著者
寺西 克倫
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、ホタルイカ生物発光の分子機構の解明を目的に行った。この発光機構に関しては、すでに発光に必要な化学成分は明らかにされていた。しかし、発光にかかわる成分が極めて不安定であるため、発光に関する研究は進んでいなかった。申請者は、この発光にかかわる成分の安定化法を見出し、また、簡便な租精製法を見出し、in vitroで発光反応を再現できるようにした。これにより、この発光反応に関する各種の基礎的データを取得し、その発光の特性を明らかとした。
著者
片山 晶子 寺沢 拓敬
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

この研究は、日本において誰にとってどのような英語力が利益になるのかを、社会学者ピブルデューのいう「資本」の観点から量的質的に探求することを目的でとしておこなわれた。日本版総合的社会調査(JGSS)の2次分析から導き出された日本人英語使用者「男性40代半ば・高学歴・都市在住・有職者」、「女性30代後半・高学歴・無職者」というプロファイルからあてはまる男女6人を録音インタビューし、日本人英語使用者の現実を本人の立場から検討した。データから英語は日本人にとって極めて限定的かつ複雑な交換がなければ資本にはならないと予測され、「国際語としての英語」が事実ではなく言説であるという説を裏付ける結果となった。
著者
荒尾達雄 著
出版者
内外書房
巻号頁・発行日
1944
著者
山下 樹三裕 谷山 紘太郎 山下 康子
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

ダイオキシン(2、3、7、8-テトラク口口ジベンゾ-p-ジオキシン;TCDD)の摂食、飲水、運動活性に及ぼす影響を、ラットを用いて20週間にわたり検討した。7週齢のWistar系雄性ラットにTCDD1μg/kg/weekを経口投与し、摂食・飲水・運動活性測定装置に入れ、経時的に各パラメーターを測定した。その結果、TCDD投与群の体重増加は対照群に比較して、投与4週後より有意に抑制され、9週以降その差はより顕著であった。また、TCDD投与群は対照群に比べ、概して運動量の増加が認められ、特に16週目以降有意な増加が認められた。しかし、運動量の日内リズムに変化ま認められなかった。なお、摂食および飲水量についてはTCDD投与の影響は認められなかった。これらの結果より、TCDD摂取による体重増加抑制は摂食・飲水行動の抑制によるものではないこと、および成熟ラットにおいてもTCDD摂取により活動性が高まることが示唆された。次に、コミュニケーションボックスを用いて、ラットに精神的ストレスまたは身体的ストレスを負荷し、血液-脳関門の透過性に変動をきたすかどうかを検討した。透過性は静脈内にエバンスブルー色素を投与し、その脳実質内への移行の度合いを脳各部位について測定し、インタクト群と比較した。その結果、大脳皮質においてストレス負荷群で明らかな血液-脳関門の透過性の亢進が認められ、その程度は精神的ストレス負荷群の方がより高かった。また、海馬においてもストレス負荷により透過性亢進の傾向を示した。したがって、ストレス負荷により血液-脳関門の透過性が亢進し、普段では透過しえない物質でも脳内に移行しやすくなることが示唆される。このことより、TCDD投与群に精神的または身体的ストレスを負荷した場合、TCDDの運動活性に及ぼす影響がさらに大きくなる可能性が示唆された。
著者
岡本一平 著・画
出版者
磯部甲陽堂
巻号頁・発行日
1914
著者
勝田 悦子 内山 彰 山口 弘純 東野 輝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.476, pp.61-67, 2012-03-05

GPSは多くの携帯電話に搭載され,我々の生活に欠かせないものとなっているが,都市部においてはビルなどの障害物による遮蔽や反射・回折の影響を受け,測位誤差が大きくなることが知られている.そこで本研究ではGPSの見通し状況と建物情報を利用した位置推定精度向上法を提案する.提案手法では都市部においてビルなどによりGPS衛星の見通し状況が端末の位置及び衛星の位置ごとに変化し,それに応じて信号の受信状況が変化することに着目する.周辺の建物情報に基づくGPS見通し状況を各地点において事前に計算することでフィンガープリントを構築し,受信状況から推定したGPSの見通し状況とのマッチングによって位置精度向上を図る.その際,複雑なGPS受信状況に対する堅牢性を実現するため,信頼性の低い見通し状況推定結果を事前観測に基づき除外する.大阪駅周辺で取得したデータを用いて性能を評価した結果,確率0.9で平均誤差17.9m相当の領域を特定できることが分かった.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1928年09月25日, 1928-09-25
著者
大月隆仗 著
出版者
敬文館
巻号頁・発行日
1912
著者
広瀬 茂男
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.18-22, 2012-01-05 (Released:2012-07-05)
参考文献数
5
著者
相原 優子 神里 みどり 謝花 小百合
出版者
沖縄県立看護大学
雑誌
沖縄県立看護大学紀要 (ISSN:13455133)
巻号頁・発行日
no.13, pp.1-16, 2012-03

【目的】: がん看護実践で活用可能な補完代替療法(Complementary and Alternative Medicine, 以下CAMとする)を選出し、それらの効果と安全性のエビデンスについて、文献を用いて検討する。【方法】: アロマセラピー/マッサージ、音楽/音楽療法、アートセラピー、呼吸法/リラクセーション法、タッピングタッチの5 つについて、がん領域のCAMのガイドライン、Cochrane Database Systematic Review、米国がん看護学会のシステマティックレビュー、および医学中央雑誌・CINAHL・MEDLINEにより検索された過去5 年間の研究論文を用いて、効果と安全性に関する記述レビューを行った。【結果】: ガイドラインでは、どのCAMも実践に強く推奨されるには至っていなかったが、小規模な研究や質的研究では、痛みや倦怠感などの症状の改善や、不安の軽減やコミュニケーションの促進などの心理社会的効果が報告されていた。また、安全性について、アロマセラピー/マッサージと音楽/音楽療法は、ガイドラインに実施時の注意点が示されており、音楽/音楽療法、アートセラピー、呼吸法/リラクセーション法は、患者の好みへの配慮や実施者に訓練が必要であることが指摘されていた。【結論】: 今回選出した5 種類のCAMは、有用な看護介入となる可能性が高く、簡便な方法を考案し、注意点を守り、患者の反応を見ながら実施することで、安全も保証できると考えられた。Purpose: This paper describes a literature review conducted effect and safety of selective Complementary and Alternative Medicine (CAM) for easy to use at the oncology nursing practice. Methods: ICHUSHI (Japanese database), MEDLINE, and CINAHL were searched from January 1, 2005 to April 7, 2010 using selected CAM terms which were aromatherapy/massage, music/music therapy, art therapy, breathing/relaxation and tapping touch. And guideline of CAM, Cochrane Database Systematic Review, and systematic review from Oncology Nursing Society were used to consider their effect and safety, too. Results: The selective CAM was not recommended into practice strongly in guidelines. However, it was showed to effect of reducing patient's symptoms such as pain or fatigue and psychosocial effect such as reducing anxiety or promoting communication in small sample studies or qualitative studies. Guidelines included of caution for use aromatherapy/massage and music therapy. And it indicated that music/music therapy, art therapy, and breathing/relaxation need to be select by patient's preference or using by trained therapists. Conclusion: These selective CAM can be useful and keep patient's safety at the oncology nursing practice, if we follows safety methods and skilled in practice settings.
著者
辰井 聡子
出版者
上智大學法學會
雑誌
上智法学論集 (ISSN:04477588)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.65-91, 1999-12

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著者
飯田吉英 著
出版者
成美堂書店
巻号頁・発行日
1913
著者
清水 史子 伊藤 ひとみ 佐藤 文香 小川 睦美
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.782, pp.75-79, 2005-12-01

米飯中のRSがヒトの栄養に及ぼす影響について検討する第一歩として,5種類の炊飯器を用いて米飯中のRS量の比較を行った。米飯のRSはパンのそれよりも高い値を示した。米飯中のRS量は炊飯器の加熱,加圧特性によって影響を受け,変化することが明らかとなった。IH式炊飯器のように高温を維持できるもの,釜肌からの加熱だけではなく,炊き上がった米飯表面にも高温スチームによる加温ができるもの,さらに加圧の場合には1.6気圧よりも1.2気圧のものでRS量が小さかった。これらの条件はまた,24時間冷蔵保存した場合にもRS量の変化が小さかった。以上のことから,炊飯器の加熱,加圧特性の違いによって,米飯中のRS量に差が生じることが明らかとなった。