著者
山崎 友資 Alekseev Dmitrii Olegovich 五嶋 聖治
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.95-100, 2007-11-08
参考文献数
15

Buccinum (Thysanobuccinum) pilosum Golikov & Gulbin, 1977 was collected from off Senhoushi on Rishiri Island (120m deep) and off Todo Island (152m deep), both in northern Hokkaido, Japan. These are first records of the subgenus from Japanese waters. Each specimen was collected live by a gill-net set to catch walleye pollock. The species is here compared with another in the same subgenus, B. (Th.) tunicatum Golikov & Gulbin, 1977.
著者
土田 英治 田中 真人
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.159-163, 1999
参考文献数
3

A new terebrid species, Hastula hamamotoi is described. The new species was collected from the lower sublittoral zone of the offshore area of the west of Kushimoto, Kii Peninsula, Pacific coast of central Japan.
著者
バーナード F. R.
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.11-22, 1974

ブリティシュ・コロンビア州(カナダ)産のCalyptogena pacifica DALL(ワダツミウリガイ)および同属の1新種C. kilmeri n. sp.の殻及び内部形態につき詳細に研究記載した。新種C. kilmeri(ブリテッシュ・コロンビア州∿カリホルニア州北部, 549∿1464m)はワダツミウリガイとは殻が薄く, 殻皮も薄く, 剥れずニスを塗ったように強い光沢があること, 外套彎入があること及び右殻に後歯を欠くことによって区別される。また足も長く, より円筒形で鰓も薄い。水管が長い所からより深く底質に潜入していると思われる。BOSS(1968, 1969)の研究によりVesicomyidae(オトヒメハマグリ科)にはVesicomya, Calyptogena及びEctenagenaの3属が含まれることになったが, カリホルニア湾産のArchiversica gigasは殻と装の上から著るしく本新種に近似し, 原記載では"外套彎入なし"となっているが, 実際には浅い彎入のある点からみて, Calyptogena属の亜属として取り扱うのが妥当と思われる。それで本新種は同亜属に属し, 殻が厚く, 光沢がなく剥れ易い殻皮をもち, 外套彎入の無いCalyptogena s.s.と別亜属になると考える。この見地からEctenagena WOODRING 1938(模式種C. elongata DALL)とAkebiconcha KURODA, 1943はArchiversicaに入るかもしれない。なお解剖学的特徴からArctica(アイスランドガイ)属は著るしく異なり, Calyptogenaを同科に置くのは不適当である。
著者
奥谷 喬司
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.23-39, 1974

日本近海を含む北西太平洋における深海の貝類相についてはチャレンジャー号, アルバトロス号による採集に始まり, 近年になってソ連のヴィチャズ号, 凌風丸等による採集が行われているが, 発表された報告に乏しく, 知見が極めて少ない。本報告は1955年以来行われている東海区水産研究所所属調査船蒼鷹丸による各種の調査航海中行われた深海トロール採集物のうち, 1973年までの水深2, 000m以深(最深7, 530m)から得られた貝類につき各曳網ごとの全種リスト(Table 1)を掲げ, 更にそれと既往の報告に基いて日本近海の2, 000m以深から知られている貝類目録(Table 2)を作製した。日本近海の深海底には数種の汎太平洋種(或は世界共通種)を除いて東太平洋海域と共通種は殆どないが, インドマレイ海域の深海性貝類相と共通種が少なくない。シリトゲソデガイ属(ワダツミソデガイ属)の分布に関する知見も整理した。
著者
小林 巌雄
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.178-185, 1980-11-30

The internal shell structure of Bentharca asperula (DALL) is examined under a scanning electron microscope. Living specimens were collected at the sea bottom off Hachijo Island, Tokyo (33°03.5'N ; 140°45.3'E). The shell mainly is composed of outer and inner calcareous shell layers. The former shell layer is made of crossed lamellar structure and the latter is of complex crossed lamellar structure. The crossed lamellar structure of this species is same to the typical crossed lamellar structure of the other Arcoids. Next, there are several different types of the aggregation of crystallites in the complex crossed lamellar structure. The complex crossed lamellar structure of this species is characterized by the parallel arrangement of elongate rod-like crystallites which is inclined toward the ventral margin. Tubules penetrate outer and inner calcareous layers. The openings distribute at the region of inner shell layer on an inner shell surface. The mineral kind of crystallites of both layers is aragonitic crystal. The form of crystallites is elongate rod. The internal shell structure of Bentharca asperula, one of deep sea molluscs, is not special, but is common to one of the other species of Arcoids.
著者
山崎 友資
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1-2, pp.41-52, 2008-08-31 (Released:2016-05-31)
参考文献数
32

津軽海峡より採集されたシャクシガイ科の新種を記載する。ホロタイプは2003年に津軽海峡北海道側大陸斜面から採取され,その後,2006年に北海道大学水産学部練習船うしお丸がおこなった津軽海峡本州側大陸斜面の底生生物群集の調査からも確認した。本種はAllen & Morgan (1981) の分類に従って,シャクシガイ属 Cuspidaria の Rhinoclama 亜属に分類される。しかし,最近の研究では Rhinoclama 亜属を属として扱う傾向があること(Krylova, 1994; Coan et al., 2000; Marshall, 2002; J. Poutiers, pers. comm.,2007),さらに Rhinoclama 亜属の嘴部形態を比較・検討したところ3グループに分類できることから,著者は Rhinoclama を属として扱った。以下に,3グループの特徴と所属する種を記述する。1) brevirostris species-group (= Austroneaera 亜属):嘴部の発達は微か。所属する種は abrupta, aupouria, brevirostris, brooki, dorsirecta, finlayi, raoulensis, similis, tangaroa。2) alta species-group (= Rhinoclama 亜属の1部分):嘴部は直線的に発達する。所属する種は alta, dubia, halimera, semistrigosa, testai。3) adamsi species-group (= Rhinoclama 亜属の1部分):嘴部は上を向く。所属する種はadamsi, benthedii, filatovae, nitens, notabilis, rugata, simulans, teres, tsugaruensis n. sp., valdiviae。現在,以下の3種については,分類学的位置づけが不明確なため,これら3グループには含めない; imbricata, semipellucida, trailli。土田・黒住(1996)によって岩手県大槌湾中央部から Rhinoclama sp. として無図版で報告された種類(CMB-ZM 114012)は,本種と同一種であることが判明したので,この標本もパラタイプに指定した。ウシオシャクシガイ(新種・新称)Rhinoclama (Rhinoclama) tsugaruensis n. sp.貝殻は本属としては小型,殻長は 5.87 mm,球形,膨らむ,滑らか,白褐色。嘴部は短く,上を向き,新鮮な標本では,淡い黄色の殻皮をかぶる。成長線は共心円状で弱く,嘴部に向かうにつれて強くなる。殻頂は中心より外れ,後ろに傾く。原殻1はおおよそ 200 μm,楕円型で滑らか。原殻2はおおよそ10 μm,滑らか。前縁は丸く,滑らかに縁取られる。前腹縁は弱く膨らむ。嘴状部には2つの稜角があり,背稜角はたいてい背縁と平行で,腹稜角は殻頂から腹縁の後部境界へ斜めに走る。背稜角はたいてい不明瞭であるが,明瞭となるものもある。右殻には明瞭な前鉸歯と背鉸歯があり,内部の腹縁は,左殻の狭い腹縁と一致して重なる。左殻には前鉸歯も背鉸歯もない。内部の外套痕は広く湾曲し,深く凹み,深い部分でさらに凹むことで特徴付けられる。貝殻は膨らみ,後部は平坦で両殻の境界は,腹縁の共心円状の成長線によって区別できる。和名のウシオは,北海道大学水産学部練習船うしお丸に由来する。学名の tsugaruensis は,採集地の津軽海峡に由来する。タイプ産地 : 津軽海峡北海道側斜面水深 25 m。分布 : 津軽海峡北海道側斜面水深 25 m ~本州側斜面 80 m ~200 m。岩手県大槌湾中央部水深 52 m ~55 m。
著者
メティビェ ベルナール
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.1-7, 1990-03-31

南西太平洋さんご海のチェスターフィールド・ベロナ海台の水深350∿400mから採集されたオキナエビスガイ類の1新種にPerotrochus deforgesiの新種名を与えた。本種はこれまで同地域から41個体採集されていて, 完模式標本は殻高33.7mm, 殻径42.8mmである。本種は背が低く, 大粒の顆粒螺肋をもち, 切込み帯の下部にのみオレンジ色の火焔模様があり特徴的な殻学的特徴から他種と紛れることは全く無い。
著者
鈴木 明彦 志賀 健司
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.116-121, 2007-11-08
参考文献数
28

トリガイFulvia muticaは,ザルガイ科に属する大型の二枚貝類である。九州・朝鮮半島・中国沿岸から陸奥湾に分布し,水深10-30mの砂泥底に生息するとされている(波部,1977;松隈,2000)。また,トリガイの軟体部は美味であるため,各地で食材としても利用されている。トリガイは,主に暖水域に分布しており,その北限は日本海側では陸奥湾付近,太平洋側では東京湾付近とされている(肥後・後藤,1993;松隈,2000)。しかし,北海道においても西南部でまれに記録されており(石川,1953;伊藤,1961;波部・伊藤,1965),2005年12月には函館湾で大量漂着が認められた(山崎・他,2007)。今回,2006年10-11月,2007年3月に石狩湾沿岸で多数の打ち上げられたトリガイを確認した。これは最北の記録になるため,石狩湾からのトリガイの産出を報告する。また,北海道の第四系から産出するトリガイ化石の再検討を行い,その古環境学的意義を考察した。
著者
坪川 涼子 ボーランド ロバート
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.184-195, 1991

沖縄本島および小笠原諸島父島より採集された18個体の背楯目の標本を調べたところ, 日本産未記録のBerthella martensi (Pilsbry, 1896)と同定された。本種は小型で, 背楯は大きく, 動物体の輪郭は楕円形をしている。背楯は腹足やえらを覆い, その前端中央には深い切れ込みがある。背楯は4個の部分からなり, 刺激によって殻を内包する中央部分を残して, 右側, 左側と後ろ側の3個の部分は自切によって本体より離れるという特徴がある。頭膜は大きく, 台形をしている。頭触手は基部で左右が融合し, その先端は背楯の前端の切れ込みから外側へ突き出して見える。腹足の前端には顕著なmucus groove(粘液溝)がある。えらは懸鰓膜によって右体側につき, 軸の上下にそれぞれ11枚から19枚(平均14.4, N=8)の羽状葉を持つ。えらの基部には前鰓孔があり, 懸鰓膜の後端上側には肛門が開く。体色には3つの型が識別された。殻は背楯の中央部分の下にあり, 楕円形でやや膨らむ。殻の背面には成長線がみられる。殻は白く薄く, ホルマリン固定標本ではしばしば脱灰されて殻皮のみが残る。歯舌は中歯を欠き, 多数の側歯から成る(歯舌式は62-93×76-134.0.76-134)。側歯は強く彎曲し, 単尖頭である。側歯内側に顕著な溝を生じることがある。顎板は特徴のある十字形の小歯からなる。生殖器官系はBerthella属の典型であるが, 雄性輸出管にはprostate gland(前立腺)と呼ぶ膨大部を欠き, 太く長いpenial gland(陰茎腺)が付属する。交尾嚢は球形, 受精嚢は楕円体をしていて, 両者はほぼ同じ大きさである。生殖開口はえらの基部下側に丸い隆起を生じ, その中央に雄性開口があり, 後ろ側へ連続して雌性開口がある。陰茎は円錐形である。食性については消化管内容物より, 少なくとも海綿類を食べることがわかった。本種は1880年のMartensによる最初の記録以来, Willan(1984)とGosliner and Bertsch (1988)の報告があるのみである。今回の報告とそれらを合わせると, 本種の分布はインド洋から太平洋に及ぶ。本種は刺激を受けると背楯を自切するという奇習があるので, チギレフシエラガイという和名を提唱する。
著者
沼子 千弥 築山 義之 小藤 吉郎
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.153-163, 2006
参考文献数
13

ヒザラガイ類は歯舌の中に主成分として磁鉄鉱(Fe_3O_4)を持つことで知られている。先行研究では無機成分により鉱物化された第二側歯の形成過程から,ヒザラガイ類を2,3のタイプに分類していた。本研究では,ヒザラガイAcanthopleura japonicaの歯冠部に含まれる鉱物成分とそれらの2次元分布を求めるために,X線回折(XRD)とX線マイクロプロープアナライザー(EPMA)を用いて研究を行った。XRDにより磁鉄鉱(Fe_3O_4),針鉄鉱(α-FeOOH),鱗鉄鉱(γ-FeOOH),ハイドロキシアパタイト(Ca_5(PO_4)_3(OH))など複数の結晶成分が検出された。EPMAにより歯冠断面の2次元分布においてFeと(Ca,P)の分布が異なることがあることが示された。これらの結果は,歯の構成成分について,どのような種類の鉱物を,歯舌の形成過程の中のどのタイミングで,歯冠の内部のどこにどのような状態で形成するかを緻密にコントロールした,ヒザラガイの生体鉱物化システムを明らかにした。また,これらの結果より,ヒザラガイの第二側歯の形成過程は,5つの段階に分類できることが分かった。
著者
ブシェ P. カントール Y. I.
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.181-190, 2000
参考文献数
7

フデヒタチオビ属は熱帯太平洋からはこれまでVolutomitra vaubani Cernohorsky, 1982のみが知られていたがニューカレドニア沖の水深285∿525 mから第2種目の新種V. glabellaを記載する。本種は前種と同所的に分布するが, 成殻サイズが大きく(17∿25 mm), 色彩美麗で, 胎殻が大きい(平均径1440μm, 前種は1030μm)。
著者
高田 宜武
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.53-64, 2018

<p>熱帯および亜熱帯の河口域では複数種のアマオブネガイ類が共存している。同所的に分布する4種のアマオブネガイ類(シマカノコ,ドングリカノコ,ツバサカノコ,イガカノコ)について石垣島のマングローブ域において調査を行い,微細な分布パターンを把握した。調査は2006年の1月と7月の2回行い,28 m<sup>2</sup>の調査地を25 cm毎に碁盤目状に区切り,各々の枠内にいたアマオブネガイ類の個体数を種ごとに計数した。Moranの<i>I</i>指数より,両月とも4種の分布は正の空間的自己相関を示すことがわかった。次に,空間的なランダム効果と固定効果として枠ごとの潮位高を考慮にいれた条件付き自己回帰モデルを4種の微細分布に適合させた。その結果,種間および調査時期で微細分布に違いがあることがわかり,潮位高は4種の分布に有意に影響するが,1月のシマカノコと7月のツバサカノコの場合以外では空間的自己相関の効果が卓越することがわかった。マングローブ域のアマオブネガイ類の個体数を推定する際には,空間的自己相関の影響を考慮しないと誤差が大きくなると考えられた。</p>
著者
ポワンチァ ジャン ピェール マルケ ジェラル
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.215-231, 1990-11-30

仏領ポリネシア(オーストラル, ガンビア, マルケサス, ソシェティ, ツアモツ諸島)の淡水貝類相を調査した結果, 15種類の分布確認が出来た.これらは4つの要素に分け得る.(1) 固有種 : タヒチとムレアのNeritina dilatata及びラパとルルツのFluviopupa rapaensis, F. obtusaの5種.(2) 太平洋種 : Clithon spinosus, Neritina canalis及びN. rubidaの3種.(3) インド太平洋種 : フネアマガイSeptaria porcellana, ツバサカノコガイNeritina auriculata及びシマカノコガイN. turritaの3種.(4) 移入種 : Lymnaea columella, Helisoma duryi, Ferissia sp., Thiara granifera及びMelanoides tuberculataの5種.
著者
槇山 次郎
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類學雜誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.158-160, 1946-12-30
著者
天野 和孝
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.143-151, 1995
参考文献数
25
被引用文献数
2

長野県の鮮新荻久保層からThracia kamayasikienis Hatai, T. higasinodonoensis Oinomikadoの2種の中新世種が残存種として発見された。このうち, 特に, Thracia kamayasikienisは中新世には東北地方に広く分布していた種である。また, 同じ地層から中新世後期から現在まで北方系動物群に見られるThracia kakumana(Yokoyama)も産出した。中新世末期の寒冷化によって, スエモノガイ属の多くの種が絶滅したが, 上記の2種のみは鮮新世中期まで長野県北部に生き残った。これは, 当時寒冷な内湾域が長野県北部を含む北部フォッサマグナ地域に存在したことによる。
著者
速水 格 加瀬 友喜
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.5-8, 1999-07-31
参考文献数
2

Pycnodonte (Pycnodonte) taniguchii Hayami & Kase, 1992, has been regarded as an example of "living fossils", because of the characteristic conservative morphology and cryptic habitat. After the original description, this oyster was found alive also at many cavernicolous sites of the following islands in the western Pacific and eastern part of the Indian : Ryukyu (Miyako, Okinawa and Yonaguni), Bonin, Palau, Philippines (Luzon, Cebu, Bohol), Malaysia, Vanuatu, Fiji, Tonga and Thailand (near Phuket).