著者
中宮 賢樹 赤司 陽介 山川 宏 Nakamiya Masaki Akashi Yosuke Yamakawa Hiroshi
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第5回スペースデブリワークショップ講演資料集 = JAXA Special Publication: Proceedings of the 5th Space Debris Workshop (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-13-018, pp.180-191, 2014-03-31

第5回スペースデブリワークショップ (2013年1月22-23日. 宇宙航空研究開発機構調布航空宇宙センター), 調布市, 東京
著者
寺本 万里子 松岡 彩子 野村 麗子 Teramoto Mariko Matsuoka Ayako Nomura Reiko
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発資料 = JAXA Research and Development Memorandum (ISSN:13491121)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RM-16-003, pp.1-22, 2017-02-20

ジオスペース探査(ERG)衛星に搭載される磁場観測器(MGF)のセンサ部(MGF-S)の地上較正試験を行い、感度とアライメントを決定した。MGF-Sに磁場を印加し出力値を測定することにより、誤差0.06%以内の高い精度でMGF-Sの感度を決定することができた。また、MGF-Sの軸間角度は直交から0.95度以内のずれを持ちその推定誤差は0.07度以内であった。MGF-Sのオフセットと感度の温度依存性を調べたところ、室温に対する相対感度は-20度Cから30度Cの間で、温度の差に対してほぼ直線的に変化することがわかった。一方、オフセットは温度に対し直線的な変化は見られなかったものの、再現性があることがわかった。以上の地上較正試験によって得られた感度とアライメント及びオフセットの決定精度はERGの観測期間の大部分で観測要求を十分に満たすことがわかった。
著者
小野 文衛 Ono Fumiei
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発資料 = JAXA Research and Development Memorandum (ISSN:24332224)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RM-18-002, pp.1-99, 2018-10-11

酸素システムにおいては, 火災の三要素, すなわち, 燃料, 酸化剤および発火源, のいずれも取り除くことが困難である. このため, 発火の危険性を可能な限り低減または排除するように配慮して酸素システムを設計, 運用する以外に方法が無い. これまでに, 航空宇宙, 潜水, 医療, 産業などの分野において, 酸素が関係する火災や爆発事故が多数発生している. 本資料では, 過去に起きたこれらの事故事例の調査を行った結果について可能な限り紹介した. これらの事故の経験を基にして関係諸法の整備および技術的な調査・研究などが進められ, 酸素システムの安全性の向上が図られてきた経緯がある. 酸素を扱う全ての者は, 酸素の基本的特性に関して教育を受け, 各指示書や作業手順書を逸脱しないことが大切であるが, それらの指示や手順が何故そのようになっているのか, その本質を理解することも安全上重要である. もしも指示書や手順書に規定されていない事態が発生した場合でも, その事象の本質を理解して対処することができれば, 最悪の事態を免れる可能性が高いためである. 本資料では, 米国における航空宇宙分野および一般産業分野で発生した酸素関連の事故事例を中心に紹介し, 併せて欧州と我が国における事例についても示した. 本資料には約540 件の事故事例を示したが, その原因は基本的知識の欠如(教育不良), 手順違反/不良, 設計/製造不良, 材料不適合, 洗浄/確認不良, 汚染, 保守/点検不良, 管理/監督不良などに分類される. これらの事例の中には, 基本的知識の欠如や手順違反/不良によるものが相当数見られた. さらに, 大部分の事故は単独の原因ではなく, 複数の原因が重なって発生している. また, 酸素を安全に取扱うために必要な最低限の事項についても述べ, 関係する文献類については本資料の末尾に示した.
著者
泉山 卓 篠原 流 北澤 幸人 Izumiyama Taku Shinohara Ryu Kitazawa Yukihito
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第7回スペースデブリワークショップ講演資料集 = JAXA Special Publication: Proceedings of the 7th Space Debris Workshop (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-16-011, pp.531-538, 2017-03-27

第7回スペースデブリワークショップ (2016年10月18-20日. 宇宙航空研究開発機構調布航空宇宙センター(JAXA)(CAC)), 調布市, 東京
著者
大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC) University Space Engineering Consortium (UNISEC)
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構契約報告 = JAXA Contract Report (ISSN:24332240)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-CR-21-002, pp.1-434, 2022-01-24

本報告は、日本の大学・高等専門学校による超小型衛星(50kg以下)の開発・運用プロセスの「信頼性」を底上げし、目的/目標としたミッションを成功させるためのベストプラクティスを検討するための基礎となる情報の調査結果である。国内大学・高等専門学校等における超小型衛星の開発状況と、打ち上げ済みの場合はその運用結果、ミッションや衛星・搭載機器等の成功/失敗の状況について調査を行った。なお、「成功」/「失敗」の事例については、「ミッション全体」のみではなく、サブシステムやコンポーネント(例えば、機器の不具合や運用のトラブル、マネジメントの停滞等)も対象に含めて調査を行った。その結果、32機の衛星数について208 件の事例情報(うち、成功事例72、失敗事例136)を取得し、分析・評価した。更にこれらの結果を基に、超小型衛星のミッションサクセスのための要件項目(超小型衛星ミッションを成功させるために最低限行っておくべき事項)を抽出し、プロジェクトマネジメント、衛星設計、試験の3つの観点で分類した。
著者
村木 祐介 MURAKI Yusuke
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料 = JAXA Special Publication (ISSN:24332232)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-20-001, pp.1-15, 2020-08-28

宇宙利用の低コスト化により、通信・測位・リモセン等の宇宙の「機能的価値」に基づく従来の宇宙利用とは異なる、宇宙が有する「夢」「憧れ」「好奇心」「美しさ」などの「精神的価値」に基づく「感動駆動型宇宙利用」の実現可能性が高まっている。人工衛星の芸術・エンタメ利用など、アニメ、マンガやゲームといった産業に強みを持つ日本が世界を先導できる可能性のある新たな市場であり、従来とは異なる要求に基づく研究開発による技術革新や、個人消費に基づく持続的な宇宙開発利用の実現が期待される。人工衛星を用いた疑似宇宙旅行体験など安価な感動駆動型宇宙利用が普及すれば、宇宙飛行士のみが経験できた「Overview Effect (概観効果)」を世界中の人々が共有し、地球環境の保護や国際平和といった人類の普遍的価値が世界中で共有される新たな社会を実現できるかもしれない。
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料 = JAXA Special Publication (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-15-014, pp.1-42, 2016-03-01

第91回風洞研究会議 (2015年5月21日-22日)
著者
月面農場ワーキンググループ Lunar Farming Concept Study Working Group
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料 = JAXA Special Publication (ISSN:24332232)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-19-001, pp.1-101, 2019-06-19

JAXA宇宙探査イノベーションハブは、将来の宇宙での食料生産を目指し、月面を想定した「月面農場」の実現に向けたコンセプトを検討するワーキンググループ活動を行ってきた。検討委員は、月面農場に関心が高い大学・民間有識者を検討委員として協力を仰ぎ、栽培技術、無人化技術、リサイクル、全体システムの4つのグループに分け検討を行った。本レポートでは、JAXA/日本が検討する月面農場のコンセプトからそれぞれ技術分野毎の検討結果について報告する。
著者
戎崎 俊一 和田 智之 佐宗 章弘 Ebisuzaki Toshikazu Wada Satoshi Sasoh Akihiro
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第7回スペースデブリワークショップ講演資料集 = JAXA Special Publication: Proceedings of the 7th Space Debris Workshop (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-16-011, pp.315-335, 2017-03-27

第7回スペースデブリワークショップ (2016年10月18-20日. 宇宙航空研究開発機構調布航空宇宙センター(JAXA)(CAC)), 調布市, 東京
著者
加藤 千幸 Kato Chisachi
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 風洞技術の開発と応用シンポジウム講演集: 第1回-第4回 = JAXA Special Publication: Proceedings of the Symposium on Developments and Applications of Wind Tunnel Technologies: 1st meeting - 4th meeting (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-15-021, pp.59-64, 2016-03-01

第3回風洞技術の開発と応用シンポジウム: 風洞シンポジウム2014 (2014年10月24日. 日産自動車株式会社テクニカルセンター), 厚木市, 神奈川県
著者
高澤 秀人 末永 陽一 宮下 岳士 平田 耕志郎 若林 海人 高橋 裕介 永田 靖典 山田 和彦 TAKASAWA Hideto SUENAGA Yoichi MIYASHITA Takashi HIRATA Koshiro WAKABAYASHI Kaito TAKAHASHI Yusuke NAGATA Yasunori YAMADA Kazuhiko
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告: 大気球研究報告 = JAXA Research and Development Report (ISSN:24332216)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RR-22-008, pp.37-50, 2023-02-17

深宇宙探査を対象とした新しいサンプルリターンミッションに向けて薄殻エアロシェル型カプセルが提案されている.本カプセルのコンセプトにおける一番の特徴は,軽量・大面積エアロシェルを用いることで空力加熱を避けることである.本カプセルはパラシュートレスでの帰還が想定されていることから全速度域で空力的に安定に飛行することが求められている.実機は,直径0.8m,総質量10kg, 機軸周りの慣性モーメント0.58kg m2, 機軸垂直周りの慣性モーメント0.32kg m2のカプセルを想定している.薄殻エアロシェル型カプセルの低速域における動的不安定性を評価するために,2022年7月1日にゴム気球を用いた自由飛行実験RERA(Rubber balloon Experiment for Reentry capsule with thin Aeroshell) を実施した.気球実験機として,直径0.8m,総質量1.56kg,機軸周りの慣性モーメント0.033kg m2, 機軸垂直周りの慣性モーメント0.020kg m2のカプセルを使用した.カプセルは高度25kmにおいてゴム気球から切り離され,自由飛行を開始し,海上着水した.実験中のオンボードセンサーによる計測データとカメラによる撮影画像は地上局へ送信された.自由飛行においてカプセルは姿勢振動していたもののピッチ方向に縦回転することはなかった.自由飛行時のカプセル周りの流れ場はマッハ数0.15以下,レイノルズ数10(exp 5) オーダーであった.このことから再突入時と同オーダーのレイノルズ数環境下で試験を実施できた.実験機は低速域においてピッチ・ヨー方向の振動運動が発散しないことが示唆された.
著者
松山 新吾 MATSUYAMA Shingo
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第3回直交格子CFDワークショップ講演集 = JAXA Special Publication: Proceedings of the 3rd Workshop on Cartesian Grid-based CFD (ISSN:24332232)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-22-008, pp.35-45, 2023-02-03

第3回直交格子CFDワークショップ (2022年7月1日. いわて県民情報交流センター(アイーナ)), 盛岡市, 岩手
著者
川上 浩樹 進藤 重美 中 右介 Kawakami Hiroki Shindo Shigemi Naka Yusuke
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発資料 = JAXA Research and Development Memorandum (ISSN:13491121)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RM-12-005, pp.1-39, 2013-03-29

低ソニックブーム設計技術の実証データ取得と空中ソニックブーム計測技術の確認を目的とする低ソニックブーム設計概念実証(D-SEND)プロジェクトにおける落下試験時の供試体から発生するソニックブームを計測するブーム計測システム(Boom Measurement System: BMS)を開発した.これによりD-SEND#1 落下試験では,ソニックブームを空中及び地上で計測できた.ここでは,ブーム計測システムの開発結果とD-SEND#1 落下試験における運用について報告する.