著者
桑原 俊介
出版者
国士舘大学哲学会
雑誌
国士舘哲学 (ISSN:13432389)
巻号頁・発行日
vol.18, 2014-03
著者
増田 芳雄
雑誌
人間環境科学
巻号頁・発行日
vol.6, no.Supplement, pp.136-140, 1997
著者
森本 真太郎
雑誌
リハビリテーション科学ジャーナル = Journal of Rehabilitation Sciences
巻号頁・発行日
vol.15, pp.51-67, 2020-03-31

本稿では,あるデイサービス施設において失語症により言語表出が困難となった1 事例に対し,「意味のある作業に焦点をあてた「クライエント中心」の支援を実践し,日常生活の作業遂行,利用中の活動状況,QOL の変化を多角的に分析することで「利用者本位」に資するデイサービス支援の一端を探索的に明らかにすることを目的とした.方法は,作業療法士が,言語表出が極力少ない方法で評価を行い,事例の「意味のある作業」を同定し「意味のある作業」の遂行に焦点を当てた介入を「クライエント中心実践における共通概念」に沿って約6 ヶ月間実施した.また,介入前後で,日常生活の作業遂行(作業バランス自己診断),利用中の活動状況(参加観察),QOL(WHO QOL26)を実施し,変化を多角的に分析した.その結果,日常生活における「意味のある作業」の数が増加及び肯定的な意味付けに変化し,能動的に施設を利用できるようになった.また,WHO QOL26 の「肯定的感情」や「健康と社会的ケア等の複数の下位項目にて得点の上昇を認めた.以上のことから,失語症を患う表出困難な利用者に対し,「利用者本位」のデイサービスを提供するためには,作業療法士が利用者の状況と表出能力を見極め「心身機能,活動,参加,背景因子」をバランスよく評価し,利用者の「意味のある作業」に焦点を当てた相互主体的な関わりの中で,肯定的なQOL を構築し続けることが重要であると示唆された.
著者
添野 元秀 山下 義行 中田 育男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第52回, no.ソフトウェア, pp.13-14, 1996-03-06

超並列計算機CP-PACSの各ノードプロセッサは、多数の浮動小数点レジスタとそのレジスタ群に対するスライドウィンドウ機構を付加したRISCプロセッサを採用している。当研究室では、スライドウィンドウを付加したプロセッサをターゲットマシンとするコンパイラの研究を行っている。コンパイラにおける最適化の重要課題の一つにループの最適化がある。RISCプロセッサにおけるループの最適化には、ソフトウェア・パイプライニングが有効である。スライドウィンドウを用いると、スライド命令によってレジスタ番号が変化するため、ソフトウェア・パイプライニングにおける複数のステージにまたがるレジスタの干渉が回避でき、命令スケジューリングの自由度が増すという利点がある。しかし、レジスタ番号が変化することは、レジスタ割り付けに新たな制約条件を加えることになり、レジスタ割り付けを難しくすると考えられてきた。本稿では、スライドウィンドウを考慮していないレジスタ割り付けのアルゴリズムを比較的容易にスライドウィンドウを考慮したレジスタ割り付けアルゴリズムに拡張できることを述べ、そのアルゴリズムの評価を行う。
著者
伊藤 秀行 松田 信之
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.85-98, 2020-01-15

中部電力ではITを活用した新規事業を収入の柱の1つに据える新グループ経営ビジョンを発表,当社はグループ唯一のIT会社として中核的役割を担うことになり,これまでのIT業務に加え新規事業を協創しDXを推進する役割を求められている.この役割を担うには,自らアンテナを立て新しい技術を貪欲に学び,ビジネスをリードできる人材が必要となり,その育成施策が問われようとしている.当社では高度IT人材を認定するプロフェッショナル制度があるが,能力の客観性や高齢化などの課題があった.そのため,社会的な客観的評価を伴う高度IT技術者の育成を目指し,IT業界唯一の国際認証資格であるCITP制度の活用を2015年から試みてきた.毎年数名がCITP認証され現在までに23名が個人認証されており,個人認証では日本トップの合格者数となっている.また,若年層の情報処理試験合格者数が増加し,コミュニティによる新技術の勉強会や学会発表などプロフェッショナル貢献活動も継続的に実施されている.どのようにして継続的に取得者を増やし活動を軌道に乗せてきたのか,これまでの取組みを紹介する.
著者
渥美 公秀
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.33(1994-GN-006), pp.37-42, 1994-04-28

集団で意思決定を行う場合には必ずしも「三人寄れば文殊の知恵」にはならない。Janis (72,19)がアメリカの政策決定過程に着目しこの現象を集団的浅慮(oupthi)と名付けて以来、社会心理学の分野では様々な研究が行なわれてきた。本稿では集団的浅慮現象とその後の研究を紹介するとともに、従来の研究に含まれていた「情報処理パラダイムの陥穽」を指摘する。最後に、今後の集団研究の方向性として「意味構築パラダイム」への移行を展望する。
著者
高橋 修平 亀田 貴雄 本山 秀明 Shuhei Takahashi Takao Kameda Hideaki Motoyama
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.52, no.特集号, pp.117-150, 2008-06-30

本報告は,1991年から2007年(第32次南極地域観測隊から第48次隊)に東南極氷床の内陸域に位置するドームふじ基地を中心として実施された「ドームふじ観測計画」で得られた雪氷・気象観測の主要な成果を取りまとめたものである.現地での雪氷・気象観測は,「基本観測」及び「研究観測」として実施された.前者は,ドームふじ観測計画として立案したものであり,後者は南極地域観測隊に参加した研究者が立案したものである.2001年から2007年(第42次隊から第48次隊)まで実施された第二期ドームふじ観測計画期間での基本観測については,観測方法及び現地での観測実施状況を詳しく述べた.なお,ドームふじ観測計画により得られた雪氷・気象観測結果を報告する論文・報告は現在までに157編,学会等での口頭・ポスター発表は243件であった.