著者
塩田 智也 寺田 和憲 栗原 一貴
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.2K5OS14b4, 2015

<p>マナー違反者を直接咎責することは対人関係の悪化を嫌悪した結果ためらわれる.我々は,対面状況において過剰な情動反応を抑制するためにコミュニケーションチャネルからエージェンシーを削減する「脱エージェンシー」という概念を提案している.本研究では,「インタラクション対象が機械である」というトップダウン認知を利用した脱エージェンシーによって咎責嫌悪感を低減させられることを心理実験で示した.</p>
著者
鳥居 拓馬 中川 勇樹 和泉 潔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.1J4OS13a2, 2015

<p>高頻度取引の普及によって,ある個別銘柄におけるショック(価格の急落)が複数の銘柄へ伝搬するという仕方で市場規模の金融危機が生じると報告されている.本研究では,N個の現物銘柄と1個の指数先物からなる人工市場モデルを構築し,裁定取引によるショックの伝搬を分析した.その結果,ショックと無関係な銘柄の価格変化は,ショックを直接受けた現物・先物を取引する投資家のショックへの反応速度から決まるとわかった.</p>
著者
白松 俊 池田 雄人 北川 晃 幸浦 弘昂 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1D2OS28a03, 2018

<p>本稿では,議論ファシリテータエージェントの実装のために必要な議論文脈理解モデルとして,議論内容の理解モデルと,議論プロセスの理解モデルを検討する. まず共通する要素として,「議論の場」に関するパラメータを定式化する.ファシリテーションにおいては構造の時間変化が重要なため,時刻tを重視した定式化を提案する. 議論内容の理解においては,gIBISやDeliberatorium等で伝統的に用いられているような,論点(課題)と案から成る構造が必要と考え,定式化を検討する. また,議論プロセスの理解においては,参加者の関係性変化や「場の空気」に関するパラメータの定式化について述べる. 更に,これらのパラメータの推定結果を用いたファシリテータエージェントの行動決定や質問生成手法を検討する.</p>
著者
中島 洋樹 岡田 将吾 新田 克己
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.3M35, 2014

<p>音楽推薦における楽曲特徴としてジャンル,年代,音響信号が考慮されている.また製作に携わるプロデューサ名,楽曲の元となるサンプル曲といった楽曲に関連深い情報や,他者による楽曲の評判情報も推薦に有用である.本研究ではwikipediaから楽曲に関連する情報を,自由に主観評価のタグを付与できるサイトlast.fmから楽曲の評判情報を獲得することで,多様な楽曲の推薦に利用できるデータベースを作成する.</p>
著者
野田 陽
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2J402, 2018

<p>本研究では各入力次元の寄与度に基づいて入力へ重みをかける、補助重み法 (AW) を提案する。AW は特徴抽出するという意味で Lasso に似ているが、医用質量分析機器データのように、少数の判別に寄与する次元に対して大量の寄与の無い次元がある場合に Lasso よりも高速に特徴抽出が可能である。 (実証コード:https://bitbucket.org/akira_you/awexperiment)</p>
著者
見並 良治 久米川 昌弘 尹 煕元
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.79-79, 2008

近年,株式市場の日中に変動に対する分析が着目され始めている.日中変動は従来の日次を基準とする変動とは異なる統計性を示すため,市場での売買活動に直結する成果が期待されている.本論文は, 日中変動の分析を発展させ,価格変動を生み出す売買注文表(板と呼ばれる)情報に関する分析を行った.具体的には,買い気配情報および売り気配情報を表す,双方の板の形状についてクラスター分析による分類を行い,板形状の特徴が日中の価格変動とどのような相関を持つかについて,統計的分析を行った.
著者
山本 慶佑 荒井 幸代
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.4D2OS18c02, 2018

<p>実世界における多くの問題は,複数の競合する目的からなる多段階・多目的最適化問題(MOP)として定式化することができる.そのため,あらかじめ十分な解候補を提示しなければ妥協解を見つけることは困難である. そこで,本稿ではパレート最適解を網羅的に発見する手法を提案する.本研究のアプローチは,実世界の問題は報酬を獲得するまでに複数の行動の評価値を必要とするため,多目的強化学習に基づいている.本研究では,「収集車の容量」と「収集時間」の2つの目的からなる「ごみ収集問題」に適用して評価した.</p>
著者
藤井 信忠 高井 剛 貝原 俊也 菅原 貴弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.2G5OS25b6, 2015

<p>SNSの普及により,SNS上での情報伝播の速さに起因して誹謗中傷などが急激に拡散し,いわゆる炎上発生が散見される.企業活動においてもそれらは無視できず,ネガティブ情報の流布が企業イメージを毀損することにも繋がりかねない.本研究では,過去の炎上事例を分析するとともに,エージェントベースシミュレーションによりネガティブ情報拡散防止方策について検討する.</p>
著者
川崎 直毅 矢入 郁子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.2E23, 2017

<p>Supporting collaboration between the sighted and the visual impaired is important to promote social participation of the visually impaired. We made shooting game that supplied sound/tactile information instead of visual information. We investigated human's collaboration to develop agent system that supports collaboration between the visual impaired and the sighted. This paper reports increasing number of remarks through extrinsic and immanent gimmick to design better collaboration space.</p>
著者
冨永 登夢 土方 嘉徳 西田 正吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.3M44in, 2014

<p>Twitterはマイクロブログサービスとして世界中の人々に利用されるため,非常に大規模なデータを持つ.これを対象とした研究は多く,ユーザプロフィールや投稿テキスト,ユーザ間のリンクなどが主な素性とされてきた.しかし,アイコン画像に注目した研究はこれまでに存在しない.そこで本研究は,アイコン画像がユーザの内面的特徴を示唆するという仮説のもと,アイコン画像を分類しそれぞれのユーザの使用傾向を調査した.</p>
著者
榊 剛史 鳥海 不二夫
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2C201, 2018

<p>フェイクニュースや炎上,エコチェンバー現象など,近年は個人による情報発信における負の側面が注目されている.我々は,それらの現象を引き起こす原因の一つとして,ソーシャルポルノという仮説を提案する.ソーシャルポルノとは,「特定のコミュニティに属するユーザが、脊髄反射的に拡散・共有してしまいたくなる情報」を意味する. 本論文では,ソーシャルポルノの観測を行う前段階として,ユーザ反応時間という尺度を定義し,いくつかのツイートについて,ユーザ反応時間分布の違いを考察した.結果として,特定のコミュニティのユーザが拡散する投稿とランダム抽出した投稿には,ユーザ反応時間の分布に違いが生じる可能性が示唆された.</p>
著者
岡崎 孝太郎 井上 克巳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

テレビ放送の世帯視聴はスマートフォン経由の個人視聴へ劇的に移行し,一斉かつ受動的な視聴からの解放が進む.本論文は,SNSを介した内生的ネットワークが創発する視聴拡散パターンを捉える技術フレームワークを呈示する.シングルソースの変換した媒体クラスを跨ぐ視聴履歴から,潜在視聴の状態空間モデルと視聴態度間の因果グラフを抽出する.人工知能技術がテレビビジネスの新しい展開へ貢献する野心的な取り組みである.
著者
槙野 理恵 和泉 憲明 小林 一郎 橋田 浩一
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.138-138, 2008

レシピ動画を適切に組み合わせて再生するために,本稿では,既存のレシピを組み合わせ可能な工程に分割し,各工程の成果物の型をメタデータとして分割したレシピに付与する.そして分割したレシピの組み合わせ方を問題解決プロセスとしてモデル化することで,個人化したレシピに応じた動画を合成する.
著者
間瀬 哲也 大向 一輝 濱崎 雅弘 武田 英明
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.32, 2005

本研究では,現在地に基づいた観光地情報を収集して,それらの情報をもとに行動案を作成するシステムを提案する.作成された行動案は,日記形式に整形した上でWeblogに表示し,実際の出来事のように見せる.本システムを用いることで,旅先での新たな行動方法の発見につながる.
著者
榊 剛史 那須野 薫 柳原 正 那和 一成 古賀 光 加藤 芳隆 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿では、より充実したドライブ体験を実現するために、ソーシャルメディアから地域イベントを抽出する手法を提案する。特に、前もって参加要旨を掲載する予告型の地域イベントに着目し、同時にイベントにいるユーザの参加状態も抽出することで、「今」「そこで」しか味わえないドライブ体験を提供する。
著者
鈴木 宏明 尾崎 知伸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本論文では動画タグ集合の階層化を目的とする。具体的には、各タグ集合の分散表現を求め、下位集合から上位集合を予測する手法を複数提案する。日本語WordNetから得られる語の上下関係を用いてデータセットを構築し、各提案手法の評価を行った。