著者
今井 むつみ 岡田 浩之
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

ヒトの非論理的だが効率のよい思考の背景に、本来一方向でしか成り立たないA→Bの関係の学習から逆方向のB→Aを同時に推論してしまう「対称性バイアス」があると言われている。このバイアスは私たちの言語学習と深い関連をもつと考えられてきたが、その詳細や発達的・進化的起源は不明である。本研究ではヒト乳児とチンパンジーの種間比較から、対称性バイアスがヒトで言語獲得以前に現れること、チンパンジーに比べヒトではこのバイアスが強く現れることを明らかにした。以上の結果をふまえ、対称性バイアスの発達や言語機能との関係等について考察した。
著者
松本 一夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.453-474, 1987-11

論文一 はじめに二 建武四年末~尊氏の東国下向までの守護沿革考証について a 建武四年末~貞和年間 b 観応二年八月二五日付高階某奉書をめぐって三 尊氏東国在陣期における守護沿革考証について a 仁木頼章の下野国守護在職説について b 宇都宮氏綱の下野国守護在職説について c 小山氏政の文和二年における下野国守護在職の可能性について四 観応撹乱期における宇都宮・小山両氏の勢威五 東国の伝統的守護の存在形態 : むすびにかえて
著者
漆原 徹
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.179-196, 1985-03

論文
著者
小川 剛生
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2019年度は今川義元の生誕500年に当たる。そこで黒田基樹によって企画された論文集『今川義元』に、「今川文化の特質-和漢聯句を視座として」と題して論文を執筆した。この論文は、当該研究の成果をもとに、義元が主催したり、あるいは参加した和漢聯句・漢和聯句の催し四度を取り上げて、その開催事情・句意・連衆などを整理し、その意義を述べたものである。これによって、和漢聯句が、たんに文化のみならず、朝廷・幕府との交渉や領国支配といった政治的な活動においても、極めて重要な役割を果たしていることを実証できたと考えられる。それはまた戦国国家を構成する人々、すなわち国衆、内衆、さらに在国する公家衆、また五山・妙心寺派の禅僧とが教養も階層も異にしながら、同座しての交歓や交渉がしばしば和漢聯句・漢和聯句によって可能となり、彩られていた事情を強く示唆するのである。こうした和漢聯句の流行の前提には、中国宋元版の韻書の将来、五山版などの刊行が深く関係する。これらを活用した事例がいつまで遡るか、調査研究を進めた。とりわけ宋末に成立した分類体通俗韻書である、分門纂類唐宋時賢千家詩選に着目し、南北朝中期、頓阿が開催した句題百首が、その源泉をこれに仰いでいる事実を明らかにした。これは論文「頓阿句題百首の源泉-宋末元初刊の詩選・詩話・類書との関係を中心に」(藝文研究117)として公表した。さらに7月12日から14日にかけては、国文学研究資料館の教員と合同で、九州国立博物館での「室町将軍」の展示見学、および九州大学附属図書館の雅俗文庫、祐徳稲荷神社(鍋島直朝の蔵書)、福源寺(佐賀県鹿島市)の滴水文庫(梅嶺道雪の蔵書)における室町期漢文学文献の調査を行って、多くの知見を得ることができた。また10月1日は川越市立中央図書館・遠山記念館の調査を行い、11月23日は京都大学文学部における和漢聯句研究会に参加した。
著者
松下 一夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.105-121, 1999-01

はじめに一 守護代長尾氏二 国内武士の掌握三 遵行対象地の範囲四 新田庄及び岩松氏との関係おわりに
著者
松本 芳夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.353-394, 1939-11

占部博士古稀記念號
著者
小谷 俊彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.371-384, 1963

松本芳夫先生古稀記念はじめに一 南朝政権と国衙二 室町幕府守護と国衙むすび
著者
小川 剛生
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田國文 (ISSN:02879204)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.25-34, 1995-06-30

一 「揚名介」の実態二 中世摂関家に於ける「揚名介」説三 徐目執筆と「揚名介」四 『原中最秘抄』と三条西家旧蔵『揚名介勘文写』の関係五 結語 : 良基の「揚名介」説
著者
笠原 英彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.1-29, 1999-03-28

論説一、はじめに二、弾正台の設置とその機能三、弾正台の行政監察と海江田信義四、止刑事件の処理過程と行政監察五、結び
著者
三上 真理子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.114, pp.223-258, 2005-03

特集都市・公共・身体の歴史社会学-都市社会学誕生100年記念-B編 身体と公共の歴史社会学論文1. はじめに 兵役忌避者のイメージ2. 大正・昭和の『読売新聞』にみる兵役忌避報道 2-1. 大正・昭和の『読売新聞』 2-2. 報道件数の推移と報道内容の特徴3. 兵役忌避者の肖像 : 大正・昭和の『読売新聞』報道から 3-1. 兵役の不平等 : 国民と兵役をめぐる議論 (1) 兵役という"貧乏くじ" (2) 兵役は「名誉」か「苦痛」か 3-2. 二つの忌避者像 : 大正の忌避者たち (1) 減らない兵役忌避 (2) 学生への猶予問題再び (3) 都市のインテリに忌避の傾向 (4) 児戯に類した嘘をつく 3-3. 兵役法の公布から総動員体制へ : 昭和の忌避者たち (1) 物語の復活 : 転落のストーリー (2) 姿を消す忌避者たち4. おわりに イメージの力・イメージする力The purpose of this paper is to describe the portraits of draftdodgers in Japan and through them to think about the relationship between the government and their people and the role of newspaper as the agent between them. Since the conscription was introduced in 1872, there were many draft-dodgers in Japan. To escape from conscription, they used various legal and illegal means, but they proposed the same question. That is, could the government force their people to kill or to be killed against their will? In this meaning, the draftdodgers represent the tensions between the government and their people. In this paper, I tried to describe the portraits of draft-dodgers from the articles of YOMIURIin Taisho and Showa era. YOMIURI is one of the most popular newspapers in Taisho and Showa era in Japan. I found 107 articles about draft-dodgers in it. I have already analyzed the changes of their portraits in Meiji era. Through Meiji era, their portraits changed from the men of darkness to HIKOKUMIN as coward and the cunning intelligentsia. In Taisho era, YOMIURI presented two typical portraits of draft-dodgers. They were as cunning intelligentsia and men of darkness and ignorance. However, the conscription was also criticized because of its unfairness and inequality. In Showa era, the experiences of continuous wars changed their portraits to as wrongdoer and offender. They were criticized as obstacles to accomplishment of wars. After the breakout of war against China, the articles about draft-dodgers in Japan faded out from YOMIURI. Instead of them, the articles of draft-dodgers in America, China, England-the portraits of enemies-appeared. The portraits of draft-dodgers reflected the changes of political, social and military situations. They represented the worst category of Japanese at that time. YOMIURI kept showing people the image of "good" Japanese by showing them the portraits of "bad" Japanese, the draft-dodgers.
著者
岩下 達雄
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

片頭痛発作と気象との関係について個々の臨床・気象データを検討したところ、片頭痛発作は低気圧の接近前後に起こる傾向があり、気圧変化との関連が示唆された。天気が悪くなると頭痛が起こるなど、片頭痛患者の間で感覚的に語られていたことと同様の傾向であった。また、片頭痛の病態解明を目的とした研究で、脳硬膜に侵害刺激を加えると、三叉神経節でERKリン酸化が起こること、皮質拡延性抑制(cortical spreading depression:CSD)は三叉神経節においてERKリン酸化を誘発させることを明らかにした。これらの結果は、CSDと三叉神経血管系の活性化との関係に重要な知見を提示するものと考えられた。
著者
吉田 通子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.299-314, 1985-05

論文はじめに一 頼助と北条氏二 鶴岡供僧支配と頼助三 畿内および近国の寺社と頼助四 頼助と東密おわりに
著者
浦野 茂
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.245-266, 2007-03

特集記憶の社会学投稿論文1. はじめに2. 記憶-政治学3. 記憶という実定性4. 多重人格者と想起の実践5. ループ効果6. 過去の不確定性7. 歴史的存在論The purpose of this paper is to understand Ian Hacking's arguments on sciences of memory. Exploring the development of the modern multiple personality movement, Hacking found its roots in the sciences of memory that emerged in the late 19th century. The focus of his arguments is on process in which multiple personalities, the new kind of people, emerged through "looping effect", that is, interaction between sciences of memory and people. Through following his arguments on this looping effect, this paper is to consider the way to describe the relation between human experiences and human sciences.
著者
山田 忠雄
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.241-257, 1970-05

今宮新先生古稀記念