著者
石田 正治
出版者
九州大学
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.725-762, 1995-03-20
著者
木島 孝之
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

同じく旧族大名の出自を持ちながら、豊臣政権下の九州経営と朝鮮出兵という事業の中で政治的環境を大きく異にした大友氏と小早川氏。この大友氏の居城高崎山城と小早川氏の居城立花山城・名島城の縄張りの調査を行った。そして、これらの縄張りの構造の分析をとおして、一、九州における織豊系縄張りの受容の形態とその過程、二、豊臣大名としての両者の違いを解明した。これによって、城郭の縄張りという「物証」史料の面から、豊臣政権による九州経営とそれに続く朝鮮出兵の内実の一端を浮き彫りにした。
著者
細江 守紀
出版者
九州大学
雑誌
経済学研究 (ISSN:0022975X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.25-41, 2000-02
著者
中村 和彦 秋穂 裕唯
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

CD4^+CD25^+制御性T細胞(Treg)のin vitroでの培養増殖・分化誘導が可能であれば、Tregの潰瘍性大腸炎(UC)治療への応用に有用である。UC患者に対する血球成分除去療法産物より臨床応用可能なグレードで分離されたTregを抗CD3/抗CD28抗体ビーズ、IL-2で刺激した。細胞数は10日間で約18倍に増加し、TregのマーカーであるFOXP3発現細胞の割合は保たれた。また、通常のCD4^+T細胞との共培養で細胞増殖を抑制した。次に、CD4^+CD25^-non-TregからTGF-β1存在下にTregの誘導を試みた。誘導後、TregのマーカーであるCD25^+FOXP3^+細胞が増加し、CD4^+T細胞との共培養で細胞増殖を抑制した。以上より、Tregがin vitroで培養増殖・分化誘導可能である事が示された。更にrapamycin(RAPA)によりCD4^+T細胞からTregがin vitroで誘導可能か、誘導Tregに大腸炎抑制能があるかどうかマウスモデルで検討した。Balb/cマウス脾臓よりCD4^+T細胞を分離し、抗CD3抗体、抗CD28抗体、IL-2にてRAPA存在下に刺激培養した。RAPA存在下で培養した細胞の17%がCD25^+FoxP3^+であったのに対して、RAPA非存在下で培養した細胞はほとんどCD25、FoxP3を発現していなかった。CB-17 ScidマウスにBalb/cマウス由来CD4^+CD62L^+CD25^-T細胞1x10^6を腹腔内投与して大腸炎を誘導し、同数の分離・培養Tregを同時移入した。RAPA存在下で培養したCD4^+T細胞は、マウス脾臓より分離したTregと同様に大腸炎の発症を抑制した。RAPA誘導Tregは分離Tregと同様に大腸炎抑制能を有する事が示された。
著者
川田 紀美子 牛島 廣治 宮田 潤子 濱田 裕子 野口 ゆかり
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

総排泄腔遺残症は、女児にのみ発生する、胎生期に尿道・膣・直腸が分離不全を来し、排泄孔を一つしか持たない先天的難治性稀少泌尿生殖器疾患である。出生直後からの複数回の手術により生殖器に後遺症状を伴うため、思春期には恋愛や性交、妊娠等に支障を来す場合が多い。そのため患者には性に関する特別な配慮が必要であるが、セクシャルヘルスへの支援には母親の役割が不可欠であり、本研究結果より母親を含めた支援システムの構築を目指す。具体的には、国内複数の病院で通院治療を受けている総排泄腔遺残症患者とその母親を対象に調査を行い、母親による患者への家庭内性教育の実情と母子関係の特徴、およびそれらの関連について検討する。
著者
小林 浩之
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
2014

元資料の権利情報 : Fulltext available.
著者
タナポーン トリラッサクルチャイ
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
2014

元資料の権利情報 : Fulltext available.

1 0 0 0 OA 公法判例研究

著者
苗村 辰弥
出版者
九州大学
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.191-198, 1990-12
著者
山城 千秋
出版者
九州大学
雑誌
飛梅論集 : 九州大学大学院教育学コース院生論文集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-84, 2002-03-27

The purpose of this paper is to reevaluate the role of community groups, and their activities in maintaining, transmitting and re-creating traditional cultural activities in postwar Okinawa with particular preference to the local youth groups, which have been assigned this social function. Cultural continuation cannot be sustained unless tradition serves as the main medium for re-creation. Therefore cultural transmission requires the younger generation to be simultaneously an innovator and an observer of existing tradition. However, mainstream education research in the postwar era has focused less on continuity and on the wider context of youth group activity than on individual cases. An excessive amount of research has focused, for example, 'co-operative learning', with a consequent emphasis on 'learning content theory' , and 'organization reinforcement theory'. When the activities of local youth groups declined, the focus of research shifted towards a study of groups based predominantly in urban areas. As a consequence of the small size and fluctuating activity levels of such groups, research has largely failed to accurately track the continuity of cultural activities in those communities. Historical research has tended to overlook the social function and educational meaning that youth groups have exercised in local communities. This paper argues that, only by appreciating, as previous research has failed to do, the fundamental role played by cultural activity in youth education, is it possible to truly comprehend the role and essential function of youth groups in the maintenance of cultural traditions in postwar Okinawa.
著者
濱田 裕子 藤田 紋佳 瀬藤 乃理子 木下 義晶 古賀 友紀 落合 正行 賀来 典之 松浦 俊治 北尾 真梨 笹月 桃子 京極 新治 山下 郁代
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

子どもを亡くした家族の悲嘆に関するケアニーズを明らかにし、アクションリサーチによって悲嘆に対するサポートプログラムを作成することを目的に研究を実施した。子どもを亡くした家族に個別インタビューを行った結果、子どもの疾患や年齢によって、家族のケアニーズの特徴は異なったものの、共通していたのは【子どものことをなかったことにしたくない】、【子どもの事を知ってほしい】、【ありのままの自分でよいことの保証】、【気持ちを表出できる場がほしい】などであった。グリーフケアプログラムの試案として、フォーカスグループインタビューを4回、グリーフの集いを1回実施するとともに、グリーフサポートブックを作成した。
著者
下田 慎治
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

胆管細胞は自然免疫リガンドと疎水性胆汁酸の暴露により細胞内酸化ストレスが亢進するとともにAE2発現が低下し、IL-6やケモカインの産生が亢進した。胆管細胞でのAE2発現をsiRNAで落としても同様であった。またAE2発現が低下した胆管細胞周囲には自己免疫細胞が有意に遊走することも明らかになった。IFN-gの存在で更にAE2発現が減弱した。またこのようなPBC模倣環境では胆管細胞の老化を認め、一連の現象は細胞老化関連分泌現象であることが示唆された。病理的に検討した結果、PBC胆管では酸化ストレスが亢進しAE2発限低下を認めた。またPBC胆管の中でも胆管炎活動性が高いほどAE2発現は低下していた
著者
南石 晃明 土田 志郎 飯国 芳明 二宮 正士 山田 優 金岡 正樹 淡路 和則 内山 智裕 八木 洋憲 西 和盛 澤田 守 竹内 重吉 藤井 吉隆 木下 幸雄 松下 秀介 佐藤 正衛 星 岳彦 吉田 智一
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-11-18

本研究の目的は、次世代農業経営革新の基礎となる人材育成システム構築に有益な知見を、学際的かつ国際的な視点から体系化することである。主な研究成果は以下の4つに区分できる。第1にスイス、フランス、ドイツ、デンマーク、イギリス、オランダ、スペイン等の欧州主要国の職業教育訓練の現状と課題について明らかにした。第2に、わが国の先進農業経営に人材育成の実態と課題を統計分析と事例分析を組合わせて明らかにした。第3に知識・情報マネジメントの視点から、情報通信技術ICT活用および農作業熟練ノウハウ継承について明らかにした。第4にこれらの知見の基礎的考察と含意を考察し、次世代農業人材育成の展望を行った。
著者
北村 圭吾 佐久間 博 ステイコフ アレクサンダー
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では汎密度関数計算(DFT)と分子動力学(MD)のハイブリッド計算(DFT-MD法)に基づいて高温条件下での粘土鉱物の電気伝導度を評価する手法の開発を行う.高温条件下での粘土鉱物の電気伝導度は地熱地域の熱水資源と粘土鉱物を主要構成鉱物とする帽岩層を比抵抗探査から区別する上で重要な情報になると期待されている.しかし実験的方法による高温条件下での粘土鉱物の電気伝導度の測定は多くの困難が伴い未だに成功していない.本研究のように計算科学的手法に基づくイオン伝導度評価手法の開発は地熱開発現場などの地球工学分野においても強く望まれており,開発に成功した際の波及効果は大きいと考えられる.