著者
矢島 新
出版者
東京農業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では疫病菌の新規防除法を開発する為に、疫病菌の有性生殖メカニズムをケミカルバイオロジー的な手法により明らかにすべく検討を行った。まず、疫病菌の有性生殖においてA2株が放出しA1株に卵胞子形成を誘導するα2の可能な4種の立体異性体を合成することに成功した。ただ一つの立体異性体のみに活性があることから、天然物の絶対立体配置を決定した。確立した合成法に基づき、α1をリガンドとする化学プローブを合成した。
著者
齋藤 陽子
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

研究開発制度の在り方を左右する知的財産権について整理した。権利強化は取引費用の上昇につながり、公的機関の役割が改めて見直される結果となった。とりわけ孤児作物と呼ばれる投資の過少性が危惧される作物については、官民連携が模索されている。北海道または十勝管内を対象に、地域特産農産物(マイナークロップまたは孤児作物)の利用状況や需要動向を分析した。帯広市の給食は、じゃがいもを通年利用することで、食育を通した地域農産物の活用を進めていた。また、北海道を中心に新たに作付されるパン用小麦については、地産地消を実践する消費者を中心にアピールできることが分かった。
著者
中野 賢太郎
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

多くの細胞の機能発現においては、細胞の極性情報が重要である。例えば、神経軸索では方向性を伴った細胞の極性成長が、その活動に不可欠である。また細胞極性情報をもとに上皮細胞は組織を形成することができる。本研究では、細胞形態が最もシンプルでよく調べられている分裂酵母Schizosaccharomyces pombeを研究対象に用いて、細胞極性情報の発信と、その下流での細胞形態の形成機構について研究を行った。これまでに私たちは分裂酵母の低分子量Gタンパク質Rhoとその活性制御因子について解析してきた。それらのうち、Rga4がCdc42のGTP加水分解活性を促進することに着目した。米国カルフォルニア大学の塩崎研究室の建部恒博士らとの共同研究により、Cdc42は極性成長をしている細胞端に強く集積することが確かめられた。同時に、Rga4は細胞の胴体部分に集積し、細胞端への局在性が排除されていることが観察された。このRga4の局在様式にはPom1キナーゼが関わる可能性が示唆されている。以前から、pom1遺伝子変異株では分裂酵母の両極性の成長が単極生成長に置き換わることが知られていたが、この原因は不明であった。興味深いことに、今回の建部博士との研究により、pom1遺伝子変異株においてRga4の活性を抑制するとCdc42の局在が単極性から両極性に回復することが判明した。つまり、Pom1はRga4の局在性を制御することでCdc42の細胞端への局在様式を調節していたと考えられた。Pom1は微小管細胞骨格系の支配下でその局在様式が決定されること、Cdc42はアクチン細胞骨格の形成制御に中心的な役割を果たすことを併せると、本研究成果は微小管からアクチン細胞骨格へ、細胞内の空間的構造を配置化する分子機構の一端を解明した点で重要である。
著者
山内 典子
出版者
東京女子医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

術後せん妄が遷延した場合、終末期せん妄により家族の体験は一部異なっていた。前者では《見通しのつかない不安と疲労》、《医療者に対する申し訳なさと怒り》、《患者に対する不憫さ》、後者では《元気だった頃の患者との遠ざかり》、《幻覚・妄想に戸惑う》、《妄想の中にある安寧を知る》、《妄想の世界に入り対応する》などのテーマが抽出された。今後、多様なせん妄の体験に即した家族ケアを考案していく必要性が示唆された。
著者
宇田 隆哉
出版者
東京工科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

我が国の携帯電話端末は改竄耐性が高いという特徴を利用し、携帯電話端末上で作成、確認されたデジタル署名を信頼性の根拠としたデジタルフォレンジック技術に関する研究開発を行った。
著者
福山 隆雄
出版者
愛媛大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本申請課題である"生活を支えるプラズマ技術の中等高等教育における教材化と授業実践"において,プラズマの中等,高等教育における教材化,そして,それを授業実践において活用したときの教育的効果について研究した.その結果として,(1)プラズマを中等,高等教育で活用するための教材の開発を終了し,(2)完成した教育用プラズマ発生装置を,大学における授業,公開講座,高大連携事業,科学の祭典,そして,現職教員研修において実際に活用し,アンケート調査などにより科学技術に対する興味・関心を高め,先端科学技術をより身近に感じさせる効果があることを明らかとした.
著者
小山 倫史
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,ゲリラ豪雨時の雨水浸透現象の把握および表層崩壊メカニズムの解明を目的として,ゲリラ豪雨の降雨波形および斜面内の水収支を正確に捉えるための計測技術の高度化を図るとともに,連続体・不連続体モデルを用いたより高度な応力-浸透連成解析手法を開発した.また,集中豪雨により崩壊を起こした実斜面について,現地の地質調査・土質試験の結果および高精度な雨量観測データをもとに表層崩壊の再現解析を実施し,数値解析による斜面安定性評価および崩壊危険予測が可能であることを示した.
著者
橘木 修志
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

脊椎動物の網膜には、視細胞として、錐体と桿体が存在する。錐体は明るいところでの、桿体は暗いところでの視覚を司っている。錐体は、明るい光環境下でも、光刺激?に対して的確に応答をすることができる。我々は、本研究で、(1)錐体において、光受容タンパク質がリン酸化により不活性化される反応が強く調節されていることを明らかにした。また、(2)錐体では、リン酸化された光受容タンパク質が迅速に脱リン酸化される仕組みがあることを見出した。これらの機構は、錐体が明るいところで働き続けられる仕組みとして働いていると考えられる。
著者
齋藤 幹久
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、構造物への着雷様相を観測することを目的として行われた。構造物への着雷様相の観測は送電線や風力発電用風車の耐雷設計の他、避雷針の保護範囲等の検討を行うために大変重要であるが、雷は何時何処に落ちるか判らないため、近年高速度カメラが発達してくる以前は、観測する事が大変難しかった。上記の目的のために、本研究では、高速度カメラを用いた東京スカイツリーへの着雷様相の観測を行った。2013年12月までに11例の雷放電が観測され、その多くは耐雷設計上最も重要である下向き落雷であった。
著者
松丸 大輔
出版者
和歌山県立医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

泌尿生殖系器官など胎児後端の器官群は、隣接する器官群が相互に関連して発生・成り立っていると考えられる。これはいくつかの先天性疾患で複数の器官群に同時に症状が現れることからも推察されるが、そのメカニズムは殆ど明らかになっていなかった。本研究では、臍帯下部領域から外生殖器上部領域への細胞移動現象の存在を器官培養実験により示した。Hhシグナル関連遺伝子改変マウスでは、この過程に異常を呈する可能性を示唆した。これらの結果は、臍帯下部領域が細胞を供給することによって外生殖器や膀胱、腹壁といった広範囲の協調的器官形成に寄与し、またその破綻が先天性疾患へとつながる可能性を示唆する。
著者
加藤 大智
出版者
山口大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

アフリカで広くリーシュマニア原虫を媒介するサシチョウバエPhlebotomus duboscqiの主要唾液成分をコードするDNAワクチンを作成し、マウスを免疫することにより、効率よく液性免疫応答を誘導する3種の唾液成分を同定することができた。これらのタンパクは自然感染時にリーシュマニア原虫とともに注入され宿主に液性免疫応答を誘導することから、宿主の免疫応答を介して原虫感染を増強する因子であることが示唆された。
著者
井田 靖子
出版者
津田塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究の目的は、モダニズム期(大まかに1910 年代〜1970 年代)の日本におけるデザイン思想の形成過程を、輸出デザインの理論と実践、Gマーク制度の発足前後の国際的なデザイン問題、海外とりわけイギリスのデザイン論との関連性、から検証することであった。国際性が特徴とされるモダニズム期を、国家の表象(ナショナル・プレゼンテーション)としての輸出デザインという「地域性」に重点をおいて、また国家間のデザイン論の交錯に着目して解明することにある。加えて当時の日本のデザイン活動を新たな「モダン・ジャポニスム」として捉える視点、その輸出政策について実際のデザインの図像分析を用いて質的研究を行う点、そして近代日本を国際的かつ視覚的にアピールしたモノの特性を需要と供給の両側面から解明する点、さらに、海外のデザイン論との関係に着目して解明する点、国家の表象に関して図像分析を用いて質的研究を行う点から研究調査を進めた結果、従来は見落とされていた輸出デザインとジェンダーの関連性に切り込むことができた。また、『工芸ニュース』を創刊号より戦後まで調査分析し、「モダン・ジャポニスム」の議論に重要であると思われるテキストの抽出を行った結果、議論は3段階(19世紀的ともいえる伝統的造形をさらに追求する初期、日中戦争から第二次世界大戦直後までつづく「東洋的」日本趣味の造形を追求する帝国主義的デザイン議論、そして1950年代を中心に改めて日本的造形をモダニティのなかに位置づける「ジャパニーズ・モダン」の議論)にわけて把握することができると判明した。また、この間にさまざまな意味づけを与えられた「工芸」という問題を多く含んだ言葉の意味の変遷も同時に考察した。さらに、一連のモダン・ジャポニスムを考察する上でとりわけ代表的ととらえられるのが竹材製品であり、それにたいする海外デザイナーの関心という外からの働きかけをうけて、日本国内での議論が熟していった様子も解明できた。
著者
豊川 智之
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

目的検診受診者の受診時におけるHCV及びその治療や検診に関する知識、不安などについて明らかにすることを目的とした。方法調査は2005年11月から2006年11月に、調査協力の得られた関東H市のHCV検診で行った。自記式調査票により属性(性・年齢・職業など)、C型肝炎に関する知識、および検診結果やC型肝炎の進行想定下での効用値などについて調べた。C型肝炎に関する6健康状態の効用値は、Visual Analog Scale(VAS)を用いて測定した。結果HCV検診受診者1,047名のうち、調査への参加に同意し、性・年齢で欠損データのない503名を分析対象者とした。C型肝炎の知識に関する正答率は「年齢が高い人ほど感染者が多い」19.5%、「昔うけた大きな手術には感染の恐れがある」58.5%、「長期間の血液透析には感染の恐れがある」33.7%、「ボディピアスや入れ墨には感染の恐れがある」29.9%、「現在、輸血による感染の恐れはほとんどない」23.0%であった。各肝炎状態に対するVASによる評価を平均値で示すと、現在の健康状態が76.3(SD;16.1)、陰性結果による安心感84.3(SD;16.5)、陽性結果に対する不安感35.6(SD;24.2)、軽度の肝炎状態33.8(SD;23.4)、重度の肝硬変状態19。1(SD;21.0)、副作用状態25.8(SD;23.0)であった。考察・まとめC型肝炎に関する知識を問う問題の正答率から、リスクへの知識が十分に高い者が検診を受けているとは考えにくい。各肝炎状態に対するVASによる評価を見ると、陽性結果に対しては、強いショックを受けることが示された。肝炎の進行に伴い、生活の質が大きく落ち、副作用に対しても、生活の質に対する影響が強いと推定することが示された。
著者
津野 倫明
出版者
高知大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は慶長の役における諸大名の軍事行動を解明することであり、本年度はとくに水軍に編成されていた諸大名(藤堂氏・伊予加藤氏・来島氏など)と朝鮮半島南部の駐留部隊であった諸大名(小早川氏など)およびこれらの軍事行動と密接にかかわる軍目付(熊谷直盛ら7名)に関する史料の調査・分析をした。具体的には研究実施計画にそって以下のような史料調査等を実施した。11月に東京大学史料編纂所で水軍関係の史料を閲覧・筆写し、近江水口加藤文書の影写本については複製も入手した。12月には秋月郷土館で軍目付発給の「鼻請取状」を撮影した。また、1月には東京大学史料編纂所で小早川秀秋に関する文書などを閲覧・筆写した。史料所蔵機関の耐震工事などにとまどい、遅れがでたものの研究実施計画に掲げた調査は遂行した。なお、史料の調査・分析と補完関係にある朝鮮出兵関係図書・日本中近世政治史関係図書も随時、精力的に蒐集していった。上記を含む3年間の調査・分析により、従来未解明であった慶長の役における諸大名の進軍ルート・部隊編成など基本的な動向を解明する所期の目的はある程度達成されたと考えるが、依然として後半の倭城在番体制・帰国時期などに関しては不明な部分が残されている。よって、諸大名の軍事行動と密接にかかわる軍目付にも注目して、これらの点を解明してゆくことが当面の課題と考えられる。なお、これまでの成果もふまえて本年度は裏面に掲載した「朝鮮出兵と長宗我部氏」、『前近代の日本列島と朝鮮半島』(津野執筆は「朝鮮出兵と西国大名」)を発表した。また、とくに本年度の対象とした水軍に関しては口頭報告「慶長の役における四国衆について」を発表し、これにもとづく学術論文「慶長の役における『四国衆』」も、大会成果論集(平成20年度予定)に掲載予定である。
著者
酒田 信親
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

物理的にお互いの声や視界が及ばない離れた多地点間で通信により音声や映像をやり取りし,指示者が遠隔地の作業者に作業を行わせることを遠隔協調作業という.本研究では、Procams(Projector Camera Systems)を、壁や柱や天井などに複数個設置し、人称視点を指示者が選択可能な遠隔協調作業用システムを設計・開発・評価した.その過程で、視野共有システムを用いた時のFat finger problemの解決手法として身体動作画像の拡大縮小表現手法を提案し,評価した.その結果,小さな対象に対する指示に対して作業時間が短縮されることや,指示者が指示をしやすいと感じることが分かった.
著者
小嵜 正敏
出版者
大阪市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

単一分子を用いた機能性材料作成を目標として、円錐型分子を効果的に合成する新しいConvergent法の開発を行った。その結果、非常に効率的かつ広範な分子の合成に応用可能なConvergent法を新しく完成した。開発した合成方法はFrechetらによって開発されたConvergent法と鈴木カップリング反応、ヨウ素化反応、薗頭カップリング反応を繰り返し用いる新規のConvergent法により構成されている。この方法では最初にFrechetらのConvergent法により種々の世代のポリベンジルエーテル型デンドロンを側鎖として合成する。次に側鎖の末端にホウ酸基を導入する。このポリベンジルエーテル型側鎖を鈴木カップリング反応により、共役鎖に導入する。さらに、ヨウ素化、薗頭カップリング反応を行うことにより共役鎖を延長する。この3つの反応を繰り返し用いることで円錐型分子を高収率で合成することに成功した。このとき導入する側鎖の世代は順次大きなものを使用した。合成したデンドロンの精製には、当初の予想どおりGPCが非常に有効であることがわかった。特に、サイズの大きなデゾドリマーの分離に有効であった。さらに円錐型分子末端へのチオール基導入に関しても検討を行った。その中で共役系末端アセチレンをTBDMS (tert-butyldimethylsilyl)基でポリベンジルエーテル型デンドロン末端をTBDPS (tert-butyldiphenylsilyl)基で保護することによりチオールの導入が可能であることを明らかにした。
著者
海老原 淳
出版者
独立行政法人国立科学博物館
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

地中生配偶体を形成するハナヤスリ科ハナワラビ属シダ植物で、配偶体の空間分布を効率的に調査するための分離法・分子同定法を確立した。複数種の胞子体が混生する茨城県つくば市の野生集団において胞子体の平面分布と地中生配偶体の空間分布とを解析した結果、胞子体が比較的少ない地点の土壌中に高密度で配偶体が生育し、2種の配偶体が空間的に近接する場合があることも明らかになった。
著者
秋山 毅志
出版者
核融合科学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、機械振動が誤差要因とならないDispersion干渉計に、光弾性変調器を用いた変調強度比計測による位相差抽出手法を適用し、高精度化を図った。周波数安定化させた連続発振レーザーでは、パワー密度が小さいために通常2倍高調波の発生が難しいが、非線形光学結晶AgGaSe_2を用いて、計測に十分な2倍高調波成分を生成した。プラズマを模擬するセレン化亜鉛板を用い、正しい位相差を計測・抽出できることを示し、提案した手法の有効性を示した。機械振動を模擬した計測も行い、光学的に機械振動がキャンセルされ、計測結果に誤差をもたらさないことを確認した。
著者
西川 義晃
出版者
静岡大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、戦前の取引所関係法令の下で重視されていた資本市場の機能について研究し、これを前提に、取引所法が規制した風説の流布・偽計取引、会社法上論じられていたインサイダー取引について研究した。また、戦前の業者規制に係る法令のほか、取引所が株式会社形態をとることの是非、さらにこれらとの関係で取引所法の下での「総合的な取引所」規制を研究し、いずれの研究についても一定の知見を得ることができた。
著者
三好 大輔
出版者
甲南大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

遺伝情報を保持していないRNA(非コードリボ核酸)は、高次構造を形成して機能を発現する。これと同様に、遺伝情報をコードしていないDNA(非コードデオキシリボ核酸)の高次構造も、遺伝子の発現制御などに関与している可能性がある。そこで本研究では、非コードデオキシリボ核酸の高次構造とその熱力学的安定性を定量的に検討した。その結果、代表的な非コードデオキシリボ核酸である、グアニンに富んだDNA鎖の形成する高次構造は、細胞内環境因子によって劇的に変化するのに対し、同様の配列をもつRNA鎖の構造は、細胞内環境因子によらず単様で高い熱安定性をもつことが示された。