著者
田中 美郷
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.383-384, 1993
被引用文献数
2
著者
西山 彰子 村上 匡孝
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.213-221, 2003-06-30 (Released:2010-04-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

ステロイド治療で不変, もしくはステロイド減量に伴って聴力閾値上昇を認めた急性感音難聴112例にイソソルビド投与を行い, 改善が認められた54例について以下の結果を認めた。 1) 26例が急性低音障害型感音難聴であった。 2) 28例は低音3周波数の合計が70dB以上でかつ高音域の閾値上昇も認めた。 3) イソソルビド開始後, 平均3日で自覚症状改善を認めた。 4) イソソルビド減量に伴う聴力変動を40%に認めた。 5) 減量時の聴力変動はイソソルビド増量のみで改善する場合とステロイド併用が有効である場合があった。
著者
鯨井 和朗 大西 信治郎 小河原 昇 中川 千尋 小川 克二
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.133-137, 1983 (Released:2010-04-30)
参考文献数
8

The results of survey of tinnitus in hearing impaired children of primary and junior high school pupils in Yokohama City are reported. The questionaires were obtained from teachers of 6 special classes for training of the hearing impaired pupils.58 children with 75dB of the mean hearing level in the primary (6 to 12-year-old) and the jounior high (12 to 15-year-old) schools were inquired about tinnitus. In a sample of the children aged 6 to 8, tinnitus was found in only one patient because of the difficulty to make them understand about tinnitus. In the other sample, 11 patients with tinnitus (31%) were found. Among the 12 cases, only 2 cases had constant tinnitus and the remainder had intermittent tinnitus. Tinnitus were expressed as /pi:/ by 8 cases. Many children claimed the tinnitus was annoying.
著者
中川 尚志
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.123-135, 2015-04-28 (Released:2015-09-03)
参考文献数
67

要旨:蝸牛生理機能は Davisのbattery theory に代表される電気生理と Békésy の travelling wave を起点とする蝸牛内の力学的特性の二つの側面からの解析が共同し, 進歩してきた。音響機器としてみると 100dB を超える広い dynamic range と 100kHz という極めて高い周波数まで受容する特性を有する。蝸牛は①音情報の神経情報への機械電気変換機能, ②周波数分析装置, ③増幅器 (active process) の三つの働きを有している。音は振幅, 周波数, 位相の三成分からなる。蝸牛によって分析された音の三成分は, 振幅を神経の発火頻度, 周波数を蝸牛神経の部位, 位相は 2kHz 以下では蝸牛神経の活動電位の発火のタイミング, 中高音域では時間による変化である envelope 情報として, 中枢へ伝えられる。詳細な知見をまじえて, これらの機能を概観し, 内耳性難聴の病態を蝸牛生理機能より解説した。
著者
水越 治 斉藤 等 浅野 登
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.265-266, 1973 (Released:2010-04-30)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
朝隈 真一郎
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.156-161, 2006
被引用文献数
2

急性低音障害型感音難聴の病因と内耳に起こっていると思われる病態について, この疾患の特徴をもとに推理した。病因としては, 我が国の経済の破綻による社会全体を覆う不安と緊張, それによるストレスが原因ではないかと推察した。内耳に起こっているであろう病態については, 内リンパ水腫による基底板振動の変化, 内耳液の浸透圧の変化, および蝸牛第2回転の外放射状動脈の血行障害の可能性を挙げた。これらの病因と病態をもとに, 治療に用いられるべき薬剤を示唆した。1987年から2004年までの18年間に著者の医院を受診した本疾患の患者数の変遷, 治療成績の動向を示した。現在我が国の経済は立ち直りつつあり社会の混乱は落ち着きを取り戻しつつある。しかし本疾患の患者はなお増加し続けている。先に推理した病因とは別に, より根の深い社会病理学的な問題が介在している可能性についても言及した。
著者
山川 卓也 芳川 洋 安藤 一郎 市川 銀一郎
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.284-290, 1995

剣道愛好家の中に, 難聴者が多いと言われている。我々は剣道難聴の原因を検討するために, 面打ち時の竹刀の打撃音, 頭部の衝撃 (振動加速度レベル), 及び両者の周波数分析を行った。また実験には当大学剣道部員 (三段) 2名の協力を得て, 竹刀の打撃時の強さ, 部位をなるべく一定にするよう練習をした後に行った。その結果, 竹刀の打撃音圧は面紐を強く縛った場合が120dB以上で最も大きく, エアークッションをいれるとやや小さくなった。また振動加速度レベルも面紐を通常よりも強く縛った場合が77dB以上で最も大きく, エアーや羽毛のクッションをいれた場合に振動の抑制が著明であった。以上より, 竹刀による打撃により難聴が発症する可能性が十分に示唆され, 今回我々の推奨した緩和材を用いれば打撃音圧と衝撃が減少させることが可能であった。
著者
菅 文朗
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.138-144, 1972

Comparative studies of congenitally deaf human and white cats with partial albinism of the eyeball were made. Pathology of inner ear lesion in man was explained by electrophysiological and histopathological data obtained from the deaf white cat. Absence of the endocochlear resting potential in the deaf white cat indicated an ionic alternation of endolymph. A cochleo-saccular degeneration of Scheibe's type which observed in the white cat may be produced by this ionic change. Cochlear lesion in the deaf human was attributed to the same pathology. Majority of the human cases had canal paresis while the histopathologic observation of the deaf white cat demonstrated normal structures of the semicircular canals and the utricle. Reasons of this discrepancy have not been explained. Inheritance of deafness in the white cat was a dominant autosomal mode while majority of the human cases did not show the dominant inheritance.
著者
神田 幸彦
雑誌
Audiology Japan (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.55-59, 1996-02-29
被引用文献数
3
著者
熊谷 晋一郎 綾屋 紗月 武長 龍樹 大沼 直紀 中邑 賢龍
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.234-242, 2013-06-30 (Released:2013-12-05)
参考文献数
32

要旨: 本研究では一般大学生を対象に, カルファの聴覚過敏尺度日本語版 (6件法) による質問紙票調査を行い, スコアの平均は16.9点, 標準偏差は11.6点で, 上位5%のカットオフ値はおよそ40点であること, さらに聴覚過敏尺度が 「選択的聴取の困難」 「騒音への過敏と回避」 「情動との交互作用」 の3因子構造を持つことがわかった。また, 聴力異常の既往, 抑うつ症状, 性別, 顔面神経麻痺などよりも, 「不安症状」, 「睡眠障害」, 「頭頸部手術の既往」 の3つの危険因子が有意に聴覚過敏と相関していることが明らかとなった。また重回帰分析の結果, 前2者は各々独立に聴覚過敏と相関していた。このことは, 聴覚過敏を主訴とする患者の診療において, 不安障害や睡眠障害の合併に目を向けることと, 頭頸部手術後のフォローアップにおいて聴覚過敏に目を向けることの重要性を示唆している。