著者
岩谷 晶子 西尾 信彦 村瀬 正名 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.108, pp.23-30, 2001-11-15
被引用文献数
9

本稿では,アドホックセンサネットワークにおけるノードの位置決定方式としてごましおを提案する.センサネットワーク上の各ノードは周辺の情報をセンサによって取得するため,その情報にはどこで取得したかという情報が不可欠である.しかし,すべてのノードが位置情報を取得するためのデバイスを用いるのは電力消費やノードの大きさの面から考えると適切な方法ではない.ごましおは,センサノードに必要最低限のデバイスを用いて,すべてのセンサノードの位置情報の取得を目的としている.ごましおのシミュレーション結果から,数mの粒度の位置情報の取得が可能であることがいえる.本研究によって,より容易で効率的なセンサノードの位置情報の取得を行うことが可能となる.In this paper, we propose GOMASHIO, a model for propagating location information in sensor networks. It is essential for both applications and sensor nodes to know where the data from a sensor node was captured because nodes on sensor networks capture data any in a limited area around the sensors. It is not reasonable for all nodes to have a localization device like GPS which would result in increase of energy comsumption and node size. GOMASHIO localize sensor nodes using measurements from radio signals which are usually equipped by sensor nodes.
著者
方波見 尚之 築地 立家
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.9, pp.51-58, 2009-01-23

はさみ将棋とは、自分の駒を用いて相手の駒をはさんでとる 2 人対戦型ゼロサムゲームであり、日本のはさみ将棋、タイの Mak-yak などが有名である。本稿では、盤面を n×n に拡張した一般化はさみ将棋の計算複雑さについて考察する。ここでは、縦、横方向に自由に動く駒に加えて、不動駒も使用するものとする。また、縦横方向に加えて斜め方向の取りも許すものとし、相手の駒を先に 5 個取った方が勝ちとする。このとき、任意に与えられた一般化はさみ将棋の盤面について、勝ち・負け・引き分けのいずれであるかを判定する問題が、 EXPTIME 完全問題であることを証明する。Hasami-Shogi is a two-person zero-sum board game where each player aims to take a number of the opponent's pieces at once by making a sandwich position; a sandwich position occurs when the player's two pieces sandwich a number of the opponent's pieces placed consecutively on a row, a column, or a diagonal squares. In this paper, we generalize it to the n×n board, on which each piece moves like the rook. In addition, we allow a number of the immobile piece to exist. The winner is the player who takes at least 5 opponent's pieces at first. Then, we prove that the problem of determining whether a given position of the generalized Hasami-Shogi is either a player's winning position, or an opponent's winning position, or a draw position, is EXPTIME Complete.
著者
堀尾 一生 亘理 靖展 塩谷 亮太 五島 正裕 坂井 修一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.75, pp.7-12, 2008-07-29

本論文はツインテール・アーキテクチャの改良案を提案するものである.ツインテール・アーキテクチャには発行幅や命令ウィンドウ・サイズを実質的に増加させる効果があり,ウェイ数の大きなスーパスカラ・プロセッサの実現に貢献する技術である.本論文が新たに提案するハーフパンプ FU アレイは,ツインテール・アーキテクチャの消費電力を削減するための機構である.ハーフパンプ FU アレイは,ツインテール・アーキテクチャの命令のスループットを保ちながらも,消費電力を抑えることを可能にする.シミュレーションによる評価では,ハーフパンプ FU アレイを実装したツインテール・アーキテクチャは通常のツインテール・アーキテクチャと比べ,2.4% の性能低下にとどまり,ベースモデルのスーパスカラ・プロセッサに対して,平均で 10.7% の性能向上が得られた.This paper proposes a new inplementation of Twintail Architecture. Twintail Architecture is a technique which qives effect similar to increasing issue width and instruction window size, but at low hardware cost. It is expected to contribute to a practical implementation of ultra-wide super scalar processor. This paper's proposal, Half-pumped FU Array, reduces power consumption of Twintail Architecture at minimal performance cost. Our evaluation showed that Twintail Architecture with Half-pumped FU Array improves IPC of base model super scalar processor by 10.7%, a 2.4% performance loss from conventional Twintail Architecture.
著者
森 祐馬 榎堀 優 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-6, 2013-10-29

不良姿勢での生活は,肩凝りや筋肉の痛みなどの身体的悪影響を発生させる.そこで我々は,一日を通じて負荷の無い姿勢で生活して,肩こりなどの不快な症状を感じること無く一日を終えられるようにサポートするシステムを開発している.本システムは,不良姿勢をとった時に警告を発し,悪化度合いに従って警告の強度を変化させることで,利用者がよい姿勢に近づいたことを理解し,自身で良い姿勢に修正できるようにサポートする.本稿では,姿勢評価部分について言及する.人の姿勢は頭部,背部,腰部の傾きの組み合わせで表現できると仮定し,各部の傾きの組み合わせから姿勢を点数化した.首が垂れた姿勢,前傾姿勢,反り腰の三つの不良姿勢を対象とし,良い姿勢に近づくほど評価が良くなることを確認した.Bad postures yield abnormal load for muscles, and then the load become causes of various pains, such as stiff shoulder. To prevent occurrences of such pains, we are developing a wearable system to assist people in keeping good posture. In this paper, we focus into the sensing and scoring functions of the system. Our prototype uses the head, back, and waist leans measured with three wearable accelerometers to generate posture scores. The scores showed improvements and good correlations in almost cases when subjects changed their posture from bad ones to good ones, in our evaluations.
著者
守岡 知彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.73, pp.17-22, 2008-07-18
被引用文献数
1

古典中国語 (漢文) 電子テキストの蓄積が進む中、自然言語処理技術の重要性は高まって来ているが実装は少ない。本論文では、MeCab を用いた古典中国語用形態素解析器のプロトタイプについて概説するとともに、本格的な古典中国語文法コーパス作成のためのワークフローについて考察する。This paper explains an overview of an experimental Morphological Analyzer for Classical Chinese based on MeCab. In addition, the paper considers a workflow to develop grammatical corpus for Classical Chinese.
著者
高下康浩 宮本陽介 飯塚佳代 飯塚泰樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.255-257, 2013-03-06

コミックマーケットなど参加者の多いイベントの開催時、その参加者の整理において混雑状況を把握する事は重要である。しかし、会場が広く参加者が多い場合等はその把握が困難である。これに対し、混雑状況をリアルタイムで把握共有する事により、効率的な参加者整理や参加者自身による混雑箇所の回避が可能である。本発表では、参加者が普段からもっている携帯端末を用いてそれぞれの移動速度等を取得し、それを元に会場内の混雑状況を把握・共有するシステムを提案し試作結果を報告する。本システムの応用として使用者の移動手段を自動判別することで、移動手段別の渋滞情報システムの構築も可能になると考えられる。
著者
後藤 真孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1210-1216, 2002-11-15
被引用文献数
7

ユーザがある単語を一部しか思い出せずに断片だけを言って言い淀むと,計算機側がその残りを補って入力することを可能にする「音声補完」という音声インタフェース機能を紹介する.これにより,入力中に困って言い淀めば手助けが受けられる使いやすい音声入力が実現できた.音声補完の研究は,今後他の非言語情報も活用していくことで,さらに使いやすい音声インタフェースの構築を目指していこうというメッセージも持っている.
著者
児玉 理映子 石川 千里 高田 雅美 城和賞
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.128, pp.61-64, 2007-12-20

ユーザの嗜好に合致する商品を提示するレコメンド法が注目されているしかしながら,従来のレコメンド法では全てのユーザを満足させることはできないそこで,満足できないと考えられる特定ユーザの嗜好を抽出する新たなレコメンド法を提案する.本稿では,特定ユーザとして興味の有無が明確なオタクを採用したオタクの嗜好を抽出するにあたってまずオタクの定義をし,その定義に基づいて選出したユーザをオタクとする.またオタク以外のユーザを一般人とする.このオタクと一般人の Mb アクセスログから決定木を生成しネット上での行動パターンを抽出し分析する.分析結果からオタクは一般人と比べ膨大な情報量を持つコンテンツを閲覧していることが示された.Recommendation methods that offer goods to users according to their favorite attract at tention recently. However, existing recommendation methods cannot be applied to all users in even. So, we propose a new recommendation method that extracts specific users who are not happy with recommended goods. In this paper, we adopt Otakus, whose interest is clear, as specific users. First, for extracting Otaku's favorite, Otaku is defined, and several users selected according to the definition are regarded as otakus. The access pattern on the Internet is extracted from web access log of the otakus and other standard people to be analyzed. The result shows that otaku browses more copious contents than other standard people.
著者
石黒 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.7-14, 2008-01-15
被引用文献数
1

ロボットの耳を作ろうという構成的なアプローチをとると,日頃私たちが無意識に行っている知覚機能の一端が突如見えてくる.
著者
柳井 啓司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.48, no.16, pp.1-24, 2007-11-15
被引用文献数
68

「一般物体認識」とは,制約のない実世界シーンの画像に対して計算機がその中に含まれる物体を一般的な名称で認識することで,コンピュータビジョンの究極の研究課題の1つである.人間は数万種類の対象を認識可能であるといわれるが,計算機にとっては,同一クラスに属する対象のアピアランスが大きく変化するために以前はわずか1種類の対象を認識することすら困難であった.ここ数年,新しいモデル表現の提案,機械学習法の進歩,計算機の高速化などにより,急速に研究が進展しており,現在は101種類の対象に対して6割程度の精度で認識が可能となってきている.本論文では,一般物体認識研究のサーベイを手法に加えて,データセット,評価ベンチマークについて行い,さらにその今後について展望する."Generic object recognition" aims at enabling a computer to recognize objects in images with their category names, which is one of the ultimate goals of computer vision research. The categories which are treated with in generic object recognition have broad variability regarding their appearance, which makes the problem very tough. Although human can recognizeten thousands of kinds of objects, it is extremely difficult for a computer to recognize even one kind of objects. For these several years, due to proposal of novel representation of visual models, progress of machine learning methods, and speeding-up of computers, research on generic object recognition has progressed greatly. According to the best result, the 66.23% precision for 101-class generic image recognition has been obtained so far. In this paper, we survey the current state of generic object recognition research in terms of datasets and evaluation benchmarks as well as methods, and discuss its future directions.
著者
工藤 拓 山本 薫 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. NL,自然言語処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.161, pp.89-96, 2004-05-13
参考文献数
21
被引用文献数
26

本稿では,Conditonal Random Fields(CRF)に基づく日本語形態素解析を提案する.CRFを適用したこれまでの研究の多くは,単語の境界位置が既知の状況を想定していた.しかし,日本語には明示的な単語境界が無く,単語境界同定と品詞同定を同時に行うタスクである日本語形態素解析にCRFを直接適用することは困難である.本稿ではまず,単語境界が存在する問題に対するCRFの適用方法について述べる.さらに,CRFが既存手法(HMM,MEMM)の問題点を自然にかつ有効に解決することを実データを用いた実験と共に示す.CRFは,階層構造を持つ品詞体系や文字種の情報に対して柔軟な素性設計を可能にし,label biasやlength biasを低減する効果を持つ.前者はHMMの欠点であり,後者はMEMMの欠点である.また,2つの正則化手法(L1-CRF/L2-CRF)を適用し,それぞれの性質について論じる.
著者
森山 剛 小沢 慎治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12, pp.33-38, 2008-02-08
被引用文献数
1

自分の声で好みの歌唱様式を有した歌声を作るには,歌唱を訓練し,歌唱様式を学び,さらに歌声を発する恥ずかしさを克服しなければならず,非常に困難である.そこで,歌詞を朗読するだけで,その音声と楽譜を入力とし,ユーザの声の話者性を損なわずに,自由な歌唱様式を有した歌唱を合成する手法を提案する.本手法により,楽譜さえあれば,どんな曲でも,いつでもどこでも何度でも,自分の声で歌わせることができ,さらにリズムや旋律を工夫してジャズや演歌といったジャンルを演出したり,他人の歌い方を真似したり,音痴を修正したりできる.楽譜を編集する過程で,歌唱様式をどう実現すれば良いか学習でき,また自分が歌う前に,自分が歌った場合のイメージを掴むこともできる.聴取実験により,朗読音声の話者性や歌詞の音韻性を損なわず,歌唱様式の基本となる演奏記号を合成できることが示された.We propose a method of transforming reading speech of lyrics to singing voice. It is capable of realizing favorite style in the transformation, i.e., a specific genre and an expression. Generating singing voice by one's own voice requires the person to train singing, to learn how to realize singing styles, and to overcome hesitation in singing out. The proposed method only requires the user to read the lyrics. It then allows the user to generate singing voice of any music, anytime, anywhere, and any number of times. The user can edit the music for generating a specific singing style, mimicing other's style of singing, and correcting the problematic portion of his or her singing. The user can also learn how to realize a specific style in singing and hear how it sounds when he or she sings on his or her own. Experimental results demonstrated that the proposed method was able to synthesize a comprehensive set of basic indications such as crescendo in the synthesized singing holding the voice quality of the speaker.
著者
勝山 光太郎 佐藤 文明 中川路 哲男 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.234-241, 1989-02-15
被引用文献数
1

情報通信システムの発展に伴い 各種通信ソフトウェアの開発機会が増大するとともに その規模も拡大し 通信ソフトウェアを効率的に開発することが課題となってきている.このため我々は 近年注目を集めているオブジェクト指向言語によるソフトウェアの高い生産性に着目した.また 情報通信システムおよび通信ソフトウェアの論理構造と オブジェクト指向モデルとの類似性が高いことから オブジェクト指向言語によるこれらの設計開発を行うこととした。そのために 通信ソフトウェアに要求される実行速度を十分に考慮しつつ オブジェクト指向言語の特徴を生かし かつ汎用的なシステム記述言語であるC言語と親和性のあるオブジェクト指向言語superCを開発した.さらに 本言語をOSI通信ソフトウェアの開発に実際に適用することによって オブジェクト指向による設計・開発の効果を確認し その言語で書かれたプログラムの性能を評価した.その結果 オブジェクト指向言語の利点を生かして 効率的に開発が行えることが確認できた.また オブジェクト指向で問題となっている実行速度に関しては コンパイル時にメソッドの探索・決定を行う静的束縛の機能を導入したことにより 実行時にメソッドの探索を行う動的束縛に比べ2倍以上の速度を得ることができることを確認した.
著者
佐々木 綾香 小林 佑慈 井庭 崇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.17, pp.89-92, 2008-03-05
被引用文献数
1

本論文では,研究活動を支援するための「リサーチ・パターン」を提案する.リサーチ・パターンとは,研究活動において繰り返し起こる問題とその解決策を「パターン・ランゲージ」の手法を用いて記述したものである.これにより,学生の研究活動の直接的な支援となること,および教員や学生,および研究者のコミュニケーションを促進するツールとなることを目指す.In this paper, we propose a pattern language for academic research. Each pattern consists of a frequent problem and its solution in a research activity. In this paper, we show the overview and two examples from 43 research patterns. Our aim is to support students to manage themselves and be productive in research, and also provide a tool for researchers to communicate about their research activities.
著者
北 研二 川端 豪 斎藤 博昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.472-480, 1990-03-15
被引用文献数
32

高精度の連続音声認識システムを構築するためには 言語情報の利用が不可欠であり これまでにも 統計的言語モデル 正規文法 文脈自由文法等を用いて音声認識システムの認識率を向上させる方法が提案されている.本論文では これらとは異なる新しい方法HMM-LR法を提案する.HMM-LR法は 拡張LR構文解析法で用いられる構文解析動作表から入力音声データ中の音韻を予測し 予測された音韻の尤度をHMM音韻照合で調べることにより 音声認識と言語処理を同時進行させる.この方式では 音声認識と言語処理の間に音韻ラティス等の中間的なデータを介する必要がなく 高精度のかつ効率的な認識処理系を構成することができる.また HMM-LR法に基づく日本語の文節認識システムを作成し 評価を行った.評価には 日本語の一般的な文節構造を扱うことのできる一般的文法(語彙数約1 000語)と認識対象となるタスクに現れる現象のみを扱うタスク向き文法(語彙数約270語)の2種類の文法を用いた.一般的文法に対する第1位での正答率は72.0% 第5位までで95.3%の正答率を達成した.タスク向き文法に対しては それぞれ79.9% 98.6%の正答率を達成した.
著者
並木 美太郎- 長慎也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.123, pp.61-68, 2005-12-10
被引用文献数
3

2004年度から開始された文部科学省の「IT人材育成プロジェクト」において、ITに関する知識・技能を有する高校生のアイデア・スキルを発揮させることで独創性を向上させる「ITスクール」の2005年度の実施例について報告する。昨年度同様、5泊6日の合宿形式で全30名の生徒に、SqueakとSmalltalkを用いてオブジェクト指向の概念を講義・実習し、自由研究で小規模なシステムを作成させた。結果としては、概ね好評、自由研究などでも完成度の高い作品を作成するなど、一定の効果を得ることができた。This paper reports "IT school" that educates advanced IT knowledge and skills to improve originality for high school students. In the school planed as a part of "It Training Project" of the Ministry of Education Culture, Sports, Science and Technology in Japan, the concept of object-oriented was to educate 30 high school students and let them practice using Squeak and Smalltalk in the 6days training camp. Small-scaled systems of freely research were implemented by students with the knowledge they acquired though lecture and practice. As a result, the students could develop abilities of handing advanced IT and be experts of IT in each high school after the school.
著者
土屋 圭 豊田 正史 喜連川 優
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2013, no.31, pp.1-6, 2013-07-15

鉄道の運行トラブルが発生した際,マイクロブログには鉄道の運行状況に関する情報が投稿されている.マイクロブログの投稿には運行トラブルについて,公式情報よりも詳細な情報が含まれることがある.鉄道の運行状況について詳しく知ることは意思決定を行う上で非常に重要である.本論文では Twitter の投稿を解析することによって,首都圏の鉄道運行トラブル状況に関する詳細な情報を抽出する手法について提案し,その評価を行う.提案手法は,東京メトロ 9 路線における運行トラブルの発生状況,復旧状況,混雑状況を対象に情報の抽出を行う.運行トラブルの発生状況については,運行トラブルを全線運転見合わせ,一部区間運転見合わせ,その他の異常の 3 段階に分けて抽出を行った.実験結果から,全線運転見合わせ,一部区間運転見合わせを抽出する場合において提案手法が有効であることが確認できた.また,復旧状況および混雑状況の抽出によって,公式情報だけではできないような意思決定を支援できうることが確認できた.
著者
中野倫靖 吉井和佳 後藤真孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.23, pp.1-7, 2013-08-24

本稿では、複数の歌声から得られる音響特徴量をトピックモデルによって分析することで、歌声の特性を説明する新しい手法を提案する。従来、歌手の特性 (性別や声種等)、歌い方の特性 (声区やF0軌跡のモデル化等)、聴取印象 (明るさ等)、楽曲の特性 (楽曲ジャンルや歌詞等) を分析・推定したりする研究はあったが、複数の歌声から分かるような潜在的な意味を分析する研究はなかった。本稿では、伴奏と歌声を含む音楽音響信号から、歌声の線形予測メルケプストラム係数 (LPMCC) と ΔF0 を特徴量として自動推定した後、潜在的ディリクレ配分法 (LDA) で分析を行う。LDA によって得られた潜在意味 (トピック) の混合比が歌手名同定にも適用可能であることを示し、声道長の正規化に相当する処理を導入することで、性別を超えた類似歌手検索を実現することも示す。また、トピックの混合比を用いて、各トピックにおいて支配的な曲の歌手名をタグクラウドのように提示することで、トピックや歌声の意味を可視化する方法を提案する。
著者
中澤 修 近山 隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.p694-703, 1991-06-15
被引用文献数
1