著者
兒玉 寛
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

「例外のない原則はない」。法律の条文も、本文と但書という形で「例外的な処理」に道を開いている。しかも、裁判官は、但書が規定されていなくても、「特段の事情がある場合は、原則を適用しない」という操作をする。本研究は、「特段の事情」による操作を裁判官に委ねてしまわずに、訴訟当事者の主体的な関与を確保するための枠組みを、法律学の歴史に立ち返って検討した。そして、「悪意の抗弁」を活用すべきであるとの見通しを得た。
著者
三島 倫八
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学経営学論集 (ISSN:09183434)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.90-106, 2003-06-30
著者
稲本 志良 河村 能夫 小田切 徳美 佐藤 了 横溝 功 鈴木 俊 横溝 功 小田切 徳美 佐藤 了 鈴木 俊
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究における成果は、先に、日本農業普及学会の平成20年度春季シンポジュームで報告した。その報告要旨及び最終報告は、当学会誌『農業普及研究』(平成21年6月刊行予定)に掲載される。本研究において特に重点をおいた理論的研究の内容は、農業普及をめぐる産業組織論的交際比較研究及び歴史的展開に関する研究である。また、本研究においては上記の理論的研究を基礎にした実証的研究を重視しており、その主な内容は、農業普及をめぐる多様な運営・活動主体の実現の把握・分析とその類型化に関する研究である。そこで得られた知見は多いが、その主要な知見は以下の諸点である。1) 公的部門における普及主体の多様化、民間部門における普及主体の多様化の進展。2) 普及主体が展開する普及活動の高度化と多様化の進展。3) 普及事業・普及活動の専門化と高度化と多様化、特に企業次元、地域次元、ここの活動次元における多様化の進展。4) 民営化・多様化、有料化の親展。なお、上記にした多様化の動向は、国の間で、また、特定国内における産業間、地域間において精査し、検討することが重要になってきている。
著者
長崎 暢子 篠田 隆 粟屋 利江 石坂 晋哉 上田 知亮 舟橋 健太
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、ガーンディーとガーンディー主義、アンベードカルと不可蝕民の運動、インド政治史の研究者が協力して、従来対立的に捉えられてきたガーンディーとアンベードカルの思想と運動を、より広い文脈において捉える試みである。両者には、非暴力的運動という方法や、差別の解消という目的だけでなく、「真の平等」を求める点でも共通点があった。歴史的には、ガーンディーが国際的差別解消としてのインド独立を実現したのに対し、アンベードカルは、ガーンディーの解決できなかった国内的差別解消としてのカースト制度の廃絶を目指し、自ら仏教に改宗することによって、ヒンドゥーイズムを超える、多様で平等な社会への道筋を示そうとした。
著者
安藤 真次郎 野村 竜仁 岡本 信照 立岩 礼子
出版者
龍谷大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、ルネサンス思想という観点から、一般にいう「スペイン黄金世紀」という時代の文化事象を捉え直すことにより、15・16世紀のスペインの独自性を明らかにするとともに、当時のスペインが直面していた問題をヨーロッパおよび新大陸との関係性において考察することで、ヨーロッパ思想史とラテンアメリカ思想史におけるスペイン・ルネサンス思想の位置づけを再検証している。
著者
足利 宣正
出版者
龍谷大学
雑誌
仏教大学論叢
巻号頁・発行日
vol.243, pp.72-106, 1922-04-30
著者
渡辺 華月
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷哲学論集 (ISSN:09176284)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.88-100, 2005-01-31
著者
石塚 伸一 赤池 一将 浜井 浩一
出版者
龍谷大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

日本における犯罪者・非行少年処遇は、未だ科学化が進んでおらず、法律家の先入見に支配されている。中央政府主導の犯罪対策には限界があるを自覚した政府は、地方政府や地域社会、NPOとの連携を模索している。他方で、市民は、人間科学にもとづく犯罪問題の解決に期待をしているが、十分な情報をもたないために、扇情的な犯罪報道に聳動して、刑罰ポピュリズムに惑わされる傾向がある。犯罪者・非行少年の処遇において、法と人間科学への期待は大きい。個別分野での科学的実践を通じて、実践的科学としての犯罪学の領域に フィードバックされる諸課題を受け止めながら、法と人間科学の中に新たな犯罪学を構築していく必要がある。
著者
金子 裕一郎
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学経済学論集 (ISSN:09183418)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.1-14, 2013-03-29
著者
浜畑 圭吾
出版者
龍谷大学
雑誌
國文學論叢 (ISSN:02887770)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.15-31, 2006-02-01
著者
松本 拓
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学社会学部紀要 (ISSN:0919116X)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.116-126, 2009-11-30
著者
佐藤 智水
出版者
龍谷大学
雑誌
佛教文化研究所紀要 (ISSN:02895544)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.77-113, 2006-11
被引用文献数
1
著者
松浦 さと子 石川 旺 川上 隆史 川島 隆 林 怡蓉 牧田 幸文 松浦 哲郎 小川 明子 櫻田 和也 津田 正夫 魚住 真司 山口 洋典 日比野 純一 小山 帥人 平塚 千尋 金 京煥 小山 善彦
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

非営利民間放送は現在、コミュニティにおけるコミュニケーションを活性化し、社会的排除の削減に取り組む独立したセクターとして国際的に認知されつつある。しかしながら、このセクターの持続的発展のための法的・財政的・人的な前提条件は、日本においていまだ存在しない。ゆえに我々は、非営利放送局を支えるための体制の可能なモデルを、さまざまな国と地域における成功事例を比較参照することによって明らかにするよう努めた。