著者
中村 聡史 山本 岳洋 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.50, pp.111-116, 2008-05-21

近年,人々の情報検索を支援する研究が盛んに行われている.我々は膨大な検索結果を効率的に閲覧し,目的とする情報にたどり着くための手法として強調・削除操作に基づく検索結果の閲覧手法を提案している.しかし,これまでのシステムでは検索のランキングのためのインタラクションを引き出すには不十分であった.そこで本稿では,検索結果に対するインタラクションを引き出すため,検索結果のページ中に含まれる味覚や嗅覚,視覚や聴覚など各種の感覚情報に注目し,感覚情報の抽出方法や感覚の可視化手法,感覚情報に基づくリランキング手法について提案および実装する.また,本提案をベースとした応用について議論を行う.Recently, there are many works to support user's information finding. In our previous work, we proposed and implemented the reranking method of Web search results by using emphasis and delete operations. However, our previous work is not safficient to encourage users to rerank search results. In order to solve this problem, we pay attention to senses (taste, smell, sight, hearing and touch) on the Web. In this paper, we propose the extracting method of information about senses from the Web and the reranking method based on senses. Then, we demonstrate our system and explain about the potential applications.
著者
莱孝之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.24, pp.61-61, 2004-03-05

何世紀にもわたりテクノロジーの進歩は、私たちの音楽、音楽の楽しみ方、そして社会の中の「音」を変化させてきた。本講演ではコンピュータ音楽の発展を通して、音楽芸術とテクノロジーの関係を考察する。
著者
藤沢 卓矢 岩見 直樹 寄能雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78, pp.161-166, 2008-07-30

ドラム演奏において正確なテンポ及び適切な強さで打叩するためには,ドラムスティックを制御する技術が必要である.ドラム演奏の練習において,ドラムスティックの制御を練習することを目的とした様々な演奏形態が存在し,そのような演奏形態において演奏される打叩パタンで用いられる奏法の一つにシングルストロークと呼ばれる奏法がある.シングルストロークはドラム演奏において最も単純かつ多用される奏法の一つである.これまでドラムスティックの制御に関する奏者の動作解析がドラムスティックの動作分析によって行なわれているが,奏者の生体的な情報を用いた解析はあまり行なわれていない.本研究では,筋肉が随意運動したときに発生する筋電位を表面筋電位として計測し,シングルストローク演奏時における奏者の腕及び手指の動作と演奏表現の関係について調査している.調査の結果,ドラム演奏者は十分なリラックスのもとに演奏を行なっていることが確認された.
著者
村瀬 喜代美 小長谷 明彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.94, pp.85-91, 2000-10-12

世界で最も重要な音楽作品とされる、J.S.バッハ「マタイ受難曲」における暗黙知の機能を明確にし、その音楽鑑賞において、楽曲に関する知識の有無が生理反応にもたらす影響を、脳波計で測定した結果について報告する。This report intends to explore the function of tacit knowledge in J.S.Bach's St.Mtthew Passion as the most important Musical composition in the world, and investigate influence of the information of the composition upon the listener'sphysiological reaction through the electroencephalographical analyses of Music Appreciation.
著者
引地 孝文 小坂 直敏
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.68(1999-MUS-031), pp.19-26, 1999-08-07

我々の目的は、楽音や自然音、及びそれらの内挿/外挿を含む様々な音色を合成、操作できる技術を開発することである。この目的のため、本研究では物理モデルを用いた音色モーフィングを検討する。ここでは、異なる楽器音とその中間音色を合成できるモーフィング合成の考え方を述べる。この考え方を用いて物理モデルを利用しピアノ音とギター音を模擬し、これらの滑らかな音色変化、すなわち音色補間を検討する。その結果、モーフィングシステムにおける物理モデルの利用可能性が示された。
著者
平賀 瑠美 川島 光郎
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.103(2001-MUS-042), pp.75-80, 2001-10-26

聴覚障害を持つ大学生にコンピュータミュージックの授業を行って4年が経過した。聴覚障害者に敢えてコンピュータミュージックを教えることは、たとえそれが音楽の授業ではなくてもどのような意味があるかという常なる自省を抱えながらの4年間であった。これまでの経験から、授業の組み立て方についての反省と今後の展望、聴覚障害者にとって音楽とは何か、視覚情報は音楽の理解の補助になるか、コンピュータミュージックは福音になるか、また、健聴者と視覚障害者は音楽を通じてどのような関係をもつことができるかについての考察を述べる。今後、コンピュータミュージックが福祉においてどのような貢献が可能となるかについてについても述べる。
著者
大山了己
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.103(1994-MUS-008), pp.33-38, 1994-11-19

八重山の島々には身近にいる小さな生物たちを主題に歌い上げた民謡が多い。石垣市の西北10キロメートルほど離れた場所に網張(アンバル)がある。この場所は広大な干潟(カタバル)で、そこには貝類、エビ・カニ類、鳥類が豊富に棲息している。このアンバルを舞台に展開される八重山の民謡「網張ヌ目高蟹ユンタ(アンバルヌミダガーマユンタ)」には、15種類ものカニが登場する。カニの生態、形態や行動などを巧みに捉え、擬人化したこのユンタはいわば、「鳥獣戯画」の歌謡版といえるほどの傑作である。しかし、、登場するカニの種の生物学的な特定に関して従来いくつかの混乱があった。そこで、カニの民俗学・行動学的な今回の調査結果をもとにユンタに登場するカニの種の特定を試みる。
著者
原田 克彦 小林 茂
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.129(2005-MUS-063), pp.7-11, 2005-12-23

PCと外部のセンサやアクチュエータを接続するI/Oインタフェースモジュールは、既にさまざまなものが存在している。本稿では、開発したI/Oモジュールgainerについて説明する。gainerでは、デジタル/アナログ混載マイコンPSoCを使用することにより、機能の再構成が可能(リコンフィギャブル)となっている。また、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)による使用者のユーザビリティ向上も期待できる。これらがもたらす使用部品数の減少や低価格でのキット化は、教育用途向けの使用として優位性を発揮できる。一例としてgainerを使用したワークショップについて報告する。
著者
渡辺 綾子 藤代 一成
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.45(2001-MUS-040), pp.35-40, 2001-05-23

オーディオデータのブラウジングは,その時間的特性から文書データのブラウジングよりも困難である.人間のもつカクテルパーティ効果と空間的位置の記憶の特性を利用して,音声データを効率よくブラウジングするための空間的インタフェースとしてDynamic Soundscape (DS)システムが知られている.本稿では,このDSアプローチを拡張して,音楽データを効果的にブラウジングするだけでなく編集も可能にするシングルユーザインタフェースシステムtutti (Total Utility for Time Travel Immersion)を提案する.
著者
長嶋 洋一 赤松 正行 照岡 正樹
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.40(2002-MUS-045), pp.27-32, 2002-05-18

8チャンネル電気刺激方式生体フィードバック装置"PiriPiri-3"および"PiriPiri-4"をSUAC/IAMAS/VPPの共同研究により開発した。 リアルタイムMIDI情報を受けて、生体に張り付けた電極により、 多種の電気刺激をシステムからのフィードバックとして与えることが可能である。本発表では、そのコンセプトとシステムデザイン、多数の被験者を使っての評価実験、 音楽パフォーマンスへの応用などに関する研究報告の第一弾を行う。
著者
伊藤穣
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.84(2004-MUS-056), pp.89-94, 2004-08-03

近年,日本の伝統的な音楽が見直されつつあり,2002年度より義務教育に導入された.日本の伝統音楽では,独特の記譜法が用いられており,その読み方を学ぶための有効な教材の開発が求められている.そこで本研究では,箏譜に親しみながら,体験的にその読み方を学習することができる楽譜処理システム「箏譜エディター」を開発し,(1)縦書きの箏譜を作成できる,(2)作成した楽譜を演奏できる,(3)MIDIファイルを作成できる,などの機能を実現した.そして,このシステムを実際に教育現場にも導入し,その運用方法について考察した.本研究は,IT技術を用いて日本の伝統的な音楽の教育を支援する上での,ひとつの方法論を示すものであると考える.
著者
中山 一郎 天野 文雄 上畠 力 河内 厚郎 小島 美子 小林 範子 杉藤 美代子 高木 浩志 柳田 益造
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.14(1997-MUS-024), pp.93-100, 1998-02-13

本稿は、筆者らが遂行している、日本語の歌唱表現法に関する学際的研究の紹介である。日本語を洋楽的唱法で歌唱する場合、日本語としてのニュアンスや自然さが失われ、"何を言っているのか解らない"という深刻な事態を招いている。その克服には、古来、日本語の扱いに工夫を重ねて発展してきた伝統芸能(広義の邦楽)との歌唱表現法の比較が不可欠であると考えられるが、そのための方法論すら無い現状である。本研究は、共通の歌詞を、多数の人間国宝を含む、各ジャンルにおける最高クラスの演者に"歌い分け"を行わせ、得られた高品質の音声試料を音響分析することにより、邦楽と洋楽における歌唱表現法の普遍的な差異、及び同一性を科学的に明らかにすることを目的とする。本稿では、研究の具体的な方法論、予想される結果、及び研究の展望について述べる。
著者
松田 周 美山 千香士 安藤 大地
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.123, pp.41-46, 2002-12-22
参考文献数
17
被引用文献数
5

本稿では、Maxインターフェースを採用したリアルタイム映像処理・生成、OpenGLプログラミング環境、DIPS(Digital Image Processing with Sound)のMacOS X とLinuxへの移植について報告する。現バージョンのDIPSは、jMaxソフトウェアへのプラグインとして実装された、リアルタイム画像処理オブジェクト群である。移植版では、QuickTimeテクノロジ等を用いることにより、インターネット上の資源の利用が可能になるなど、大幅に機能が強化されている。In this paper, we would like to present the new Linux and Mac OS X versions of the DIPS(Digital Image Processing with Sound); the set of Max objects that handle the real-time visual image processing events and the OpenGL functions in the jMax environment. We will describe the significant modifications and improvement of the DIPS for Linux and Mac OS X. Furthermore we include that the DIPS for Mac OS X can be utilized as an internet tool by adapting the Apple QuickTime technology.
著者
小川容子 出口 友康 村尾 忠廣
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.74(1995-MUS-011), pp.49-53, 1995-07-21

テーマ辞典をもとにフレーズ開始の音程がアナクルーシスを形成するものを選び出し、これを音程、音長別にわけて分析した。その結果、音程で上行4度と1度、音長で1:2と1:1が双璧をなすアナクルーシスであることが明らかになった。(両者の組み合わせから実際には4つの典型的パターンが抽出される。)これを基に、典型的アフタクトの音程2種類と、そうでない音程1種類、これに典型的な音長2種類とそうでない音長1種類の3種類を組み合わせることによって合計9つのパターンを作り出した。これらのアナクルーシスは、そうでないパターンと演奏上どう区別されるだろうか。パターンの違いによる違いはどうか。さらに、音長間係の楽譜からの逸脱を示す一般的な演奏傾向との関係はどうか。本研究は、以上の一連の研究の途中報告である。
著者
奥平 啓太 平田 圭二 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.84(2004-MUS-056), pp.21-26, 2004-08-02

ポップス系音楽においてドラムのグルーブ感 (groove) は,その違いにより楽曲全体の印象を変えるような重要な要素の一つであると言える.しかし,これまでグルーブ感と実際のドラムの発音時刻及び音量の関連については調べられてはこなかった.本研究では,プロのドラム奏者による 8 ビートと 16 ビートのリズムパターンの異なるグルーブ感を出した演奏から,スネア,ベースドラム,ハイハットの打点時刻と音量を測定し,これらのグルーブ感との関連を調べる.グルーブ感の違いは,実際の発音時刻や音量からも読み取ることが出来た.
著者
ラチンスキスタニスワヴアンジェイ 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12, pp.193-198, 2008-02-09
参考文献数
13

We propose a new approach for dealing with multipitch analysis of musical signals that makes use of the fact that such signals are highly structured. This structure comes from the many musicological rules of the western tonal music and we model it by using the recently developed method of Hierarchical Hidden Markov Models. We propose a model with four layers: song key chord and note combination layer. One of the big advantage of this approach is that besides from information about pitches we get higher level musical information about chord progression and key modulation.We propose a new approach for dealing with multipitch analysis of musical signals that makes use of the fact that such signals are highly structured. This structure comes from the many musicological rules of the western tonal music, and we model it by using the recently developed method of Hierarchical Hidden Markov Models. We propose a model with four layers: song, key, chord, and note combination layer. One of the big advantage of this approach is that, besides from information about pitches, we get higher level musical information about chord progression and key modulation.
著者
小池 宏幸 平賀 瑠美 五十嵐 滋 水谷 哲也 塩 雅之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.68, pp.49-54, 1999-08-07
参考文献数
11
被引用文献数
1

本研究は、当研究室において進められている音楽情報研究プロジェクト"PSYCHE"の一環であり、アゴーギクに関する演奏ルールを楽曲に適用することによりクラシック音楽の芸術的演奏を自動生成することを目的とする。本稿では、ルールを楽曲に適用する際に必要なパラメータ値を自動決定するシステムについて述べる。また、人間の演奏からパラメータ値を計算する手法を3つ提案する。そして、ある楽曲の演奏から計算、決定したパラメータ値を他の楽曲に適用し、人間の演奏と比較することでそれぞれの手法についての考察を行った。This study belongs to a computer music project PSYCHE and our purpose is generating artistic performance of classical music automatically by applying agogic rules to a musical piece. We describe about an automatic decision system of parameter values for agogic rules where three techniques of calculating parameter values from a performance by a human player are proposed. We also give consideration to each technique by comparing performances by human and a generated one by applying rules to a musical piece using parameter values that are decided from the performance by human.
著者
風間 一洋 佐藤孝治
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.19(1994-MUS-009), pp.21-26, 1995-02-24

マルチスレッドシステムやマルチエージェントシステムなどの並列プログラムの動作を認識することは難しい。その場合に、並列プログラムの動作を聴覚化することは、視覚化と同様に有効である。この論文では、並列プログラムの動作を認識する方法と、並列プログラムの情報を音へマッピングする方法を考察する。
著者
平賀 瑠美 片寄 晴弘 小池 宏幸 鈴木 泰山 野池 賢二 星芝 貴行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.49, pp.67-70, 2000-05-31
被引用文献数
2

日本における自動演奏生成システム研究の成果を一堂に集め、システムの生成物である演奏のデモンストレーションを行う。これらは、大学の理工学系の研究室で独立に研究が進められてきており、演奏生成のモデル、手法は勿論、生成対象となる楽曲、入力情報の種類や形式、出力情報の種類は全て異なる。デモンストレーションに先立つパネル討論では、デモの各参加グループから一人がパネリストとなり、これまでに進めてきた内容から、演奏生成研究において感じた困難なことや、それに基づいた今後のための提案を発表する。今回のデモンストレーションとパネル討論は演奏生成システムを集める世界初の試みであり、今後のより円滑な情報交換と研究の発展を目指す。Researchers who have been working on performance rendering systems gather together to show their demonstration and exchange opinions for a further evolution of the reseach at a panel discussion. All the systems have been independently developed at engineering/science laboratories in universities. For the mutual understanding and sharing common issues in the research of performance rendering, representatives from each group discuss and present proposals toward the research in the next step. The special demonstration of performance rendering is the world premiere.
著者
武藤 誠 半田 伊吹 坂井 修一 田中 英彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.76, pp.25-30, 2000-08-05
参考文献数
14
被引用文献数
5

楽曲の感性情報抽出の従来研究では主に相関分析の手法が用いられてきたが、有効な特徴量の設定が困難であることなどの問題から十分な抽出精度が得られていない。本研究では人間の音楽認知と情緒反応をモデル化し、そのモデルに適切な計算手法と考えられるニューラルネットワークモデルを用いて感性の計算モデルを得た。その際、音楽の段階的構成構造の特性や人間の知覚特性を考慮してニューロン間の結合に適当な制約を設け、また中間層に適切な競合系を設けた。この計算モデルが通常のニューラルネットワークモデルに比べ、より正確で効率的な学習能力を有することと、感性情報処理一般に有効であることを示す。To detect sentimental-information of musical songs, multivariant analysis or neural network model have been used for analyzing the correlation between musical parameters and music listener's subjective report. But these methods are improper for Sentimental-information detection. So we use a music cognition model for sentimental information detection. The computational model is 3 layer neural network model - input layer represents perception of musical components, output layer represents the sentimental reaction evoked by the musical songs. Network structure is properly organized as to learn more precisely and effectively. In this paper, we discuss the modeling of music cognition and computational model of sentimental reactions.