシウムの流出は,降雨時懸濁態の流出成分が大部分を占めており,細粒成分や有機物に吸着して流出する割合が高いことが分かった.土壌の沈着量に対してCs流出量は微少であり流域内にほとんどが残存している状況下で,Cs流出量は自然崩壊による減少よりも著しく減少した.これは雨水に流されやすい細粒成分や有機物に吸着したCsから選択的に流出したことによると推察される.
著者
福原 知宏 三輪 洋靖 西村 拓一 濱崎 雅弘
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

高齢者介護サービスにおける介護者の気付きを収集・分析し、サービス改善に役立てる手法を開発した。スマートフォン、タブレット端末で動作する気付き情報収集システムを開発し、実際の介護施設の申し送り業務に本システムを運用・評価した。集められた気付き情報をマイニングした結果、サービス提供場面における課題が見出され、サービスの改善が可能となった。
著者
三輪 洋靖 渡辺 健太郎 福原 知宏 中島 正人 西村 拓一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.822, pp.14-00207-14-00207, 2015 (Released:2015-02-25)
参考文献数
29
被引用文献数
1

Employees at nursing-care facilities co-operate with each other and provide nursing-care service according to care plans designed to meet residents’ physical condition and needs. Traditionally, improvement of service productivity in nursing-care service has been based on experience and inspiration of managers and employees. Engineering methods to achieve improvement is a relatively new and necessary approach. In this paper, the authors collaborated with eight nursing-care facilities, and developed engineering methods to achieve improvement of their service process and service productivity. At first, we classified employees’ behaviors into a three-layer structure consisting of “service type”, “purpose / situation” and “operation”, and developed task classification for nursing-care service which could express 455 employees’ states. We then described nursing-care service process as transition of employees’ state with eight properties; “id”, “start time”, “end time”, “task”, “place”, “target resident”, “cost” and “detailed information”. Finally, we measured behaviors of 20 employees at four nursing-care facilities to evaluate the task classification for nursing-care service proposed in this paper, and confirmed that it covered 96.9 % of their behaviors. The cover rate was enough high for visualization of nursing-care service process. In addition, we visualized the nursing-care service process of 15 employees at a nursing-care facility with “time-line mode” and “statistical mode”. We also confirmed that our proposed methods were effective to visualize the nursing-care service process and to improve service productivity in the service field.
著者
中村 嘉志 並松 祐子 宮崎 伸夫 松尾 豊 西村拓一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1349-1360, 2007-03-15
被引用文献数
13 8

本論文では,位置センサや方向センサを用いなくても,方向に関連付けられた赤外線タグを複数利用することで,人やモノなどのオブジェクトのトポロジカルな二次元の位置関係および向き関係を推定できる手法を提案する.実世界における人を対象とした状況依存型システムでは,人やモノの位置関係をいかにして手軽に取得するかが重要な課題の1 つである.特に人は,何らかの意図や意味があってそこにいるため,位置や向き関係の情報はその人の状況を反映していることが多い.とりわけ向き関係の情報は,向き合っているのかそれとも背中合わせなのかによって同じ位置関係にあっても意味が異なるように,人対人や人対モノの関係において位置関係だけでは困難なより詳細な状況を反映すると考えられる.そこで本論文では,実世界でのオブジェクトの向き関係に着目し,それらから空間全体でのオブジェクトの位置および方向を推定する新たな手法を提案する.計算機シミュレーション実験と試作システムの実機実験を通じて,本手法が位置および向き関係を実世界において推定できることを示す.This paper proposes a method for estimating an object's two-dimensional (2D) position and orientation based on topological information collected using infrared tags without any special location sensors or direction sensors. Estimating a user's location and articles irrespective of circumstances is an important issue for context-aware systems. Because users are present in a location with some purpose or intention, a user's position and orientation clearly reflect their context. Especially, orientation information can reflect a more detailed context than that obtained merely according to the location: people standing face-to-face or back-to-back would have vastly different contexts. In this paper, we particularly examine an object's orientation and describe a new method for estimating an object's position and orientation in an indoor, real-world environment. With a simulation and an implemented prototype system, the experimental results demonstrate the feasibility of our estimation method.
著者
福田賢一郎 濱崎雅弘 福原知宏 藤井亮嗣 堀田美晴 西村拓一
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2014-ICS-176, no.9, pp.1-6, 2014-07-15

介護の現場では記録作成業務の負荷が高いことが指摘されおり,特に被介護者の家族からの依頼や従業員の気付きなどサービス品質向上に不可欠な 「申し送り」 がノートなど紙面で行われている.我々は実践コミュニティからの要望に基づきながら,実践コミュニティ主体での申し送り業務支援システムの開発をしている.本発表では我々の提案システムが介護現場へ本格導入された事例を報告するとともに,従来のノートを用いた紙面による申し送りをすべて廃止し提案システムだけで運用した申し送り業務のデータと従来の紙面によるものとを比較した結果を考察する.
著者
西村 拓一 伊藤 日出男 中村 嘉志 山本 吉伸 中島 秀之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2659-2669, 2003-11-15
被引用文献数
11

?<「いつでも,どこでも,誰でも」情報にアクセスできる遍在(ユビキタス)型情報処理社会では,莫大な情報から「いま,ここで,私が」欲しい情報を簡便なインタフェースで提供することが重要である.そこで,本論文では,適切な位置で適切な方向に端末を向けるだけでインタラクティブに音声情報を取得する無電源小型情報端末(Compact Battery-less Information Terminal: CoBIT)を用いた情報支援システムを提案する.環境側の装置からは音声情報とエネルギーを伝える光を照射し,CoBITでは太陽電池に直結したイヤホンで音を聞くことができる.また,CoBITの表面には反射シートを貼り付けることで,赤外光投光カメラを用いればCoBITの位置やおよその方向を容易に推定することができる.これにより,CoBITの位置・方向の履歴およびユーザからの合図を基に適切な情報を直感的かつ容易な操作でインタラクティブに提供できる.本論文では,実装したCoBITの特性を示し,その試験運用やプロトタイプシステムを紹介する.The target of ubiquitous computing environment is to support users to get necessary information and services in a situation-dependent form. In order to support users interactively, we propose a location-based information support system by using Compact Battery-less Information Terminal (CoBIT). A CoBIT can communicate with the environmental system and with the user by only the energy supply from the environmental system and the user. The environmental system has functions to detect the terminal position and direction in order to realize situated support. In this paper, we also show various types of CoBITs and the usage in museums or event shows.
著者
岡 隆一 西村 拓一 張 建新 伊原 正典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.6, pp.764-775, 2003-06-01
被引用文献数
21

語彙に依存しない音声の検索方式を二つ取り上げ,それらの性能を比較する.検索方式の二つとは,検索対象の音声データベースと音声クエリー波形の双方について,各フレームの表現が分析フレーム特徴そのものとしてそれを用いるものと,フレーム特徴から音素々に変換したものを用いるもの,である.フレーム系列表現された検索対象の音声データベースと音声クエリーとの間では連続DPによるスポッティング処理が適用される.連続DP値のローカルピークを検出し,それの抽出する音声データベース中の重なりのない音声区間を検索出力とする.日常会話の発話音声を検索対象者音声データとし,音声クエリーによる検索実験を行った.より高い検索性能を与える方式は各フレーム特徴を音素記号に変換した方式であることが明らかになった.
著者
浜田 壽美男 無藤 隆 瀬渡 章子 西村 拓生 本山 方子 天ヶ瀬 正博 鈴木 康史 麻生 武 酒井 敦 掘越 紀香 東村 知子
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

園庭には、一方には、教育設備としての園庭があり、他方には、社会資本としての園庭がある。園庭は、子どもの活動の生態系において多様な機能をもち、重層的な意味を有し、生活と学校教育に連続性をつくる機会を提供している。本研究では、園庭の歴史的変遷や園庭デザインの今日的特性、園庭利用の実際と子どもの活動の実態を調査、検討し、園庭の環境デザインの在り方と教育的意義について明らかにした。