著者
川島 麗
出版者
独立行政法人国立国際医療研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

マウス小腸一次培養においてTNF-αによるアポトーシス誘導をcaspase活性として検出する実験系を作成した。これを用いてTNF-αにより引き起こされる消化管上皮細胞傷害はIL-13及びTWEAK/Fn14経路に部分的に依存することを明らかにした。さらにヒト潰瘍性大腸炎の炎症局所でもIL-13とともにTWEAK、Fn14発現が上昇することやヒト粘膜へのIL-13添加実験によりFn14発現が上昇することからも、これら因子の相互作用が潰瘍性大腸炎の炎症悪化にも関与する可能性が示唆された。
著者
片山 規央
出版者
福島県立医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

(1)今回の研究では、ラットが社会的活動をしている時の前頭前皮質、視床背内側核の単一ニューロン活動を初めて記録した。更に、フェンサイクリジンがそれらの神経活動を変化させることを示した。(2)腹側被蓋野ニューロンについては、社会的行動と報酬課題をしている時の神経活動を初めて記録し、フェンサイクリジンが社会的活動や報酬課題による神経活動を抑制することを示した。これらの結果から、今回の記録部位の神経活動が変化することが統合失調症の症状発現に関与していることが示唆された。
著者
加地 秀
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

培養網膜色素上皮細胞(RPE)へのアミロイドβ負荷により血管内皮増殖因子(VEGF)の産生は増加するが、その際に小胞体ストレスマーカーも増加しており、これらは小胞体ストレスを抑制する薬剤である4-フェニル酪酸(PBA)により抑制可能であった。
著者
稲村 吉高
出版者
大阪歯科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

セボフルランポストコンディショニングはオートファジーを誘導し,梗塞サイズを減少させた.セボフルラン投与群でみられたLC3-II/I発現の増強は3MAの投与により消失した.また再灌流120分でセボフルラン投与群ではオートファゴゾーム形成が有意に認められ,3MAの投与でその形成は抑制された.セボフルランポストコンディショニングの心筋保護効果にはオートファジーの誘導が必要であることが示唆された.
著者
大河内 二郎
出版者
産業医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

目的:1.痴呆、歩行障害、食事、排泄機能障害等のADLデータを用いて、65歳以上の高齢者がどのようなプロセスを経て機能障害や死に至るかをマルコフモデルにより明らかにする。2.機能低下のリスクファクターを明らかにする。3.マルコフモデルの予測精度を明らかにし、性や年齢毎の介護サービス量の予測モデルを作成する。方法:(対象)愛媛県大三島町の全高齢者のうち文書にて同意が得られた65歳以上の高齢者を対象に年1回ADLをTypology of the Aged with illustrationを用いて評価した。これまでの9年のデータの蓄積に加え本研究費を用いて高齢者に対して、疾病や生活習慣等のアンケートを行なった。さらにTAI指標の再現性の調査を行なった。(分析方法)1.高齢者を自立・軽度障害・重度障害・死亡の4状態に区分し、状態間の推移確率を計算した。2.疾病データを用いて、多項ロジスティック回帰モデルにより、軽度ADL低下、重度ADL低下それぞれの関連因子を明らかにした。3.TAIの信頼性について評価者間の再現性、繰り返し再現性について検討した。結果高齢になるほど虚弱・要介護・死亡のいずれの状態になる確率が高いが、男性は女性に比べて死亡する確率が高く、女性は軽度障害・重度障害となる確率が高かった。得られた推移確率をマルコフモデルのパラメータとすると、3年目までは適合度は高いが4年目以後は適合度が低かった。これは加齢とともに、推移確率が変化するためであると考えられた。リスクファクターの検討では男女共通して慢性関節疾患が軽度障害の関連因子、脳血管障害が重度障害の関連因子であった。さらに男性では慢性肺疾患、悪性腫瘍、女性では糖尿病が機能低下の関連因子であった。TAIの繰り返し再現性は良好であった。結論本研究では男女における機能低下の推移確率およびリスクファクターの検討を行った。さらに調査に用いた評価尺度の信頼性を明らかにした。
著者
松村 勲
出版者
鹿屋体育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

競技スポーツ選手のコンディショニングにおける総合的な評価基準を構築するため,陸上競技長距離選手を対象に,練習前後の疲労感,簡易な身体能力の測定,血液検査を実施し,それぞれの関連性や独自性を探った.現段階では総合的な評価基準の構築には至っていないが,疲労感が競技実施(継続)期間の経過とともに漸増すること,主に脚を主動力として使う競技種目ではリバウンドジャンプのRJ指数がコンディション評価に有用な可能性があること,血液検査においては前日の練習は実施しないこともしくは実施してもごく軽くに留めることが正確なコンディション把握に繋がることが考えられた.
著者
デアウカンタラ マルセロ
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

自然生殖を前提とした「分娩者=法律上の母」には本来「卵子由来者=法律上の母」も含まれているため、分娩者が必ずしも卵子由来者とは限らない生殖補助医療において「分娩者=法律上の母」を母子関係確定の基準として適用すれば、首尾一貫性の問題が生じるという議論の整理を行い、問題点を明確にした。また、この首尾一貫性の問題を避けるために、生殖補助医療において「分娩者=法律上の母」および「卵子由来者=法律上の母」を同時に採用する余地があることが明らかになった。
著者
新井 清美
出版者
首都大学東京
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

アルコールに起因する問題が生じてから連続飲酒までの状態であるプレアルコホリックをどのように認識しており、どう変化していったのかを明らかにすることを目的に、アルコール依存症患者と当時の同居家族に対して半構成的面接を行い、質的記述的に分析した。その結果、プレアルコホリックの認識と変化には飲酒による高揚感といった効果を求めて飲んでいる段階、社会的な困難事といった直視し難い現実から逃れるために飲んでいた段階、飲酒量や頻度の増加に伴い健康上の障害が出現するようになった段階の3つの段階があり、医療従事者も適正飲酒の指導、問題飲酒者の抽出や経過観察、短期介入と、段階に合わせた支援をしていく必要性が示唆された。プレアルコホリックの段階では簡単な治療介入により良好な予後が期待できるため、対象がコーピングを図れるような環境調整や、医療従事者による短期の介入によりアルコール関連問題の改善していくこが求められる。
著者
遠藤 登
出版者
岐阜工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

Mizarシステムを用いて既存の数理工学理論の形式化を行い、計算機証明検証システムの構築を目指し研究を行った。平成18年度は特にファジィ理論とルベーグ積分論に焦点を絞って形式化を行う予定であったが,予想以上にルベーグ積分論を構築するための予備定理が不足しており,これらの形式化に多くの労力を費やした。結果として,ファジィ理論の形式化については十分な成果を挙げることが出来なかったが,平成18年9月に開催された日本Mizar学会秋季総会に参加の折,国内研究者より多くの有益な助言を頂き,これをもとに現在,ファジィ位相空間の形式化の実現に向け研究を行っている。ルベーグ積分論については1変数可測関数の理論が本研究により,ほぼ形式化された。また,これに関連して多次元のノルム線形空間の形式化を行い,多変数関数の積分論に対する基礎理論の形式化を行った。具体的な研究実績として,前年度までに得られたルベーグ積分の適用範囲を,単純関数から可測関数まで拡張すると共に,Mizarシステムが内包していた実数と拡張実数の互換性について問題提起を行い,通常の実数値を取る可測関数のルベーグ積分論の形式化を行った。さらに,これらの結果を纏め,2件の国際論文誌と1件の国内発表を行った。関連した実績として,リーマン積分論の精微化を行い1件の国際論文誌に発表,実ノルム空間を中心とした形式化を行い1件の国際論文誌と1件の国内発表を行った。
著者
問山 裕二
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

大腸癌遠隔転移形成を誘導する液性因子のサイトカインアレイを用いた網羅的解析により、癌部ならびに癌間質のHGF発現と血清中のHGF濃度が有意に正の相関を認め、血清中のHGF濃度を測定することが、大腸癌根治術後再発を規定する因子として、現在確定している因子に比べ、高いspecificityとsensitivityを示した。また腫瘍局所浸潤性リンパ球に関与することが知られている複数のケモカインも新規大腸癌予後規定因子として確認され、EMT(上皮間葉移行)を誘導した。それらは遠隔転移臓器に発現しているため、そのレセプターを持つ癌細胞の臓器特異性転移に関与する可能性を示した。
著者
桜庭 中
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

地球の液体金属コアの対流と,そこで生じる地磁気生成過程の数値シミュレーションを,高解像度の数値モデルをもちいておこない,いくつかの特徴的な地磁気変動を再現した。コアのねじれ振動については,自転軸に対して内向きと外向きに伝搬する進行波がみられ,コア乱流による励起が示唆された。地磁気西方移動は,高波数でかつ低緯度でのシグナルにおいて顕著であり,分散性の存在が示唆された。そこで粘性ゼロの回転流体球内に軸対称の磁場が存在したときの磁気不安定問題を線形解析し,遅い電磁流体波動の東西方向の伝搬特性を調べ,磁気西方移動との関連を議論した。
著者
高島 成剛
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

カーボンナノ構造体創成プラズマ中のラジカルの挙動解明を行い、下記の成果を得た。1.カーボンナノウォール創成プラズマ中の水素ラジカルおよび炭素ラジカル計測のための真空紫外吸収分光システムを構築した。2.カーボンナノ創成プラズマにおける水素ラジカルおよび炭素ラジカルの絶対密度計測を行った。圧力13.3Paから79.8Paの範囲で、炭素ラジカル絶対密度は4.0×10^<12>[cm^<-3>]で一定であり、圧力変化により変化はなかった。3.水素ラジカル絶対密度は、圧力13.3Paから39.9Paまで1.6×10^<12>[cm^<-3>]で一定であり、圧力53.2Paから79.8Paの範囲で増加し、圧力79.8Paで2.5×10^<14>[cm^<-3>]であった。4.水素ラジカル、炭素ラジカル絶対密度計測条件においてカーボンナノウォールの合成実験を行った。圧力範囲13.3Paから79.8Paにおいてカーボンナノウォールを合成することができた。しかし、ウォールの間隔に差異があり、13.3Paから79.8Paの圧力増加に伴い、ウォールの間隔は広くなった。5.カーボンナノウォールの成長速度は、圧力の増加に伴い減少した。6.圧力範囲13.3Paから79.8Paにおける水素ラジカル、炭素ラジカル絶対密度計測結果と合成されたカーボンナノウォールのウォール間隔及び成長速度より、水素ラジカルは、カーボンナノウォール最表面のF元素を引き抜く(エッチング)効果があり、カーボンナノウォール合成および形状制御に重要な役割を担っていることが明らかになった。
著者
山縣 文
出版者
昭和大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

平成21年度は、当初の予定通り4月~9月の間に、主な備品である52チャンネルNIRS装置(Hitachi ETG-4000)の整備・調整を行い、解析用のパソコン、必要な解析ソフト、図書の整備などを行った。10月より患者登録を開始した。昭和大学病院附属東病院精神神経科を受診したDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th ed (DSM-IV)にて大うつ病と診断された未治療の患者のなかで、本研究の参加へ同意を得られたのは9名だった(当初の本年度の目標は10名である)。そのうちの4名が12週間後の2回目の検査も現段階で終えている(残りの5名は当外来へ通院を継続している)。外来に患者の基礎情報を聴取し、かつNIRS測定を採血を実施した。血清BDNFの測定は(株)エスアールエルに外注してる。各被験者の基礎情報や、検査結果は持ち出し禁止のオフラインのノートパソコンと、バックアップ用に外付けハードデイスクに匿名でナンバー化して保存している。また、平成21年11月には米国スタンフォード大学医学部精神科を訪問し、脳科学研究センターにて精神疾患に対するNIRSの臨床応用についてのミーティングに参加し、本研究の概要を説明し、意見交換を行った。
著者
福島 崇志
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は,湾曲するキャベツ苗の要因を明らかにするため,育苗期のキャベツセル成型苗を対象に耐倒伏性に関して材料力学理論を基に検討した.キャベツ苗では,自重による倒伏が育苗中期で生じやすいこと,また,育苗後期になるほど自重による苗倒伏の可能性が低くなることが明らかにされた.さらに,移植時期の苗形状が収穫時期の茎形状に概ね引き継がれる傾向が明らかになった.
著者
筆保 弘徳
出版者
横浜国立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

台風発生メカニズムの全容解明を目的とし、2種類の数値モデルを用いて、複数の台風発生事例の解析と感度実験を蓄積することで、研究代表者が提案する「段階式台風発生プロセス」仮説の検証を行った。まず、全球雲解像モデルで再現された複数の台風発生事例を解析し、仮説と同様の発生メカニズムを確認した。さらに、理想台風モデルで再現された台風に収支解析と診断を行い、システムスケール発達プロセスの定量的な理解を得た。
著者
佐藤 俊彦
出版者
東北文化学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究課題では,高血圧ラットSHRの驚愕反応に関する行動的特徴と,その生理学的基礎,特に循環器機能との関連を明らかにすることを目標としている。昨年度に行ったSHRとWKYの驚愕反応と恐怖増強(fear-potentiated startle, FPS)を調べる実験について,追加実験を行って,データを追加した。各セッションの前半と後半の試行とで別個に平均を集計したところ,恐怖条件づけ後24時間では,セッション前半の試行のFPSの指標(%FPS)には有意な系統差はなく,後半でのみ,SHRの%FPSが大きかった。この結果より,SHRの情動的性質について,情動的な興奮性が一般に高まっているというよりはむしろ,情動喚起刺激に対する慣れが遅いと推定できた。この研究成果については平成18年10月に開催された北米神経科学会(米国Atlanta)にて発表するとともに,驚愕反応ならびに恐怖増強の世界的権威Michael Davis教授のラボ(Emory大学)を訪問し,実験手法についてアドバイスを受けた。また,同年11月の日本心理学会においても,SHRの驚愕反応に関する研究成果の発表を行った。今年度には新たな実験も開始した。昨年度からの予備実験の結果を踏まえながら,Davis教授から受けたアドバイスも参考に実験をデザインした。血管拡張薬ヒドララジンの静脈内投与により,血圧の低下したSHRでは,FPSの程度が有意に減少していた。また,少数の個体に対して,別種の降圧剤を投与したところ,同様にFPSが小さくなった。SHRで比較的大きなFPSがみられる生理学的背景として,心臓血管系の高い機能水準が寄与している可能性が示された。この成果は平成19年度の国内外の学会において発表するとともに,論文投稿を準備している。なお,本研究における動物飼育と実験実施にあたっては,東北大学文学研究科心理学研究室の設備を借用した。
著者
石川 悟
出版者
北星学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、他者とのやり取り場面において、他者の意図および行動を推定しながら自身がより柔軟に行動できるために必要な処理機能について、行動実験による分析と、処理機構を念頭においた機能モデルの提案を目指した。行動実験結果から、他者の意図や行動の推定に必要な情報の抽出と、それらの情報に基づく行動予測・意図推定とともに、推定された他者の意図に合わせ、自身の行動をあらかじめ調整し適切な行動を選択できることが明らかになった。一方機能モデルの構築には、他者から得られる情報の価値の評価機構をより詳細に検討する必要性が示された。
著者
平田 栄一朗
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

同研究により、日本とドイツ演劇のドラマトゥルギーに関連するドイツ語書籍を一冊編纂・出版し、ユートピア研究と文学・演劇に関する日本語書籍を出版することができた。さらには、ドイツ、ギリシア、カナダ、アメリカの国際シンポジウムに参加し、日本とヨーロッパ演劇の比較論的考察について議論する機会をもつことができた。とりわけ上記のドイツ語は、日本と諸外国の研究者が現代日本演劇をドイツ語で最初に網羅的に紹介する世界初の研究書となった。
著者
小林 隆嗣
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

エステル結合を含むポリマーを遺伝情報に基づいて合成できれば,規則正しいポリエステルの合成が可能となる.本研究では,リボソームにおけるエステル結合の導入を実現するために,アミノアシルtRNA合成酵素のひとつを改変した.その結果,効率よくエステル結合の構成要素となるα-ヒドロキシ酸を認識する酵素が得られた.それらを用いることで,エステル結合を形成させるのに必要なα-ヒドロキシ酸が2つ連続して導入できる試験管内の系を確立することに成功した.
著者
宮内 美穂
出版者
中京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、消費のマクロ構造とミクロとしての消費者行動を媒介する要因およびメカニズムを明らかにすることによって、マーケティングと消費の関係についての理解を深化するよう理論的発展を促すことを主な目的としている。本年度は、昨年度におこなったデータ収集の補完およびその分析をおこない、現代消費のメカニズムの解明およびマーケティングへの理論的・実践的インプリケーションについて結論づけることに努めた。その内容は、以下のとおりである。1.データ収集の補完●女性ファッション誌データの補完:大宅壮一文庫●インタビューの補完:女性ファッション誌の編集長など2.データ分析:内容分析●70年代〜現在までの女性ファッション誌の目次ページ●インタビュー(デザイナー・マーケター・バイヤー・雑誌編集長)3.現代消費のメカニズムの解明およびマーケティングへのインプリケーション●仮説としていた「消費行動は95年で区切られるポストモダン前期と後期で差異がみられる」「その差異は、メカニズムとして、ツリー型消費とデータ消費となって現れている」ということについては、女性ファッション誌の内容分析をとおしてほぼ検証された。この発見物については、その理論的根拠も含めて論文としてまとめている最中である。●また、インタビュー調査の分析をとおして、かれらはこの変化にいち早く対応しており、実践的インプリを示唆するため、ケースとしてまとめている最中である。