著者
新田 淳作
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.296-299, 2001-03-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
18

スピン偏極電界効果トランジスタ(スピンFET)の動作原理と,実現するうえでの問題点について概説する.デバイス原理としてユニークな点は,スピン軌道相互作用によって二次元電子ガス中に注入されたスピン偏極した電子の向きを回転させる,というところにある. Rashbaスピン軌道相互作用が重要となる狭ギャツプ半導体において,ゲート電圧によりスピン軌道相互作用の制御が可能であることを示した.スピンFETのデバイスとしての可能性は,強磁性体電極から半導体チャネルへのスピン注入効率にかかっている.

1 0 0 0 OA MOSメモリ

著者
垂井 康夫 林 豊 小柳 理正
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.495-503, 1969-05-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
15

1 0 0 0 OA 超LSI技術

著者
垂井 康夫 鳳 紘一郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.381-390, 1977-04-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
53
著者
佐々木 成朗 塚田 捷
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.1370-1375, 1998-12-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
33

最近,摩擦力顕微鏡 (FFM) によって,ナノメートルスケールの探針-表面間隙に現れる摩擦現象が原子尺度で測定されるようになり,ナノトライボロジーとでもいうべき新しい研究分野が開かれつつある.しかし測定結果を解釈するには,「FFMがいかなる物理量を測定しているのか?」という問題を理論的観点から解決する必要がある,本講義では,数値シミュレーションと解析的手法に基づく実験結果の理論的解釈方法を紹介し,測定像の明暗パターンの物理的意味と,原子尺度の摩擦の素過程の諸性質を明らかにする.
著者
矢野 和男 石井 智之 橋本 孝司 小林 孝 村井 二三夫 関 浩一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.1248-1251, 1994-12-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11

室温において単一電子メモリーおよび単一電子トランジスタの動作に初めて成功した.これを可能にしたのは,3.4nmという超薄膜ポリシリコン中に自然に形成される,量子細線と量子ドットとを用いた点にある.このポリシリコンをチャネルとした薄膜トランジスタ構造では,ゲート電圧をしきい値近傍に設定すると単一電子トランジスタとして動作し,明確なクー日ン階段を示した.ゲート電圧をしきい値よりも大きく設定すると単一電子メモリーとして働き,量子化されたしぎい電圧の変化を示した.単一電子メモリーは従来のフラッシュメモリーの限界を突破する高速で不揮発なメモリーの可能性を秘めている.
著者
蔡 兆申 中村 泰信 阪本 利司
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.1232-1238, 1994-12-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
43

トンネル素子の微細化を進めると,ある時点で系の静電エネルギーが十分大きくなり,熱ゆらぎや量子ゆらぎに対して無視できない量になる.このような素子にひとつ余分に電子を出したり入れたりするのには,ある決まった量の余分なエネルギーが必要である.このような物理を利用した回路技術がシングルエレクトロニクスであり,例えば一素ゲート電荷 (Qgate=e) のみにより,電流のオンオフやひいては単一電子の輸送の制御などのことができる.本文ではわれわれがAl接合により作製した単一電子電荷計,電子箱,電子トラップなど各種回路の動作実験を中心に,シングルエレクトロニクスの研究動向および将来の展望を考察する.

1 0 0 0 OA Franz-Keldysh効果

著者
青木 昌治 福家 俊郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.422-435, 1967 (Released:2009-02-20)
参考文献数
76
被引用文献数
1

Different theories on the Franz-Keldysh effect are briefly described with the experimental results on the electro-absorption effect for GaAs, Si and other materials, and the experimental results are compared with the theories. The experiments and the analysis of the electro-reflectance effect are also introduced. The practical applications of the Franz-Keldysh effect such as a modulating device of light intensity, a light deflection device and a light-activated negative registance device are discussed. According to the authors' work on the electro-absorption effect in CdS crystals, 90_??_95%' modulation has been obtained under a modulating field of 0.95×105 V/cm, using a specimen of 100μm thick and wavelength of 5120Ä. The frequency response of the effect has been concluded to be flat up to 107 Hz from the result in an application of a pulsed voltage.
著者
松永 是
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.1488-1492, 1989-10-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
10

菌体内にマグネタイトの磁気微粒子を合成する走磁性細菌は,地磁気を感知する能力をもつ微好気性の細菌であり,磁場の向きにより,その運動方向が決まる.走磁性細菌が合成する磁気微粒子は,単磁区構造を示し,その大きさも約100nmと小さく,さらにそのまわりは脂質を主成分とする有機薄膜で覆われていることが確認された.酵素・抗体固定化担体として,この磁気微粒子を利用したところ,酵素・抗体固定化量は人工の磁気微粒子に比べ多いことが示された.また,磁気微粒子は赤血球・白血球などへ導入可能であった.さらに,走磁性細菌をマイクロ磁気センサーへ応用し隕石のつくる磁力線の方向の測定を行った.
著者
長 康雄
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.327-331, 1998-03-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
14
被引用文献数
3

強誘電材料の永久分極の状態や結晶性を評価する新しい原理に基づく走査型の顕微鏡システムを開発した.最低次の非線形誘電率は線形誘電率とは異なり自発分極の正負や結罷性に大きく依存する性質をもっており,本顕微鏡はその非線形誘電率のミク灘な分布を計測する装置である.本報告はこの原理について述べ,これを用いた強誘電材料の残留分極分布の計測を行った結果について述べる.
著者
長 康雄
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.62-65, 2002-01-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
7
被引用文献数
2

サプナノメ-トル領域で強誘電体の分極を可視化できる超高分解能走査型非線形誘電率顕微鏡システムを開発した.このシステムを用いて,強誘電体材料の種々のナノドメインの可視化を行った.本顕微鏡の分解能は,原子分解能に迫るところまできている.さらに,計測次数を単純に変化させるのみで,より分解能が向上する高次非線形誘電率顕微鏡の開発を行った.
著者
池谷 元伺 古沢 昌宏 石井 博 三木 俊克
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.1473-1480, 1989-10-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
17

試材料のミクロな領域での不射電子濃度を電子スピン共鳴 (RSR) で検出し,その空間分布を画像化するのが ESR 顕微鏡である.従来の断層画像計測を行う磁気共鳴画像 (CT-MRI) の手法に加えて,走査型イメージング方式を開発し,鉱物や化石の観察やマイクロドジメトリーへの応用が始まった, ESR 顕微鏡は広い分野に役立つと考えられるので,いくつかの方式について応用例とともに紹介する.
著者
横山 浩 井上 貴仁 伊藤 順司
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.709-712, 1994-07-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
16

走査型マクスウェル応力顕微鏡 (SMM) は,探針と試料との閾の電気的なマクスウエル応力を検出する非接触型SFM (Scanning Force Microscope) の一つである.探針に,複数の周波数成分からなる交流電圧を印加することにより,試料の表面形状,表面電位・電荷,誘電率とその高周波分散などの複数の電気物性情報を,対応する異なる周波数における探針の振動から検出することができる, SMMの分解能は,クーロンカの長距離性に強く影響されて現状では数十nm程度にとどまっているが,電気力そのものに代わって,電気力こう配を検出することで,原理的な分解能向上が見込まれる.ここでは,そのための新しい手法である機械電気混変調法を紹介する.
著者
青木 由直
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.1192-1199, 1973-12-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
7

A technique to reconstruct images from acoustical holograms by computer is proposed and theoretical and experimental discussions on this technique are conducted. The criteria on the sampling number and the aperture applicable for the shifted image are analyzed. The periodic image due to the fast Fourier transform algorithm is also discussed. Acoustical holograms are constructed with 15 kHz sound-wave using electronic references. The holograms printed in photographs are sampled and quantized for computer reconstruction. Images are reconstructed by calculating the discrete Fresnel transform of the quantized holograms. Image shift and periodic images are discussed by experimental results. The reconstructed images are observed by changing the sampling number of the hologram.
著者
青木 由直
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.61-67, 1974-01-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
66
著者
中鉢 憲賢
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.356-359, 1978-04-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
28

1 0 0 0 OA 磁気力顕微鏡

著者
武笠 幸一 安達 洋 飯塚 雅博 長尾 二郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.193-194, 1990-02-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
19
被引用文献数
1