著者
平野 和久
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.554-555, 2001-08-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
13
著者
下田 功
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.173-175,167, 1960-02-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
36
著者
山口 孝夫
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.758-760, 2008-09-01 (Released:2011-10-14)

The Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA) established a research program to study an advanced space suit in 2007. The concept of the advanced space suit JAXA is developing is quite different from that of the space suit currently used on the International Space Station (ISS). By using Japanese high-performance polymer materials for the advanced space suit, the author expects to be able to develop a high-performance space suit that is equal or superior to the space suits the US and Russia developed. The author therefore considers the applicability of high-polymer materials for the advanced space suit in this report.
著者
藤森 行雄 金子 隆司 西出 宏之 土田 英俊
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.485-488, 1993-06-25 (Released:2010-11-22)
参考文献数
12
被引用文献数
2 6

カンファーキノン (CQ) とジメチルアミノエチルメタクリレート (DMAEMA) は光重合型歯科用レジンに重合開始剤として応用されている. CQおよび各種アミンの存在下におけるMMAの重合をモデル系として, 光照射によるCQのカルポニル基の消費率, ラジカル挙動, ポリマーの収率からラジカル重合開始能を考察した. CQとDMAEMAは窒素下での光照射によりCQラジカルアニオンを生成した. 光照射によるCQのカルポニル基とCQラジカル信号強度の減少率はポリマーの収率に依存し, CQラジカルの水素引き抜き反応により重合が進行することが示唆された. 一方, 大気下での光照射ではCQのカルボニル基の消費率は少なく, ポリマーの収率は低下した. 大気中の酸素により開始反応が阻害されることが明らかとなった.
著者
井尻 憲一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.549-549, 2000-08-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
2
著者
井上 隆
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.447-452, 1996-07-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
28
被引用文献数
2 2

相容化という用語は.材料開発研究の努力目標を表わす標語であり.具体的な内容は実に曖昧である.しかし.大変便利である.問題はあまりにも多様に使われる点にある.その中味についての科学的な理解が進めば.必ずより適切な表現ができるはずである.成形加工との関連で相容化の新しい視点も生れつつある.そこでも内容が明瞭になるまでは.便利さが勝ってしまう.
著者
松葉 豪 辺見 幸大 辻 秀人 河井 貴彦 金谷 利治 豊原 清綱 遠藤 浩平
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
pp.2014-0039, (Released:2015-03-19)
参考文献数
29
被引用文献数
3 2

溶融混練でブレンドさせたポリ(L-乳酸)(PLLA)とポリ(D-乳酸)(PDLA)試料のガラス状態から昇温時および溶融状態からの降温時の結晶化(ガラス結晶化・メルト結晶化)でのモルフォロジーの変化を追跡した.ガラス結晶化では,PLLA(PDLA)の単体からなるHomo晶とステレオコンプレックス結晶(Sc晶)が観測された.昇温に伴い,長周期は約20 nmから約63 nmとなり,コンホメーションが変化していた.Homo晶の融解後は, Sc晶の間にHomo晶の融解物が存在するため広がった密度ゆらぎ(63 nm)と,Sc晶の長周期(23 nm)の二つの相関が観測された.ミクロンよりも小さい微結晶は粗い界面をもつクラスターを形成した.一方,メルト結晶化では,降温に従ってSc晶のみが成長し,長周期の長さは, 70 nmから40 nmと減少していた.また,非常に界面のなめらかな微結晶が成長していた.
著者
森島 洋太郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.128-131, 1997-03-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
34
被引用文献数
4 2

両親媒性高分子は水溶液中において自発的に組織化してさまざまな形態のミセル状ナノ組織を形成する.両親媒性高分子の自己組織化現象について概説し,自己組織化の様式と両親媒性高分子の化学構造との関係について述べ,さらに,分子設計により制御されたミセル状ナノ組織の構造,性質,および機能に関する最近の研究を展望する.
著者
祖父江 寛 中村 茂夫 村上 謙吉 梶浦 淳資
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.19, no.206, pp.365-369, 1962-06-25 (Released:2010-10-14)
参考文献数
5
被引用文献数
1

分子量分布の多分散性を示すために一般に用いられているパラメーターMw/Mnの分子量依存性を一般的な分布関数f (M)について検討した。その結果分布の形が全く同一でもMw/Mnの値は分子量が大きくなると単調に1に近づき, 分子量依存性を示すことがわかった。またこのような現象を具体的に示すものとして若干の簡単な分子量分布模型についても検討を加えた。
著者
森作 俊紀 北澤 卓也 鈴木 光 由井 宏治
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.71, no.11, pp.554-561, 2014 (Released:2014-11-25)

-0.01°Cから-1.0°Cの過冷却温度範囲において,形成される氷結晶形態の不凍糖タンパク質(AFGP)濃度に対する依存性を0 mg/mLから1.0 mg/mLの範囲で調べた.-0.01°CではAFGP濃度の増加につれて過去に報告された円盤→六角板→角柱への形態変化が再現性よく観測された.次に-0.3°Cから-0.5°Cで調べた所,1.0 mg/mLで先端がファセットな多数の板状結晶が放射状に成長する新しい結晶形態を見いだした.この氷形態に着目して濃度を固定しさらに温度を下げた所,-1.0°Cでシダ状星型樹状結晶になる事が観測された.シダ状星型樹状結晶は自然界では雪の結晶として約-14°Cで形成されるが,AFGP共存下では-1.0°Cの過冷却温度で観測された.比較的高温でもシダ状星型樹状結晶が観測された要因として,プリズム結晶面へのAFGPの吸着による結晶面間の成長速度差が,約-14°Cでたち現れる速度差と同程度まで大きくなった事が考えられる.
著者
高松 俊昭 和田 仁一 深田 栄一 松本 博志
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.781-787, 1980-12-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

放射線を用いて多孔質ポリテトラフルオロエチレン (EPTFE) の種々のグラフトポリマーを作り, それらの抗血栓性を調べた. EPTFEは内径10mm, 厚さ1mmの管状および厚さ0.79mmのシートを用い, ビニル系モノマーは酢酸ビニル (VAc), メタクリル酸メチル (MMA), スチレン (St) および2-ヒドロキシエチルメタクリラート (HEMA) であった. EPTFEはこれらのモノマー液中でγ線を照射し, グラフトポリマーを作製した. VAcグラフトポリマーの一部はビニルアルコール (VAl) に, Stグラフトポリマーの一部はスルホン化スチレンに変換した. これらのグラフトポリマーを室温で生理食塩水中で強制伸縮したときの吸水量を測った. その飽和吸水量はグラフト率や親水性の増加によって増加した. 生理食塩水に対する接触角は飽和吸水最の大きいものほど減少した. In vivoテストでの開存率はグラフト率が5%以下では良い結果を与え, VAl>MMA>VAc>St>スルホン化Stグラフトポリマーの順に低下した. スルホン化Stグラフトポリマーを犬の上大静脈に移植中, 溶血が起こり, 血栓による厚い内膜が早期に形成された.
著者
秋山 映一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.204-216, 1999-04-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
41
被引用文献数
1

側鎖型液晶高分子 (SCLCP) においてスペーサー構造が液晶性およびメソゲン基の運動性に与える効果を調べるために, アルキレンスペーサー (AS), シロキサンスベーサー (SS), オリゴ (エチレンオキシド) スペーサー (EOS), およびEOSとASを組み合わせたセグメント化スペーサー (SegS) を有するポリアクリレートを合成し, それらの相転移挙動および誘電緩和挙動を比較検討した. その結果, SSおよびEOSのようにスペーサー構造の柔軟性を高めることでメソゲン基の運動性をより高めることができるが, この場合液晶性が発現するためには比較的大きなメソゲン基を必要とすることがわかった. さらにメソゲン基の運動性を高めるという点では, 小さなメソゲン基の導入が最も効果的であることもわかった. これらの結果に基づきSegSを考案した. SegSを有するポリアクリレートはそれ以外のSCLCPと比較して極あて低いTgを示し, メソゲン基の運動性も極めて高いことがわかった. また電場配向処理によって容易にメソゲン基を配向させることができた. このように低分子液晶と同様なメソゲン基の高い運動性をもつ側鎖型液晶高分子の開発には, セグメント化スペーサーの導入が効果的であることが示唆された.
著者
織田 ゆか里 田中 敬二
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.343-351, 2014-08-25 (Released:2014-08-22)
参考文献数
37
被引用文献数
1 3

高分子膜最外層の凝集状態は環境に依存して変化する.このような高分子の表面再編成は高分子多成分系を中心として検討が行われてきた.ここでは,単一の高分子においても環境に応じて膜最外層の構造再編成が起こることおよびそのダイナミクスを紹介する.また,膜最外領域における構造再編成と高分子の一次構造との関係についても議論する.
著者
渡辺 宏
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.415-420, 1994-06-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
37

融体中の高分子鎖の動的挙動には絡み合い効果が発現する.ここでは,絡み合い鎖の運動に対する直接的情報を含む拡散係数を中心にとりあげ,Doi-Edwardsのreptation理論を巡る最近の研究で明らかになった点および残された問題点を概説する.
著者
野田 敏郎 松浪 斉
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
巻号頁・発行日
pp.230, 2004 (Released:2010-03-29)

プラスチックは軽量性や透明性に優れ、加工が容易で経済的なため幅広く用いられている反面、軟らかく傷付き易いため、表面にハードコート処理を施す必要性がある。しかしながら昨今の市場要求は、単純に硬さだけをもたせるのではなく、防汚性、帯電防止、防曇性といった機能性を付与したものが多く、弊社でもそれらの機能性を有するUV硬化型ハードコート剤の開発を鋭意検討している。本報では、防汚性コーティング剤の開発について報告する。日常生活のなかで、「汚れ」は避けられないものである。携帯電話やタッチパネルのディスプレイ、プラスチック成形物、壁紙等は、人の手に触れることで指紋や皮脂が付着する。また、時にはマジックインキなどの拭き取り難い汚れが付着することも考えられる。これらの汚れが付着すると美観を損ねるだけでなく、場合によっては機能の低下をもたらすこともある。これらの弊害を防ぐため、従来はハードコート剤にシリコーン系添加剤を添加するといった処方が用いられてきた。シリコーン系添加剤は、表面自由エネルギーが低いという特性も有するため、有効成分が表面にブリードした塗膜となる。その為、シリコーン系添加剤においては、繰り返し使用において効果が持続し難いといった防汚耐久性に問題点がある。我々は上記の課題に着目し、シリコーン成分をUV架橋オリゴマーに導入することで、防汚耐久性に優れた特性を有するUV硬化型の防汚性コーティング剤を開発した。本報では、弊社開発品に関する特性について紹介する。
著者
実生 史朗 藤村 俊伸 脇 一徳
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
巻号頁・発行日
pp.217, 2004 (Released:2010-03-29)

電気・電子機器には数多くの有機材料が用いられているが、その多くは可燃吐物質であり、難燃性を付与するべく難燃剤が添加されている。これまで主流として用いられてきたハロゲン系難燃剤は、難燃化能は高いものの、加工時・燃焼時に発生する有毒ガスや廃棄燃焼処理時に発生するダイオキシン類似化合物の副生が指摘されており、その使用は規制されつつあり、ノンハロゲン化の動きが活発になってきている。我々は、カルボン酸をビニルエーテルにより熱潜在化する技術(以降、ブロック酸技術と呼ぶ)をキーテクノロジーとした電子材料の開発を行っているが、そのブロック酸技術を取り入れた新規反応型リン系膨然剤(潜在性リン系硬化剤)を見出し、ノンハロゲン難撚性コーティング材についての検討を行った。
著者
森川 聖士 井上 眞一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
巻号頁・発行日
pp.206, 2004 (Released:2010-03-29)

ポリウレタンエラストマー(PUE)はゴム弾性および機械的特性に優れる反面、耐熱性に劣る欠点を持つ。PUE の特性を生かしつつ、耐熱性を改善する手法の一つに有機-無機複合化が挙げられる。1990年頃から金属アルコキシドを出発原料とするゾルーゲル法を用いた有機-無機複合化に注目が集まるようになり、ナノメートルオーダーで無機物を有機高分子化合物中に分散させることが可能であることからさかんに研究が行われるようになった。当研究室では金属アルコキシドに類似し、原料として非常に安価な水ガラス(ケイ酸ナトリウム)を用いたシリカ-ヒドロゾル法によるPUE の有機-無機複合化に関する研究を行っている。今回は、PUE の構造が有機-無機複合化に与える影響について検討した結果を報告する。
著者
石川 英章 室賀 嘉夫 星 徹 萩原 俊紀 矢野 彰一郎 澤口 孝志
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
巻号頁・発行日
pp.207, 2004 (Released:2010-03-29)

我々は気体の拡散性と液体の溶解性を併せ持つ超臨界二酸化炭素(scCO2)流体を用いて、汎用結晶性高分子のラメラ繰り返し構造間の全ての非晶層に通常熱力学的に混じり合わない非晶性高分子を結晶が融解しない条件で分子分散させるナノハイブリッドの創製を目指している。既にイソタクチックポリプロピレン(ipp)にメタクリル酸メチル(MMA)を含浸・重合して調製したハイブリッドはiPPの結晶領域をほとんどそのまま保持し、生成したPMMAがPPのラメラ繰り返し構造間の非晶層にナノメートルオーダーで分散していることを見出した。本研究では結晶が融解する温度においても形成されたナノ分散構造が容易に崩壊しない分散系を調製し、その構造を解析した。