著者
南條 道夫 金井 俊治 伊藤 良雅 谷内 研太郎
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.382-388, 1984-07-30 (Released:2008-07-23)
参考文献数
25

Bauxite was chlorinated in molten salts using chlorine gas and carbon to produce Alcoa Electrolyte such as AlCl3-NaCl-KCl melt. Chlorine gas was mildly introduced at 820°C into the suspension of bauxite and carbon powder in NaCl-KCl eutectics. AlCl3-FeCl3-NaCl-KCl melts are obtained without significant loss of AlCl3, carbon and chlorine gas. Hematite in bauxite dissolves in molten NaCl-KCl salt. Chlorination of alumina is enhanced by ferric chloride. Selective chlorination of bauxite is performed with hydrogen chloride gas and carbon in NaCl-KCl salt bath to give FeCl2 not FeCl3. The selective chlorination to remove hematite as FeCl3 is also achieved when a large amount of bauxite is introduced in a small amount of molten salt.
著者
中村 朋子
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1-2, pp.37-55, 2007 (Released:2020-05-29)

数学教育では,既成の数学的知識を単に移植するのではなく,生徒たち一人一人のなかに各自の数学を造り上げていくことが大切と考える。そのためには,数学の成立過程や背景を知ることは意義深いであろうし,ましてや教える側がそういった認識をもつことの必要性は大きいのではないだろうか。本稿は,ヨーロッパにおける人体比例論の系譜を数学的知の展開から考察し,数学のいわば"具体的な顔"を提示することによって,その一助となることを目指すものである。数学は,その歴史の端緒から今日のごとき「普遍性」を備えていたのであろうか。数学の形成過程を振り返ると,その抽象化・普遍化はいくつかの段階を経て果されてきたことが窺われる。そのような段階的変化はなぜもたらされたのであろうか。その原因を探るには,数学の理論的展開のみならず,その知を育んできた人間営為の歴史全体に眼を向ける必要があろう。なぜならば,数学ーあるいは数学的知ーは,一つにはまさにその「普遍性」のゆえに,他のさまざまな人間営為にとっても決定的な意義を担ってきたと考えられるからである。こうした意味で数学と深い関わりを持つ営為の一つに,人体比例論がある。人体比例論はヨーロッパにおいては古代から論じられてきた伝統的な美術理論の一つであり,その目的は人体の理想の美を決定付けることにある。「理想の美は普遍性を有する」―そこで,その美を把握するために数学が用いられるのである。本稿では数学的知の展開に照らしつつ,古代からルネサンスヘと至る人体比例論の系譜をたどり,各時代における数学的方法―「分数方式」(古代ギリシア), 「モデュール方式」(中世ビザンティン/アラビア), 「図形方式」(中世ヨーロッパ), 「擬似小数方式」(ルネサンス)―に言及する。これら4つの方法とその展開の意味を考察することによって,数学的知が一つの人間営為として,他の人間の諸活動との相互関係の中で展開してきたこと,またそれゆえにこそ豊かな文化的諸相を持つことが示唆される。
著者
農業土木学会
巻号頁・発行日
1960
著者
高市 健二 平良 繁治
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.13-21, 2016-03-31 (Released:2017-03-31)
参考文献数
12

2011 年から開始した家庭用エアコンの燃焼性ハザードに対するリスク評価は対象製品の全てで評価を終了した.本レポートではそのリスクアセスメントの評価手法について概括し,冷媒リークシミュレーション,着火源評価,FTA の評価などを通して,壁掛けエアコンでの各微燃性冷媒によるリスク評価結果が得られた過程を示す.また家庭用エアコンでリスクが高い1 対1 接続の床置き形エアコンのFTA 結果から見直しやリスク低減策により着火確率が許容値以下になった経緯も記述する.
著者
勝又 裕斗
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.1_208-1_232, 2016 (Released:2019-06-10)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

本稿では, 候補者レベルの政策位置を用いた空間投票を分析する。有権者や候補者の自己政策位置を尋ねるサーベイ調査においては, 回答者が回答の際に想定する政策空間が異質であるために回答された自己政策位置を直接に比較できないという問題が生じる。この問題を解決するために, 政党の政策位置の回答をブリッジ観察として自己政策位置をリスケーリングし, 有権者と候補者の政策位置を同一空間上に推定した。推定された政策位置を用いて近接性モデルに基づく空間投票の分析を行った結果, 有権者は政策距離の近い候補者に投票しやすいことが明らかになった。さらに, このような候補者レベルの空間投票のメカニズムを分析したところ, 有権者は候補者の所属政党との政策距離だけではなく, 候補者自身の政策位置との距離による投票選択を行っていることが明らかになった。このように有権者が候補者個人の政策位置を理解して投票を行っているという結果は, 空間投票研究に新たな知見を付け加えるものである。
著者
読売新聞社編
出版者
読売新聞社
巻号頁・発行日
1955
著者
朝日新聞社編
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
1954