著者
阿波連 正一
出版者
静岡大学
雑誌
静岡大学法政研究 (ISSN:13422243)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.424-62, 2016-09
著者
楊 海英
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.33-180, 2004-07-31

保安族与東郷族是以阿爾泰語族蒙古語系為母語的少数民族,二者均分布在今中国西部甘粛省臨夏回族自治州境内。他們認為本民族的祖先是在大元帝国時期従中亜細亜来到東方的穆斯林。保安族与東郷族在中国西北地区穆斯林社会中占有相当重要的位置。在歴史上,這両個民族出身的人物創立了不少門宦(神秘主義教団),且在近代又創建了"新教"伊赫瓦尼。本文是実地考察報告。在調査過程中特別対保安族及東郷族社会中的門宦組織的形成与近現代歴史的関係進行了重点了解,尤其強調了本民族自身的観点。対社会主義制度成立以後民族意識観念的変化,倣出了概略性的描述,為今後的研究提供了一個方向。
著者
遠山 紗矢香
出版者
静岡大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

本研究の目的は、本学情報学部にて構築した学習ポートフォリオシステム「Joy-Port」運用から明らかになった有効性を、他大学に向けて提供することである。キャリアデザインの多様化が進む昨今、学生個人が自らの強みを見出すために、大学内外での学びを振り返り可能な形で記録する学習ポートフォリオの作成が重要視されている。しかし、学習ポートフォリオシステムの機能や運用方法は導入機関の事情に大きく影響を受けるため知見の一般化が困難である。そこで本研究では、Joy-Portの知見を他大学に提供する目的の下、本システムにおける目標設定(Todo)機能とその運用方法について、人の学習理論に基づいた一般化を試みた。大学生の、学習履歴の蓄積や進捗状況の管理に対する負担感を把握するため、14名に対してアンケート調査を行い、さらに詳細を尋ねるため半構造化インタビューを異なる3名に対して行った。その結果、達成可能な肌理のTodoを単独で作成できると考える学生と、Todoに書くべきことがわからないので友人と話し合ったり手本を参考にしたりしたいと考える学生の2パターンに分かれることがわかった。前者のタイプの別の学生2名に対して、学習履歴の蓄積方法を尋ねる半構造化インタビューをした結果、2名は自らのパソコンをポートフォリオとして活用していたことがわかった。つまり、2タイプの学生いずれにもJoy-Portが価値を持つには、個人の学習状況の管理だけでなく、他者の学習状況を参考に自らを振り返る機能の実現が有効である可能性が示唆された。また、Joy-Portの利用ログを分析した結果、ユーザのアクセスが集中するのは、キャリア形成に関する授業等でJoy-Portの利用が喚起された時であり、恒常的かつ自主的にJoy-Portを利用することは、学生の学年に依らず困難であることが示唆された。以上をまとめると、理想的な学習ポートフォリオシステムは、個人が目標設定し学習履歴を蓄積する機能だけでなく、学生が協調的に個人の過程を参照して議論し合うための機能の実現と、目標設定や振り返りを定期的に促すための授業やイベント等を企画することが重要だと考えられる。
著者
中道 圭人
出版者
静岡大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

反事実的思考とは「実際の事柄とは別の可能性を考える思考」である。本研究では反事実的思考の発達を検討するため,主に4つの実験を行った。実験1では,幼児の反事実的思考とふり遊びの関連を示した。実験2・3では,異なる構造(因果的連鎖)を持つ課題を用いて実験を行った。その結果,課題構造にかかわらず,心理領域での反事実的思考は5歳までに可能になるが,物理領域での反事実的思考は5歳でさえ困難なことを示した。実験4では,幼児の物理領域での困難さが,物理的な出来事の変容可能性の低さに起因する可能性を示した。これらの結果は,幼児期の反事実的思考の発達が一律に進むのではなく,領域によって異なる可能性を示唆した。
著者
石原 進
出版者
静岡大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

下水路等の監視のため,多数の無線通信可能なセンサを水路に流し,水路の形状把握や故障発見を行うことを目指したIn-Pipeline Flowing Wireless Sensor Network(PFWSN)のためのセンサノード動作スケジューリング手法,データ回収方法を設計し,シミュレーション評価により改良HEED方式による代表ノード選出と起動・休眠スケジューリング並びにRandom Dropに基づく転送バッファ管理方式が有効であることを確かめた.
著者
塚越 哲 蛭田 眞一
出版者
静岡大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

間隙性貝形虫類について種ごとの分布範囲をとらえるために,駿河湾・相模湾(伊豆大島を含む)沿岸を調査地とし,Microloxoconcha属の種について調査した.一般に表在性貝形虫類では,一種の分布範囲が本州全体,あるいは本州の西半分程度の範囲を持ち,当該地域程度のエリアであれば,1属につき高々3,4種程度である.本研究では,キチン質部分の解剖によって交尾器の形態差から種を認定し,当該地域より10種のMicroloxoconcha属の種を分類し,いずれも未記載種であった.間隙性貝形虫類は表在性のそれよりも,非常に狭い地域で種分化し,各々の種の分布範囲が狭いという傾向をとらえることができた.また,表在性貝形虫類では一般に背甲表面に開口する感覚子孔の分布パタンが種ごとに独立であり,交尾器の形態差と1対1になることが知られているが,本研究で確認されたMicroloxoconcha属10種のうち4種は,交尾器の形態で区別がつきながらも,感覚子孔の分布パタンは同一であることが明らかにされた.このことは種を特徴づける2つの形質,すなわち交尾器の形態と感覚子孔の分布パタンを比較した場合,前者の方が後者よりも早く変化して個体群中で安定することを示唆するものであり,貝形虫類の進化を考察する上で新たな視点となる.また,北海道南部折戸海岸の2ヶ所より得られた間隙性種が遺存的分類群Terrestricytheridaeであることを確認した.この分類群は,これまで択捉島で1種およびロシア:ウラジオストック付近で2種(1種は択捉島とおなじ),そして英国で2種が見いだされているだけであり,他の貝形虫には見られない半陸棲ともいえる海岸付近の特殊な汽水環境に生息している.この分類群が間隙生種としてとらえられるのは初めての例であり,その生態学的研究にも新たな展開が期待される.
著者
池田 浩也 早川 泰弘 下村 勝
出版者
静岡大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は,量子効果デバイスを高温動作できるようにするために,熱電変換現象を利用した冷却基板(ナノフリーザ基板)の開発を目指して行われた.冷却機能の高効率化が期待できるシリコン・ゲルマニウム混合材料について,熱電変換の重要な物性値であるゼーベック係数(温度差を1℃与えたときに発生する熱起電力)を調べた.ゼーベック係数は,電子が寄与する成分と格子振動が寄与する成分があるが,格子振動による成分を決定する物性的要因を明らかにした.また,実際のデバイスを作製するためのプロセス技術を提案し,その基礎データを収集した.
著者
エゲンベルク トマス
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.A175-A191, 2002-07-31

遺伝子技術と生殖医療は飛躍的な進歩を遂げ、議会やメディアでは権利・倫理・道徳について激しい議論が戦わされている。「〔ドイツ〕連邦共和国の哲学者」(『シュピーゲル』誌)ハーバーマスは2001年の秋、注目を集めた書物でこの論争に参入することに躊躇しなかった。小論の目的は、リベラルな優生学に対抗するハーバーマスの立場を内容的に検討することではなく、ハーバーマスの議論にとって中心的な「自然」と「自由」という概念を批判的に解明することである。換言すれば、「遺伝に意図的に関与することによって、人間の自由は失われる」というハーバーマスのテーゼがなぜ脆弱な土台の上に立っているか、を示すことにある。その際、ベルリンの哲学者ペーター・ビエリが、手がかりを与えてくれる。と言うのも、彼の『自由の手仕事』という直観に溢れる書物は、ちょうど時を同じくして、悲観的なハーバーマスが「自由」を失ったと考えるところでも「自由」はなお存在しうる、という認識に至っているからである。
著者
清澤 毅光 安田 潤 金井 省二 勝田 雄吉 大田 春外 宮田 由雅
出版者
静岡大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

本年度の研究目的に沿ってまず実数体や複素数体上のバナッハ空間について図書、論文等により現在どのようなことが研究されているかの理解を深めた。さらに非アルキメデス的付値体上のバナッハ空間についての文献も調べ、世界の現状を把握した。また、学会、シンポジウム等に参加したり、研究分担者等との討論等を通してこの分野に関連する種々の知識を得た。これらのことを通して本年度主に研究したことは、1.バナッハ空間上のある種の分解について。2.コンパクト作用素の拡張。3.位相空間上の非アルキメデス的付値体に値をとる有界な連続関数の空間や第2次共役空間等における補空間をもつ部分空間について、である。そして得られた結果は、Kを非アルキメデス的付値体、E,FをK上のバナッハ空間とするとき次の通りである。1.については、(1)E上のSchauder分解は強収束するが一様収束はしない。(2)Kが球完備でEがGrothendieck空間のとき、EはSchauder分解をもたない、ことを示した。この結果はThe Rocky Mountain J.of Mathで発表されることになっている(現在校正済みである)。2.については、(1)Kが球完備のときEの部分空間からFへのコンパクト写像Tは、そのノルムを変えないでE全体で定義されFへのコンパクト写像に拡張できる。(2)Kが球完備でないときEがstrongly polarでFがpolarならば、Tは任意のε>oに対して、E全体からFへのコンパクト写像でそのノルムが||T||と(1+ε)||T||の間にあるものに接続できる、ことを示した。3.については、(1)BC(cl^n)_1)がCo(] SY.encircled+. [)Xと線形同型となるバナッハ空間Xが存在する。(2)Kが球完備でないときBc((Co)_3)がl^m(] SY.sym. [)Yと線形同型となるバナッハ空間Yが存在する、ことを示した。ただし(l^m)_1、(Co)_1はl^m、Coの元でノルムが1以下である全体である。2.、3.については、現在投稿中である。
著者
浜渦 辰二
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.A1-A12, 2003-01-31

小論の課題は、昨年『フッサール全集』第32巻として刊行された未公刊講義草稿の『自然と精神(1927年夏学期)』の要旨とその背景を紹介し、その固有な問題画を解明することにある。フッサールは、多くの演習と講義を同様の表題のもとで反復しており、しかも、それは1912 / 13 年の冬学期以来のことであり、それは『イデーンI』の出版(1913年)に先立ち、その執筆と平行して執筆された『イデーンII』および『イデーンIII』のための草稿との連関においてなされたものである。「自然と精神」という問題画は、学問論(科学論)および自然科学と精神科学の区別にその起源をもっている。そこには、現象学と心理学との微妙な、しかし決定的な差異という問題も属している。これは、講義『自然と精神』の隠されたもう一つの主題であり、『危機』書に至るまで繰り返し論しられる主題である。さらに、「自然と精神」という問題画は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての学問論(諸学の分類、諸学の関係、諸学の基礎づけ)をめぐる論争、すなわち、一方で、ウィーン学団(統一科学)を中心とした実証主義・自然主義の流れと、他方で、それに対抗する、ディルタイの解釈学・精神科学、および、新カント学派の「自然科学と精神科学」「自然科学と文化科学」の差異を強調する流れとの間で行われた論争に対して、現象学の立場からする学問論を展開する狙いをもったものであった。現代の精神医学および生命科学が直面している問題を考えるにあたって、いま一度20世紀初頭にフッサールが「自然と精神」「自然科学と精神科学」について行なった議論を検討する価値があると思われる。フッサールの言う意味で、解離してしまっている「生(Leben)」と「学(Wissenschaft)」を繋ぐような哲学かいま必要とされているからである。