著者
澄田 仁志 平林 温夫 田上 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.2, 1997-03-06

SOI誘電体分離基板上に形成した高耐圧横型デバイスのスイッチング時に発生する変位電流は, 隣接デバイスに流れ込む電流と基板電流の2つに大別できる。この変位電流は素子の損失増加や誤動作の原因となる危険性がある。したがって, 変位電流の発生状態を調べ, そのメカニズムを把握することは非常に重要なことである。我々は, SOI横型IGBTを対象に変位電流の一つである基板電流について調べてきた。その特徴は, 素子のターンオン時に大きな基板電流が発生し, ターンオフ時にはわずがな電流しか流れなかったことにある。今回, SOI横型MOSFETのスイッチング時に発生する基板電流について解析した。そして横型IGBTに発生する基板電流と比較し, デバイス間の相違について調べたので報告する。
著者
西村 拓儀 桑原 義彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, no.1, 2006-03-08
被引用文献数
1

欧米ではテロ対策として,服の下に隠し持った銃器や爆発物を見つけ出すマイクロ波イメージング装置の研究開発が行われている[1].マイクロ波イメージング装置では画素数の増大はそのままアンテナ素子数の増加,開口規模の拡大につながり,装置を大規模化させる.本稿では小型開口,少ない画素数での画像認識を実現するため,超分解とニューラルネットワークを併用した画像認識手法を提案する.
著者
米倉 雄司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27
被引用文献数
1

文字ごとに枠のないフリーピッチで記入された文字列を読み取る場合,複数の文字切り出し候補を抽出し,その各々について文字認識を行ない,最終的に後処理として文字列データベースとの照合を行なうことで最適な文字列を選択する方法がある.この場合,文字切り出し候補の図形的特徴,文字認識結果が文字列を選択する基準となり,これらが文字認識全体の性能に影響を及ぼす.本稿では,文字切り出し候補の図形的特徴を総括的に判定することによって,切り出し控訴の文字列中での文字としての確からしさ(切り出し確度と呼ぶ)を求める方式について報告する.
著者
遠藤 俊樹 山田 秀昭 小田 稔周
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08
被引用文献数
1

近年, IP網と電話網を融合した通信サービスを実現するため, IP網と電話網の間で, 通信プロトコル変換を行う音声ゲートウェイ(以下音声GWと称する)が開発されている。音声GWは, 低レート音声コーデックを適用することで, IP網でのパケットの使用帯域を低減しているが, IP/UDP/RTPヘッダによるオーバヘッドの問題が生じ, IP網に対し多量のIPパケットを転送することで, IP網内のパケット処理負荷を増大させる問題が生じる。これらの問題に対処するため, 同一着音声GW宛の音声データブロックを複数個多重して転送する方式が提案されている。本稿では, 音声GWにおいて, 各チャネル毎に複数の音声データブロックをまとめて転送する方式と, 複数チャネルを多重化する方式の, 各音声データブロックをパケット化する際の待ち時間(パケット化遅延)を考察する。その結果, 複数チャネルを多重化する方式が, 各チャネル毎に複数の音声データブロックをまとめ転送する方式に比べ, パケット化遅延が小さいことを示す。
著者
介弘 達哉 下畑 さより 松下 久明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27
被引用文献数
2

現在、機械翻訳の実行化に関する様々な研究が行われている。その1つとして、我々は差分翻訳システムの開発に着手している。差分翻訳とは、文書の旧版の翻訳結果(対訳)を利用して、文書の新版の翻訳を効率良く行う方法である。旧版と新版の原文を比較し、同じところは旧版の訳文を利用し、違いがある文だけ翻訳を行うことによって、翻訳作業の軽減が可能となることから、改版が頻繁に行われるマニュアルなどの文書の翻訳業務などに適用される。このシステムを実現するためには、対訳文書の文の対応付けが不可欠である。原文と訳文の文の対応付けに関する研究は各所で行われているが、完全な対応付けを実現することは難しい。我々は、文書のフォーマットを利用して、対訳文の対応付けを行うシステムを試作した。本稿ではこのシステムと従来システムとの比較を行うことによって、対訳文の対応付けに文書フォーマットを利用することの有用性を示す。[figure]
著者
神保 至 佐藤 徳幸 中島 歩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27
被引用文献数
1

従来のプログラミング理解システムは、主にプログラミング教育を目的として開発・利用されてきており、ソフトウェア保守などの実用的な場面にはあまり応用されていない。そこで我々は、プログラム理解システムをソフトウェア保守作業の支援という、より実用的な場面(具体的には業務処理プログラムを理解する場面)に応用し、ソースコードから機能仕様レベルの情報を導出することを試みている。本稿は、そのために必要となる知識構造モデルについて述べたものである。
著者
尾上 直之 橋本 周司 田中 章喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

近年、マルチメディア技術はコンピュータの性能向上にともない、目覚ましい発展を遂げている。しかしながら、マルチメディア技術を用いた情報の制作のための環境は十分であるとはいえない。特に、映像のための背景音楽(BGM)の多くは、作曲家によって作曲されており、簡単なBGM制作についても自動化はほとんど行われていない。我々は、動画像から背景音楽を自動生成するシステムの制作を行っている[1,2,3]。BGMを生成する試みはこれまでにもいくつか報告されている[4]が、我々は動画像の内容に立ち入らず、動画像から単純な構造的特徴を抽出し、これらをリアルタイムで音楽的特徴と結び付けBGMを生成している。本稿では、システムをネットワーク上にエージェントとして分散させて置き、これを用いたリアルタイムでのBGMの生成について報告する。