著者
浜田 光誉 鈴木 新一
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.76, 2011 (Released:2012-03-09)

妨害ロボットは,相手との駆け引きや心理戦をもたらし,手動ロボットは,操縦者の行いによっては,ドラマを生む.こういった要素は,参加者と観客を楽しませる.妨害ロボットと手動ロボットは,面白いコンテストのためには必要である.しかし,2009年にロボコンのルールが変更され,それ以降,妨害ロボットは製作できなくなった.手動ロボットだけが,ゲームに面白さをもたらすことになった.しかし,外国の二チームによって,完全に自動的に動く,「自動化された」手動ロボットを製作された.自動化された手動ロボットはミスをしない.そこにハプニングは生まれない.観客は,ハプニングを楽しめなくなってしまった.ハプニングよって作られたドラマは,テレビ番組とって,とても重要である.自動化された手動ロボットの製作を認めるべきだろうか?
著者
鈴木 新一 浜田 光誉
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.73, 2011 (Released:2012-03-09)

NHKロボットコンテスト大学部門は1991年から開催され、既に20年継続している。筆者が所属する豊橋技術科学大学は、このロボットコンテストに1992年から参加しており、これまでに6回優勝している。ロボットコンテストの歴史は、3つの時期から成っている。第1期は1992年から2000年であり、この間は人がロボットに乗り、それを操縦して競技が行われた。第2期は2001年か2008年であり、この時期は、数台の自動ロボットと1台の手動ロボットが競技に使われた。試合展開が複雑になるルールであったため、この時期には、多くの種類のロボットと多彩な戦略が開発された。第3期は2009年以降である。本論分は、NHKロボットコンテストのこれまでの発展と現代の工学教育の問題、そして、ロボットコンテストが工学教育に与えた影響を述べる。
著者
鈴木 新太郎 遠山 信幸 川人 宏次 住永 佳久 小西 文雄
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.1534-1536, 2002-06-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

症例は40歳,男性.平成11年12月頃より, 37度台後半の発熱と感冒様症状が出現した.市販薬にて対処していたが,発熱と解熱を繰り返し,体重減少を認めたため,平成12年5月,近医受診.感染性心内膜炎および僧帽弁閉鎖不全症と診断され,保存的治療を行うも軽快せず. 8月10日弁置換術目的で当センター紹介入院となった.術前待機中の8月16日,突然の腹痛,意識消失,ショック状態となり,腹腔内出血による出血性ショック疑われ,緊急血管造影検査施行.脾動脈瘤とその破裂所見を認めたため,同日緊急開腹手術となった.開腹時,約2,000mlの血性腹水と3cm大の脾動脈瘤(破裂)を認め,動脈瘤とともに脾摘出術を行った.術後経過は良好であり,その後の全身状態の改善を待って,二期的に弁置換術を施行し,軽快退院した.感染性心内膜炎に合併した感染性単発性脾動脈瘤は極めて稀であり,現在まで3例の報告をみるのみである.
著者
五百旗頭 正 菅家 正康 藤本 泰成 鈴木 新悟
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.186-194, 1995-02-15
参考文献数
10
被引用文献数
30

カオス的振る舞いをする時系列データの短期予測は、従来ノイズ、あるいは規則性の無いものと考えられていた事象に、何らかの決定論的規則性を見いだし、その近未来の状態を予測しようとするものである。これは、観測された時系列データをタケンスの埋め込み定理により多次元状態空間に再構成し、最新に観測されたデータを含むデータベクトルの近傍ベクトルを用いて局所再構成を行う事により短期予測を行うものである。この方法としてグラムシュミットの直交系法やテセレーション法などの提案があるが、前者は近傍ベクトルの選択の仕方によっては、予測不可能になる事があり、また後者は再構成状態空間の次元が高くなるに従って、計算時間が急激に増大するといった問題がある。本論文ではこれらの問題を解決するために、局所ファジィ再構成(Local Fuzzy Reconstruction)法を提案する。そして、この方法の有効生を確認するために、代表的なカオス的振る舞いをするロジスティックマップおよびローレンツアトラクタの短期予測に適用しその結果について考察する。
著者
鈴木 新 劉 和輝 金井 伸行
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.131, no.9, pp.1559-1563, 2011-09-01 (Released:2011-09-01)
参考文献数
16

This paper proposes a method for estimation of a body temperature by using a relation between the upper arm temperature and the atmospheric temperature. Conventional method has measured by armpit or oral, because the body temperature from the body surface is influenced by the atmospheric temperature. However, there is a correlation between the body surface temperature and the atmospheric temperature. By using this correlation, the body temperature can estimated from the body surface temperature. Proposed method enables to measure body temperature by the temperature sensor that is embedded in the blood pressure monitor cuff. Therefore, simultaneous measurement of blood pressure and body temperature can be realized. The effectiveness of the proposed method is verified through the actual body temperature experiment. The proposed method might contribute to reduce the medical staff's workloads in the home medical care, and more.
著者
植田 泰士 片平 真史 鈴木 新一
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-202, no.4, pp.1-6, 2016-05-05

人工衛星や探査機などの宇宙機システムは多くが非修理系であることから一発勝負の中での高い信頼性確保が必要となる.その信頼性を確保するための方策の一つとして,クリティカルな異常が発生した場合には自律的に故障を検知し,故障を分離し,正常状態へ回復させる耐故障設計が多くの宇宙機システムには導入されている.これまでそのような宇宙機システムの機能の実現,あるいは宇宙機システムの開発プロセスにおいて,コンピュータビジョン技術が直接的に活用される局面は少ないが,本稿では,コンピュータビジョン研究者による今後の宇宙機システムへのコンピュータビジョン技術応用検討の一助となることを期待し,陸域観測技術衛星 2 号 (ALOS-2) を主な題材として耐故障設計の考え方などを紹介する.
著者
奥薗 美代子 能瀬 陽子 髙山 祐美 湯面 百希奈 鈴木 新 飯田 晃生 村田 一平 永井 成美
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.139-148, 2022-04-01 (Released:2022-05-24)
参考文献数
25

【目的】交替制勤務者が勤務中に摂取する食事の実態は不明な点が多い。本研究では,24時間稼働の事業所の勤務者を対象として,社員食堂で選択されるメニューと社員の勤務形態・喫食時間の関連性を,全営業時間で同一メニューが提供される社員食堂の給食管理データを用いて明らかにすることを目的とした。【方法】A事業所には,事務系の通常勤務者(以下,日勤群)および製造現場の3交替制勤務者(以下,交替群)の4つの勤務形態があり,それぞれが固定された喫食時間に社員食堂を利用していた。各営業時間に提供された全メニュー(主菜,副菜,麺類,単品もの,デザートに分類)は,社員食堂の給食管理システムから13日分抽出された。各メニューの選択されやすさは,選択割合(提供実績数/実来客数)で算出し,勤務形態(日勤群と交替群),および喫食時間による違いを検討した。【結果】勤務形態別では,交替群は日勤群と比べて野菜を含む副菜の選択割合が有意に低く,主食・主菜・副菜が揃うセットより麺類,単品もの・副菜のセットの選択割合が有意に高かった。喫食時間別では,深夜は他の時間帯よりも麺類と甘いデザートの選択割合が有意に高かった。【結論】交替群,なかでも深夜の時間帯の社員食堂利用者におけるメニュー選択の問題点が明らかになった。交替制勤務者が利用する社員食堂において,健康的なメニューの利用をより容易にする取組みが求められる。
著者
鈴木 新
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.13-22, 2011

社会の視点からわが国の管理会計を考察するため「新しい会計史」のアプローチを採用し,原価企画の中でも特にVE(Value Engineering)がいかに普及したのかという問いを立て,社会学における制度概念によりこれを解釈する。定性的資料の分析から,VEは「近代化」および購買職務の権限強化の正統性により購買部門から組織内外に拡散したこと,およびその中で各種管理技術との区別が曖昧なまま伝播したことにより,管理技術との相互浸透において柔軟に正統性を変えながらそれら技術の中に浸透したことの可能性を指摘する。
著者
鈴木 新一 ボールド エンフアムガラン バトサイハン ビルグン ジャルガルサイハン バトザヤ バヤラサイハン ヤンダグフー バドサイハン ハシエルネデ ジャワハラン ガントゥシグ アビルメデ オトゴンバヤル
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
M&M材料力学カンファレンス
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

<p>Deterioration of large infrastructures that were constructed in the period of rapid economic growth is becoming a big problem in Japan these days. One method to measure the deterioration is to use optical method that can measure deformation or strain of a structure from a position far from the structure, and the other is to use a robot that moves on the surface of the structure and measures the deterioration of it. When one uses a mobile robot to inspect the deterioration, it is necessary for the robot to detect its own position. The paper describes basic experiments on the detection of position of a mobile robot. Two rotary encoders are used to measure the position of the robot as a function of time. When the robot moves by 8.7 m in <i>x</i>-direction, the error <i>Δ</i>y of the position in <i>y</i>-direction was about ±5 cm. In circular motion, the radius of real trajectory of the robot is approximately equal to the objective radius, whose error was 0.7% on the average.</p>
著者
鈴木 新一 水越 一貴 深澤 昌志 八代 一浩 鳥養 映子
雑誌
研究報告教育学習支援情報システム(CLE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.29, pp.1-6, 2013-12-07

インターネットを利用した遠隔教育を支援するシステムとして edutab を開発した.edutab では遠隔の一人の教師が 5,6 名程度の学習者に対して遠隔会議システムと併用して利用することを想定したシステムである.edutab システムでは教師が PC を持ち,学習者はそれぞれタブレット端末を持っている.この環境下でインタラクティブなコミュニケーションを実現するために,学習者がタブレット上で行う活動をモニタする機能,学習者それぞれと教師の間で共有する個別ホワイトボード機能を実装した.また,児童の IT 機器操作を低減するため,教師 PC のコンソール画面から,学習者のタブレット端末へテキスト,静止画,動画,スライドを遠隔提示する機能を実装した.しかしながら,実際の教育現場では紙を利用した教育活動が広く使われている.そこで,教師と遠隔の学習者の間で紙教材を相互に交換できる機能を edutab に加えた.具体的には従来,1 台のデータセンターに配置したサーバだけで実装していたコアサーバに加えて教師および学習者の近傍にエッジサーバを配置する.エッジサーバにはプリンタおよびスキャナを接続する.コアサーバとエッジサーバの間は HTML5 技術を用いた通信を行う.これにより HTTP が利用できる環境であれば,紙教材を配布することができる.We developed the edutab system that is a support system for distance education with the Internet. The edutab system assumes that a teacher educates remote 5 or 6 students with a TV conference system. A teacher uses a PC and students use a tablet terminal for the edutab system. In order to realize the interactive communication, we implement a monitoring function, individual white board function, and remote presentation function for educational activities between teachers PC and tablet terminals. Papers, however, are commonly used for educational activities in a usual educational environment. Therefor we add a feature that teacher can exchange papers with remote students in educational activates, for the edutab system. The edutab system was originally designed as a concentrate system and the core server placed in a data center. New edutab system was implemented as distributed system because we have to control remote devices. Edge servers are introduced nearby teacher and students to controle devices. A printer and a scanner are connected to this edge server. The HTML5 technologies are used for communication between the core server and edge servers. Therefor we can distribute papers to a remote classroom if edges servers can reach the core server with HTTP.
著者
夏秋 嶺 渡邉 学 大木 真人 本岡 毅 鈴木 新一 島田 政信
出版者
社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.1-12, 2017-01-31 (Released:2017-08-23)
参考文献数
20

In this paper, we evaluate the potential accuracy for the volcanic ash coverage using interferometric coherence of the Phased Array type L-band Synthetic Aperture Radar-2 (PALSAR-2) aboard the Advanced Land Observing Satellite-2 (ALOS-2, “DAICHI-2”). In order to detect the disaster affected area from interferometric coherence, we require pre-disaster and co-disaster pairs. That is, we require at least two interferometric archives taken before the disaster in addition to one archive after the disaster. The ideal multi-temporal analysis is performed with of course, highest resolution pairs. However, we do not always have enough number of the archive especially in the early stage of the satellite mission. Here, we use not only Stripmap but also ScanSAR mode archive in order to achieve enough number of pairs. The combination of the Stripmap and ScanSAR archives will help to increase the interferometric pair while it suffers the spatial resolution and coherency. Especially for ALOS-2 PALSAR-2 data, it has not been evaluated the potential accuracy of such Stripmap-ScanSAR interferometry method. In this paper, we use the volcanic eruption event in May 2015 at Kuchinoerabu-jima Island, Kagoshima prefecture, Japan for the case study. We evaluated the proposed method with the truth data which was achieved by manual classification using aerial photography. Experimental results showed that the proposed method marked approximately 91% overall accuracy with 0.64 Kappa coefficients to detect the dense volcanic ash coverage.
著者
岸本 侑斗 池田 佑樹 鈴木 新
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.17-00175-17-00175, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
13
被引用文献数
1

In this paper, we propose a system to identify the intention of motion based on the change of the surface shape of the upper arm. The proposed system uses six photoreflectors to measure the change of the surface shape of the forearm close to elbow joint. The changes of the surface shape of the forearm close to elbow joint are caused by muscle contraction. For this reason, the proposed system aims to be mounted on prosthetic hands for upper limb amputees who have residual muscular. Conventional identification methods of the intention of motion using photoreflectors were performed with a single motion such as grasping / releasing. In contrast, the proposed system identifies the six types of composite motions of hand and forearm. Complex processing is required to identify the six types of composite motions at a time. In the proposed system, it is possible to identify the composite motion by relatively simple multiple regression model, by separating into the motion of the forearm and the hand. In order to confirm the effectiveness of the proposed system, we conducted a discrimination experiment of composite motion by six volunteers and a discrimination experiment of composite motion at long-time use by one volunteer. As a result of the experiment by six volunteers, the average discrimination rate was 94.9 %. Moreover, the average discrimination rate of long-time use was 97.8 %. From these experimental results, we showed the possibility of discrimination of composite motion using photoreflectors.
著者
鈴木 新一 森田 康之 坂上 賢一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.67, no.655, pp.432-439, 2001-03-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
24
被引用文献数
3 4

High-speed holographic microscopy is applied to take successive microscopic photographs of a fast propagating crack at bifurcation. The crack speed is about 650 m/s. From the photographs, crack opening displacements (CODs) of the mother crack and two bifurcated branches are measured along the crack. A specimen with a notch is also made, where the notch has the bifurcated notch tip same as the bifurcated fast propagating crack. Opening displacement of the notch is measured by Moire interferometry under static loading condition. The measurement results show that the opening displacements of both the mother crack of the bifurcated fast propagating crack and the mother notch of the bifurcated notch are proportional to square root of the distance r from the crack or the notch tip. The opening displacements of the two bifurcated branches of the notch are also proportional to √(r). But the CODs of the bifurcated branches of the fast propagating crack are not always proportional to √(r).
著者
鈴木 新 杉本 謙二
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.127, no.12, pp.1247-1248, 2007-12-01
被引用文献数
3 3

This paper proposes a heat capacity identification method for cooking household appliances. Cooking household appliances select a cooking flow according to a cooking object capacity, hence the heat capacity identification is a very important function. However, a conventional heat capacity identification method has been based on one variable using "if-then rules", hence it gives a low accuracy. This paper proposes a new heat capacity identification method that uses Mahalanobis-Taguchi System which is similar to discriminant analysis, and the effectiveness of this method is confirmed by the experiment.