著者
李 明 石丸 紀興
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.703, pp.2077-2084, 2014-09-30 (Released:2014-09-30)
被引用文献数
3

In this paper, as well as clarification about the relation between architect Benji TOYODA a global presence prewar Kure, Hiroshima Prefecture and former Hiroshima Joint Savings Bank head office building, which aims to consider the various building activity and career of Benji TOYODA to. 1. I will elucidate career of TOYODA. 2. To clarify about the relation between the former Hiroshima Joint Savings Bank head office building and TOYODA. 3. By considering, including the comparison with the architectural works of a series of TOYODA design and features of the former Hiroshima Joint Savings Bank head office building, we discuss architectural design of his activities.
著者
西野 辰哉 岡河 貢
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.682, pp.2729-2738, 2012-12-30 (Released:2013-05-29)
参考文献数
29
被引用文献数
1

The purpose of this paper is to clarify changes within an area along Old Sanyo Street in Saijo, in terms of the usage of the closed shop-houses and the sites and buildings established for Japanese brewing companies. Literature documentation, a measuring survey, and interviews were conducted. The findings are as follows. The area flourished as a place for rest and relaxation in the Edo era. However, now it is inactive because the number of shops has decreased and some sites were converted into parking lots in the late 20th century. Activity along the street has fallen considerably, because the closed shop-houses have been used only for storage or have become vacant, while the living areas are located at the back. The Japanese brewing companies were established in the early 20th century, yet moved to enlarged sites nearby and out of the area. They converted surplus spaces along the street for public use. After that, a touring network of public spaces inside the companies'sites along the street was established. These changes shifted the active area of Old Sanyo Street from the street itself to the insides of the companies'sites.
著者
竹中 光大 高取 宏至 小島 康明 静間 清
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.419-427, 2008 (Released:2008-07-29)
参考文献数
9
被引用文献数
1

近年,各地の地下水や湧水は環境保全や食の安全と関連して人気が高まっている。また健康へのリスクの評価や鉱泉基準(地下水中のラドン濃度が74Bq/L以上)を満たすかどうかという点で,地下水中のラドン濃度の測定は重要である。本研究ではγ線スペクトロメトリを用いて西条酒仕込み水8か所のラドン濃度を測定した。ラドン濃度は月1回の頻度で2年間にわたり測定し,季節変動の有無,井戸の違い,ラドン濃度とpH,水温,気温との相関を調べた。その結果,西条酒仕込み水のラドン濃度の平均値は160Bq/Lであり,多くの仕込み水が鉱泉基準を満たしていることがわかった。また,ラドン濃度は特定の季節に変動する現象はなかった。水温,気温,pHとラドン濃度の間に明確な相関は見られなかったが,井戸の種類では打ち抜き井戸に比べてボーリング井戸のラドン濃度が高いことがわかった。
著者
井徳 正吾
出版者
文教大学
雑誌
情報研究 (ISSN:03893367)
巻号頁・発行日
no.46, pp.1-15, 2012-01

There is no doubt that there are certain significant milestones in the various stages of life. Some of the milestones are as follows: graduating from high school and leaving home for college; graduating from college and entering the work force as a full-time employee; and finding a partner in life and getting married. These milestones may affect the way people react and respond to the media and what media they are exposed to. Our previous studies specifically in the areas of TV and internet media have proven that people in a certain life stage will react quite differently from other individuals who are in another stage of their lives. It is unclear, however, if this is also true of newspaper, magazine, and radio media and is thus not known if a person's reaction to these three media is also dependent on his/her stage of life or not.
著者
三橋 俊雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.46-46, 2006

1200年を超える悠久の歴史に育まれてきた京都は、今もなお、日本の伝統文化が生き続ける歴史都市である。とりわけ世界文化遺産に登録された社寺をはじめとする優れた文化財、伝統的な町並み、そして、それらを取り巻く山紫水明の自然が織り成す京都の景観は、われわれが後世に伝えていくべき日本の文化的資産である。 しかし、1980年代のバブル経済期における、投機目的の地上げや無秩序なマンション建設など、市街地の景観や自然景観の破壊が拡大した。 こうした状況下で、京都市市街地景観整備条例等により、景観の保全・保存に努力してきたが、一方、その保全・保存のあり方が、伝統的建造物に対して問われ始めている。 外壁だけを残して内部を新築する「ファサード保存」、建物のごく一部を残しただけの「カサブタ保存」、そして、現在の建物を撤去し、新たに異なる材料によってそっくりな建物を新築する「レプリカ保存」的な改築計画が実行され、建築として、景観としての真正性(authenticity)が問われることとなった。 2004年の景観法の制定を契機に、一人でも多くの市民が、真のアメニティーを標榜し、すぐれた眺望・背景景観がもつ精神的文化的価値を再認識、再評価していく必要がある。
著者
高橋 大希
巻号頁・発行日
2017-03-23

ⅲ, 73
著者
西山 保弘 佐藤 義則
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.176-176, 2003

【はじめに】第37回本学術大会にて軟部組織の徒手的アプローチ、「痛覚系末梢受容器刺激法(PRS)」を報告した。PRSは、四肢の軟部組織における痛覚過敏領域に的確に物理的刺激を加える方法である。この内、PRS徒手法(PRS刺激)は、筋間隙や骨筋間隙より母指や手指の末端を使い加圧刺激を骨や組織横断面の中心部に垂直並びに直角方向に連続的に加える手法である。我々は、関節リウマチ(RA)の軟部組織に対するPRS刺激が関節炎症に与える影響として、刺激後の皮膚温並びに自律神経活動の経時的反応を検討した。更に、同対象に中周波通電刺激を施行し同反応の比較検討を試みたので報告する。【方法】対象は両膝関節に関節熱感と疼痛を伴うRA患者2例。症例1は、24歳女性、RA、stage3、class2、C反応性タンパク(CRP)3.04mg/dl、薬物はプレドニゾロン5mg/日、アザルフィジンEN4錠/日、リウマトレックス4カプセル/週を服用中。症例2は、61歳女性、RA、stage3、class2、CRP2.3mg/dl、薬物はアザルフィジンEN5002錠/日、ロキソニン60mg錠3錠/日を服用中。刺激方法は、PRS刺激については両下肢痛の覚過敏域にPRS刺激を実施した。中周波刺激は、CHUO製WYMOTON WY-5を用い膝直上に施行した。刺激強度は、心地よいよりやや強い程度とした。自律神経活動指標の測定は、20分以上安静臥位後と刺激20分後のCVR-R(CV),RR50をフクダ電子製dynaScopeより出力した心電図波形のRR間隔をタブレット上で計測して算出した。皮膚温の熱画像検査(熱画像)はNEC三栄製サーモトレーサTH3107を使用し,室温26±1℃,湿度60%以下の室内で被検者に膝関節を露出した状態で20分間安静臥位保持後撮影した。熱画像データは,座標温度を34℃以上(関節周囲を含む範囲),34.5℃以上(関節範囲のみ)に分類し,刺激前を100%と換算し算出処理をした。熱画像測定は、無変化状態を追跡撮影の終了とした。【結果】症例1の熱画像は、中周波10分後に軽度増加を認めたが34℃以上は0%増であった。PRS刺激は20分後最大で30.3%増加した。症例2は、中周波10分後に34℃以上が-45.2%減、20分後に-24.8%減、PRS刺激は、刺激後40分以上も皮膚温の増加傾向が持続し44.3%増を認めた。自律神経指標であるCVとRR50の変化は、症例1のCVは中周波9.73から7.22、PRS刺激6.64から7.64、RR50は中周波24から27、PRS刺激30から27となり著変は認めなかった。症例2ではPRS刺激のCV8.64から4.19と低下した。RR50は変化を認めなかった。【考察】ケース検討での報告ではあるが、PRS刺激は中周波刺激より、血管拡張或いは血液循環促進効果が、優れ持続性が高い傾向にあった。またそれは、心血管系の副交感神経活動とは今回の測定範囲では関係が薄い可能性が示唆された。
著者
丹羽 靱負 柳田 一朗 宗宮 教壹
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.207-215, 1984

各種細胞の膜現象の測定法のうち, リン脂質メチル化反応(phospholipid transmethylation)について, 最近異論が多いので, われわれは, 無刺激あるいは, opsonized zymosan, Con Aなどのstimulantsで刺激した健康人好中球, およびリンパ球のmicrosomal fractionのリン脂質のtransmethylationについて, その手技に再検討を加えて改良した結果, 本検査法の信頼性が再確認されたので報告する.まず, 限定された資料(血液)より, 最大の膜成分の収穫率をあげるには, 超音波24W, 10秒でsonifyし, 1検体につき200μgの蛋白量について実験を行うと, 無刺激の好中球では0.40±0.050, リンパ球では0.74±0.075pmol/min/mg proteinのリン脂質メチル基転移酵素活性が得られた.また, 各種stimulantsで刺激した場合の至適濃度および至適時間については, 好中球・リンパ球共に, ライソゾーム酵素や活性酸素産生の際およびblastogenesisの実験の際使用する量の約1/5-1/10の使用量により, 無刺激より20-40%の値の上昇が得られた.また, 同一資料で並行して行った二次元薄層クロマトグラム(TLC)により, メチル化リン脂質反応産物の産生が確認されたことと, メチル化阻害剤3-deaza-SIBAを前もって添加すると, 上述の活性の低下とアトピー性皮膚炎の重症度との間に相関がみられた.
著者
岡田 定
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.6, pp.1220-1225, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
9

鉄欠乏性貧血の治療ではまず診断を確認する.診断特異的な所見は,小球性貧血,血清鉄低値ではなくフェリチン低値(<12ng/ml),総鉄結合能高値(≥360μg/dl)である.治療は経口鉄剤を第一選択とする.鉄剤の副作用の消化器症状は,インクレミン®が最も少ない.貧血が消失しても,フェリチンの正常化(貯蔵鉄の正常化)までさらに3~4カ月間鉄剤を継続する.鉄剤中止後も貧血の再発がないかをチェックする.