著者
津田 早苗
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.77-85, 1993-09-01
著者
木村 靖子 島田 玲子 松田 賢一 宅見 央子
出版者
山脇学園短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:03898814)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.16-26, 2004-03-10

近年,若年女性における食生活の乱れが問題になり,それとともに身体的症状を訴えることも多くなっている。本研究では,身体的症状で訴えの多い便秘と食生活,生活状況との関連性を検討するために,本学短大生47名を対象に連続した1週間の食事調査と生活状況,排便状況の調査を行った。47名のうち,1週間の排便日数が4日以下の22名を便秘傾向群,5日以上の25名を非便秘傾向群として統計的に比較した。その結果,便秘,非便秘にかかわらず本学短大生は食品の総摂取量が少なく,エネルギーおよび各栄養素の充足率がかなり低いのが特徴であり,予想以上に粗末な食事内容であることが示唆された。便秘傾向群と非便秘傾向群を比較すると,便秘傾向群は食品の総摂取量が有意に少なく,その結果としてエネルギー,たんぱく質,脂質,炭水化物,マグネシウム,亜鉛,ビタミン_B1,ビタミンB_6,食物繊維などの充足率が有意に低くなった。また,食事のとり方においても1日の喫食回数が有意に少なく,食事時間も不規則な傾向を示した。生活状況は起床時刻,就寝時刻ともに遅かった。以上の結果より,若年女性の便秘は食事の絶対量の不足と不規則な食事時間,夜型の生活パターンが起因していると考えられる。
著者
木村 常在
出版者
聖徳大学
雑誌
紀要 (ISSN:02863332)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.89-104, 1975
著者
山崎 尚
出版者
和歌山県立医科大学
雑誌
紀要 (ISSN:03852741)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.55-62, 1997

ヒキガエルBufo japonicus卵は紐状に繋がった卵塊として産卵される。卵の周囲は卵膜と4層のゼリー層に覆われている。卵はまず卵膜(vitelline coat)に覆われ、更にJ1、J2という2層のゼリー層により個々の卵が覆われる。更に、各卵は紐状に並び、J3、J4が覆っている(図1A)。卵膜は卵形成時に卵内で合成される糖蛋白質からなる非細胞性の構造で、ヒキガエルの場合、主として8種類の成分で構成されている。一方、ゼリー層は、卵が排卵されたのち、輸卵管を通過する際に付加される親水性の巨大糖タンパク質であり、約70%の糖質と30%のタンパク質からなっている。胚の[figure]図1 A. 産卵されたヒキガエル卵は個々の卵が二層(J1、J2)のゼリー層に包まれ、更にその外側を二層(J3、J4)のゼリー層により紐状に覆われている。B. 最初の孵化は外側のゼリー層からの孵化で、胚は依然、内側の二層のゼリー層と卵膜(図には書き入れてない)で覆われている。孵化はこれらのゼリー層及び卵膜から胚が抜け出ることを意味するが、この過程はヒキガエルでは2段階に分けることが出来る。第1段階は、紐状の卵塊からJ1とJ2、更に卵膜を伴った胚が抜け出る過程で、これは、Stage 20(神経管中期)前後に起こる(図1B)。この過程は胚の呼吸による二酸化炭素の産出の関与や孵化酵素の関与が示唆されている。第2段階は胚がJ1、J2、そして卵膜を抜け出る過程であり、Stage 23(尾芽胚中期)以降に起こる。Yamasaki, et. al.,では、ヒキガエル胚での孵化腺細胞の分化がStage 19以降に起こり、それに伴ってStage 18からStage 22にかけて、8種の卵膜構成糖タンパク質のうちの、62KDと58KD成分が選択的に分解されること、更にこの分解が胚から得た孵化液により起こることなどが明らかになった。両生類の孵化は、ヒキガエル以外にも、エゾアカガエル(Rana pirica)やアフリカツメガエル(Xenopus laevis)で研究されている。特に最近、ツメガエルでは遺伝子工学の手法を用いて、孵化酵素遺伝子の構造解析、胚での局在の様子や、酵素本体の精製などが行われており、両生類における孵化酵素の遺伝子、分子レベルの性質が初めて明確になりつつある。本研究ではヒキガエル胚の孵化に関係している孵化酵素の正体を明確にするため、孵化自体がどの様な阻害剤の影響を受けるのか、また孵化液中に含まれるタンパク質分解酵素の基質特異性を人工基質であるMCA基質を用いて調べた。更に、人工基質を分解する活性の阻害剤感受性を調べることで、ヒキガエル孵化液に基質特異性や阻害剤感受性の異なるタンパク質分解活性が少なくとも2種類存在することを示唆する結果を得たので報告する。この研究の多くは北海道大学理学部動物学教室で行った。また、MCA基質を用いた実験の一部には和歌山県立医科大学進学課程化学教室の蛍光光度計を使わせて戴いた。
著者
伊藤 きよ子 日下部 信幸
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.39-48, 1993-09-01

24種類のフレアースカートを揺動させて官能検査を実施し, 揺動量および材料特性, フレアー分量との関係を検討した。その結果を要約すると, 次のようである。1)SD法によるイメージ評価をフレアー分量間で比較すると, 「すっきりした」「歩きやすそうな」を除く9種類のイメージ評価は, フレアー分量の大きいF_1が高く, フレアー分量の小さいF3は低い傾向にある。2)F_2は試料によりイメージ評価の差が大きい。3)「若々しい」「すっきりした」を除く9種類のイメージ用語は, いずれもフレアースカートの揺動美を表現する用語であり, 「美しい」という用語に置き換えることが可能である。4)ドレープ係数, 剛軟度, せん断剛性G, せん断ヒステリシス2HGおよび2HG5の各物性と揺動量は, 揺動美を表現するイメージ用語と関わりがあり, 各物性値が小さく, 揺動量の大きいフレアースカートは美的官能評価が高い。5)一対比較法による美しさと揺れやすさの官能評価では, 柔軟な試料であるポリエステルジョーゼット, ウールサージの評価が高く, かたい試料であるハードデニム, ソフトデニム, フラノの評価は低い。
著者
小島 幸枝
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.111a-130a, 1969-08-20
著者
塩崎 弘明
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:02867249)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.17-28, 1980-03-31
著者
野中 募
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:02867249)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.88-81, 1985-12-31
著者
竹内 要
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.85-94, 1984-03-31
著者
大久保 英子 岩谷 和子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.40-49, 1965-01-30

1.体重,身長を昭和35年の厚生省値に基づいて,斉藤,船川の分類をすると,一般に「上」が多く,「下」が少なく,平均値でも上位にあり,殊に体重が著しかった.しかし,地域別に比べると,新市内が男児,女児ともに低位であった.2.生下時体重では未熟児9.2%,成熟児74.7%,過熟児1.4%であった.3.K. I.は船川値より新市内の4カ月以内に低位を示し,更に新市内の女児に低位の月令が多かった.栄養法別では優良児は人工栄養に,やせ,栄養失調症は母乳栄養に多い傾向があった.地域別にみると優良児は旧市内に,やせ,栄養失調症は新市内に多い傾向があり,そのうち,母乳栄養法での差は僅かであるが,混合栄養,人工栄養法においての優劣は著しかった.4.栄養法の割合いは,母乳栄養33.3%,混合栄養27.5%,人工栄養39.0%であって,地域別ではそれぞれ,旧市内が,33.1%,24.5%,42.45%であり,新市内では34.0%,36.1%,29.9%であった.5.離乳の開始は6カ月までに63.3%が開始しており,最も多いのは5カ月で,平均5カ月21日であった.栄養法別では混合栄養が最も早く次いで母乳栄養で,人工栄養が僅かに遅い傾向がみられた.なお10カ月以後に開始したものには旧市内1.3%,新市内2.6%あった.6.離乳の完了は12カ月〜16カ月のもので51.8%であり,人工栄養,旧市内に多く,8〜9カ月で完了しているものも旧市内に9例あった.7.歯牙の発生の最高月令は7カ月で,6カ月までに38%の乳児に生歯が認められた.なお,一年以後に萠出をしたものが母乳栄養児に1名あった.8.栄養法別の歯牙発生では6カ月までに萠出した乳児は母乳栄養32.1%,混合栄養33.4%,人工栄養45.7%であり,月令別の最高はそれぞれ母乳栄養と混合栄養7カ月,人工栄養6カ月で,人工栄養児に早く萠出する傾向があった.赤ちゃんコンテストには,比較的めぐまれた保育を受け,発育のよい乳児が参加することが多く,島根でも保育環境のよいと思われる集団において,旧市内と新市内の発育と栄養についての実態を把握することができた.その結果は前述の如く身体発育では身長よりも体重の優れた乳児が多く,栄養も良好で,前報における幼児の場合と反対の傾向を示し,乳児の保育栄養方法等にはかなりの努力が伺われ,殊に人工栄養児がよくなっているものの,地域的にはなお差が著しく,改善の強化が望まれる.この調査にあたり御指導頂きました烏大医学部小児科教室,木村隆夫博士,また資料の作成に御協力頂いた松江市公衆衛生課,岡坂あさの,加村〓子の両保健婦長並びに本学生活専攻尾添和子,黒崎悦子,山崎佑子の諸嬢に対し感謝いたします.
著者
直江 道愛
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.99-114, 2007

「ファッション文化論」で問われているものは、衣服のファツションデザインではない。それは、あくまで前提条件であって、とりもなおさず「身体」を問い直すことが必要である。小論は、「ファッション文化論」をシリーズ化して行こうとするPrologueとして、「ファッション文化論入門」と「ファッション文化論研究の射程」を示唆したものである。
著者
山田 省吾
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.123-130, 2005-03-01

本稿は、アメリカにおける在外研究(2003年11月〜2004年2月)の成果をまとめたもので、上下二部構成からなるエッセイのその第一部に当たる。冬のボストン、ケンブリッジ滞在中の生活やアメリカ各地をめぐる旅によって触発された思索と、テクスト(絵と詩)の解読とを重ね合わせることで、19世紀アメリカの「ルネッサンス」、「鍍金時代」、「南北戦争」下におかれた近代人の精神構造を明らかにする。この第一部では、ニューヨークのメトロポリタン美術館で目にした、黄昏の風景画家サンフォード・ギフォードの油彩画『迫り来る嵐』の孕む重層性を読み解き、さらに、それをモチーフにして詩作されたハーマン・メルヴィルの『戦闘詩篇』中の一篇、「迫り来る嵐」の提示する主題「人間の究極の知」についての考察(第二部)への橋渡しとする。
著者
青山 俊弘 松本 昇吾
出版者
鈴鹿工業高等専門学校
雑誌
紀要 (ISSN:02865483)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.43-48, 2008
被引用文献数
2

近年,インターネットの普及により,研究者は容易に論文の書誌情報を取得できるようになった。研究者はこれらのサイトから論文の書誌情報を自由に検索し取得することができる.しかし,公開される文献は日々増加し,今では非常に膨大な数となっているため,その中から必要な文献情報を取得することが困難となってきている.Support Vector Machine(SVM)は高次元特徴空間において線形関数を用いる学習システムであり,高次元特徴空間においてもトレーニングを非常に効率良く行えるよう工夫されている.本研究ではSVMを文献分類に適用し,論文情報の自動分類について検討した.