著者
Emma J McKenzie Yun-Peng Su Luisa Martinez-Pomares 隈本 洋介
出版者
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
雑誌
Trends in Glycoscience and Glycotechnology (ISSN:09157352)
巻号頁・発行日
vol.14, no.79, pp.273-283, 2002-09-02 (Released:2010-01-05)
参考文献数
70
被引用文献数
10 10

マンノースレセプター (MR) は二種類のレクチン活性をもつ特徴的なバイファンクショナル分子である。N末端のシステインリッチ (CR) ドメインは内因性の酸性糖質を主に認識し、C型レクチンドメイン (CRD) は微生物などの表面糖鎖や、MRを介して体内から消失する分泌型の内因性糖タンパク質に結合する。本総説では、クリアランス (組織マクロファージ (Mφ) や洞様毛細血管の内皮に発現する場合)、抗原輸送 (樹状細胞(DC)上に発現する場合や可溶化型MRがリンパ組織へのターゲティングを介在する場合)、および細胞接着 (リンパ管内皮に発現する場合)におけるMRの役割を中心に、MRに関する生物学の最近の知見について取り上げる。
著者
多田羅 恒雄
出版者
日本循環制御医学会
雑誌
循環制御 (ISSN:03891844)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.209-218, 2014 (Released:2015-04-02)
参考文献数
31
著者
大野原 良昌 佐藤 慎也 伊藤 雅之 皆川 幸久
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.235-238, 2005-02-10

はじめに 処女膜閉鎖症は比較的稀な疾患で,その発生頻度は0.03~0.1%とされている1).本症には完全に処女膜が閉鎖したいわゆる処女膜閉鎖(imperforate hymen)と処女膜に小孔を伴った小孔処女膜(microperforate hymen)2~7)が存在する.今回われわれは,小孔処女膜であったために初経から4年間周期的な月経が発来し,急性腹症発症を契機に診断された処女膜閉鎖症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
著者
荒俣宏著
出版者
集英社
巻号頁・発行日
2000

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著者
横井 勝彦 増実 二郎
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.94-101, 1981 (Released:2008-04-16)
参考文献数
22
被引用文献数
1
著者
渡部 誠 Makoto Watanabe
出版者
桜の聖母短期大学
雑誌
桜の聖母短期大学紀要 = BULLETIN OF SAKURA NO SEIBO JUNIOR COLLEGE
巻号頁・発行日
no.43, pp.165-170, 2019-03-31

The attitudes towards adzuki beans and adzuki bean-based food was analyzed through an online survey targeted at Japanese consumers. 300 samples were collected, and the results were compared with the images of other beans.Compared to soy beans, almonds or walnuts, the healthful image of adzuki beans was not well recognized. In regards to nutritional function, the adzuki bean was underestimated despite its useful nutritional content such as polyphenol, dietary fibers and proteins. The results seem to be affected by the “sweet snack” image of adzuki bean paste, the most popular adzuki bean-based food in Japan.In conclusion, this survey suggests that an innovative adzuki bean-based food, a non-sweet snack for example, may be required in order to raise the healthful image of adzuki beans. Further, the key consumers of such a food could be middle-aged women, who tend to have a stronger interest in healthful food.
著者
工藤 和彦 加治 芳行 熊谷 明 柴田 俊一 渡邊 鐶 村上 昌俊 熊谷 明 仁科 浩二郎
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.375-397, 1995

次世代を担う若者たちが原子力について何を学び,どのようなことを感じているか,ということを的確に知ることは,原子力に関連する幅広い分野をカバーする当学会にとって重要であると考える。しかし,このような視点から若年層に接していくという姿勢や試みは,これまで十分であったとはいえないように思われる。最近しばしば指摘される「原子力離れ」という現象も,その根はずっと以前,つまり現在の成人が未成年であった頃にあるとも考えられる。 <BR>このような問題意識から,本「特集」では,若年層および教育関係者への様々な原子力広報活動の現状と今後の計画を明らかにし,それによって原子力関連の方々の今後の諸活動に生かしていくことを意図している。
著者
河西 達夫
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.530-540, 1989-11-25 (Released:2016-10-01)
被引用文献数
2

成人遺体100体について, 気管支動脈の起始から肺門にいたる走行を肉眼解剖学的に剖出した。気管支動脈は右2本, 左2本のケースが最も多い。その起始は, 1)大動脈より出る最上位の右肋間動脈, 2)右鎖骨下動脈, 3)左鎖骨下動脈, 4)大動脈弓, 5)下行大動脈, の5部位に分類できる。左右の肺門における気管支動脈の走行は, 右上枝, 右下枝, 左上枝, 左下枝の4枝を区別できる。上記5つの起始と肺門における4枝との間には, 一定の規則性が認められる。右上枝は起始1)から出ることが多く(85%), ときに2)からの枝を有する。左下枝は97%で起始5)から出る。左上枝は起始4)または5)から出るが, ときに3)からの枝を併有する。起始3)と4)からの枝は, 2分して右下枝と左上枝となることが多い。右下枝は最も変異が多く, 起始4)または5)から出るが, 大動脈の上位で出る枝は気管の前を通り, 下位で出る枝は気管と食道の間を経て, ともに気管分岐部の下方にでる。これらの所見をもとに, 気管支動脈の一般走行をFig.3に模式的に示した。肺外および肺内気管支静脈についても実体顕微鏡のもとに剖出した。肺静脈の1枝が腕頭静脈に注ぐ例, また気管支静脈が左心房に注ぐ例が観察され, 形態学的には, 肺静脈と気管支静脈が明瞭に区別できないことが判明した。以上の結果を総合して, 肺の循環動態を考察した。