著者
神山 恭平 遠藤 哲郎 小室 元政
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.250, pp.145-150, 2014-10-09

我々は,これまでの研究において離散力学系(マップ)と連続力学系(フロー)の準周期解(正確にはマップの1-トーラスとフローの2-トーラス)について,その局所分岐の位置と型が分岐の直前におけるDominant Lyapunov Exponent (DLE)とDominant Lyapunov Bundle (DLB)によって知ることができることを明らかにした.すなわち, DLEが零になる点で分岐がおこり,その分岐の型はDLBをみることによってあきらかとなる.すなわち,マップの1-トーラスの場合はDLBにはA^+,A^-,M,Fと4つの型がある.フローの2-トーラスのDLBはマップの1-トーラスの2つのDLBの組み合わせであらわされるが,このうち,基本的にA^+×A^+(サドル・ノード分岐), A^-×M(被覆度倍分岐, M×A^-とM×Mは同じ分岐である), F×F(ネイマルク・サッカー分岐)の3種類の分岐しか存在しないことを明らかにした.被覆度倍分岐においてはポアンカレ断面の取り方によって被覆度倍分岐と周期倍分岐両方がみられる.本研究では,位相同期回路において被覆度倍分岐がおこることを示す.
著者
藤原 澄人 稲葉 直彦 関川 宗久 藤本 憲市 吉永 哲哉 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.487, pp.77-80, 2013-03-07

本研究では,delayed logistic写像の結合系を解析し,2-トーラスと3-トーラスの境界について調べた.2-トーラスと3-トーラスの境界については,リミットサイクルの2度のネイマルクサッカー分岐によって生じるという仮説があった.その仮説は多くの研究者を惑わせるシナリオであったに違いない.しかしながら,1世代前の計算機の計算機速度ではそのシナリオの可否を十分に検証することは難しかった.本研究では,3-トーラスを発生するdelayed logistic写像の結合系をリアプノフ解析することにより,その仮説が成り立たないことを明らかにする.
著者
関川 宗久 藤原 澄人 稲葉 直彦 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.15, pp.29-33, 2013-04-18

本研究では,delayed logistic写像の結合系を解析し,ICCと不変トーラスの関係を数値実験によって調べた.リアプノフ解析により,不変トーラスの発生パラメータ領域を調べたところ,縦横無尽に走るICC-アーノルドタングが観察された.同図において,準周期ネイマルク・サッカー分岐および準周期サドルノード分岐の発生を確認した.さらに,アーノルドタングがネイマルク・サッカー分岐によってICC-アーノルドタングに遷移するという極めて興味深い分岐構造を見出した.
著者
関川 宗久 稲葉 直彦 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.250, pp.129-132, 2014-10-09

本研究では, delayed logistic写像の2個の結合系である離散時間力学系を解析する.単体のdelayed logistic写像は不変1次元トーラス(invariant one-torus: IT_1)を発生するため, 2個のdelayed logistic写像の結合系は不変2次元トーラス(invariant two-torus: IT_2)を発生しうる. IT_2を発生する力学系では, IT_2を発生するパラメータ領域内部でIT_1を発生する部分同期引込領域(IT_1-Arno1'd tongues)が縦横無尽に交錯する.このような蜘蛛の巣状のIT_1部分同期引き込み領域はArnol'd resonance webと呼ばれている. 2つのIT_1-Arnol'd tonguesの交点ではChenciner bubblesと呼ばれる完全同期引き込み現象が生じ,周期解が発生する.本研究では,このChenciner bubblesの分岐構造を解析し,この同期引き込み領域がサドル・ノード分岐とネイマルク・サッカー分岐によって囲まれていることを明らかにする.
著者
遠藤 佐々喜
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.599-666, 1924-06

口繪:萬治貮年在銘銀分銅舊拓本寫眞緒言(一) 從來諸研究の程度(二) 本研究の目的并範圍(三) 引用資料の批判(四) 分銅及其別名法馬の字義分銅の字義法馬の字義(五) 秤の分銅と金銀塊の分銅(六) 徳川時代以前,日本及支那の分銅の傅統支那の天秤法馬支那の金銀大法馬我邦最初の豊臣氏の金銀分銅(七) 徳川時代の金銀分銅の歴史金銀分銅の通稱異名分銅貯藏の目的徳川氏の金藏家康遺金中の分銅(一) 慶長の分銅(二) 萬治の分銅(三) 疑問とすべき享保分銅(四) 寛政の分銅天保の分銅金銀分銅の貯藏實況(八) 結論
著者
遠藤 匡俊 張 政
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 = Quarterly journal of geography (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.17-27, 2011-03-01
参考文献数
42

世界の狩猟採集社会の特徴の一つとして集団の空間的流動性があげられる。これまで複数の異なる民族を対象として流動性の程度を比較した研究例はほとんどみられなかった。本研究の目的は,アイヌとオロチョンを例に,集団の空間的流動性の程度を比較することである。分析の結果,以下のことが明らかとなった。集落共住率(<i>U</i>)を算出した結果,同一集落内に定住する傾向が強く集落を構成する家があまり変化しなかった紋別場所のアイヌでは,集落共住率(<i>U</i>)が0.9&sim;1.0である家の総家数に占める割合は73%ほどであった。一方,多くの家が集落間で移動する傾向が強く集落構成が流動的に変化していた三石場所のアイヌでは,集落共住率(<i>U</i>)が0.9&sim;1.0である家の総家数に占める割合は43%ほどであった。三石場所のアイヌと同様に,集落構成が流動的に変化していたオロチョンでは,集落共住率(<i>U</i>)が0.9&sim;1.0である家の総家数に占める割合は25%とさらに低く,0.1&sim;0.2の家は33.3%,0.3&sim;0.4の家は25%であった。13年間における集落共住率(<i>U</i>)の経年変化をみると,オロチョンの値は常に0.11&sim;0.33であり,三石場所のアイヌよりも下回っていた。アイヌの事例を1戸ずつ検討しても,集落共住率(<i>U</i>)の値が常に0.4未満であるような事例は1例もなかった。アイヌ社会のなかでも三石場所のアイヌ集落においては集団の空間的流動性が大きかったが,オロチョンの一家の場合にはさらに流動性が高かった可能性がある。

1 0 0 0 風俗

著者
遠藤武執筆
出版者
大修館書店
巻号頁・発行日
1980

1 0 0 0

著者
遠藤武解説 薗部澄写真
出版者
慶友社
巻号頁・発行日
1964
著者
遠藤武著
出版者
産業図書
巻号頁・発行日
1950

1 0 0 0 座机と書棚

著者
遠藤武著
出版者
洪洋社
巻号頁・発行日
1936

1 0 0 0 服飾近代史

著者
遠藤武編
出版者
雄山閣出版
巻号頁・発行日
1970
著者
遠藤武石山彰著
出版者
文化出版局
巻号頁・発行日
1980
著者
平原 智恵美 槙田 香子 遠藤 竜也 日浦 未幸 平井 克典 尾上 隆司 谷山 清己 川本 俊治
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.640-647, 2014-09-25 (Released:2014-11-10)
参考文献数
8

今回,病院内の全心電計を管理できる心電図管理システムの導入による利用者の利用度並びに登録精度に及ぼす影響を明らかにする.平成23年9月に呉医療センター・中国がんセンターでは電子カルテ更新,全業務のペーパーレス運用に伴い,無線LANを用いて院内全心電計を一元管理できるシステムを導入した.従来のオーダエントリーシステムによる生理検査室での心電図実施に加え,救急外来や病棟などで実施する部門心電図は,心電計で患者IDを登録するか,心電図サーバで患者IDを修正登録し実施した.さらに医用波形標準化規約Medical waveform Format Encoding Rules(MFER)を利用して過去11年間の他社製心電図ファイリングから新システムへの波形移行を行うことにより,新システム上で同一患者の過去心電図を閲覧可能とした.心電図管理システム導入により,部門実施心電図件数は増加し,対全心電図件数比率も増加し,3割以上に達した.患者IDが登録されていない心電図比率は6ヶ月後には減少した.また,職員健康診断の心電図も紙運用であったが,全職員のカルテ番号を作成し,一元管理とした.結語:MFERを活用した過去心電図ファイリング波形の移行ならびに統合心電図管理システムの導入で,心電図管理および利便性が著しく改善し,患者誤認防止にも有効であった.
著者
滝沢 佳郎 畑 俊彦 遠藤 芳秀
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.70, no.16, pp.2301-2304, 1984-12-01 (Released:2009-06-30)
参考文献数
8

Determination of free nitrogen in steel by constant temperature-hydrogen hot extraction method was studied and optimum analytical conditions were established.1) Lower measured values were obtained with samples that had passed for long time after powdering. 2) The result of 1) was considered to come from the fact that dissolved nitrogen in steel was locked to dislocations and/or formed cluster gradually, thus becoming difficult to be extracted. 3) Higher temperature of environment around samples accelerated these effects, so it must be avoided to heat powdered samples for washing and drying. 4) It is necessary to analyse samples of finer powders soon after powdering. 5) When the sample was analysed under these analytical conditions, free nitrogen could be fully extracted at 400°C.
著者
近藤 靖史 遠藤 俊
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.187, pp.57-64, 2012-10-05

地下鉄の駅では車両からの排熱などにより空間温度が高くなる傾向がある。これに対し、駅構内の温熱・空気環境を適正範囲内に維持するためには、冷房設備や機械換気設備を稼働させることとなり、膨大なエネルギー消費につながる。本研究では、移動物体CFD解析により列車風の影響を組み込んだ上で、駅構内の温熱・空気環境を検討した。また、シャフトを介した自然換気の性状や、ホームドアによってホーム部冷房空気が線路部へ漏出するのを防ぐことができることなどを示した。
著者
遠藤博明 著
出版者
武揚社出版部
巻号頁・発行日
1933