著者
稲葉 隆政
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.539-550, 1987-02

資料紹介一 序文二 訳文Several years ago, Dr. Yoshiyasu Uno, a professor of social psychology at Keio University, brought back from Cairo a copy of the Arabic text "Kitab Shanaq fi al-sumum wa al-tiryaq", based on "MS , tibb 60, Dar al-kutub al-misrlya". Presented here is a Japanese translation of the Arabic text, made at his request. This work on poisons and theriacs or antidotes has its origin in India The work is entitled "The Book of Shanaq", Shanaq, or Chanakya, was the prime minister of the Maurya Emperor Chandragupta, but the real author is unknown. It appears that the text was introduced into the Islamic world during the reign of the Caliph al-Rashid (786-809) It is known to have been translated into Persian from an Indian language by an Indian physician named Mankah, then into Arabic from Persian by Abu hatim for Yahya b khalid b barmak (d 805), and again into Arabic by al-'Abbas b sa'id al-jawhari for the Caliph al-Ma'mun (813-833). It is said that this work is one of the three most important works on poisons in Arabic, the others being by Jabir b hayyan and Ibn wahshiya. This work can be roughly divided into seven parts by subject These are as follows (1) Admonitions to rulers. (2) The symptoms of poisoned foods, drinks, clothes, perfumes, ointments, and others, and their effects on the body and organs. (3) The recipes for twelve sorts of poisons put in foods and drinks (4) The recipe for a universal antidote called Kandahasti, and its effects. (5) The recipes for narcotics, soporifics, and other injurious drugs, and their effects (6) The effects of the twelve poisons, mentioned in the third part, on the body and organs, and the recipes for antidotes to them. (7) The recipes for ten sorts of poisons put in clothes, perfumes, ointments, and others, and the recipes for antidotes to themv
著者
田中 文憲
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.35, pp.13-32, 2007-03

フランスを特徴づけるものの1つに、エリート官僚による支配がある。これは、絶対王政時代にすでに完成していたものであるが、ナポレオンによって強化された。フランスにおけるエリートの選抜は初等教育段階から始まり、リセの準備学級、グランゼコールで頂点に達する。グランゼコールの中でもエコール・ポリテクニクとENAは政財界に対する影響力という点では絶大であり、高級官僚から、ある者は政界に進出し、ある者は経済界に天下る。エリート支配に対しては、さまざまな批判が存在するが、結局のところ、フランス人はエリートの必要性を感じており、これを受け入れていることがわかる。特に政治・外交面では、エリートが存分に力を発揮している。一方、経済面では問題も多い。今後のフランスの発展は、経済面におけるエリート官僚支配の欠点を克服できるかどうかにかかっている。なお、日本は、政治エリートの養成については、フランスを大いに見習うべきである。
著者
平岡 透 碇 正敬 幸 弘美
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B (ISSN:18806031)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.93-98, 2010 (Released:2010-03-19)
参考文献数
16

本ノートでは,流域内の降雨量から河川の水位観測所の流量を貯留関数法で推定し,推定した流量と水位観測所で計測した実績水位から水位観測所の水位予測を精度良く行う方法を提案する.まず提案法のアルゴリズムを説明し,次に実データを用いた実験を通して提案法の有効性を検証し,最後に本ノートのまとめと今後の展望について示す.
著者
相原 良太 横山 明彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.135, no.3, pp.141-152, 2015 (Released:2015-03-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1 3

In recent years, a large amount of photovoltaic (PV) generations have been installed in power systems. However, the power output from the PVs is random and intermittent in nature. Therefore, the PV generations pose many challenges to the power system operation. To estimate the impact of these issues on the power system operation, we propose optimal weekly demand and supply simulation method considering a large penetration of photovoltaic generations. In this paper, a study for operation scheduling method considering optimal hot reserve capacity is presented. The effectiveness of the proposed method is shown by using Monte Carlo simulation.
出版者
BOC出版部

なぜ私は「憂慮する朝鮮人・アピール」への賛同を呼びかけるのか 徐京植「自由主義史観研究会」「新しい歴史教科書をつくる会」等の動きを憂慮する在日朝鮮人のアピール日本の国会議員、学者達および極右勢力の「慰安婦」内容削除活動に対する韓国市民からの抗議右派勢力の教科書攻撃に関する略年表<緊急アピール>中学教科書から「従軍慰安婦」記述の削除を要求する 自由主義史観研究会「新しい歴史教科書をつくる会」創設にあたっての声明月刊「SAPIO」に対する福岡県市民団体の申し入れと「SAPIO」の回答インターネットで流された「教科書是正デモ」お知らせ日本教育委員会熊本支部 藤岡信勝氏講演会に対する市民の抗議運動女性団体による「新しい歴史教科書をつくる会」への抗議書沖縄から <基地・軍隊を許さない行動する女たちの会>総会/沖縄県、米国へ女性要請団派遣 ほか阪神から いま、神戸は、いま、私は/「被災者に公的援助を」市民=議員立法修正案発表集会から 「自画自賛史観」を批判する/三重大学公開シンポジウム「女性政策と草の根の女性活動」
出版者
BOC出版部

日本近代の国家と母性 中嶌邦家族社会学と母子関係 酒井はるみ現代日本の子殺しにみる母の孤立 佐々木宏子反母性論‐女権拡張運動の申し子<母性> 国沢静子自分の精神的財産を与えてやりたい 小室加代子守ってやらなければならない気がして 鎮目恭夫私にとって子どもとは 佐伯康子・河野貴代美・辻友子・舟本恵美・田部井京子・佐原啓子・幾代昌子・保科朋子日本の女性解放運動をどう展開するか(その2) 小沢遼子・紀平梯子・斎藤千代・佐山サチ・高橋ますみ・田中寿美子・中島通子・舟本恵美・松井やより・水沢耶奈・山田朋子女の手に子宮を取り戻そう-試験管ベビーに思う一九八〇年に向ける期待と不安‐女性団体大連合の動きまず集うことに意味-初の国際女性学会東京会議「八〇年国際婦人会に向けて」、ニュー・フェミニズム宣言<グループ紹介>男と女のための子供講座・ひまわり文庫・国際婦人年大阪連絡会<会員紹介>自由に呼吸したい あごら<武蔵野>世話人 丹羽雅代さんあごら読書室あごらのあごら新聞切り抜き帖
著者
陳 延偉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.1773-1777, 2009-12-01
参考文献数
20

近年,新しい多次元信号解析手法として独立成分分析法が注目されている.従来の主成分分析法に比べると,独立成分分析法は2次以上のモーメントの非相関化を行うので,非直交的な成分分離も可能である.画像認識分野にも応用され,大きな成果をあげている.本講座では,ICAの基礎理論および画像認識への応用例について解説する.
著者
RIESENHUBE K. 長町 裕司 オロリッシュ J?C 荻野 弘之 川村 信三 佐藤 直子 大谷 啓治
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究は西欧ラテン中世盛期・後期スコラ学におけるアリストテレスの知性論・霊魂論の受容・解釈史を解明することを課題とした。方法的に、アリストテレス『霊魂論』解釈の手がかりとなったそのアラブ哲学註解、特にアヴィセンナとアヴェロエス、また多大な影響を及ぼした新プラトン主義的精神理解、特に『原因論』、さらにアウグスディヌスの意識論的精神論との関係を研究の視野に入れることになった。本研究では『霊魂論』の解釈史の中で以下の諸段階と諸学派を区別することができた。1.13世紀前半ではアリストテレスの知性論は、アヴィセンナに従って理解され、能動知性が拒否されることもあれば、アウグスティヌスの照明説と結びつけて能動知性が神と同一視される(オックフォード学派)など広く異なった試みが見られる。2.1250〜70年代、1252年パリ大学学芸学部で『霊魂論』が教材として採用される時点から始まるラテン・アヴェロエス主義の、そのパリでの禁令書に至る、この中心的な時期において、(1)アルベルトゥス・マグヌス、(2)ブラバンのシゲルス、(3)ボナヴェントゥラ、(4)特にトマス・アクィナスにおける能動知性・可能知性の諸解釈の発展と絡み合って身体と霊魂の差異がアウグスティヌス主義的に理解される一方、知性と霊魂が同一視され、霊魂と身体の実体的一致が積極的に新しい人間論に向かって展開されるが(アルベルトゥス、トマス)、その際アヴェロエスの新プラトン主義的な知性単一説との討論が原動力となった。3.1280〜1300年の過渡期においてラテン・アヴェロエス主義的知性論が至福論との関係において初めて体系的に発展する。4.1300〜30年ではアヴェロエス主義の知性論がパリからパドヴァとボローニャへと移り、知性単一説を基盤にした統一的なアリストテレス解釈が推し進められる一方、ケルンのドミニコ会学派でフライベルクのディートリヒによって能動知性論とアウグスティヌスの心理学的精神論が結びつけられた上、エックハルトが魂の造られざる根底という概念を基盤にドイツ神秘思想を知性論的に基礎づける。5.14世紀半ばから15世紀前半では形而上学的能動知性論の前提たる抽象説は、一方で唯名論的・経験論的に平面化され解消され、他方で15世紀前半のプラトン受容に伴って自己認識論によって乗り越えられ、近世の主体概念の先駆的形が見られる。6.16世紀前半のイタリアのアヴェロエス主義とトマス学派の間に霊魂不滅が議論の新しい焦点となる。
著者
小林 信也
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.818-822, 1989-12-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
7
被引用文献数
3

製造技術の向上により, 全国的に高品質の清酒が醸出される現在において, 減点法による品質評価法は, 酒質の均一化, 平凡化を助長するという欠陥がみられるようになった。また, 専門家間の酒質の表現法から, 一般消費者も理解できる表現法への脱皮も要請されるようになった。このような背景から, 加点法という新しい清酒の評価法の作成に携わられた筆者にその内容について解説していただいた。
著者
鳴海 英之 細矢 治夫
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.295-296, 2014 (Released:2014-12-31)
参考文献数
7

A solution of 3d-Ising Model with boundary conditions was studied. Because of the lack of 3d-Pfaffian we used the symmetry of a cubic lattice to obtain the final results. We obtained 23% upper value of the transition point compared with the one which was given by Monte Carlo Method for a cubic lattice.

2 0 0 0 OA 大百科事典

著者
平凡社 編
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
vol.第5巻, 1935
著者
岩淵 泰郎
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.89-95, 1975-11-05 (Released:2011-09-21)